ニコニコ大百科

>>352
残念ながら歴史的には間違い
むしろイギリスが慣習法と非三権分立の異端

アメリカとフランスは互いに影響しあって
憲法・三権分立・大統領制と言った一般的制度を作り、
ナポレオンが全欧州を征服してこれを広めている

日本もプロイセン経由でフランス風の憲法を導入して、これが明治憲法

>>357-358
まず大前提として、高校入試問題を作っているのは高校やその関係者。大学入試は、大学やその関係者。当然ながら大学では、教育の他に研究も行われている。
そして今に至るまで「フランス革命」は、近代的民主化の革命を指す語句として教育され、出題されている。（原則として「アラブの春」は無関係）

2019年NHK高校講座 世界史監修：東京大学教授　西崎 文子
https://bit.ly/2Myka2J　https://bit.ly/2Y26rXs
>アメリカの独立とフランス革命を境に、近代としては初めて、政治の舞台に本格的に国民が登場するようになるんです。　人権宣言が発表されました。これは、自由と平等という、人間の基本的な人権を表した画期的なものでした。

世界史用語解説　授業と学習のヒント
https://bit.ly/3eSYElz
>フランス革命　革命は長期にわたり複雑な経緯を経たが、基本的にはアメリカ独立革命・並行して展開されたイギリスの産業革命とともに市民社会への移行、つまり近代の出発点としての重要な歴史的画期となった。

成城大学経済学部 2007年過去問
https://bit.ly/2MtdLGf
>フランス革命前のフランス美術界を支配していたのは、国王政府から特権を与えられた王立絵画彫刻アカデミーであった。美術の新たな潮流である新古典主義様式の中心人物であったタヴィドは、アカデミーと対立していたこともあり、革命が勃発すると古い体制を壊す革命派の陣営に属した。

>>357-358 >>360
経済学論文ではこういうものがある。フランス革命などの市民革命（ブルジョア革命）が伝統的体制を破壊したことで、産業革命の恩恵が一般社会へ解放され、ニュートン流の近代科学が教育へ入っていった、という論文。

>近代的経済成長にとって最も重要なのは、科学者や発明家が生み出した役立つ知識が、生産現場と技術者に繰り返しショックを与え続けることである。
>古代、中世、近世においては、君主や封建領主も生産者にとって保護者であるとともに、富と「役立つ知識」の掠奪者でもあった。また代表的な寄生者は、特権貿易商人、特権会社、政商そしてギルドであった。
ヨーロッパの中では、早くも１７世紀にブルジョワ革命（ピューリタン革命と名誉革命）を成功させたイギリスが絶対王政の権力機構を粉砕したので、「役立つ知識」を成長させるための環境作りは容易だった。他方、ヨーロッパ大陸諸国では、フランス革命とナポレオン戦争を経て（１８１５年以後）、ようやく制度的環境が整い始めたのである。
（山本通 2012年 「産業革命の知的起源：「科学的文化」と「産業的啓蒙主義」」、『商経論叢』48巻1号、14-15頁）

>しかもフランス革命以後、政府はニュートン主義科学を組織的に高等教育に取り入れた。なお１８世紀後半のフランスの代表的なニュートン科学の支持者は啓蒙主義者ヴォルテール（１６９４～１７７８）であった。
（17頁）

もしナポレオンが現れなかったらどうなっていただろう？
バラスがずっとふんぞり返ってたのかな

>>364
多分ナポレオン以外の誰かが遅かれ早かれバラスを辞職に追いやったんじゃないか

>>sm36579260

フランス革命を日本で起こさなかったから日本は衰退した、なんてのが現れてるが実際のところは？

海外厨の記事にて

要するに国民気質の話だろ
お上がなんとかしてくれるから国民は政治参加する気がないので改革変革意識がないって奴
論としては珍しくもないし革命と結びつけるのもおかしくない

>>367
大正デモクラシーみたいな穏やかに民主主義へと向かうような動きは戦前からあったんだから、もっといい方法で「衰退」しない方へ向かうことが出来たと思うなぁ
そもそも初期フランス革命からずっと支配者交換を繰り返してただけなのが実態なんだし、むしろ史実の方がいいと思うわ
あと、どの時期に革命起こすのかわからんけど、列強or米ソ辺りに介入されて悲惨なことになってた可能性も低くはないんじゃ...

はっきり言って「事実関係」と「道徳的な価値の上下」の混同というよくあるミスを犯してるに過ぎない。結局それも一種の世界公平仮設である。

正直今まさに独裁国家である中国が少なくとも経済的には成功を収めてる時点で、あるいはその他にもいわゆる開発独裁で成功した国はあるんで、
民主主義と経済成長もあまり関係がないともいえる。精々、プラスに働くこともあるかもしれないがそうでないときもある、くらいのあいまいな話でしかない

>>367
革命に憧れる連中なんて戦争をカッコいいものとみなすような中二病と変わらんよ。
自分達が権力者を処刑するヒーローになったつもりだろうが
実際は混乱の中で死ぬ大多数の一人にしかなれない。

>>364
【首謀者シエイエスのブリュメール18日のクーデターの実行者選びの流れ】
シエイエス的にはモロー将軍にやってもらいたかったのだが、断られたので、仕方が無くベルナドット将軍に頼んだ。
しかし、ベルナドットも態度があいまいだったので、
若手のジュベール将軍に期待したが、その直後の会戦で
ロシアの変態元帥スヴォーロフに討ち取られてしまった。
仕方が無いので、エジプトにいたナポレオンにやらせることにした。
ナポレオンが断ったら、マクドナルにやらせるつもりだった。
※要するに、将軍は誰でもよかったのだ。ナポレオンになったのはたまたまである。

