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『ラノベは人生』内コーナー『ラノジン presents ラノベ新人賞受賞への道』の途中報告（2021年3月分）です！！（三木一馬のコラム）
https://ch.nicovideo.jp/ranobe-jinsei/blomaga/ar2000888

ハードカバーで出て文芸コーナーに並んでるけど読んだ感じラノベっぽいしアニメ化されたりする作品ならいくつかある

池上永一のシャングリ・ラとか
綾辻行人のAnotherとか
どっちも角川から出版されてるからラノベと言えばラノベだけど角川文庫はいちおう一般文庫
Anotherはラノベレーベルでも出た気がするけど

でもよく言われる「ラノベと一般の差が薄くなっている」というのともちょっと違うような
以前はラノベレーベルに一般っぽい作品がちょいちょい出てたのに対して、いまは一般レーベルにラノベっぽい作品が出てるって印象が

>>6702
不定期はなぁ···忘れたり、気づかず見逃したりする可能性あるなぁ···

とりあえずラノベを軽く読んでみたいとするならば、何が良いか

自分は絵柄から初めに読んだのはセイバーマリオネットシリーズ
文章的にも軽く読めるので漫画慣れしてから文章になれるのには十分だった
おかげで電撃他、各レーベルにも入り込めた

>>6718
正直ここ数年のハヤカワJAって半分以上は実質ラノベレーベルになってない…？
裏世界ピクニックの作者にしたってラノベ出身だからラノベカウントでもいいんじゃないかな

>>6725
「何が良いか」というのは現代の新参読者に対して？
だとしたら流石にセイバーマリオネットは古すぎると思う
「基本的に単巻で綺麗に完結していて、かつ続編も出てる」くらいの作品が良さそう
対象として想像する年齢にもよるけど、一般レーベルに出し直されてる作品はとっつきやすいかと
ハルヒとか砂糖菓子とか氷菓とかサクラダリセットとか

最近地味にポストアポカリプス作品多いな
錆喰いビスコくらいしか独自性無いけど

10年代後半～のポストアポカリプスブーム再燃はラノベに限った話じゃない気が
漫画は「少女終末旅行」（2014～）、アニメは「ケムリクサ」（2019～）とか
なんか定期的にくるよね、終末もの

ライトノベルっぽさというのは前キャラクター態の強度ではなかろうか
最初の起の段階で尖った個性や属性の組み合わせをもつ人物等を出すことで読者の世界あるいは主人公たちの世界からの異化を行い、次に承以降でその人物の生い立ちや葛藤、その属性でしか出てこない発言を描くことで現実らしさを付与している
リゼロがラノベで、夜の写本師がラノベじゃないのはおそらくそのせい　後者はこの起の段階が不足している
「なめらかな世界と、その敵」は最初読者の世界からの異化を行い、次に謎の人物を出すことで主人公の世界からの異化を行なっている。だがその人物は変な髪型も喋り方もしないし鯛焼きを盗んだりもしなければやたらと転ぶアイドルでもない　強いて言うなら最後主人公との「巨大感情」的なサービスシーンがあるくらいにとどまっている　なぜなら世界観が既に嘘でそれ以外の嘘をつくことが憚られるから
「カゲロウデイズ」は主人公が異能力を持ちながらも変な服装とかニートとか幼女とかいった要素が出てくるし、何より厨二の書いた夢小説にでも出てきそうな喋り方がもはや非現実的だ　問題はそれらの登場人物がいずれも「類型的な属性の組み合わせ」または「純粋に個性的な要素」によって形作られた「単純で区別できる図像」すなわち「キャラ」であるという点だ

ライトノベルというのはつまり「分かりやすくそれでいて個性的」な外見を持った人物が出てくる小説のことで、その度合いが高いほどライトノベルらしくなり、低いほどそれ以外の小説のようになるのではないか

でも神様のカルテとかは各登場人物の属性濃いし
現体制に対する反感みたいな要素もそれなりにあるのに
あんまりラノベっぽいとは言われんのよなぁ

＞ライトノベルというのは分かりやすくそれでいて個性的な外見を持った人物が出てくる小説のこと

でも分かりやすく個性的な特徴持たない作品も多いんじゃない？
例えばハルヒなんかだと「黄色いリボン」のイメージが強いけど、あれは挿絵の段階で追加された要素で原作には一言も言及されてない
やたら派手な格好してるキャラが出てくる作品でも、よく読んでみると「作者が書いた文章そのもの」には個性的な外見は描かれておらず、それはイラストレーターが後からくっつけた属性だったりする
そういう作品の場合、ID: dpuvbuC7gN氏の理屈だと「挿絵を取ればライトノベルではなくなってしまう」って判定になるの？

あとなめ敵のキャラ付けというか文章はふつうにラノベっぽいなぁって読んでたけど、あれはID: dpuvbuC7gN氏基準だとラノベっぽくない作風扱い？
2010年代前半の青春ラノベのキャラ付けもあれくらいのリアリティラインのものがほとんどだったと思う
まあ伴名練先生は元々ゼロ年代風なコテコテのキャラ動かすの得意じゃなさそうな気がするけど
（かみ☆ふぁみとかSFとしては面白いけどキャラクター小説としては微妙だったし）

>>6731
ハルヒはさ入学早々、宇宙人未来人超能力者以外に興味ないって言っちゃうような強いキャラ付けがあって、ツンデレ・ハイスペック・現実改変能力者とかいう「属性」を詰め込んで作られた「尖ったアイコン」な訳だよ
他のライトノベルレーベル作品も結果はどうあれそれをしようという志向を持っている筈だし、なめ敵にもそれは少なからずあるとは思うんだが、ハルヒと比べてしまうとどうしてもね…

