ニコニコ大百科

なお関連動画は銀河艦娘伝説だけの模様
本編ェ

>>31
逆算した結果が、「選挙日までに大会戦を行い、一定の勝利をおさめる」だったんじゃないかと思う……んでもって軍部は軍部で、「侵攻に際しては迎撃しなければならない」という同盟のテーゼが、そのまま帝国にも適用されるという思い込みがあった。
だから実際のところは「選挙が終わったら撤退するぜ」が政府の本音で、さすがにオーディン陥落とか講和条約、帝政打倒までは無理だとわかってるだろう。ただ、そんなことを公言するわけにもいかないから、目標があいまいな形になっちゃってるんじゃないかなぁ。

前の戦いでイゼルローンを奪って同盟軍がイケイケどんどんになってたな。
ありゃ慎重論とかは耳に入らない。

>>32
作戦目標が曖昧だったのはフォークの所為だけど、評議会は軍事行動に関しては完全に軍に丸投げしてたからね。
せめて最終目標を政府から指示していれば少しは変わったかもしれない。
しかしまあ３０００万人戦死した責任の取り方が政府と軍高官の辞任と左遷で済んじゃうってのは、やっぱ民主主義だな。独裁制の国なら粛清待ったなし。

>>34
動員数が３０００万人であって戦死者の数ではないよ

戦死者、行方不明者合わせて２０００万人以上だから同盟にとって致命的な敗北であったことには違いないが

>>34
とはいえ、政府が提示できる最終目標ってほぼないわけで……皮肉なことにイゼルローンを陥とした時点で、わかりやすい重要な戦略拠点も派手な戦果を見込める戦場も負けても仕方ない（要塞主砲なければ勝ってたなんてありえない言い訳が成立する）と思わせるラスボス感も、つまるところ選挙のたびに立案されたイゼルローン攻略戦という都合のいい目標が手の届くところからなくなってしまった。
（さんざん指摘されてるように、イゼルローン陥としても支持率上がらなかった時点で政権詰んでるわけだが）

実のところサンフォード政権にとって一番望ましいのが、選挙期間中帝国軍がイゼルローン奪還作戦を発動してくれることだという……

そうか2000万だったな、ミスしたな。

ふと思ったんだけど、軍部（特に宇宙艦隊）の大半が強硬に反対しなかった理由のひとつに、「トリューニヒトが反対を表明しちゃった」っていうのもあるかもしれない。
トリューニヒト派と対立してたり、そこまではいかなくても距離を置きたいグループにしてみれば、出兵案に反対するのはトリューニヒト派と同調するようで面白くない。
下手に出兵案を葬ろうとすればトリューニヒトの協力を仰ぐ事態になり、成功しても大きな借りを作ってしまう。それよりも、トリューニヒトが反対した出兵で逆に戦果を挙げ、彼のメンツを潰した方が良い、なんて計算も働いたんじゃないかな。

だから、作戦目的の曖昧さを盾に回廊出口付近の星系を押さえてお茶を濁していれば良いのに、どんどん敵地の奥深くに侵入しちゃったのかも。

または、敵地侵攻ってことで出番が増えると思われる、陸戦部隊が手柄を立てる機会を求めて出兵賛成を主張したって可能性もあるか。
同盟軍の陸戦部隊ってこの戦いの後、薔薇の騎士を除いて存在感なくすけど、宇宙艦隊以上に壊滅的な損失を被ったんだろうなあ。

>>38
確かにそれはありそう。このときの同盟軍上層部って（ロボスの評価が難しいものの）シトレやグリーンヒルのような良識派が揃ってたはずなのに、なんだかんだであっさり作戦を受け入れちゃってるんだよね。政治的な計算もあって、作戦を肯定はしないが、積極的に否定もしなかったのだとしたら、合点がいく。
　
作戦会議もフォーク准将への失笑だらけだった上に、ヤンたち提督陣から作戦の危険性を指摘する声が出たにもかかわらず、なんかなあなあで終わっちゃって、結果的に無謀な作戦がほとんど修正されてないし。
フォークや同盟内閣の愚かさばかりがクローズアップされがちだけど、軍部の中途半端な姿勢にも責任があると思う。

>>39
後、ロボス派とシトレ派という二つの派閥争いという面もあったのかもしれない
この視点で考えてみるとシトレ派のヤンがイゼルローンを攻略したために、シトレ派の立場が強固なものになり（事実、シトレ元帥もイゼルローン攻略戦で自分自身の地位の安定を狙っていた側面があった）ロボス派の巻き返しが困難になっていたと考えられる
そこで、本当は一回ぐらい適当に帝国と交戦して勝利をおさめたら撤退するというつもりだったのかもしれない
何らかの形でロボス派に功績を立てさせればいいわけだし
だから、戦略的価値のない惑星でも長期間維持できる程度の勝利を艦隊戦で勝ち取ることが目的だったのでは（惑星じゃなくて戦勝が必要だから、ズルズルと敵に引っ張られちゃったけれど）
そう考えると戦う前から逃げるという選択肢は実は取りづらかったのかもしれない

最も派閥争いって言ってもシトレも若いころのロボスも節度を守っていて派手な競争みたいなものはなかったと思われる
年を取ったロボスはどうしようもないけれどな
グリーンヒル大将がロボス派の№２だったと思われるんだけれど、その地位をアンドリュー・フォーク准将に奪われちゃったからなぁ

