ニコニコ大百科

ドラグーン使えませんなんてことになったら寿命とか関係なしにアルより明確に劣ってることを突きつけられるわけだからな。クルーゼとしたら絶対に許せないだろう
結局コーディネーターの中であれだけの戦果を挙げてみせたのも優秀な人間だったアルに対しての意地もあったのかもしれん

基本的には悪質なギャンブラーでどっちに転ぼうが構わないってスタンスのくせに、自分の出自関係のこととなるとやけに頑固になるところが人間臭くて面白い
確かにクルーゼからしたら譲れない部分なのは分かる

「私にできない筈はない」の部分だけ切り取れば自尊心の塊だけど
その前に「あの男にできて」まで見れば自尊心なんて物ではないのがわかる
むしろ自分の存在が否定されかねないことへの恐怖だろうアレ

生の感情丸出しで戦うなど。これでは、人に品性を求めるなど絶望的だ。

感情丸出しだった最終決戦時のクルーゼは悲願達成できてしまってテンション跳ね上がってたからな
それまでは描写されてたパイロットの中でもかなり冷静沈着にやることやってた方
クルーゼにしてみればあの最終決戦なんて、戦いというよりキラやムウに言いたいこと言うためのウィニングラン（と最後の賭け）みたいなもん

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嫉妬もあるだろうけど・それでも人類の滅亡に対する感想は「もう苦しまないでいい」(人類存続を目指すキラに「まだ苦しみたいか」)
本気で憎いんだったらフレイよろしく「人類は苦しんで苦しんで苦しんでから滅びるべきだ」とかの方が普通だし
本気で滅ぼしたいんならあのタイミングでしかできないとしてもNJCの受け渡しはアズラエルに根回ししてからやれただろうし
目前に控えた人類滅亡という変えがたい未来が悲願、って事はなかったと思う

NJC流出させる前からキラやムウに人類へのヘイトスピーチしてたし、人類滅亡ルート突入はクルーゼの悲願だったと思うぞ
監督が「滅ぼしたい自分と滅ぼしたくない自分がいる」と言ってるように、少なからず人類滅ぼすことも望んでたのは確か
滅ぼしたくない自分もいて一種のジレンマ状態だったの相まって、全て自身の手でやるんじゃなく最後は本人たちの手でやらせることで、ジレンマを解消しつつ自分の主張を補強したようなもん
人類サイドに「止まれる余地は確かにあったのに止まらなかった」って事実があるからクルーゼの主張は無駄に強くて性質が悪いんよ

クルーゼは自分の手で滅ぼしたいんじゃなくて、人間には自分たちの業でさっさと報いを受けて惨めに滅んで欲しい、ってだけだからな
その為にちょっとその背中を押しただけ
だから、自分たちで業を振り払って生きていくならそれはそれで良いとも思っているんだろう

って流れだと、やっぱ種死でレイ死なせたらアカンよなぁと思っちゃうわ

レイの場合はデュランダルのDPは否定したいけど、デュランダルという父親は好きだから
「自分達の業を自分の手で清算して死ぬ」のがレイにとっての落としどころだったんじゃないかな
ようやく家族という形になれた3人としてはそれなりに報われての死だし
ラウでもアルダでもないレイとしての思想だから、クルーゼとしては思想は合わずとも否定もしないと思う

むしろ変にクルーゼの思想の色のある選択をする方が「結局彼はラウ・ル・クルーゼでした」って話じゃない？

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>>880
レイとデュランダルの関係はアスランとパトリックの関係に似てるな
思想は否定したいが、本人自体は好きないし尊敬してて、最後自分も死のうとするところとか
決定的に違うのは、アスランは生きることが償いだと生き延び（て後年迷走し）たのに対し、レイはそこを人生のゴールとしてしまった点か
せめてシンが駆け付けられてたらな

キラとフレイよろしく比較的早期にシンに企みがバレて関係の再構築に向かったりすれば心中は無かったかもしれないけど
クルーゼにしろレイにしろ失敗する方がより望ましい結果に繋がる所で成功し続けてしまった人達だから
シンとの対比という点ではああなるしか無いというのはあったと思う
(ずっと失敗も多いけどそのおかげで得られた成功も多いキラ・前半での失敗が後半での成功に繋がるアスラン・前半の成功が後半の能力を発揮できない状況を作り出した結果敗北してスタート地点に辿り着けたシン・最終決戦まで大きな失敗が無かったが故に心中を止める様な関係性を築けなかったレイ)

レイとアスランで決定的に違うのは死を選んだってより父親を撃ったという方じゃないんかなぁ
正直議長を撃つことを選んだ時点でレイの気持ち的には一緒に死ぬ以外選びたくなかったと思う
レイはラウと議長がいてピアノを弾ければそれでよかったんだろうし

記事に
>>綺麗事を述べ正義を振りかざす主人公勢と対照的であり
ってあるが、別に主人公勢は「際限なく殺し合う世界はヤバい」「ジェノサイドはヤバい」からって戦ってただけで普通に正論だし、クルーゼもそんなヤバいことやらかして絶滅するんだから残当ってノリで、結局は同じ認識の下で最後まで足掻こうとした主人公勢と素直に結末を見届けようとしたラスボスって意味での対照性だよな

