ニコニコ大百科

記事作成乙です、非常に良く構成されております。

映画見てきました。
いくつか原作とは相違点があります。映像化においては仕方がないとは思いますが、原作にある個人的に好きなシーンがカットされていたことはちょっと悲しかったです。
ただ原作が難解なため、アニメで簡略化や味付けをすることによって見やすさを出しているのはありがたかったです。

「ただもう一度会いたかった～」のくだりは


円城塔が伊藤計劃に対してだっていう考察はなるほどって思った

記事作成乙です。

ただ細かいことかもしらんが、ちょっとキャラクター紹介が映画の内容に寄りすぎちゃいないかね。

原作だとハダリーは単に「ハダリー」としか名乗ってなくて、リリスって呼んでるのはザ・ワンだけ。
ハダリー・リリスって名前はあくまで映画の設定だし。

クラソートキンも原作では屍者の王国とカラマーゾフを追うワトソンとの共同作戦のために
派遣されたって設定で、ワトソン自身はカラマーゾフの話で初めてヴィクターの手記の存在について
知ったから、順序が逆なんだよね。

映画版準拠の解説にするなら最初にそう付け加えるか、あるいは基本原作の情報にして
その下に映画での変更点を書いたほうがわかりやすいんじゃないかな。


あ、パンツについては消さなくていいと思います。もちろん。

エンディングテーマ「Door」荘厳…神曲過ぎる…！
「ハーモニー」の映画も楽しみで仕方ない

原作未読だが、舞台がよく変わって一本で何本も違う映画を見た気分になる。
よくこの時間で収めたなと言うぐらい盛込んでる映画。
いろんなキャラクター入ってるから有名人のオールスター映画みたいなつくりでもあるのかな。

冒険小説やスパイ小説から、だんだんと魂と意思は何で出来てるのかを探る空想科学の物語が原作の『屍者の帝国』。
一方、映画版は120分でまとめるために、ワトソンが科学者と医者とフライデーの友人として苦悩して立ち直る人間ドラマになってると思った。その変更からか、ワトソンが役立たずになりすぎだったし、忙しないのと単純にしすぎなのがよく思わなかった。
映画版と原作は違い過ぎるから、もはや別ものだったな。物語は原作のが濃い。動くハダリーや冒頭の二又一成さんのナレーションや、馬の追跡劇に火炎放射の場面がすげーよかった。

原作には居るのに、映画版では一切登場しないキャラもいるしね
原作の全部を映像化しようとしたら前編・後編で分けるくらいはしなきゃいけないかも

でも映画版もとても良かったと思う
特に背景美術と言うのかな……風景の描写がとても綺麗だった

>>3
同意したい。
彼をどう思って描いたのかという対話

ワトソンが大里化学でバーナビーを誤射したシーンを映画で見たかったなあ

原作と映画は別物としてとらえた方がいい気がする

原作は複雑で映像化が難しかったから、映画はフライデーとワトソンの関係を変え観た人が感情移入しやすいような話にしたのだろうか。

個人的な感想だけど、伊藤計劃の書く話は基本的に淡白でSFを突き詰めていくもので、円城塔もそれに倣った作風でこれを書いたと思っているし(かなり読みづらかったけど)、そこがこの作品の一つの特徴でもあると感じたから、あまり映画と原作を混同させるのはどうなのかなあと…

>>3
今日観てきたけれど完全に同意だ、感動した。
ラストはなんかわからんがテロメアの神秘と
ビックバン特異点が仏教のアラヤー八識とカッ
バーラの生命樹と位相が合一した様な気がした。
作品世界に収まらない膨大な情報量を肌で感じ
ました。
円城さんはよくやってくれたと思うけれど伊藤
計劃が生きていたらどんな死者の帝国になって
いたのか、それも観てみたかったかも。
ただ、生涯を作品に匹敵させうる美学を感じた。
やはり早逝の文豪というのか三島由紀夫に似た
モノを感じる。

と、ディック特別賞受賞した天才早逝作家とは
なんぼのもんじゃいと劇場アニメから入ったば
かりのニワカが申してすいません。

（伊藤計劃信者目線です）
あの原作をどうやってアニメ映画にすんだよしかも2時間とか無理だろ
と全く期待していなかったんだが、観終わってみると本当に良い作品にまとめてくれたと思う
とにかく制作側の熱量がすごかったし圧倒された
原作そのままで面白くなるかと言われるとなんとも難しいので、これはこれで良かったのではなかろうか
大幅改変に賛否あるのもよくわかるが、少なくとも自分は満足してるし、円盤も欲しいと思わせてくれる作品だった
なによりもパンツのくだりをよくぞ再現してくださった…最高だ
その点ハーモニーはどうにも期待はずれだったかな
山本Pが脚本ってなんだよ…エンドロール見て悪い冗談かと思ったぞ

>>13
俺も原作信者だが、完全同意だな
屍者の帝国は再構成と言う形で未読にも話が分かる様工夫してたのが感じられた最後のシーンが分からないって人も、2回、3回と観たりメアリーシェリーの『フランケンシュタイン』を読む事で、自分なりの答えが出せるようにしてたからな。
パンフレットで言ってた牧原亮太郎版『屍者の帝国』って言葉にも大いに納得したよ。