>>6733
つまり ID: dpuvbuC7gN氏が言ってるのは単に「キャラ付けが濃いとラノベらしいと感じられる」「キャラ付けが薄いと一般小説らしいと感じられる」ってだけの話？
それならたぶんそう、というか元々ライトノベルとジュブナイルの区分けってそこじゃないかなぁ

ただまあ、ハルヒシリーズは表紙や挿絵のアニメ絵を廃して一般小説として出し直しても結構セールス良かったから、普段一般レーベルを読んでる層には受け入れられるんですよね
属性がてんこ盛りだからといってライトノベル的であって一般小説的ではないとは言い切れない例としては、それこそハルヒがその代表例かなと

あと「この中に宇宙人 未来人 異世界人 超能力者が居たら私の所に来なさい 以上！」が類型的であるか、と言われると（ハルヒ以前に）同じ属性のキャラクターがあまり思いつかないので「類型的」かと言われるとそれもまた首をひねりたくなるような……

例えば戦国自衛隊を筆頭とする歴史トリップ(転移転生)もので

信長とかがステレオタイプな破天荒キャラにされてたら
ファンタジックな要素は導入ぐらいしかなくてもラノベなのか

逆に主人公や他の登場人物共々色んな設定・考察の上で
登場の印象付けがそこまで濃くない人物像にされてたら
魔法を使い出そうが異世界出身者が出ようがラノベじゃないのか

＞逆に主人公や他の登場人物共々色んな設定・考察の上で登場の印象付けがそこまで濃くない人物像にされてたら魔法を使い出そうが異世界出身者が出ようがラノベじゃないのか

灰と幻想のグリムガルみたいな……？

昔すっごい好きな作品があって、あの作者今何してるのかなと思ったら小説家は続けてるけど10年以上新作だしてなかったわ
まあ今時あの人の重くて固い文章はラノベ界隈じゃ難しいかもしれんが、ゲーム小説大賞の選考委員はやってるんだよな
あんただよ高畑恭一郎…

>>6737
高畑京一郎先生って数年前に電撃の選考委員引退してなかったっけ？
そういや執筆に専念するのかなと思ってたけどなんもなかったな……

>>6737
HHOの続きとかもう出ないだろうなと思ってるが、やっぱ続き読みたいわ（正直）
構成力はズバ抜けてたけど、その分こだわりが強すぎてシリーズものの執筆は向いてなかったんだろうな

「漫画のような文章」がライトノベルの文体と言えないか
「何で俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ。俺は恨めしげに奴を見た。」みたいな、いわば内部と外部を同時に語ることができる、語り手のはっきりしない文体

>>6738
引退してるんかー
本当に何してるんだろう
今までもラノベは読んでたけど、クリス・クロスを初めて読んだときのあの「作品の世界に呑まれる」ような感覚はあれが最初で最後だった
好きなシリーズとか夢中になって読む本ってのはその後もあったんだけどね
ああいう本に出合えたことは幸せだったんだろうなあ

最近、ラブコメ系とバトル系のラノベ読んで思うのは、ラブコメ系の作品は現代的な思考や流行り廃りが反映される故か最近の作品の方が楽しめるんだけど、バトル系の作品の場合、各種設定やら戦闘描写やらはある程度、普遍性があるのか、昔の作品(ある程度の名作前提)の方が楽しめるんだよな(もちろん、流行り廃りはあるんだが)

>>6742
ロードス島あたりの重苦しい戦闘描写や、もっと後のスレイヤーズやオーフェンあたりも痛みや不利な状況の立ち回りや駆け引きをしっかり書いてるから読み応えあると思う
最近のとひとくくりにする気はないけど、主人公無双は一方的になるし、そうでなくても戦闘描写避けてるのかなって作品も多いという印象
某所の似たような話題で「10年位学園物が流行ったからじっくり戦闘シーンを読んだ作家さんが減ったんじゃない？」っていう意見を見かけたことがある

イラスト・アニメーションの進化とツールの一般化で
アマチュアでも迫力のある戦闘シーンを描くようになり
それが無料サイトで浴びるほど見られるようになった時代

相対的に読者の需要が減っただけじゃなかろうかとは思うけど

オススメ記事化おめでとう
懐かしいなラノベ談義
00年が一番ラノベの境界でわかりやすく盛り上がっていた気がする

＞10年位学園物が流行ったからじっくり戦闘シーンを読んだ作家さんが減った

じゃあラノベ創世記の戦闘シーンを丁寧に描いていた世代は何読んでたんだろう

久しく読んでなかったけど、まさかこんなになろう全盛になるとは思わなんだ

10年くらい前に好きだった作家さんの名前で検索しても残ってる人があまりいなくてさみしい…。
やっぱり厳しい世界なんだなあ。SNSなんかで見ると、ゲーム業界の方でシナリオ担当として活躍してる人もいるみたいだが…

>>6746
よく知らないけど80年代にはTRPGが流行ってたから、源流となった指輪物語とかハイファンタジーの資料は大前提で読まれてたんじゃないかな
それと比べるとラノベ初期の作品は当時かなり批判されてたみたいだし

>>6747
なろう系以外だと最近はラブコメ作品が流行ってるイメージだな
まあ、なろう産のラブコメも多いけど
『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』とか
(『君の膵臓を食べたい』も一応、この系譜か)

そう言えば
ライトノベル発の実写特撮って無いね
怪獣にしろヒーローにしろ