ニコニコ大百科

>>839
クロスオーバーものだと終末戦争までやるまで情勢が悪化しないと普通に優秀な一士官で終わってボス自体にならないキャラだし、本格的に動いたら動いたで倒して何も解決しないタイプの敵役だから扱いにくくはあるのよね スパロボとかは次作のことも考えなきゃいけないし、この手のタイプの敵キャラはある程度キャラ改変しないと難しい

>>839
あれはむしろ逆で、そのままやったらそれこそクルーゼが道化になってた
だって最終的には結局ハッピーエンド迎えちゃうんだもの
仮に種の決戦シナリオで論破できた気になっても、一時的なものでしかならない
ていうかイデやらトップやらの戦いが控えてる前で、クルーゼの言葉一つをいつまでも引きずってられない

クルーゼがその論理で無双できるのは種世界だからであって、
例え種以上に混沌でもその分希望が用意されてあるスパロボ世界は相性悪かったりする
シリーズ終盤だったのも逆風。むしろ中盤でやる方が輝ける

いや、将来がハッピーエンドだからって（原作だって滅びを回避してある程度の猶予を得たという意味ではハッピーエンドだし）、その時点で論破できなきゃ意味ないだろ
今現在の人類の愚かさを背景にしてるのに、そんなメタな視点を言われても。キャラクターは知らない知識だし

クルーゼってイデと本質的に近い部分があるので
そういう絡みがあっても良かったかなとは思ってる

>>842
必ずしもその時点で論破しなきゃならない理由もないけどね。ましてそれで陰鬱になるとも思えないし
あの終盤の空気なら、クルーゼの理屈をそのまま受け入れても、結局前向きに行くだけだろう
ていうか、まともにやっても種死でキラが言ってたようなことが前倒しになりつつ普通の展開になるだけな気がする

いろんな意味で、クルーゼの言葉があの世界とその住人に対して言うほど無敵だとも思えない
そもそもキラとの会話も、あれ論破というと疑問が残るし

そもそもが「世界は滅ぶという神意を得た」と思い込んでる一般道化パイロットさんですし……
(義務でガッチガチにされてるフリーダムのパイロット・正義が見つからずに七転八倒するジャスティスのパイロット・神意なんて得られてないプロヴィデンスのパイロット・運命から解放されるデスティニーのパイロット・伝説の再現はできなかったレジェンドのパイロット)

「人は人の業で滅ぶべくして滅ぶ」と主張してる相手を「殺人という人の業」で黙らせてひとまずの勝利とするのは
どうしようもなく「君とてその一つだろうが」という話になるから
まともにぶつかると自軍全員キラよろしく精神がやられたり・義務に縛られたりで起こし難いイベントではあるけど
「まだ苦しみたいか(≒滅ぶ方が救い)」の方を軸にすれば「シンジが人類補完計画に惹かれて云々」とか
扱いきれない訳じゃ無いと思うんだけどもね

義務感や状況のせいなのはあるけど舞い降りる剣が凄く大事な話なのように、キラの行動は自由意志によるものなんじゃないの？ キラの相手に対して押し付けもしないってスタンスも含めて自由を尊重してる
アスランもパトリックやアズラエルとは対照的で迷って足掻き続けることが正義なんだろうし、なんだかんだ二人は自由と正義を象徴するキャラなんだと思う
あとクルーゼって己を滅ぶサイドに置いたけど、意図的にキラとムウにネタばらしすることで滅ばないように止める人と手段も残して、その役割を負わせてたんだよね
自分とキラどっちが残るかってのは賭けで、最期まで神の意志に任せてた

ぶっちゃけクルーゼに向ける言葉としては
「それでも守りたい世界があるんだ！」で十分なんだと思うんだけどね

クルーゼの言葉には誰一人言い返せない！その後陰鬱な結末は避けられない！と断じられると
流石にそうはならんやろ、とは思う
買いかぶりすぎというか、クルーゼの言葉も思い込み等あって全てが正論ではないし

もちろんそういう方向に転がすのも話としてはありだが、
スパロボでそうやるとすれば中盤の方がいいなあって

クルーゼは自演込みで反論できない状況作り上げてから自論展開したから言い返せないのはしゃーない
とはいえ、それは自身の論拠を強固にしてるだけだから論拠部分を肯定した上で「それでも～」って反論はできるからな
キラの「人類は確かにクソだが守りたい人たちもいる（ので戦う）」は普通に正解
ただ、あの最終決戦は碌でもないセリフ集回想はじめクルーゼの主張を肯定するシーンが多すぎてキラの「それでも守りたい世界があるんだ！」の説得力がないのがな
一番守りたかったフレイを殺されて半分復讐状態だった上での台詞なだけあってヤケクソ感がある

