ニコニコ大百科

>>3502
民意で決めるべきとは思わないが、宗教の有様は、その時代の信者たちの多くがどう思うか次第である。キリスト教神学がどのようなものであろうと、結局キリスト教の指導者も信者も、差別を肯定、あるいは黙認したのが事実で、当然だが、差別や弾圧もキリスト教の教義的に問題はないと信じていた。
メタ的な視点で見れば、キリスト教神学はキリスト教の単なる「構成要素」にすぎない。そもそも神学の概念自体がギリシャ哲学からの借用だから、初期キリスト教から見れば神学をもとにキリスト教を定義すること自体が「異端的であり教義として間違っている」とも言える。

>>3510
一神教が排他的なのは確かにそう。多神教を信じる古代ローマはキリスト教を厳しく弾圧し、時に虐殺なんかもしていたが、キリスト教の異端排除と称して殺した同胞に比べるとずっと小さな数でしかなかった。

ただ、規模違いはあれど、異宗教の弾圧や排除自体は他の宗教も同じようなことはしていた（またはしている）。
また、そうした宗教弾圧や虐殺行為を「例外なく」悪と見做すような考え方は、キリスト教思想の影響を多分に受けていたりするので、ある種自己批判的でもある。

天皇の祖先もムッツリスケベ姉ちゃんとか嫁さんブスになったら逃げる奴とかアホみたいな夫婦喧嘩してたり近親相姦とか色々と面白い神様がいるから古今東西の神様は大体ろくなのがない

>>3511
原始キリスト教だけが正統という事は、聖書も異端だという主張か。

>>3513
解釈次第ではそう主張することもできる。結局はその時代のキリスト教徒たちがどう思うか次第である。

例えば「青信号は進め赤信号の時は止まりましょう」というルールが出来たとしてその目的は交通事故を起こさず人間を守る為の物だけど、時代が進んで他との交流や文化の違いとの合流によって「青は止まれ、赤は進め」に変わった時に本来の目的を忘れて「青は進め赤は止まれが正しいんだよ!!あの素晴らしい方がそう決めたのだ!!」と強行して交通事故を起こしまくったら本末転倒…みたいな。

宗教の目的は大体は平和とか皆の幸せとかなんだからそこの目的さえ見失わなければいいと思う。
その目的の為に時には戦わなければいけない時もあふだろうし、目的を過度に踏みにじらなければ金儲けも利権争いもそれでいいんびゃないかな

>>3514
民意こそが正統性の絶対の基準ということかな。

>>3516
いいや。正統性の話はしていない。むしろ、「これこそが正統なキリスト教だ」と言うこと自体にはなんら意味がないと考えている。

現代のキリスト教徒の多くは、形状に多少の違いはあれど十字架を掲げ、クリスマスを祝い、守護聖人や守護天使にお祈りをするが、何れも初期のキリスト教にはなかった習慣だ。とはいえ「これらは本来のキリスト教ではない、よって彼らはキリスト教徒ではない」と言って、十字軍の責めをキリスト教以外に転嫁することはできないし、教徒たちに、「キリスト教徒だと自認することをやめさせる」こともできない。
「十字架を掲げ、12月末頃にモミの木を飾る宗教は？」と聞けば、それはキリスト教以外にありえないのである。
これらは決して正統ではないかもしれないが、れっきとした、現代キリスト教の姿である。

同じように、「他宗教迫害や他人種差別は神学的に間違っていて、本来のキリスト教からはずれた行為である」ということにも意味がない。当時のキリスト教の姿とは、「野蛮人」に対する迫害と差別を肯定する宗教だったのである。

>>3517
民衆の意見から教義を作っている宗派が一番キリスト教を名乗るにふさわしいの？（現代でも）

>>3518
いいや。正統性の話はもちろん、「ふさわしさ」の話もしていない。
キリスト教だろうが仏教だろうが神道だろうが道教だろうが、人々の考え方によってその姿を変える。しかしながら、例えば、キリスト教徒や仏教徒が、イスラム教徒に対して「これは本来のイスラム教ではない」などと説法垂れるのはお門違いというものだろう。
結局のところ、その宗教は、その宗教の信徒がどう思うかで、その姿が変わるということである。それに正統性があるのかは知らないし、ふさわしいかどうかも知らないが、結局そういうことなので仕方がない。

これは教義が一種の「ルール」であることに起因する。ルールは構成員の中で同意が成されていないとルールとして機能しない（守ろうとする人間がいないからだ）。そしてそれは、もはやルールとは呼べない、ということである。教義によって宗教がどのようなものかが決まるなら、結局のところそれは、人々がその宗教（より具体的には、その一つ一つの教義）を、どう捉えているかで変わるのである。