『ハーモニー』は原作に忠実にやった結果、重要なシーンが結構抜かれてたからな
その癖、レズシーンを増やしたり、細部の説明が行き届いていなかったりしてたからかなり中途半端に感じた。
あんなに喋ってるのに説明不足な所多いし、監督の解釈の食い違いが起こったからか、変に改変されてたし。
再構成と言う形で映画用に改変するならそれでいいんだよ
でも原作に忠実な形に作るんだったら要点は抑えなきゃダメだろ

『ハーモニー』は観終ったあと妙にモヤモヤした映画だったな…

いやあスチームパンクが好きで見に行ったがストーリー、音楽、作画、どれも素晴らしかったと思う。
体感4時間ぐらいの濃密な映画だったが2時間でまとめたという驚異。

原作を読み終わって興奮冷めやらぬまま映画を観に行ったせいか、原作と違う設定に観終わった後なんかモヤモヤした。でも原作をそのまま二時間に収めることはできないだろうし、未読の人にもわかるようにするには「失われた友人の魂を求めるお話し」としてワトソンとフライデーが友達という設定になったんだと理解した。
そもそも円城塔は伊藤計劃の残した原稿の続きを書くことで彼を探してたんじゃないかと（勝手な想像ですが）。劇中の「もう一度会いたかった～」は大事な人を失くした人ならだれもが思うことだし、伊藤計劃に向けた円城塔の言葉なのだと・・・。ワトソンを円城塔、フライデーを伊藤計劃として描いたのがあの映画なのだと。
それを踏まえて原作のエピローグを読むと、ワトソンを呼ぶフライデーが円城塔のように思えてきたけどねｗ

最後新しい相棒とロンドン中を駆け回るワトソンを見守るフライデーは、原作同様新しい意思が生まれたフライデーってことなのかね？
原作のフライデーの独白も使われてたし、屍者のフライデーって生前と利き手や言葉遣いが違うんだよね。

伊藤さんは「ヒヴァ紀行」のフレデリック・バーナビーをどういう経緯で知ったんだろう。

円盤出たから久々に見返す事が出来たけどまあ良い作品だったなと思う
確かに原作からすごい改変されてるんだけど、原作そのまま映像化してもいまいち中途半端になった気がするし…
原作のワトソンって主人公で当事者の一人ではあるんだけど、事件の核からは大分離れてるから全体像や細部がつかめなくて主人公としての立ち位置が微妙で、かといって語り手として優秀でもない
その物語との中途半端な距離が、「本来書くべき人」ではない人間が書いているのをじわじわが感じさせて良いんだけど

美術も音楽もとにかく作品の熱量がすごいから劇場で見ておいて良かったわ
映画としてとにかく楽しませようって作り手の情熱がまずすごい
ハーモニーは逆にTVシリーズで原作の会話を極力そのままに、淡々と作っていく方が面白かったかもしれない

その原作も実質円城塔氏が書いているに等しいから、実際に伊藤計劃が何を描きたかったのかは分からず仕舞いなんだけどね
それは作中でもメッセージとして出てるし
だからあんまし、書く人がどうのというものではない

>>lv259832612

漫画版も基本的に映画版ベースだけどちょくちょく展開変えてるのね。
ってか大里化学でいつの間にか死んでた奴がヘルシングだったの知って小説版との落差にビックリ。

登場人物に史実の人物や小説の人物の名前が載ってるから興味あったけど、名前が一緒なだけ？

>>22
名前が一緒なだけではあるが、テーマの根幹でもあるよ
ラストを見れば粗方理解できる

小説は何度読んでもラブレターにしか見えない

・クラヴィスの夢の中の世界
・実はハーモニーの後の世界(二巡目)

ディファレンス・エンジンと同じで、この世界の日本も1855年時点で明治維新は完了してたのかな

劇場版を見たがなんかガッカリした
映像は綺麗だったが、小説の良い部分がなくなって、なんだか良くわからない映画になっていた
映像的には１９世紀の世界を描いたものとして文句なしで好きなんだけど、
やっぱりワトソンには優秀なスパイやって欲しかったし、
中途半端にホームズ要素入れないで欲しかった
最後まで見て思ったのが「じゃあフライデー誰だったんだよ」で残念だったわ

ハーモニーもまだ未見なんだけど、この映画くらいの出来栄えなんだろうか？
映像美が凄い、くらいなら視聴をためらう

なんか文句ばっかり書き込んじゃった。
アニメも面白かったよ。インド～アフガンまでの旅の途中は凄い良かった
文章をぐっと凝縮して、一枚絵で一行の冒険行をやっていたけど、背後でどんな会話があったんだろうとか想像するのが面白かった。
屍者同士の戦闘が良かったし、ハダリーが火炎放射で一掃するところなんかは迫力が凄かった。あとちょくちょくバーナビーに担がれるフライデーが可愛かった

ただ、原作で惹かれた部分は哲学的なところじゃなくて、あの時代の世界史オールスターが登場するクロスオーバーな、
ドラキュラ紀元的な所に魅力を感じていたので、映画のやりたかった事と俺とは合わなかったんだろうと思う。

ネットをざっと見回しても、表層の物語の骨子はシンギュラリティSFだって気付いてる人が皆無なのが意外だ

そのあたりは深読みぐらいにならないとさすがに気付かないかと
ストーリーの流れに批評が行くぐらいに。

>>28
スチームパンクだと思ってたら最後はサイバーパンクやオカルトじみた展開になっていって衝撃的だった。まるでクトゥルフ神話読んでる気分(というかもろエルダーサインが登場していたし…)