クルーゼの主張を肯定ってかクルーゼの言ってることは単なる事実だからね
キラの回想に象徴されるようにろくでもないところはどうしようもない現実なんだから、あれに向き合わなきゃ現実逃避でダメ
フレイを失ったからこそ大事なものの重みは痛感してたんだろうし、クルーゼもキラが真剣に向き合ってくれた上に引導を渡してくれたから満足したはず

別に悪の大魔王とかがいるわけでもなく、ただただ人間同士の嫉妬と鬱憤晴らしで滅亡半歩手前まで行ったからね
だから誰も否定できないし、否定したらただの夢想家になる種世界とクルーゼがヤバいんだよ

>>851
あの世界の何がヤバいって、どちらかが滅ぶでしか根本の問題が解決しない、下手したら人間が人間である限り解決しないってことなんだよな
ガンダムシリーズ恒例の新人類要素であるコーディネイターはあの様だし、種割れも所詮は珍説止まりで、人間は人間を辞められないって話だし
今後も戦争や虐殺で大量の人が死に続ける世界（なお、滅ぶまでいかない限り死んだ人たちは無駄死に）とかクルーゼも呆れ果てるわな
民族戦争や宗教戦争（ナチュとコーディで依拠する政治的・哲学的主義が違うから宗教戦争の側面もある）をネタにしてるだけあってその辺のシビアさは流石

羽クジラの話もそうだけどクルーゼの言う通り本質的には人の先へ上へ行こうとすることに起因してるからね
SEEDは人の可能性のよい面を全面否定してるわけではないけど、その可能性が遺伝子操作やクローンといった禁忌に手を出した罪深さについてクローズアップしてる

クソったれなのは個人じゃなくて世界そのものだからあの状況あの瞬間のクルーゼをいくら否定しても自己満足でしかない
強いて言うなら世界を滅ぼしかねない戦略兵器を防衛してることだけど、別にそれ自体は一軍人として任務を全うしてるだけだしなぁ
結局耳をふさいで暴力で黙らせるしかないんやな。守りたい世界があるから仕方ないね

「人類が進歩する」と言えば聞こえは良いけど
実際は全員がそれで良いと思ってるわけじゃないし、
肯定してる中でも順番や相性で格差が生まれていくからな
ユニバーサルデザインなんかとは真逆の思想だと思う

デスティニープランもそういう意味では理解出来るが、これもやはり万人が望んでいるものではない
単純に考えればデスティニープランの国とそうでない国で分ければ良いんだが、そもそもコーディネーター技術自体がそれで失敗している

俺が>>８
クルーゼは俺らおまいらで言うとこの
逆シャアのオーロラ、サイコフレームの虹が出たときに
「なんだっていい、ネオ・ジオンを皆殺しにするチャンスだ！」
って言ってアクシズ押してるギラ・ドーガの事を七面鳥撃ちにしてる空気読まない連邦兵を見た気分

俺が>>833で書いた通りにクルーゼは動いて、その結果が核とジェネシスの撃ち合い

クルーゼ的には俺らおまいらに例えるなら

逆シャアでオーロラ、サイコフレームの虹が出たときにアクシズ押してるギラ・ドーガを

「なんだっていい、ネオ・ジオンを皆殺しにするチャンスだ！」
って釣瓶打ちにしてる駆けつけてきた連邦兵を見た気分

あるいは劇場00でELSが巨大華になったときに
「よし、トドメだ核発射ァ！」
って言ってるソレスタの下部支援組織が出てくる感じ

アラスカでは基地内部に侵入してヒャッハーしてくるって言うイザークを呼び止めてまだ生還の目がある地上の攻撃に回したり
ヤキンでも友軍には攻撃してない上に敵になったはずのバスターもディアッカが乗っていると見抜いていたのか無力化しただけでトドメを刺そうとしない辺り滅茶苦茶な破滅主義者なのに理知的だし人としての情も残ってるようにも思える

理知的で人としての情が残ってるからこそ、人や世界の醜さに絶望してしまって全ての破滅を望んだのかもしれない

クルーゼの主張は「人は愚かで・醜い存在だ。だから滅ぶべきだし、私が滅ぼす」じゃなくて
「人は愚かで・醜い存在だ。だからこれ以上苦しむ前に自ずから滅びるし、それは救いなのだ」みたいな辺りだから
絶望してもなお好意故に破滅を望んでる部分が大きい気がする
(真に憎い相手だったら「愚かで・醜い存在だから苦しみ続けて滅べ」みたいな主張になるのでは？)

