ニコニコ大百科

彼の主な献策は、何かを切り捨てることによるリスク要因除外やコスト削減
これらの計算に敏いなら、軍務省の予算編成で戦傷病者手当の欄とか見て
戦線復帰できそうにない者に金回すくらいなら軍備に充てたいとか、脳裏をよぎったこともあっただろう

そのとき「権力者が戦地に送り傷つけた者へ補償も与えないのでは、ゴールデンバウム王朝と何ら（ｒｙ」
と、そんなことを考えたことについて人知れず自己嫌悪してたかもしれない

でも理屈に合うなら民衆も犠牲にするし自分が死んでも構わない人だから
兵士の損耗程度は完全にコスト扱いしてそうな感もある……

この辺を突き詰めたら、彼の劣悪遺伝子排除法への憎しみとは「社会的弱者への酷い扱い」への反感じゃなく
もしかして「（義眼等で）ハンデを克服できる者すら排除されうること」が非合理って部分が大きかった？
この時点で理屈の問題だった？などというとこまで思考が飛んだ（にしても憎いからには感情はあるはずだが）

基本的に感情ないけど、あるいはゴールデンバウムやそれが体現していた不合理一般に対する憎しみが強すぎて他の感情が枯れてしまったいたのかもしれないとも思った。一方で数的人命を論理的には優先する考えがどっからきてるのかわからないが。ヒューマニズムを採用してるのかもしれないが、あるいはそれによる民衆の支持をもくろんだということだろうか。

これほど作中で嫌われながらも読者からは気に入られている(愛されてはいないだろうが)人物は…まあ、他にもいるんだろうがあまり思いつかないな。本当に面白いキャラだと思う。

「後世の人はオーベルシュタインを客観的に、つまりある意味では
無責任に称揚するかもしれない」とヒルダが考えてたけど
これは「後世の人」だけでなく、俺ら読者にも当てはまることだよな。

>>273
それはすごい分かるものがある。
オーベルシュタインによっと犠牲になったり、割りを食らった人（特にビッテン）たちにと違って、距離を置いて客観視できる後世の人た読者は称揚するだろうな。

>>274
確かにな
９９人を助けるために１人を犠牲にするってのは当事者でない限り支持しやすいからな

当事者にとっては犠牲にされる１人になるかもしれないからそんなことも言っていられないわけだが

「泣いて１人を犠牲にする、か。ふん、自分が生き残れるなら、いくらだってうれし涙も出るでしょうな」
「きさら権力者はいつもそうだ！ だが、きさまら自身やきさまらの親兄弟がその１人だったことが、一度でもあるか！」
「もちろん必要なら、いつでもその１人となりましょう」

この辺も当事者には嫌われ、部外者から称揚される一因だと思う。実際最後に身代わりとなって死亡し、本当に有言実行で1人に擬したのかただの計算間違いなのか謎のまま終わってるのが、さらに評価を困難にしてる。

ヤン艦隊のナンバー３としてどこまで認識していたのかは正直にになるところ。
確実なのは運営を一手に引き受けている先輩とヤン不在の時代理司令をしたメルカッツは入ると思うが、中将全員頭に入れていたんだろうか？

>>272
不平等で不条理な犠牲を是とするシステム（＝旧帝国）に対する憎悪に起因した、
それの対極に位置する合理的体制・理論に対する盲信、って感じかなあ
そして皇帝にも、民衆にも、諸提督にも、自分にもその体制を維持する為
犠牲の駒になる可能性を受け容れろと覚悟を迫ってるのだと思う

オーベルシュタイン は諏訪部か。
結構合いそう。

舞台で仮面ライダークロノスがやってたの始めて知った
新アニメはベルトの方の声になるとは奇縁だな

>>279
諏訪部順一が演じた戦闘系のアニメの登場人物で
どちらかというとボソボソと喋るキャラという点では
マジェプリのルメスに近いものになるかも知れない
地味だが話数を追うごとに存在感が増して行ったキャラだから
オーベルシュタインもかなり上手く仕上げてくれる可能性はある

