ニコニコ大百科

前作ではコンピュータ、本作ではゲームを取り扱っているけど、今や一家に一台、いや一人一台にネットワーク機器を与えられたネット社会の現代にF先生が生きていたら、どんな大長編を描いていたのかなと思う。

F先生の短篇集の恐怖感というか、読者に対する意地悪(褒め言葉)が一番にじみ出ている大長編作品だと思う。

>>75
そういえば考察サイトの一つに「のび太としずかの関係の決着」があったけど、まさにその通りかもね。

夢の世界は試練という暗喩かも知れない（つまりのび太は一度死ぬ事で新しい自我に生まれ変わる通過儀礼とか？）

>>183
挿入歌も何か試練感がすごいあるんだよな
めっちゃすごい危機が迫ってるんだけど、破滅させるための危機ではなくて
お前を成長させるための危機なんだよって感じが

>>184
だとすれば通過儀礼かもね。おとぎ話と言う空間で関係性の決着と死を経験して成長させる間接的なプロセスとか？

竜を殺して不死のアビリティ取得するイベントをガン無視しても一応クリアできるような調整はされてるんだな

>>186
逆にオドロームにやられてた可能性も高いよ
不死の力持ちの英雄は大抵弱点を狙われてるし、あのオドロームが見過ごすとは限らない

ある意味では英雄らしくないのび太が結果的に英雄になったとも言えるな

なんか今流行のオープンワールド的なRPGだな、自由度がある冒険だと

>>186
いや、不死身のアビリティ取得してなかったら「夢幻三剣士」は内部からはクリア不可能でしょう
のび太たちが助かったのはママが強引にスイッチ切るという外部からの完全なイレギュラーを仕掛けたからで、ゲームで例えるならオープントレイとかカセットに衝撃与えるとかそのレベルのバグ起こして全滅イベント回避できたからで
本来なら、未来の道具というかなり凶悪なチート技使ってすらポケットをトリホーに奪われてオドロームに襲撃されたイベントの時点で全員殺されてる

そもそもオドローム自体「ゲームの仕様」とはかけ離れてね？

どこからがゲームなのか、は度々議論されてるけど、オドローム自体がゲームキャラクターとしての行動から度々逸脱してる感があるんだが

>>190
パラレル西遊記の牛魔王みたいな感じかもね
元々はゲームのキャラだったのが自我を持った感じで

>>189
あんな奇襲されたら不死身じゃないと対抗できないな、実際のび太殺されてる
あれ前の戦いでHPMP減らしたところ宿屋で休む前にラスボス襲撃っていう
無茶苦茶掟破りな戦略だし中ボスは完全に捨て駒だった
あのゲームオドロームのがガチだからこそ必要な情報や作戦は厳選されてると思う
ドラゴン退治、ひいては不死身イベントまでは妖霊大帝も本気では襲いかからないし

思うに、「夢と現実を入れ替えるスイッチ」適用後にゲーム内で死亡したら、脳死状態？で発見されるわけなので、SAOのような大騒ぎになったりするんじゃなかろうか・・・

・・・オドロームの正体はかつての夢幻三剣士のプレイヤーでラスボスを倒したものの、ドラえもん同様にひみつ道具のチートプレイでイベントスキップしたせいか正常なゲームクリアとみなされず次のラスボスになってしまうというバッドエンドに終わってしまい、さらに隠し機能の廃人プレイで肉体が既に死亡してしまったのでゲームをやめる＝死という最悪の状況に陥ったんじゃなかろうかと。

つまり後続のプレイヤーがゲームクリアしてしまうと完全なる死なので、生きるために現実世界に干渉してまで必死にクリア阻止に勤しみ、トリホーはそんな元プレイヤーの跳梁を裏から止めようとする開発者アバターかなにかだったんじゃなかろうか・・・と勝手に妄想した。

・・・こうして書くとネトゲ廃人プレイの風刺みたいだ。

>>193
なんとなくだが後半ドラえもんが役に立たないの結構強引なんだよな
トリホーによるポケット強奪、星が降ってきて無力化
しかもこれオドロームが気にしてる感じがしない
あれゲーム内のチート防止仕様なんじゃないかと思う
多分チートでクリアはチートしない方がマシってレベルの面倒さなんじゃないかと

>>193
そもそもあのゲームが未来世界で売られてたのかも怪しい。夢と現実を入れ替える機能とか、まず社会問題になる（クレしんの「伝説を呼ぶブリブリ～」みたく日常生活がおろそかになる）

オドロームの正体が元ゲーマーとか面白いなｗ。それなら宿屋で襲撃とかゲームシステムにない事も平然と出来るし

>>194
言い方がアレだがメタ的に解釈すればのび太（としずか）に華を持たせてる感じはある（要はオドロームという災厄を倒すのはこの二人でしかないと決められてるとか）

