ニコニコ大百科

国連加盟国に限れば最新の完全消滅国家かな
政体変更(2008年ネパールの王政廃止)とか事実上の独立政権の編入(2014年クリミア併合)ならいくつかその後もあるけど

外国人と共産主義者にとっては「平和な連邦国家」
セルビア人以外にとっては「大セルビア主義者の帝国」
セルビア人にとっては「共産主義者が作った牢獄」

8月クーデター起きるまでソ連解体の時各構成強国はソ連存続派が多数派だった事や
宗教政策否定していた事でソ連時代は内戦が起こる気配がほぼ無かった事やボスニアの内戦考えると
ソビエトやアルバニア見たいに宗教否定する政策徹底していた方が史実よりユーゴは長続きしたと思う

そこん所、乱暴だったとはいえ国をまとめる能力に関しては
チトーよりもスターリンの方が何倍も上手だった気がするんだよね
あっちは中央アジア方面の行政区の組み換え乱発して、独立運動削ぐ事もしているし

>>92
しかし今時のセルビア人が出身地のクロアチアよりチトーと彼が創ったユーゴを評価しているという皮肉
ソースは何年か前にバルカン巡りをしたオレ

世界の外交シーンでセルビアが世界に注目される日なんて二度とないからな、きっと
そういうノスタルジー

外人からはまとまってデカかったから尊重されるんで、
分裂してクソザコと化したらまとめて見下されるのは必然

ソ連におけるロシアのように、人口面で絶対強者となれる存在がユーゴにはいなかったからなあ
スターリン的政策やったら逆に内戦ぼっ発早まった可能性ががが

サイボーグかマザーコンピュータとしてチトーを延命できなかったのが最大の失敗

>>96
米欧は嗤った結果、今になって明日は我が身を体現したけどな　米中露欧みたいな連邦だの多様性だの掲げてるような社会はユーゴ馬鹿にしたらあかんわ

スロベニアもクロアチアもEU入りして嗤う側に回っているのですがそれは

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>>99
たとえ多様でも国民としてまとまって政治ができるなら大丈夫だ。ユーゴの場合、多様な国民を掲げて国を起こしたのにその後それぞれの民族が「俺の民族こそナンバーワン！」やりだしたからあーなったんだよな。

欧米がごときが「明日は我が身」とか身の程知らずもいいとこだ。ユーゴ舐めてんのか？

一番近いのどっちかというと中国だよな…

アメリカとか中国、少し前の南アフリカみたいに
「支配人種(アングロサクソンや漢民族)」が明確に決まってる国はユーゴの様にはならないというか、比較例にならないでしょ。

アメリカは民主主義や多様性がどうのと言いながら
WASPが依然として一等市民として君臨してるわけで、
中国は中国共産党が明確に漢民族贔屓の政策してるわけで。

ここの代表チームは強豪扱いされていたけど
他の強豪チームと比較すると部が悪い気がするんだよね。
人口や国力差もそうだけど
CLでの優勝チームとか（96年のボスマン判決まで外国人選手は3人まで制限されていた）
分裂前はバロンドール獲得者が0だったり
過去に参考に成りそうな結果は91年のレッドスターのCL優勝と1960年五輪の金メダル
1962年W杯のベスト4と1960欧州選手権の準優勝だけど
（個人的にユーゴは60年代初頭なら優勝出来てもおかしくなかった気がする）
ソ連の国力も人口もトップクラスでバロンドーラー3人出てるよとか
レアルマドリードのCL5連覇とか
77年～82年まで全部イングランドがCL優勝とかに比べたらね・・・

ユーゴスラビアが滅びたのはチトーが死んだせいというのはいささか物事を単純に捉えすぎている
背景には経済政策の失敗がある
1.74年憲法での経済主権の分権化
これにより構成国・民族間で所得格差が大きくなり不満が溜まった
2.経営効率の低さ
テクノクラート支配を排除しようと労働者に主権をもたせた結果経営をよく理解しないものが最終決定をするようになってしまった
3.インセンティブの欠如
労働者に主権を持たせた結果労働者間に待遇の差をつけるのが難しくなり労働意欲が減退した
4.政治干渉
自主管理社会主義であくまで主権を持つのは労働者だがその制度・雇用を企業に強制するために政治が企業運営に干渉、効率が低下した

参考:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjce1967/1992/29/1992_29_42/_pdf
http://takamuratetugaku.org/011/011_16_text.html
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1034969225

