ニコニコ大百科

機龍は歴代の中でも最弱なイメージだな
あと歴代のメカゴジラってゴジラの熱線に耐性があったり(VS版なんてデフォで完全無効)
ある程度耐えられたりしてるけど機龍はすぐ損傷負ったりボコボコこかされたりしてて
あんま頑丈に見えないというか、かっこいい外見に反してガッカリな印象だった
上位互換がVSコングで出ちゃったってのも更に(これはVSにもいえるけどVS版は火力がある)

初代ゴジラの心が覚醒して一度は暴走した機龍が、その後ＤＮＡコンピューターを改造されたとはいえ２作目の最終決戦で忌々しい人間である整備兵にサヨナラのメッセージを告げたのは違和感があった。

>>1052
あれ違和感すごかったね
色々迷走してた言われてるミレニアム以降の作品を象徴する場面だと思う
あのシーン無い方が物語成立するのがまたね…

俺は感動したなあ
初ゴジにとって人間は憎悪の対象に違いないけど、それは「種」に対する憎悪であって、義人という「個体」とはそこそこ長い付き合いのなかで絆ができてたんだなあと
もののけ姫ラストの「アシタカは好きだ、でも人間を許すことはできない」みたいな感じで
仏教では怒りや憎しみは自分自身を苦しめる自縄自縛として戒められてるけど、あの世界線では初ゴジもやっと人類への怒りから解放されて本当の意味で楽になれたんだと目頭熱くなったよ
なおスタッフロール後

その整備兵も機龍に同胞であるゴジラを殺させるために整備していたのだから、初代ゴジラの人格が目覚めた機龍が整備兵に心を許すのは難しいのでは？
あの機龍の人格は僅かに初代ゴジラの記憶を持っているとはいえ基本的には人間が作ったプログラムの人格であり、初代ゴジラとは別物と解釈すれば、機龍が整備兵に別れを告げたのも一応わからんでもないが。

進撃のライナーとかと一緒だよ。
相手の事を何も知らない時はただの憎い敵だと思ってたけど
わけあって共に時を過ごす内に向こうの事情を知った事で自分達の行動理念に疑念を持つっていう

そこから衝突回避への糸口を掴むってのは昔からいろんな作品で描かれたテーマだ

>>1056
ライナーに肩入れできるのは、原作でそこに到るまでの描写をしっかり描き切ったからこそであって、機龍のそれは描写不足過ぎて唐突感凄いんだよね
昔から色んな作品で描かれてきたテーマを扱いきれてない＆巧く調理できてない事を象徴するシーンだと思うよ

まぁ昭和シリーズより比較的リアル寄りの世界観で
怪獣側のさらにロボットになった機龍の心情を表現するのはなかなか難しかったかもね
ただ作品の落とし所としてそういう意図だろうなというのは汲めるかなと

落し所としてもどうだろうな…？
唐突感のある「人間との分かりあい」みたいな要素にせず
機龍自ら「もう人間に縛られるのは嫌だ」という意思でゴジラと共に海中深く没するとか、自身の痛みを分かってくれる人とかそういうのいいからとにかく人間の手を離れたい、自由になりたい
みたいな描き方の方がまだ展開として自然だったと思う。

それあなたの感想ですよね

あの時の機龍の行動って怪獣と人間どっちの立場でもないんだよね。
あれが怒れる初代のままだったら目の前で苦しむ同胞を助けるために人類を攻撃してもいいはずだし
意識を書き換えられた人類の傀儡のままだったら暴走もせずゴジラにトドメを刺しただろうし。

怪獣と人類の両方の立場に身を置いた事で見えてきた中間の視点での行動で
機龍がこういう視点を持てたのは…同じくどっちの立場も理解しどっちも止めようとしたファンタジーな虫の呼びかけと
その呼びかけを受けて自分達の行動に疑問を持ち初代の記憶を垣間見た主人公からの謝罪があったからだろうし

一度目の暴走の後はＤＮＡコンピューターの塩基を修飾塩基に差し替えてゴジラとは違うものにしたそうだが、ゴジラのＤＮＡも改修後はテセウスの船と呼べるぐらい大分手を加えられていたのでは？

「暴走の危険は無い」と説明するお偉いさんの横で「いい加減な事言ってる」という技術者達のセリフもあったし
機龍の最後の暴走時の鳴き声にはゴジラの声が混じってるし

ゴジラの細胞で作ったものがどういう事になったのかは別の世界でも散々事例があったわけだしね

あの改修で２度目の暴走の際でも暴れださずに尚且つ整備兵に別れの言葉を継げるくらいは丸く性格矯正されてしまったのは確かだろう。

あれは初代ゴジラそのものではないと言いたいのかもしれないけれど…

そも本来なら完全に溶けて消えたはずの初代ゴジラをわざわざ骨が残っていたという設定変更までして
さらに暴走という形で再びこの世に呼び出したのに、それに対して改めて向き合う事もせずに
あの時と何も変わらず「ゴジラの亡霊は消しました」で終わらせるのはあんまりな話だし