"ゲーム内のチート防止仕様"って入り込むゲームブックにも有りましたね。未来ゲームの標準機能でしょうか？

>>195
ふと思ったがオドロームと白金の剣士って本来決め手に欠けるんじゃないか？
塵となれ攻撃と不死身は死にゲーループ、催眠は剣士にあまり通用しないし幻術も剣で無効にできるし
一対一だと千日手になるからその間に仲間が倒す仕様なんじゃないかと
オドロームの弱点ってか白金の剣士は最大の警戒はするけど仲間に対するマークはまずないんだよね
夢幻三剣士ってタイトルはそのためで本編ではシズカールほぼ一人でその役だったんじゃね

ドラクエ６と似たようなイメージが多いけど
何かの偶然なんだろうか

予言の通り白銀の剣士が誕生されたら負けるから、弱い奴を白銀の剣士にすればいいってのは有能な作戦だよね

よくネットの紹介では失敗作とかご都合主義とか言われるけど、それって後付けの定番意見なんだよなぁ。普通に大好きだし、他の映画より考察の余地があってイイ。脅威の安定した作画、優れたレイアウト。

それは視点の相違だろうな。最初から考察を意図してあるかというと多分違う。
(正直言って、考察の余地の方が後年にファンが発見したもののように思える)

この映画の印象としては、行き当たりばったり感がどうしても拭えないし、
先生ご自身も「手に負えなかった」なる旨のコメントを残されていて、
それを読んだ時、妙に納得したことを覚えてる。とはいえ「夢」なる題材と、
行き当たりばったり感は相性がよかったのか、シリーズ唯一無二の存在感、
独特の怪しい質感を持ってるのも確かだと思う。鬼っ子とでもいうのかな。

異世界転生とかＶＲＭＭＯＲＰＧ物のラノベや漫画も増えて来た今、矛盾点とか細かい設定を作り込んだリメイクも見てみたいな

夢と現実の境界が曖昧になるのがこういう題材では定番だし
色々と違和感のある作りになってるのは狙い通りではあったんじゃないか
「手に負えなかった」というのも、作者自体が困惑するほどの構成だったからでは

夢の中の世界って設定ではあるけど、身体の感覚ごと意識を仮想世界に移して剣士になって冒険するっていう、フルダイブ式のネトゲ世界みたいなのを何十年も前に描いてんだもんな。やっぱすげえわ

改めて見返してみて、この話の最も秀逸な所は、結局のび太達がトリホーの正体に気づかず、最後まで自分の意志で行動していたと信じたまま話が終わる所だと思った。
トリホーが現実世界に干渉してる事や謎の宅配業者やエンディングの様な絵的な気味悪さも勿論強烈なんだが、それよりものび太達は舞台裏を全く知らない操り人形のまま話が終わってしまったというモヤモヤ感が強い余韻を残してる気がする。

白銀の剣士との結婚を嫌がり家出し、後に本人に会った時は家出して良かったと言っていたシズカリアが
最後にはデレデレとなって彼との結婚を望む様になったり
しずかが夢幻三剣士の夢を変な夢として見るのも嫌がっていたのに
最後には嬉しそうにのび太に彼の夢を見たと話し、内容は内緒にしてるがかっこよかったとまで言うデレっぷり
何だかんだあっても当初の目的を達成出来た上に愛しの彼女をデレデレにさせたのび太は勝ち組じゃないか

なろう系っぽさある

F先生的には海底鬼岩城とかあの辺ぐらいの完成度があって初めて成功だろうから、描ききれなかったとコメントするのはよく分かる。あと、多分先生の体調の問題でこの前後ぐらいから長編がきつそうな感じを受けるんだよね。ピーク時ならもっと面白くなっただろうなってのは正直思う。

この映画を要約すると夢と現実が曖昧な世界でのび太が少し成長する物語だし
トリホーは夢と現実が曖昧になってる演出としてちょっと不気味に描写しただけで特に設定とか考えて無さそう。

最後の学校は現実に夢の影響が出たって演出でもあるけど、そうするとのび太の成長やしずちゃんの気持ちも夢の世界で終わらずに現実世界でも続いて行きそうだなって思わせてくれる夢のある演出だな感じた。
だからこそ、のび太が成長の一歩を踏み出したこの世界はテレビシリーズとは繋がらないって意味もあるのかもしれない。

今年の月面探査記を手掛ける八鍬監督がお気に入りのドラ映画ベスト3に挙げていらした。
(ちなみに残り2作は宇宙小戦争と恐竜2006、納得のチョイス)
しかもしれっと「機会があればリメイクしてみたい」発言...これはマジで興奮したな。
日本誕生をああも美しくアップデートした彼が、どんな夢幻三剣士像を持っていて、
どんな形で甦らせてくれるのか、すごく興味がある。実現したら絶対に見たい。