マジかよ
ロベスピエールの弟に見出された件といいほんと運が良いなナポレオン

>>367
「民主主義というのはアメリカが押し付けたものだ」という主張の根拠にはなってるな
革命で民主主義が生まれていれば、そんな事を言い出す奴はいなくなる

西欧社会の歴史や、そこから抽出された「理念型」を定規にして日本社会を考察（主に批判）するというのは「近代主義」といって、そこからは「日本は永久に封建制のままだ」というテーゼしか生まれない。それは永続革命どころか、反革命の主張でしかない。
プロクルステスの寝台というやつだよね。ベッドがあって、それに合わない人の足を切ったり、無理やり引き伸ばしたりして無理やりベッドにサイズを合わせるというやつ。
それよりも重要なのは、自分達が責任をもって自分の国を建設していくという心構えでしょ。戦前や戦後の一時期にはデモクラシーを単なる翻訳概念じゃなくて江戸時代までの伝統と繋げながら自分の地肉にしようと努力した人たちがいたのに、すっかり忘れられてしまった。
>>339は民主主義というより「仁政」。合議とか公儀世論という伝統は中近世以来日本にはあるんだけど、西洋的なデモクラシーは多数決をしながらも「自分で自分を支配する」という概念なので、それは明治までなかったかな。

>>374
「自分で自分を支配する」は別に西洋固有の概念ではないよ
日本の中世は自力救済が基本であり、鎌倉時代の悪党も中世の惣村も
自分が自分自身を支配する制度であった
少なくとも日本は伝統的に意思決定に民主主義的傾向が強いのは確かだろう

「日本の中世は」というか中世ぐらいならどこの地域でも自力救済が基本な気がしなくもない
そんな調子で部族やら藩王国やらの小さい塊でいつまでもごちゃごちゃやってる隙に
国家というでかい塊になった西洋諸国にやりたい放題やられたというか

371の人です。


>>372
マジです。ボナパルトが権力を握れたのは運の要素もでかいです。


※総裁政府以降の記事について追加、編集しました。

その他、ジャコバン派に比べれば地味だけど実は相当のヤラカシを
している
ジロンド派についても少し追記しました。

地味に革命初期からナポレオン独裁の終わりまで関わってるダヴィッドくん凄い
革命期のフランスで小説書くんならこの人を主人公か狂言回しにしたものが多かろうと思ったけどそこまでないのにびっくりした記憶がある

>>379
フーシェとラファイエットあたりも入れるとフランス革命がほぼ網羅出来るな
世界史の授業で7月革命にラファイエットの名前が出てきて驚いたことを思い出す

革命軍の将校からナポレオンの側近となり
復古王政でブルボン朝の重臣、最後は7月革命で追放される
マルモン君も色々と凄すぎる。

フランス革命が良くも悪くも今の社会を作った出来事なのは間違いだろう。
生まれによって身分が決まるのは、原始的な社会ではとても効率的だった。
能力がある人間の子孫が能力が高い可能性が高く、その方が生き残れる可能性が高かった。
しかし、必ずしも能力がある人間の子が能力があるとは限らないし、その逆も然り。
また必要な能力が、時代や地勢によって変わっていった事も世襲が崩壊していった理由のひとつかもしれない。

地球全域で寒冷化の影響があったはずで日本でも三回大飢饉が起こったが結局江戸幕府は飢饉では倒れなかったし国や体制がしっかりしてれば大抵の危機は乗り切れるっぽい
そういう意味ではフランスはたまたま地球の小氷期にぶつかっただけでもうすでにあかん状態だったんだろう
ローマ帝国も気候変動でやってきたゲルマン人に負けちゃったしあの頃のローマ帝国はボロボロだった

そもそも、共和政という概念自体が存在しなかったアジア文化圏と
古代ギリシャや共和政ローマ、先立つ名誉革命、アメリカ独立戦争で、革命民主主義、共和制の概念が存在したヨーロッパ文化圏では根底から農民や市民の考え方が違う

だから革命が起きなかったから江戸幕府は安定していた
というのはちょっと違うじゃないの？

崇高な理念の下で起こされた高貴な革命と思ってるんだろうけど飢えた民衆が体制に対して起こした反乱ですよ
歴史上幾度となく世界中で繰り返されてきた営みに民主主義とか近代的価値観が後からくっついてきただけの

フランス革命はまあ後々の帳尻合わせで革命の当事者とか指導層が死んでるから割とアレという

>>385
そう言われても、
飢えた農民が反乱を起こしても政権を取っても新しい王、皇帝になって贅沢の限りを尽くしたアジアと
まがいなりにも、議会で市民が話し合って決めよう！というギリシャやローマの概念があったヨーロッパでは違う

中華王朝でも民に慈悲を与える名君による繁栄はあったが、民が政権を取る事は決して無かった

そもそもフランス革命は市民革命であって民衆反乱ではないし、金持ちの権力闘争であって貧乏人は蚊帳の外
初歩の初歩

市民革命を民衆反乱と同一視して、歴史上幾度となく世界中で繰り返されてきた営みとか呼ぶのは誤った感性の持ち主だな
近代的価値観が後からくっついてきた「だけ」という>>385の見解自体が知りて学ばずの典型とでもいうべきだろう。
良くも悪くも近代的価値観が政治・経済・社会に不可逆的なインパクトをもたらしたことこそが問題なのだから

フランス革命とナポレオン戦争の総死者数が200万、フランス人口の5〜7％と第一次世界大戦を上回るって聞くと白蓮教や太平天国なんかの清朝末期の混乱に比べると全然許容できるじゃんって麻痺する