ニコニコ大百科

ゴーテルからしたらそもそも王様がぶんどったのが悪いんじゃろうがい。しかも歌えばいいのに何食べさせてるねん。こっちだって拉致する気も監禁する気もなかったんだよ。
って感じだよね。
元々ゴーテルの物なのに取ったのは王様だし。まぁ、所有権の証明問題言われたらお手上げだけど。

歌えばよかったことも花がゴーテルのものだとも誰も知らないのに、王様側にどうしろと。
ゴーテルは単純に王様に歌を教えて花を貸すだけでよかった。

テレビシリーズの設定を持ち出しても、王様は国民の安全を思いやる人間。妻子さえ助かればクイリンの忠告を守って花を返してた。
ところでテレビシリーズのゴーテル親子には、白雪姫のモチーフが幾つか使われてる。ゴーテルが娘に与えたオルゴールのモチーフは、狩人が白雪姫の偽の心臓を入れてウィックドクイーンに渡した箱。
これはゴーテルの娘への愛が偽りというメタファー。
つまり、娘よりも金色の花が大事だったゴーテルは、妻と娘を愛する王様に花を奪われるというカウンターを喰らったことになる。

>>62
それ言ったら扱い方も分からない効能があるかも分からない下手したら毒かもしれない謎の花を何飲ませてるんだよって話だよな。
それに自分の生命線を貸して返してくれる保証なんてないし。
王さまだって謎のおばさんに「娘さんの髪がないと生きていけないので傍に住まわせてくれません?」とか言われても絶対拒否しただろうから。

ゴーテルは大切な花を奪われて王様は大切な娘を奪われる。一見お互い様の様でラプンツェルからしたら凄いとばっちり食ってるよな。

ゴーテルが花を貸さなかった事を罪であるかのように描写されてるけど、逆視点で王さまが娘をゴーテルに貸せない以上はお互い様。

金色の花に対するゴーテルと王様の扱いは同等だよね。でも、ゴーテルが行ったラプンツェルへの精神的DVは全くの別問題。
ゴーテルの敗因は拉致監禁以前に、金色の花と同化しているラプンツェルに愛されなくちゃいけないのに髪しか興味ないのを見透かされて嫌われたことなんだよね。

ラプンツェルの王冠を盗む前に王妃様から略奪した元死刑囚なのに、王配に迎えられて「人生はまるでシャーベット！夢のように甘くとろける！あの子と結婚するっぞーっ！」とか歌いながら王宮ニートしてたユージーンの例があるんで、
怪しい魔女のおばさんも面倒見てもらえるのでは？

ゴーテルは自分が若く美しくありたいから酷いことをするけど、酷いことをしたい訳じゃないんだよね。
最初は娘に危害を加える気がなくて髪の毛だけを取ろうとしたり、それが無理だから誘拐はするけど出きる限り快適に過ごせるように教育や娯楽は与えたり、それも無理だから監禁するけどフーリンの治療を許可したり。
ゴーテルの罪がなくなる訳じゃないけどさ。

髪目的の監禁で衰弱死やハンストされたら本末転倒でしょ。
なるべく機嫌を損ねず、心身共に健康体で飼い殺しにしなければならなかった事情がある。欲しい物を与えたのは逃げ出さないためで、純粋に愛情があって喜ばせたかったからとは言えない。
ラプンツェルの賢さはゴーテルの教育というよりは本人の地頭の良さと知識欲の賜物で、特に教育されなくてもフリンと逆ターザンをしていたと思う。

「世間知らず、すぐ騙される、常識なんかゼロ！」なんかも、自分がわざとそんな風に育てたのにラプンツェルのせいにしてるし、自分に騙されてるラプンツェルをdisってる。そうやって日頃からラプンツェルを見下して命令したり、分が悪くなると被害者と加害者をすり替えたりしていた。
優しいラプンツェルはゴーテルが改心して罪を懺悔したら味方しただろうに、弁解を聞きたくても会話が通じないどころかひたすら現状維持を唱えられたら激怒するのは当然の反応。
それどころか逆ギレされて鎖で縛られ彼氏刺殺されかけた挙げ句に死なれるなんてPTSD発症してもおかしくないトラウマでしょうよ。
元からゴーテルの金色の花への執着自体が妄執めいていて、ラプンツェルと過ごした18年はゴーテルが人間性を取り戻すチャンスだった。なのに心の醜さから支配欲を爆発させている。王様に花を盗まれたのも小さなきっかけでしかなく、あの最期はゴーテルの性格の悪さが招いた自滅。