宗教の説明解釈が出来る人って頭良いと思うし勧誘してくる人の中にも話が滅茶苦茶上手くて頭回転早いなって言う人はいるけどなんでそんな能力高くて頭の良い人まで宗教を信じるんだろとは思う
正直、宗教を過度に信じてる人は相当頭が悪くて何も出来ないからそこに過信するもんだという偏見があるけどどう考えたって普通に生きてりゃ人生の勝ち組の人でも宗教にすがるんだなと
有名人が宗教にハマッてる話とか聞くとなんでやねんと思う

頭の良い人が人生や心に不安を抱えていないわけじゃあないからな

そりゃ皆が皆勝ち組負け組に拘ってるわけではないから
頭がよくても宗教絡みで熱心に慈善事業に取り組んでる人もいるしな 医療法人とかも宗教系は見るし末期患者の緩和ケアする医療法人には宗教系をわりと見たことがあるわ
救いを求めて求道する人もいるだろうし、自己の贖罪のために信仰をする人もいるだろうしな

あとはいわゆる勝ち組と言われる人なら勝ってきたことや恵まれた環境にいたことに対する罪悪感を抱えて、宗教とかに救いを求める人もいるだろうね
競争の中では誰かを蹴落としてるとかはどうしても発生するし、生まれの格差はあるからね
そうなると自分の今の生活は他人を踏み台にして成り立ってるものではないか？と考える人も出てくる

>>3519
構成員の同意をルールにする、つまり民主的に教義を決めてこそ宗教である、ということか。

あるいは、全ての社会・共同体は放っておいても民主化する、という前提であるとか？

>>3524
一回民主主義から離れようか。自分が言っているのは「〜であるべき」ではなく「〜である」の話でしかない。

教義は必ずしも民主的に決定される必要はなく、教皇の独断でもシャーマンの心霊体験でもいい。ただ、教義が教義たり得るのは、信者たちがそれを信じるからだ。大抵の場合、何らかの権威ある人物や機関が制定することで、信者たちは信じることになる。なんの権威もないそのへんのおっさんが、勝手に法や教義を決定してもだれも従わないだろう。

ちなみに民主主義は、その権威を民衆に与えている。民衆に権威がないなら（より正確に言うと、人々がその権威を信じないならば）、いくら民主的な方法で教義を作ろうとも無意味である。

>>3525
それ、信じるか信じないかは個人の自由、というのが前提になってしまっている。（信教の自由の権利が保障されている状態。）

虫や動物にも天国地獄があんの?
なんか動物や虫に生まれ変わることが罰ゲームみたいな扱いだけど

>>3527
信仰の自由はそれ自体が「信仰は個人の自由に任せるべきだ」という一つの教義なので、当然信じる者がいなくなればこれも機能しない。
自分は「信じる者のいない教義は廃止されるべきだ」とは主張してないし、「教義は民衆の意志によって決定されるべきだ」とも言っていない。だが、信じる者がいないなら教義としては機能しない。「そうであってしかるべき」かは知らないが実際にそうなので仕方ない。
どの時代においても、指導者というのが民衆に教義を信じさせるために腐心したのはこれが理由。信じる者がいないなら教義として成り立たない。公開処刑や厳かな儀式なんかもその一環である。

>>3527
宗教によるだろ 一般的に天国地獄のイメージを持たれてるキリスト教やイスラム教はそもそも転生を否定してるのが大多数の宗派
ヒンドゥー教や仏教では中核を成すものではあるけど

教義に矛盾があったり初期の教祖様の教えからぜんぜん違うものになってたりすると外野にむちゃくちゃコキおろされて笑い者になるんで、信じたければどんな教えも自由自在というわけにもいかんのですよ

>>3528
ここ安価間違えてるわすまん
>>3526な

>>3528
＞信仰の自由はそれ自体が「信仰は個人の自由に任せるべきだ」という一つの教義なので

あらゆる思想は教義である、と考えている？
それなら、あなたの主張も教義だ。

>>3532
むしろ何ら教義を持たない思想があるのなら是非教えてほしいものである。

少なくとも、信仰の自由は「自由主義思想」における一つの教義であることは間違いない。自由主義国の憲法には必ず「侵すべからず」という言葉が添えられているはずだ。

>>3533 >>3534
法と教義は違うぞ。（教義に基づいた法は作れるが。）

>>3535
それは知っている。最も身近な例を出しただけだ（そもそもはっきり明文化された教義なんて憲法ぐらいしかないし）。それに注目してほしいのは中身で、憲法が自由主義の教義に基づいて作られているのだから、「信仰の自由は侵すべからず」が自由主義の教義の一つであることはわかるだろう？

ところで、教義を持たない思想はあるのか？

ある、というか「これが教義だ！」と明確に表すのはなかなか簡単なことではない

あるのか？例えば？

>>3536
それ、言いたいのは「教義」ではなく「当為」では。