ポケモン
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 18:01:58 ID: soavM2Yvwd
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 20:41:01 ID: ta5MR6HFFU
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>>1320
ぼくが生まれたのは「ずいたうん」って所だった。
卵から生まれたら、トレーナーさんはぼくの性格を調べて、
ニッコり優しそうに笑ったのを覚えている。
だけど、ぼくの「個性」を知った途端に顔を曇らせたんだ。
少し遅れて生まれたぼくの兄弟に、
とても嬉しそうに所々に「まーきんぐ」
っていうのをしていたのを覚えてる。
ぼくも「まーきんぐ」をして貰いたかったんだけど、
何故か駄目だったんだ。
ぼくはぱそこんの中で「いつか活躍できる!」
って思っていた。
ぼくの周りのみんなは、誇らしそうに
「まーきんぐ」を見せてくれた。
君は一生この印は貰えないよ、
って言ってみんなが笑ってた。
ある日トレーナーさんがぱそこんの所にきた!
そしてぼくをジッと見た。
遂に活躍の時だ!…と思ったのに…
トレーナーさんはLV1のぼくを「逃がす」ことを選んだ。
逃がされた場所は「ずいたうん」の上の道。
そこは雨がずっと降っていて
なんだかとても寂しかった。
「ぶい」っていうのが、一個も無くてトレーナーさん、ごめんね。
・・・ -
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 20:47:42 ID: U+KO/uxBzO
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 21:33:12 ID: 7MUWZA780b
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何匹逃がしたんだろう。何十…、いや、何百の…
強い奴が生まれてきてさえくれれば良かった。
逃がした奴等のその後のことは、興味が無かったと思う。寧ろ、考えもしなかった。
目の前の敵を見る。またこのポケモンか…
目の前にいる敵、その隣のポケモンを見た後、
自分の隣にいるパートナー、ガブリアスをチラりと見る。
ガブリアスは非常に困ったような顔をしていた。
何故なら、敵の隣にいるのもガブリアスだった。
ギンガ団のアジトに乗り込んだは良いものの、
下っ端も、幹部もガブリアスで勝負を挑んでくる。
フカマルは、生息地の問題なんかもあり、捕まえるのが面倒な面があったりしたはずだが…
「何で?って顔してんな」と、敵は言った。
「ギンガ団の手持ちがガブリアスなのがそんなに不思議か?」
「まぁ、な。おまけに遺伝技…」
「へっ。ラッキーだったぜ。遺伝技を持ったフカマルがそこら中にいたんだからよ。
不思議な話だろ?」 -
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 21:34:24 ID: 7MUWZA780b
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まさか。
「フカマルがいた近くに育て屋があったからな。
大方どっかの無責任なトレーナーが逃がしたりでもしたんだろう。」
その言葉で、全部を理解した。
目の前にいるガブリアス、先程倒した何匹ものガブリアスは、俺の隣にいるガブリアスの、兄弟だ。
俺が、全部逃がした…フカマル達。
気不味そうな顔をして、俺の隣にいるパートナー。
ガブリアスは、きっと最初から分かっていたんだろう。
このアジトへ乗り込んで、敵と戦った時から。
目の前で次々と倒れていくポケモンが、全部自分の兄弟達であることを。
…敵の隣にいるガブリアスを見ると、俺をじっ、と見つめていた。
ガブリアスのその瞳が、「どうして、助けてくれなかったの…」と
静かに語るのを、俺は唯見つめることしか出来なかった。 -
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 21:38:54 ID: /hForBM5O5
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 22:06:00 ID: jye6Ad1TgF
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 22:30:55 ID: ta5MR6HFFU
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俺は、好きなポケモンがいる。フライゴンだ。
だからこそ、他人のフライゴンや強いと言われる他のポケモンにどうしても負けたくなかった。
だから、個体値を厳選し、性格を厳選し、技も遺伝させた。
その過程に孵化させた卵は、もはや数え切れない。
俺の好きなポケモンでも、眼鏡にかなわない子は逃がしていった。
生まれたてで、何をされているのかわからないだろうに、俺はどんどん逃がしていった。
ごめんね、と心の中でつぶやきながら。
その厳選が終わって、ようやく生まれてきた望みの子を育てようと
トロピウスに乗って空を飛んだときだった。
森の中から、何かが見ているような気がした。
気になって空から覗いてみると、木の陰にその「何か」が見えた。
俺が孵化させ、逃がしてきたナックラーたちだった。
空を飛ぶ俺を、そのまま目で追ってきている。
申し訳ないのか、応援してるのか、どうなのか。
遠目からでは何もわからない、何も読めない目が、俺には怖かった。
中には、ここから、この遠くから見てもわかるほどの怪我を負っているのもいた。
ふと眼に思い浮かぶ。
宿のない、食べるもののない、安息のない生活。