光ある所に影があるの言葉通りオーベルシュタインがカイザーラインハルトの影ならば諸提督が嫌っていたのはオーベルシュタインという一個人ではなく、ラインハルトの影を嫌っていたのかもしれない
ラインハルトは気づけばオーベルシュタインの意見を一番聞いていたって言ってたけど、オーベルシュタインとしてはラインハルトが必要としていることを先んじて言っているだけなのかも
実際、オーベルシュタインがラインハルトの呼び出しを予測してる場面もあるし
となるとオーベルシュタインはキルヒアイスとは別の形でのもう一人のラインハルトなのかもしれない

実際、ラインハルトの影らしくラインハルトの死と同時に亡くなってるからな
徹頭徹尾、ラインハルトの影だったんだろうな
キルヒアイスは半身でヤンは鏡に映ったラインハルト、影にオーベルシュタインって感じじゃないかな

核攻撃を見過ごさせたことといい、キルヒアイスの銃不所持の件といい
献策したのはオーベルでも最終的に採用したのはラインハルトだかんね

どこかで他の提督がラインハルトという「王」に使えたのに対し彼はローエングラム王朝という「王国」に使えた人物だという意見を聞いてなるほどと思った

「犬には犬の餌、猫には猫の餌が必要なものだ」
「残念ながら、ヤン・ウェンリーは彼（レンネンカンプ）の部下ではなかった」
けっこう冗談言うよね、ワーレンよりユーモアある

>>286
まあ、聞いた双璧は「わらえないんだよ、卿の冗談は！」と内心毒づいてそうだけどね。

第一声で「ウワッ塩沢さんだ」ってなったぞ諏訪部ルシュタイン……

>>285
終盤のことになるが、ビッテンに押し倒された時の発言はまさにそんな感じだわね
「帝国は皇帝の私物ではなく、帝国軍は皇帝の私兵ではない」と

ラインハルトへの忠誠心が諸将と比べて著しく乏しかったとは言えないだろうけれど

諏訪部さんのオーベルシュタイン滅茶苦茶良い

旧作の塩沢版に寄せてる演技が素晴らしい

上手いことねっとり感出せとるな諏訪部オーベルシュタイン

まだ物真似っぽさあるけど話が進んでいくにつれて多分諏訪部じゃないとダメになるんだろうなぁこれ

諏訪部オーベルシュタインって、暗いんだけどボソボソじゃなく良く通る、実に絶妙な声なんだよね。

>>289
ラインハルトも似たようなことを言ってた

もし、余が王朝の害になるとすればあの男（オーベルシュタイン）は余を排除しようとするだろうと奥さんのヒルダにね

1巻の頃、イゼルローン脱出時のオーベルシュタインの独白が最期まで続いてるとすれば、オーベルシュタインとしては帝国を作る（ゴールデンバウム朝帝国をリセットする）のに主君というパーツが必要で、「誰を選ぶ？やはりローエングラム伯か」って感じだしなぁ。
自分自身もパーツの一部扱いなので、傀儡化というわけではないが。

リメイクシュタインもすっごくいいゾーこれ。
オーベルシュタインとビッテンフェルトは出てくると場の雰囲気を支配するキャラだなあ、対極のような存在だけども。

新アニメのオーベルシュタインは何か演技に人間に対する諦観や悲哀みたいな物が漂ってるなあ
ゼークトについてラインハルトに語る時のセリフが淡々としてるだけじゃなく何か物悲しさに満ちていた

諏訪部のオーベルシュタインの声聞いてると伝勇伝のフロワード思い出したわ。
あいつも汚れ役担当だったし。

この人イゼルローン失陥前は大佐だったのにアムリッッア会戦後には大将まで昇進しているんだよね
この時期はたいして功績を上げていたようにも見えないのにこの異常な昇進速度はキルヒアイスの昇進速度に文句を言わせづらくする為のラインハルトの配慮だったりして

アムリッツァ後の昇進は、焦土作戦および反攻開始後の被占領地への物資供与の計画立案と実施の功績でってことなんじゃないかな。
特に後者は、艦隊に取り残されて自暴自棄になった同盟軍陸戦要員らの制圧と、食料徴発で殺気立った住民の秩序回復を並行しなければならないので、艦隊戦より楽な仕事とは言えないはず。