「人類クソだよね」「そうね」
「世界ってないわー」「分かる」
「生きるのつらたん」「マジ同意」
「故に滅ぶ、人は滅ぶべくしてな！」「それでも守りたい世界があるんだ！」

程度には結論以外は一致してるんだよな

「君の(優しい世界を描く)歌は好きだ」「私もそんな世界が良いので表舞台には立ちたくないです」
「だが世界は歌の様に優しくは無い」「なので平穏な生活を送る裏だろうとフリーダムを修復しておきました」
とかラクスも似た様な認識は持ってそうだったり
(綺麗事が通るならそれに越した事はない・でも世界はそんな風に優しくはない)

なおミーアという世界が優しければ生きていられたはずの少女の死を以て表舞台に立ち続ける覚悟を完了する模様

>>882
シンが来れない理由はまさにレイが議長のために散々シンを惑わせて目的を見失わせたからだからなあ。
その辺り因果が巡っている。

この記事結構一方的な目線というかアンチっぽい書き方ね。
キラだってクルーゼの言ってる「人類ってクソ！」は概ね同意だろうし。
それはそうとまともな人もいるよってキラの反論に対して、クルーゼの自分はそんなの知らねー！って反論が出てきたらもうなんも言えないしね。
最終決戦だけ見てSEED見た気になってそう。

>>889
でも、キラもキラで自分の知ってる人たちがまともだったか思い返して割とクソだったから何も言い返せなかったという点では、ピンポイントな反論だったという
その後のまともな反論が最後の「それでも～」だけだし

まともな人もいようがヤキンまで行った大局としては「憎しみの目と心と引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界」だからね
クルーゼの論のがあの戦場においては一般的で三隻同盟にいたキラは全てがそうではないと言っただけで大局としては事実なのを認めてた

思ったんだけどデスティニープランってクルーゼが一番苦しむ制度じゃない？
いい立場をもらう→憎いアルの遺伝子のおかげ
低い立場になる→彼の死に物狂いの努力の否定
になるし結局クルーゼに「お前はどんなに頑張ってもアルのクローンだ」って突きつけることになるのでは？その辺なんかフォローあったっけ…

レイに言った君もラウだが示してるように
DPではクローンは同じ存在だよ
結果としてその命は君だ彼じゃないで
呪縛から解けたレイに撃たれるが

>>892
とっくに死人なクルーゼに配慮する必要なんてないし、そもそもクルーゼの死が最後のトリガーになって議長が走り出した節あるから...
さらに言えば、自分を「（人類の夢と業の）結果」だと言ったクルーゼと、それを否定するデスティニープランは相性最悪

クルーゼはその辺で「俺はアル・ダ・フラガではない」した人なのに、レイは「君もラウだ」言われちゃったから
自称ラウ・ル・クルーゼとなったレイがキラに「消えなくてはならない」と言う対象は「キラと俺達」で
「DPが自分を(DPを否定する存在であった)クルーゼと定義するから・自分も(DPの敵となる前に)消える必要がある」
っていう絶望しかない事になってるから
一番苦しんだのは「デュランダルの推進するDPの守護者になりたいのに、それと正反対の『DPの敵になる』と突き付けられる恰好になったレイ」だと思う

更に言えば「どんな命でも生きられるのなら生きたいだろう」と言うレイが
「(どの道滅ぶのに・そんなに足掻いて)まだ苦しみたいか」とか主張しちゃうクルーゼと同一なんて押し付けたから
「彼の明日は？」と最後の最後でクルーゼとは同じにならない本音が漏れ出てたり中々に酷い事になってる

キラの「力だけが僕のすべてじゃない！」って叫びに対して
「それが誰に解る？何が解る!?解らぬさ！誰にも！」と全否定しているようで
クルーゼ自身はキラが言いたいことに理解示しているのが面白い関係

「力だけだろう」と返すんではなくて「力だけではないのが誰にわかる」と返してるんだよな
クルーゼ自身はキラが力だけではないのはわかってる クルーゼはヤキンの時の口調からしてキラにかなりシンパシー感じてたのは伝わってくる

キラの方も結論部分以外では大体クルーゼと同じ認識を持ってるっぽかったり、キラからも「貴方」呼びだったり
「フレイの仇という憎い相手」というだけじゃない相手ではあったはず

「この憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者達の世界」に「それしか知らない」って
詰まる所「この世界には憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者達も(多く)居る」と大勢としては正しい事を認める言葉だしさ

>>896
クルーゼ自身、実質ナチュラルの身の上で危険思想の持主にもかかわらず、フラガ家遺伝子の力でザフトのエースにまで上り詰めて尊敬されてるから、内心何思っていようが結局見られるのは力だけってのは実感してるっぽいしな
クルーゼの弱さというか足掻きを理解してたのも議長くらいだったし
あと、メンデルでキラと初対面した時の台詞からしてキラの本質が「普通の少年」なのも理解してたみたいだからな
というか、アスランに名前聞いて人となり分かるレベルまで身元調査してる辺りかなりキラにご執心な気が

クルーゼの最期を議長はどう見てたんだろうな
君のように足掻くのも負けるのも御免だって言ってたから、運命に負けた敗北者として見てたんだろうか
クルーゼの人生が願いが叶わないならと議長があの思想に走った最後の一押しではあったんだろうな