きっと日本並みに豊かな国になっていたら民族対立は十分抑え込めたのではないか

第二のユーゴになる前からスロベニアとマケドニアとかでは識字率とか鉄道網とか全てにおいて格差があった
独裁して強権振るってもいいから東京と島根の格差をなくしてみろとか言われても無理なものは無理なように最初から厳しいもんがあった

>>106

経済において主権を持たせるべきだったのは、ちゃんと経済に精通した人間なんやなって
考えなしに結果平等的に主権を労働者に譲渡するのはいかんでしょ。

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ユーゴスラヴィア現代史が再刊されたので、チトー万能論が少しは是正されたらいいなあと思う

セルビア・コソボ、対立再燃
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022123000642

コソボ北部はセルビア系住民が多数派で、国際社会の関与でどうにか社会の安定を保ってきた。しかし、対セルビア強硬派のクルティ首相が、これまで容認されてきたセルビア発行の車両ナンバープレートの使用禁止を決めたことで均衡が崩れた。

反発したセルビア系住民は繰り返し道路を封鎖し、１１月には行政トップら公職者が一斉に辞職。１２月には抗議活動に加わったセルビア系元警官が「テロ容疑」で逮捕されたことで、セルビア系住民が対応を激化させた。

やはりこの地には共産主義によるナショナリズム抑制が必要だったのではないか？

>>112
こっちも一応南スラブ人（ユーゴスラビア人）というナショナリズムを利用してたというか、
南スラブ人（ユーゴスラビア人）という民族意識よりも南スラブ人より小さな枠であるセルビア人、クロアチア人などが勝ったので崩壊した。

まぁそもそも南スラブ人というかスラブ人全体の共通点が言語が似てることぐらいだが。
今のモンテネグロだとセルビア人（民族。国籍はモンテネグロ）が4割ぐらいいるけど、モンテネグロ人との文化的区別はほとんど皆無で「自己意識はセルビア人」ってだけ。

あと上の記事だとセルビア語とクロアチア語が別みたいな扱いだけど、どちらかといえば民族意識と表記体系で分裂したので、実質的に連邦の公用語は3言語（セルビアクロアチア語、スロベニア語、マケドニア語）だった。当時から「5つの民族、４つの言語…」と言いやすくするためだろうけど。

新たなる共産主義者の理想郷
世界の民族主義をこの国をモデルに抑え込みたいらしい
しかし現実にはチトーの死から数年にして凄惨な民族虐殺戦争の果てに崩壊している
最初から各民族それぞれ独立していればこうはならなかったわけで、あまり真似をしたくはないな

あの時代背景もある
「民族」の所領と実際の国境の違いを理由に戦争が頻発してるから小国は自活できない

ユーゴ紛争やロシア・ウクライナ戦争見てて分かる通り
ナショナリズムや民族主義は百害あって一利なし

それを言ったら人や社会や国家の利って何なのでしょうね、という話にはなるんだけどね
三大欲求や生存が全てではない、というのは良くある価値観ですし

>>106
労働者を優遇する経営者ばかりが選ばれて、末期は生産性と競争力の低下を招いてたみたいだね。労働者の意見を経営に取り入れるにしても、労組がまとめて経営陣に提出する位のがベターなんだろうか

>>116
南スラヴ人という新しい民族主義、ナショナリズムでまとめ上げようとしたんだよ。でも、そうはならなかったんだ

>>116
前にも書いたけどソ連と違って、こっちはれっきとした民族主義国家で「南スラブ人民族主義」だからね。
ただクロアチアは完全独立したかったんだけど、イタリアがスロベニア・クロアチアのアドリア海沿岸部を押さえるかもしれなくてしぶしぶ自治権条件にユーゴの枠に入った。

こっちは言語にほとんど違いがなく、実質セルビア・クロアチア・ボスニア語（セルビア人、モンテネグロ人、クロアチア人、ボシュニャク人の四民族共通の言語）で統一されてた。スロベニア人、マケドニア人、アルバニア人は言語面で不満だったようだが

簡単に言えば同じ漢字文化圏だから同じ民族だってことで東アジア人による「東アジア人連邦」とかつくったら
その中の小さな枠である日本人とか韓国人とかが一番の金持ちなのに経済的に搾取されてる、民族差別されてるとか主張して独立する…とか。わかりにくい例えかもしれないけど

そもそも同じ国としてやっていくのも無理があったが当時は小国のままで大国の民族的な領土要求を撥ねつけられるかというとそれも無理

苦肉の策なんだわ