そんな地獄にいきなり放り出された彼らは、
全く気にせず孵化させるためにその横をひた走る俺を、どうみていたんだろう。
背筋が寒くなる。
もう一度下を向いたとき、一匹のナックラーと目が合った気がした。
彼は、俺にこういってるように思えた。
その目が、その感情、言葉が、何よりの報復だった。
「本当に好きなら、何で僕らを捨てたの?」
「何で僕らを、先もわからない世界においていったの?」
「ねぇ?何でなの?」
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 22:55:03 ID: e2BEql/Kn5
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 23:03:09 ID: 3AyRv6FiVm
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ななしのよっしん
2010/02/27(土) 23:55:28 ID: bdFbX3Ia+G
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ななしのよっしん
2010/02/28(日) 01:57:43 ID: Y2ed+VRBpN
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ななしのよっしん
2010/02/28(日) 11:19:25 ID: SEf9uygEv5
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ななしのよっしん
2010/02/28(日) 12:18:54 ID: hmjzv6oskJ
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「坊ちゃん、あ・な・た だけに、秘密のポケモン、コイキングを、500円で売ってあげるよ~」
…はぁ、何とも情けない現状だ。どうせ私も何も知らない新米トレーナーに買われ、そして…
何故こんな目にあっているのかをお話しよう。
私は、ある小さな島の育て屋で生まれた。主人は私の能力値を調べるなり、
「…使い物にならない能力値だな、ゴミめ。」
もちろん私はショックを受けた。だが、さらに衝撃的だったのは、生まれたばかりの私や、他の生まれて間もない仲間を、逃がそうとしたのだ。
ご存知の通り、私達の体には、殆ど栄養分は無い。しかし、「最弱のポケモン」と呼ばれるように、私達はまともな攻撃手段を持たない。他のポケモンから見れば、格好の獲物、という訳だ。
しかし、私達の主人は逃がそうとした。すぐに死んでしまうと分かっているだろうに。
そこに、一人の中年オヤジがやって来た。
「坊ちゃん、あ・な・た のために、そのポケモン、コイキングを、50円で買ってあげるよ~」
「こんなに沢山いるけど、いいの?」
「もちろんだよ~」
「やった!ありがとう!」
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ななしのよっしん
2010/02/28(日) 12:20:07 ID: hmjzv6oskJ
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「やった」と言いたいのはこっちもだ。捨てられるところを助けられたのだから。その時、このオヤジの顔は、仏のように見えた。
そして今、私は500円という値段で売られている。このオヤジは、私達を安値で買い、べらぼうに高い値段で売る、悪魔のような悪徳商人だったのだ。
そして、私達の事を何も知らない新米トレーナー達は、買ってすぐに、水が全く無いこのオツキミ山のポケモンセンターで、仲間を逃がしていく。
仲間の顛末は、どこからともなく漂ってくる腐乱臭が教えてくれた。そして今、私も買われ、仲間と同じ場所へ逝くのだ…。
私を買ったトレーナーは、悲しそうな目で見て、私を手持ちに加えた。
…そして、3年の月日が流れた。
今や吾が輩は、屈強な体を手に入れ、主の為に、波を相手に叩き付け、大地を揺るがし、
水棲のポケモンでありながら、灼熱の火焔を吐き、
そして主と共に、トレーナー界の頂点に君臨する者の前にいる。この者は、主の幼なじみだという。
既に主も相手も、残りはフィールドに出ている一体ずつ。主は吾が輩を、相手はフシギバナを出している。
「フシギバナ、ソーラービーム!」
「これで決めるぞギャラドス!はかいこうせん!」
双方の光線が交差し、同時に当たった。吾が輩は危ないところで耐え、フシギバナは地面に倒れ込んだ。
「…勝った、勝ったぞ!やったぞギャラドス!俺達の勝ちだ!!」
主が吾が輩に抱きついてくる。この時、吾が輩はこう思った。
この人に出会えたのは、奇跡だと。 -
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ななしのよっしん
2010/02/28(日) 14:28:45 ID: 4q9N02RybM
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ななしのよっしん
2010/02/28(日) 15:04:43 ID: Eubro1RjvV
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ななしのよっしん
2010/02/28(日) 16:43:31 ID: UfrltVWfK5
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ななしのよっしん
2010/03/01(月) 01:29:06 ID: Y2ed+VRBpN
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ななしのよっしん
