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相変わらず交渉やってるいたいですけど、連邦レベルではMRが増税反対とゴネてますね……。
おそらく10月13日に地方選挙やるんでそれまでに妥協してしまうと有権者に裏切り者扱いされて負けることを危惧してるのでしょう。
そんな事情があるんで少なくとも地方選挙前の政権樹立はほぼ無理。
しかも地方選挙の結果次第では党の態度が変わってくる可能性もありますから、当初の予測ほど楽観的ではない状況のように思います。

10月13日に地方議会の統一選挙がありました。
戦後ベルギーで初めて義務でない選挙でした。
ひとつ特筆することがあるとすれば、ニノヴェ市議会議員選挙で極右のVB系地域政党「フォルツァ・ニノヴェ」が単独過半数を獲得してVBが初めて与党になる可能性が濃厚になったことでしょうか。
ただ、同市の選挙には不正があったという通報もあり、検察が調査を開始していて混乱が続いてるようです。

連邦政府ではN-VAのバルト・デ・ウェーヴェルが中心となってN-VA、CD&V、Vooruit、LE、MRの5党で交渉を行っているのですが、期限が迫る中まとまるのかが注目です。
デ・ウェーヴェルの案はかなりの増税を伴うものでVooruitやMRからの評判は悪いんですよね。

31日中（現地時間）にまとまらなければ、デ・ウェーヴェルは交渉担当者の職を解かれてまた一から交渉することになりますから、長引きそうです。
逆にまとめることができれば、デ・ウェーヴェルはN-VA初の連邦政府首相にかなり近づきます。

連邦政府の連立交渉は合意に達したようです。
N-VA、CD&V、Vooruit、LE、MRの5党による「アリゾナ連立（連立する政党のイメージカラーの組み合わせがアメリカのアリゾナ州の旗のカラーリングに近いから）」が成立する見通しです。
おそらく首相はデ・ウェーヴェルと思われます。
（2時頃という予定から大幅に遅れたので寝れなかった…）

選挙から234日後の交渉成立は2014年のミシェル政権（135日）よりは遅いですけど、2019-20年のドゥ＝クロー政権（492日）よりはだいぶ短いです。
ここから各党に持ち帰って合意文書を承認し、議会の宣誓を経てようやく新政府樹立となるので記事の更新はまだやりません。

ちなみに、ベルギーではこういう交渉がまとまることをバチカンのコンクラーベに喩えて「白い煙が上がる」と言います。
カトリックの国らしい表現です。

新政府樹立で一段落かと思いきや、議会で新政府の方針に関する質疑が30時間以上続いてます。
まだ議論は続いててなかなか終わりが見えません。「あと15時間」なんて話もあります。
予算に関する議論は長期化しやすいんですが、施政方針の議論でここまで時間を使うのは異常です。

既に詰めの連立交渉で50時間ぶっ通しの議論を経験してる中、閣僚たちはまだまだハードワークを強いられそうです。

現地ニュースのライブブログ
https://www.demorgen.be/snelnieuws/live-verkiezingen-2024~bf7e76f4/

メモ：昨年の選挙で敗北したOpenVLDですが、9月14日に新しい党名を発表するとのこと。発表され次第、この記事にも反映します。
https://www.vrt.be/vrtnws/nl/2025/05/05/open-vld-houdt-vast-aan-lancering-nieuwe-naam-op-14-september/

>>32で少し触れたニノヴェ市議会選挙での不正投票疑惑で複数の逮捕者が出たとのこと。
https://www.vrt.be/vrtnws/nl/2025/05/20/ninove-wie-opgepakt-gevolgen-verkiezingsuitslag/

昨年の選挙でニノヴェ市では極右VB系の地方政党が単独過半数を取っていましたが、あまりにも代理投票の割合が高い（総投票数の14分の1が代理投票）ことで不正を疑われていました。
捜査では代理投票する根拠書類となる診断書がコピーの使い回しであることが判明し、今回の逮捕に踏み切ったようです。
ただし、有罪が確定しても選挙結果は覆らないとのこと（異議申し立て期間を過ぎているため）。

かなり遅れての報告になりますが、>>37のOpenVLDの新党名発表は来年6月に延期されたそうです
https://www.vrt.be/vrtnws/nl/2025/07/11/open-vld-krijgt-pas-volgend-jaar-een-nieuwe-naam-en-een-nieuw-lo/