ニコニコ大百科

TRPGだと、T＆TやHT＆Tにホビット出てくるけど、権利関係とかどうなってたんだろう？

トールキンの著作権が切れてホビットがフリー素材になるのっていつなの？
調べても諸説あってよく分からない

>>30
「ホビット」はタイトル（題名）でもあるからだろうね

>>31
T&Tでは７版以降「ホブ」に変わっている

>>32
著作権はともかく、タイトルとかが商標として登録されていたら
登録料を払い続ける限り永遠に切れることはない

というか商標は一定の要件でないと使用にはあたらないんだけど（研究書で本の題名を出すとかなら問題にならない）
創作内で出すとかすると（例えばアニメのキャラの説明をウェブサイトに載せたら商業的宣伝になっちゃう可能性とか）何かの弾みで抵触するのか常にビクビクして使わなけりゃならんので
使わない方が早い

そういえば商標関係でややこしいことやっているのだと、トーマスエンジンコレクション。
きかんしゃトーマスのおもちゃなんだが、製品名が「トーマスエンジン」「エドワードエンジン」とかになってて、
どうもトーマスとかは一般名なので「機関車（エンジン）のトーマス」ってやらないと商標登録できない模様。

似たようなので仮面ライダー電王のおもちゃも「モモタロスイマジン」のように「○○イマジン」で命名。
（モモタロスなどはもじっているのでギリＯＫかもしれないが、デネブなどがそのままだと登録不可。）

>>30
ストIIのバルログは魔神ではなくそういう名前の
人間でしかないから、作家の創造したキャラクターの無断使用には該当しないので問題とならない（名詞単体には著作権は発生しない。商標として登録すればまた話は変わるが）

そもそも他人が創作したものを名前も設定もそのまま使うってのが褒められたことではないと思うが
そういうのが当たり前になるほど古典の作品になるとそんな感覚もなくなるのかな

>>36
まあ理屈は分かるけど、例えばドラキュラ伯爵とかフランケンシュタインの怪物とかはストーカーやメアリー・シェリーの創作物だけどもはや当たり前のようにそのまま使われているしな。

昔から本家取りとか、フランスでは現代でも合法になってるパロディとかも
古くからある創作の文化で、敬意の現れとしても用いられていたからね

共通認識になっているおかげで伝達に便利になっている創作要素ってのがあって
例えばACクラークのSF小説では宇宙船が暗所に突っ込む場面で「モルドール」なんて比喩が出てきたり（説明は原文にも訳注にも一切ない）
ホビットのSF版、ノービットの冒険では中つ国用語じゃなくルイス・キャロルの用語がやたらと頻出したりする

ただし敬意があったとしても、結果的に原著作者に損害が及ぶこともあるので
無法化させておくわけにもいかないから、それを調整するために
例えば原著作者の許諾が必要とかいう規定が現代ではあるわけだけど

ちょっと調べると、映画のHobbit, Hobbiton（ホビット村）の商標を持ってる会社が
日本のHobbitlyに登録異議申立をして、維持された（Hobbitlyの商標の存続が許された）審決があるね（異議2017-900104）

Hobbitlyの方は調べてもよくわからない
ただドングリの意匠があるから、元々名付けた方としても田園ホビットを意識した可能性は高い気がする
運動用衣類（リュックとか）などが指定商品

そして（双方の主張はともかく）審決の理由は「似ていないから」「混同のおそれがないから」になっている
ただHobbitly側が主張してることだが、日本でhobbitという語が全く知られていない、という理由はかなり大きそうだ
つまり「小人の名前＋onとかlyをつけた」という概念では日本では認識されないので、両方とも「完全に新しい相互に無関係の単語」としか見られない、という判断

だから、日本ではHobbitlyみたいに一見かなり似た商標を、場合によっては登録してこっちが権利を持つことは可能だと思う
「ホビビット」なんかは可能そうだ

ただし日本の商標法では、両方の商標に類似した範囲はどっちが先願だろうがどっちの権利者も使用できないので
（商標法の目的のひとつに買い手の混同を防ぐというのがあって、両方に類似した商標はどっちが売ってるのかわからないので。売り手の権利を守る特許や著作権とは違う）
自分が何の権利を持っていようが、別の相手が権利を持ってる範囲に抵触するものは使用できない
だからHobbitを使用することは結局不可能