2010/03/01(月) 13:24:55 ID: pQQLVeejGv
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ななしのよっしん
2010/03/01(月) 19:15:58 ID: Y2ed+VRBpN
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ななしのよっしん
2010/03/01(月) 20:13:57 ID: 5PNUyw9Pcw
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ボクは、オオタチ。
今でこそご主人様のメインメンバーの1体として選ばれている。
けれど、2年前までは寂しくて寂しくてしかたなかった。
思えば、ご主人様と最初に出会ったのは29番道路で、まだボクがオタチだった頃。
火鼠のポケモンとの戦いの果てに捕まえられて、しばらくは共に旅をしていた。
・・・けれど、ヒワダタウンという所に来た時に、ボクはボックスに預けられた。
大好きなご主人様と離ればなれになって、知らない所にポツンと1人。
預けられて数時間後、また1人ボックスに預けられた子が来た。
また1人、また1人・・・ボックス内で時に色々な話をしたけれど、
ご主人様がボックスを使いに来た時しか顔を見れないから、一層寂しく、切なく感じた。
1年が経った頃だった。
ご主人様がいつも連れ回していた火鼠さんは、未だに中間進化の姿のままだった。
何でだろう? といつも考えていたある日・・・ボクは再び引き取られた。
訳の分からないまま、「がくしゅうそうち」なるものを持たされて、しばらく仲間のポケモン達の戦いを見学していた。
そして、ボクは進化した。 進化したボクの姿を見てご主人様は、
「オタチって、進化したらかなり可愛いんじゃな〜いw」と一言。
そして現在。 結局火鼠さんが中間進化の姿のままである今も、進化したあの時の事・・・ご主人様の一言を、覚えている。
可愛いと言われてその時は照れたけど・・・、今思えば、複雑な心境だったりする。
じゃあ、オタチだった時は可愛くなかったのか、と。 見た目の可愛ささえあれば、それ以外はどうでもいいのだろうか、と。 -
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ななしのよっしん
2010/03/01(月) 20:19:51 ID: QqBGIIQPET
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なんでみんなこんなにポエミーなの?
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ななしのよっしん
2010/03/01(月) 23:03:55 ID: E2KBGUTbhP
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ななしのよっしん
2010/03/01(月) 23:22:48 ID: 0cz1SVqjM5
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ななしのよっしん
2010/03/01(月) 23:54:35 ID: soavM2Yvwd
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ななしのよっしん
2010/03/02(火) 06:33:22 ID: X5B9JRZAt+
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なつき度ってものがあってだな…
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1348
ななしのよっしん
2010/03/02(火) 15:11:01 ID: soavM2Yvwd
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1349
ななしのよっしん
2010/03/02(火) 20:09:16 ID: 5PNUyw9Pcw
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1350
ななしのよっしん
2010/03/02(火) 20:10:18 ID: 5PNUyw9Pcw
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そう、その日からだ。
今まで優しかった主人が、突然人を変えたのは。
育て屋で卵を受け取り、怖い顔をしながら、生まれて来たポケモンの特性や性格や能力を機械で調べ、
気に入らなかったら容赦なく、野生のポケモンが跋扈する草原へと・・・捨てていた。
今、私はボックスの中にいる。
「努力値がバラバラだし、性格が合ってない」「でもここまで育てたし逃がすのも勿体ない」と。
・・・昔の主人は、私の性格を認めてくれたし、明るい笑顔を見せていた。
だが今の主人は、表情をあまり変えなくなった。
かつて、私と共にいた同胞の姿はどこにもなく、龍や金属体、多進化する四足獣達といった存在が主人のそばにいた。
どのポケモンも、レベルは私より低いはずなのに、強い力を秘めているように見える。
しかし、どれだけ・・・その同族達も野生に放られ、命を落としていったのか。
「会う度に怪しい人だなって思っていたけど、悪い人じゃないんだな」
それは、大きすぎた間違いだったのだ。
主人や私達を狂わせた元凶とも言えるその人は、
今日もヘラヘラと笑いながら、ここに来た新しいトレーナーに言う。
「真のトレーナーが集まる施設、バトルフロンティアを存分に楽しみたまえ」 -
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