今まではヴィランは主人公側とかプリンセス憎し大嫌い。主人公側もヴィラン大嫌い排除したいだから分かりやすかった。

けど、ゴーテルはあくまでも自分の目的の為に傷つけるけどラプンツェルを憎んでるとか嫌ってる訳じゃない。
ラプンツェルもゴーテルに騙された事を怒ってるし障害と思ってるけど最後に手を伸ばしてしまう程、憎しみ切れない。
この憎しみ切ってない嫌いあってない関係にモヤモヤすんのかな。

もやもや感が後味悪いよね。そういう絡み合った人間関係は原題の「Tangled（もつれた）」に集約されてる。

ゴーテルにラプンツェルとの親子の絆を作りながら救済を与えなかったのは、ストックホルム症候群と批判された『美女と野獣』の反省を踏まえてだと思う。
ガストンとゴーテルは主人公が恋した男に危害を加えるヴィランズだけど、主人公がいないと自分を保てないから監禁するゴーテルはどちらかと言えば野獣寄りなのね。
でもゴーテルには野獣のようにラプンツェルの幸せを願って帰宅させる選択ができない。
ガストン寄りなのは物語の中の英雄を真似ていたユージーンの方で、ガストンとユージーンの夢に関する台詞はリンクしている（「今日こそ君の夢が叶う日だ」「あたしの夢ですって？」⇔「君は俺の新しい夢だった」「あなたは私の新しい夢」）。
そして王様と王妃様にはベルと野獣の面影があり、テレビシリーズの王様はゴーテルそっくりにラプンツェルを監禁しちゃう。
全部私見なんだけど、『塔の上のラプンツェル』はベルと野獣の娘とガストンが結ばれる物語をイメージした部分があるような気がしてる。

カードには書かれていた文。
Within your heart you have magic anew.

ゴーテルがいっそラプンツェル嫌って、シンデレラの継母みたいに明らかに酷い扱いをすればスカッとするのに妙な情と甘さが凄く生々しくて気持ち悪くなる。
母親として必要な愛や情が足りてない癖に全く無い訳じゃないっていう、凄く厄介な毒親。
だからラプンツェルは最後、捨てきれなくて手を伸ばした。

ゴーテルが金銀財宝や王家関連に一切興味を持たず徹底してラプンツェルにだけ固執してるのを見ると長生きしすぎて歪んでしまったのかなとは思う。
ラプンツェルという青い彼岸花を求める人並みの力しかない鬼舞辻無惨のような。

ゴーテルの心理に関してはこの記事が参考になると思うhttps://gentosha-go.com/articles/-/26336?per_page=1

吐き気をもよおす『邪悪』とはッ！
なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……！！
自分の利益だけのために利用する事だ…
父親(母親)がなにも知らぬ『娘』を！！
てめーだけの都合でッ！

ゴーテルは紛れもないドクズ
続編のシリーズは見てないけど、ラプンツェルが一ミリも許してない認めてもないらしいが当然だろう
下手に飴と鞭使い分けてるだけに狡猾でフロローよりタチが悪い

＞75
これはどちらかというとシンデレラのお母さんの方が近いんじゃないかな

ゴーテルが言ってる身勝手で残酷な人ばかり、太陽の一筋の光が差し込んだとしても全て消されてしまうわっていうこのセリフ、過去のゴーテルに何かあったんだろうかって思ってしまう
400年生きてて魔法の花を誰とも分かち合わない様にしたゴーテルの事をもう少し知りたいと思った映画だった

JCを2年間監禁してた変態が日本にいたがゴーテルはそれと同じだろう

数年前のレスに今さらって感じだが上にあるようにゴーテルが魔法の花を独り占めにしたいがために
誰からも秘密にしていたらこそ王様側が何も知らずに持って行ってしまった側面もあるわけで
そのあたりの運び方も上手くできてるなと思った
それとゴーテルはモラハラを繰り返しつつもラプンツェルのために様々な趣味や遊びの道具を用意して退屈しないように計らっていたり
描き方としては子供の愛し方を知らない親というのが個人的な印象

>>76
ラプンツェルは許しはしないし認めはしないけどゴーテルに愛されたかったし愛されてると信じたかったんだよ
確かに許されない事をされたけど今までずっと地獄だったかというとそれなりに楽しい日々もあったし優しくされていた事もあった
花が目的とは言えラプンツェルが乳飲み子だった頃から育てて娯楽や教育を与えた母は本当に何の愛情も存在してなかったのか?
確かめようにも既にゴーテルは死亡してる
だからゴーテルが自分を愛してたか愛してなかったかは自分で決めるしかない
自分が母親に愛されてなかったと認めるのは物凄く残酷で辛いこと