オークもオルクスの捩りでゴブリンの事とはいえ

今でいうようなオーク像のモデルになった
ウルク＝ハイも含めてるとトールキンが造ったようなもんだしどうなんだろうなこれ

よくホビットの起源にトールキンが飼ってた兎を求める人がいるがそれは御大が否定してるけどね

>>40
オークを例えばトールキンやその協会が商標取得とかできるかといえば
同じ発音の語とかが一般的に使われ過ぎてるので、法的に独占は不合理としてたぶん取得不能
著作権もかなり微妙　例えば映画のビジュアル（映画版のフィギュアとか）そっくりの姿で他者が使えば「映画の映像に対する」著作権違反は問えるだろうけど
原作小説に対しては、文章の丸写しでもない限り難しい
結論として「オークというモンスター」に権利行使される可能性はかなり低い

なおＤ＆Ｄの会社のSRD文書にOrcは記載されていて
Ｄ＆Ｄデータのオークならばほぼ「誰でも使える」お墨付きになってしまっている

変更してる場合は権利云々というより、創作性とか独自性を出す意図である可能性が高い
例えばＴ＆Ｔはホビットを「ホブ」、バルログを「コーター」に変えてるけど
オークは逆に「ウルク」とトールキンに近く変更している（なおウルクという語も権利行使されることはまずない）
これはＤ＆ＤほかのRPGと差別化するという意図だと思われる

>>41
ジーニアス・プラスの英和辞書には「hole＋build」って語源があったな。

これだと「ホビッド」になりそうだが。

>>43
それは作中で説明されている、ローハン語（≒古アングロサクソン英語）の
「ホルビトラン」（穴に住む者）が変形したという推測を
英語に直して書いてあるだけだと思うよ
英英辞典にもたまに書いてある

作者（答案用紙に最初に書いた時）の実際のアイディアもそうだったかはわからない…

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削除されたのは、たぬかなのアレか？

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ドワーフとはどう違うんだろう

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和訳だと足の裏に毛が生えてるんだけど、誤訳らしい
そんな動物いないし滑るしな

低身長への蔑称として使われてるインターネットスラングって記事に追記してもいい？

権利上～というあたりの記述も記事にほしい

権利問題については正直どこまで本当の話なのかわからないから難しいな
https://togetter.com/li/623998
https://togetter.com/li/623352
このあたり参考になると思うが、見た限りでは
「ホビットに限らずトールキン作品の用語や要素を初期D&Dにノーライセンスで入れ込んでいたら
　一定のラインで怒られが生じたのでトールキン要素を（ホビットも含めて）一通り排除した
　他社も防衛策として『ホビット』の名称まで含めて使わなくなった」
みたいな経緯っぽい印象（自分の理解が正しい保証はないが）

>>59
そもそもＤ＆Ｄにせよ指輪物語にせよ「RPGへの影響力の実感」を日本のゲーマーには根本的に理解できないからなあ…
togetterの知識人とやらの説明を鵜呑みにしていいかは怪しい

ОＤ＆Ｄを改訂したのは、当初含まれていたムアコックやクトゥルフの要素を削除するのが主な目的で
トールキンを含めて他者創作要素を一律排除したのはそのついで、ってのを海外では聞く
1975年にはすでにケイオシアムがムアコックのライセンスでボードゲームを出していて
同時期ボードゲームのグローランサも実は当初はラヴクラフトのドリームランドだった（ストームブリンガー、CoC、ルーンクエストのTRPG自体は少し後）
ケイオシアムと衝突すると当時ボードゲーム界の巨神のアヴァロンヒルを敵に回す危険性もあったはずだ
それはトールキン財団など比較にならないくらい恐ろしい

少なくとも「ОＤ＆Ｄの改訂以後に他社も防衛策として『ホビット』の名称まで含めて使わなくなった」という事実は歴史上無い
多数の電源・非電源RPG、日本の有名どころだけでもＴ＆Ｔやゲームブック群やWizardryでも使われ続けていた
避けられるようになったのはワールド独自性の意識が強くなった、TRPGでは80年代後半、CRPGでは90年代以後や、さらに禁忌になったのは指輪・ホビット映画で商標登録されて以後かと