だから前作で存在が示唆されていた守護神の計らいによって和解エンドに至ったのはむしろ必然じゃないかと

己を殺しただけでは飽き足らずその死骸で同族（一説には初代の子供）と殺し合いまでさせた人間となぜ和解できると思ったのか？

その事について人間が謝罪した流れは描写されてるでしょ？
何の布石も無く和解したわけではない

ぶっちゃけ描写不足というか、あれで「和解の布石」とするにはあまりにも弱過ぎるのでは？

うーんたぶん機龍としても人類そのものは「このクソどもが～」だけど、それはそれとして義人という1個体に対してはそう大して恨みはないし「まあローリングして助けてやるくらいはすっか」な感情だったんだろうね
戦争捕虜が敵国は憎いけど面倒みてくれたり雑談してくれたりする顔馴染みの看守には友情を感じたりするアレじゃね

そんな人間感バリバリの感情をゴジラという人間と起源も種も全く違う存在が思うか？が疑問なんよね
なんというか、都合よすぎ感

「思うか？」という疑問は本編に描かれてる。「ハイ思いました」なんだよ
特撮なんて本編に文句つけようと思えばいくらでもつけられるんだから（地球の重力下でこんな巨大生物が二足歩行なんかできるわけねえだろとか）、それに対して「これはおかしい矛盾してる」では面白くない
「なぜこうなったか」「本編の描写からどう考えれば辻褄が合うか」と考察するほうが俺は楽しい

初代ゴジラの原作者香山滋氏によれば、劇中でゴジラが生きたジュラ紀の時期を実際とは違うものとして描いているのは
実はこれは人類誕生の時期にあわせたもので、つまりゴジラは人間の暗喩であると語っているんだよね
(この辺は妖怪の伝承とかフランケンシュタインやキングコングでも指摘されてる話)

そこから繋げて考えてみれば機龍のお話も人間を別の存在に置き換えたもので
我々が向こうを蔑ろにすれば争いが起きるし、我々が非を詫びれば向こうもそれに応じる、
ならば我々はどう行動すべきかを問いかける教訓譚の一つの形態なんだな

ＶＳコングのメカゴジラはギドラの頭蓋骨を基にしたＤＮＡコンピュータを積んでいるようだが、機龍みたいにギドラの修飾塩基を書き換えておけば暴走はある程度防げたかもしれない。

>>1070
自分こそてめえの批判のために都合よすぎる前提を並べ立ててるじゃん

あ、そういえば「起源も種も違う存在」という話から考えてみるならば
設定上では「陸上進出した脊椎動物」という所までは遡れるゴジラと人間よりも、
更に遠くかけ離れてるはずの『彼女』が人間と対話を試みている事にも着目するべきだな

起源も種も違う存在の思惑が一致するなんて都合の良い事がありえるのか？というのは
「ハチと植物」とか「カニと磯巾着」といった実在する例によって見出す事ができるわけで

ならば我々もそういった例をヒントに全く違う存在だからと諦めて突き放さず、
どこかで一致できる部分があるはずだから探してみればきっと良い結果が出てくるはず。
そういうテーマも含まれているんじゃないかと

なんでも完全に溶かしちゃうんだ(溶かせなかった)
平和のために、人間は弱い生き物だから悪用される前にオキシジェンと一緒に消えるよ(ぶっちゃけその結果を悪用されるから日本限定でゴジラに滅ぼされてたほうが十二分に平和だった)
という

>>1071
まぁ自分がそう思うならそれでいいんじゃない？
こっちはそう思わない。納得に足る描写が足りてないと思ってるんだからこれ以上は平行線だよ

なんだろうなぁ、
前作で機龍には「初代の亡霊が宿っている」事は示唆されてたわけで
そんな機龍の視点で主人公の本編の動向を見るならば

目の前で前作主人公と自身が置かれてる状況についての是非を語りかけられたり、
攻撃に倒れた時にも一人駆け付け懸命に修理したり、閉じ込められても構わず危険な戦闘を供にし、
トドメの攻撃命令に抗い苦しんでいる時にその苦しみを理解し謝罪の言葉をかけられたり、
最後に自分がする事にも運命を共にする覚悟を示したりと

こうした積み重ねによって心動かされたのだろうな、というのが流れから察せると思うけど
そんなに描写不足かねコレ

機龍に初代ゴジラの記憶らしきものはあったとしても、機龍の人格が初代の人格そのものと断言できる情報も無いからな。
機龍用プログラムを組み込まれ遺伝子まで弄繰り回されているわけだし。
どっかのイベントか雑誌で監督が機龍の人格は初代そのものと断言しているなら別だが。

>>1078
正直薄っぺらいわ
ならゴジラの意識とかの要素なくして完全に「唯の機械だった物」がそういう意識に目覚めるとかの
方向性の方が自然だと思う。
ぶっちゃけ一介の整備士風情にゴジラの何がわかんねんって…