良くも悪くも花と己の美貌にしか興味がなくて誰かを傷つけたいとか悪事を働きたいとかそういった物がないんだよね
勝手に花を持っていった王様やそれを飲んだ王妃への復讐心すら存在してなくて髪だけでどうにかなるならそれだけを持っていって誰にも迷惑かけずに生きてたんだろうなっていう

ただ、ラプンツェルへの憎しみとか傷つけたい気持ちとかがない代わりに愛情も興味も存在してない
本当に己の若さにしか興味がない

自分にしか関心がないてのは目から鱗だな
ラプンツェルに対する感情やこだわりがないからこそ無神経にモラハラする一方で役に立つ家畜にするように“愛情込めて”世話もできるわけだ

実親子という『愛情をもって慈しみ育てる義務があるもよ』ならばゴーテルのやっていることは一発アウトの毒親だけど
誘拐犯とその被害者という『監禁してガチの家畜扱いしても不思議じゃない間柄』だからゴーテルのしたことはまだ愛があんだなって思ってしまう

要するにハードルが全然違う
親子関係として考えるなら最低最悪だけど、所詮は花目当ての誘拐犯だから誘拐犯として考えると被害者への待遇がいい

18年間も傍にいてくれて乳飲み子時代から世話をしてくれてそれなりに優しくしてくれたり娯楽を与えてくれたり勉強も教えてくれてた母が
自分のことを愛してなくて、髪にしか興味がなくて、死ぬのも生きるのもどうでもいい存在だった、あの優しかった時も全部そこに愛情は無かった…って認めなきゃいけないラプンツェルは辛かっただろうな

>>83
その例えはドンピシャだと思う
結局はラプンツェルへの献身は自分の利益の延長線上でしかなかったんだよね
最終的に良き肉にして自分の利益の為に良い環境を与えてたから家畜も幸せっていうのと一緒で
ラプンツェルが逃げないように髪質を保つ為にという自分のためだけの利益が結果的にラプンツェルにとって良いこともあった…ってだけ

自分のメリットが最優先で、そのメリットのついでにラプンツェルも良い思いをするのはいいけど

ラプンツェルにしかメリットがなくて、自分にはメリットがなくて寧ろ損しかない…ってことなら協力しないし邪魔する

ラプンツェルはゴーテルの毒親としての解像度が高すぎて二度と見れないわ
ゴーテルって終始「私が悪いの？」「私を悪者にしたいの？」「お前が裏切ったから私が悪者にならなきゃいけない」ってスタンスなんだよな
神の視点で見てる視聴者でさえ「誘拐した割にラプンツェルの扱いは良かった」とかいうトンチキ擁護が湧いてしまうのはゴーテルの思う壺で
リアルだと子供が毒親から逃げるのをためらわせてしまう猛毒
「誘拐監禁だけど十数年も育てたのに」なんて「誘拐監禁」の時点で擁護不可能だし
「ラプンツェルを十数年育てた」んじゃなくて「両親に心から愛されて幸せに暮らしているはずだったラプンツェルの十数年を奪った」んだよこのクソババァは

ゴーテルが良くも悪くも他意がないのがややこしくしてるんだと思うな。やってる事は完全に悪人の毒親だけど、本人は若さと生命維持だけが目的であって悪事を働くつもりも誰かを不幸にするつもりも一切ないんだよ。逆に誰かへの善意や愛情といったものもない。

誰かを不幸にしたり幸福にしたりする事が目的ではないから花を奪った王族への復讐心がなくて髪の毛だけで済むならそうしようとしたり、逆にラプンツェルを拉致監禁したりと平気なこともしたりする。

その行動に悪意があると思ってる人からすると悪人だし、善意や情があると思ってる人からするとそこまで悪い人じゃないんじゃない?となる。

これがゴーテルの評価が別れてる原因じゃないかなって思う

ゴーテルは現実で言えば少女誘拐軟禁の寺内と何も変わらん

>>87
この意見になんでここまでバッド評価が付くのかわからん

18年間育てた事実はあれど、ラプンツェルが「塔の外に出た」ってだけであんなに情緒不安定になったのってほんまに愛情持って育てた結果か？
誘拐されたにしては待遇が良いって言われても、こんな不安定な精神状態になってる時点で少なくとも子供にとっては害があったってことでしょ
王様が勝手に花持ってったってのはあるけど、それは親の罪であってラプンツェルが誘拐されてもいい理由にはならんし

ラプンツェルが本当の親のもとで育つ権利を奪ったって意見は合ってるでしょ