それに対するキラは結局フレイを殺された憎しみで殺してる訳で(あなたは、あなただけは！)
あの最終決戦でだけ敵と主人公で原動力が人類愛と憎しみとで逆になってる、と考えると中々にエグいよなぁ、とか

最後ジェネシスに突入するアスランすら止めてないし
アスランに気を取られたキラ牽制だけ

だからこそ最後の死ぬ間際にクルーゼ笑ったんやなーって

>>858
単なる破滅主義者だったらヤキンでもストライク中破させた後に追撃してムウを仕留めてたし、フレイ殺されて戦意喪失してたキラを殺してた
最後に一騎討ちに拘ってたのも本人なりの賭けなんだと思う
あとキラはフレイ殺されて逆上してたし憎しみも大きな原動力だったけど、クルーゼに君とて醜い世界の結果に過ぎない（こんな世界をどうして信じられる）と問われて、それでも守りたい世界があるだから憎しみだけでもなかったと思うよ
ほとんど同じ存在とも言える二人が終末のクルーゼと明日のキラと対照的になって、これは続編にも引き継がれてるけど

クルーゼにとっては「憎しみ以外のものもあってこそ終末の阻止を主張し続けるキラに自分を止められた」のが重要でも
キラにとっては「救済としての終末を主張するクルーゼを憎しみで殺した」のが重要だから
クルーゼは自分によく似た存在の出した別の答えに満足して負けて
キラは自分に絶望してる中世界の存続を勝ち取った格好なんじゃないかと
(そして続編でも負けた側の方が満足度が高そうなのが続く)

>>860
中盤から憎しみ（復讐）の連鎖を断ち切るために戦ってたキラが最後の最後で復讐の連鎖に囚われてクルーゼ殺したって構図は本当エグイと思うわ
それだけだと後味の悪さだけで終わるから人類や世界に対する見解も示して上手い事やってた印象

その辺考えると「僕"たち"はどうしてこんな所まで来てしまったんだろう」は中々にキツイ台詞してる
そもそも、ラスボス倒した主人公の第一声がこれだからな

クルーゼの基本は上から斬る卑屈オタとかに近いからなあ
自分の出自を言葉で卑下はしてるけど
ドラグーンが私に使えないわけない、とかは自尊心匂わせる台詞だし
パトリックザラみたいな「やったるぜ勢」のことは明確に嫌ってるような台詞あるけど
キラムゥに対しても、自分語りと共感要請するだけで悪意とかない感
自分語りの相手には選ばなかったアスランとかイザークとかに対しても
「まぁせいぜい頑張れよ（上から目線）」程度のスタンスだと思う
その他大勢にちょっと毛が生えたくらいの存在だろうから
アスランが敵になろうがイザークがレンチン予定だろうが
心が揺れるまではないだろうけど
早々に自分の手でムゥパパを殺害成功してるから
歪んではいるけど後はもう余生見つめる老人キャラなんだよな

自分を含めた世界をシニカル（冷笑的）に見ているところはあると思う

自尊心というか「"アル・ダのクローンだから"ムウに負ける訳がない」みたいなニュアンスで
ポンポン負けるんだったら「思いあがってクローン作ったりすんなよ」だし
かと言ってアル・ダの言う通り勝てるんなら思いあがるだけの事はあるけどそれはそれでなんか嫌だし
(「貴様に討たれるならそれもまた」なんて言ったりもしてる訳で)
その辺りには結構複雑な心理が働いてる気がする

あとイザークに対しては一応外で戦う様に誘導掛けてたりするし全く思う所が無い訳でも無い雰囲気

実際アルは思い上がるだけの天才だったのがね
ムウに出来ることならアルのクローンのクルーゼには出来るよな
能力含めた自身の全てがアル由来のものってやるせなかっただろうな レイと違ってオリジナルの傲慢さを直接見てきたわけだし

>>868
イザークには最後まで残った赤服の部下として少なからず情があった感じはあるな
ちょくちょくイザークの疑問や質問に答えてたしイザークからも割と懐かれてた

アスランについては、事情知った上で「よくぞ撃った」「犠牲も報われる」と浮かない顔のアスランを見て口元緩めながら饒舌に賞賛してた辺り、面白がってた節がある
まぁ議長の息子にして赤服のエース、でも敵側のパイロットとは旧友で戦うことを悩んでいるとか、クルーゼにしてみれば滑稽な玩具で、結果的に「正義と復讐のために旧友を殺した」っていう大好物なシチュになったわけだし