>>38
たしかにそうだよね。
諸提督は無謀な作戦になぜか怒らないし、ビュコック爺さんは嫌味たれるだけだし、ヤンは無理だローエングラムコーガーと言うだけで具体的な修正案をちっとも出さないし。身を危険に晒すのも損害が出たらまず泥をかぶるのは自分たちなんだから烈火の如くキレるべきなのに、なんだかあの会議の空気が他人事のような感じだったんだよなあ。

シビリアンコントロール≒お国に絶対服従（※だから自分たちは軍事的な意見は一切言わないし責任もとらんよ）という観念に囚われていたのだろうか。この観念を逆洋したのがトリューニヒト派やフォーク准将のような連中であって、そういう意味では同盟軍自体も腐敗していたと言えなくもないかも。

反対派はレベロとホワンも出兵反対していたんだから二人を味方につけて立ち回ることができたはずだけど（シトレ元帥とレベロはマブダチだったし）、固定観念にとらわれていたせいで何もしなかったのも崩壊に拍車をかけたのかも…もしかしてトリューニヒトと同類扱いされていた？

派閥争いという説を採るなら、諸提督が積極的に反対してないのは、むしろ失敗してほしいと思ってるからじゃないだろうか。
前線からの物資要求に対して、ロボス元帥は「過大な要求な気もするが……」とか言ってるが、これが呆け老人の戯言でなく本当に過大な要求を出してたとしたらどうだろう（実際、アムリッツァ前哨戦の時点で餓死者が出てる描写はないし、占領地の拡大が止まった形跡もない）。
補給……というか、本国の継戦能力に負荷をかけ、あえて触れなかったフォークの作戦をつぶそうとしてるのは、実は同盟軍自信ということになるのではないだろうか。シトレ元帥が「最小限の犠牲で失敗してくれるよう望んでいる」と語ったのは同盟の未来を考えての事でなく、正真正銘の本音だったのかも。


……まあ、当然ながら「最小限の犠牲で」失敗するのが大前提だから自分たちが死んだら意味がないし、過大な物資を要求したら前進停止とか撤退命令でなく「とりま解放地で現地調達して」とか言われるのはさすがに想定外だろうけど。

焦土作戦を受けた同盟軍のダメージって、飢餓状態というより、長期の宇宙艦内生活に加えて敵地という環境下での一番確実で手っ取り早いガス抜きを規制されたストレスの累積なんじゃないかな。
その結果、内部でのケンカ沙汰や、普段ならまずやらないミスの多発などで次第に艦隊内の統制が悪化した、なんて事情も推察できそう。

あと、前哨戦での損害の受け方は提督の指揮能力の他に、
・地上要員の収容と後送と艦隊の再集結を完了させ満を辞して迎え撃てた:第13艦隊
・地上要員の収容は完了、後送させている間に敵軍襲来:第5、第8艦隊、第9艦隊
・艦隊再集結と地上要員の収容を完了したところで敵軍襲来:第10艦隊
・地上要員収容も艦隊再集結も終わってない、または全くしてない状態で敵軍襲来:第3、第7、第12艦隊

という状況の違いがあった可能性も提示します。

まあ実際、同盟軍が追い込まれたのはストレス的な物だろうね。
読者としてはラインハルトが領民を殺すような作戦をするはずがない（情理面からも打算面からも）のはわかっていても、現地指揮官からしたら「辺境星域が死滅するまで我慢比べか！？…相手は帝国軍だ、あり得る……」と、いつまで続けなきゃならないかわからない恐怖があるだろうし。

あ、ありのまま起こったことを話すぜ！
「俺は帝国に搾取されているかわいそうな平民を解放しようとしたら略奪者呼ばわりされて撃たれた」
な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…
補給が途絶して現地徴発とかチャチなもんじゃ断じてねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

…こんな感じで現場の人間はアイデンティティ崩壊で士気がだだ下がりしたのは想像に難くない。現地徴発しろと言い切ったロボス元帥やフォーク准将はこの事態を想定できなかったんだろうか？できていたら昼寝やヒステリー起こさなかったんだろうけど、クラインゲルト家のように領民に慕われていて逃げなかったマトモな貴族もいたわけで帝国貴族全員が鬼畜外道と決めつけていたのがそもそも間違いだったのか。

捕虜になった同盟軍兵士たちはどういう扱いされたのかかなり怖い。この件で家族を失った帝国軍兵士もいるわけだから相当恨みを買っているわけで収容先でもエライ目に遭っているんじゃないかと。

丁寧で真面目な記事だと思って見てたら、最初の双方のデータのところで噴いた。
プライドより大事なもんを失った人もいっぱい居るだろうにw

>>46、私は少し歴史を学んだ。それで知ったのだが、人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。プライドが大事という説と、プライドより大事なもんがあるだろという説とだ。

田中先生はナポレオンの東征とナチスのバルバロッサ作戦を参考にして話の骨格を組んでいったんだろうけど、同盟軍の被害に対して帝国軍の被害が軽微すぎるよな。
小説、アニメ共に話のテンポをよくする為に前哨戦部分の各艦隊の戦闘はほとんど結果だけしか書かれてないのでなんとも言えん部分あるが･･･
こちらの記事も参考にして考えると、同盟軍参加8個艦隊中6個艦隊壊滅によっておよそ70000隻～80000隻前後(1個艦隊12000～13000隻と仮定する)が失われてると思われる
それに対し、帝国軍はビッテン艦隊のみ壊滅(1個艦隊12000～15000隻と仮定する)、他に各艦隊から1～2割程度の損害を被ったとしてもまあ20000～30000万隻くらいが喪失したと思えるんだけども、流石に違和感があるわ。
リップシュタット戦役にも言えることだけど、ラインハルト陣営に対して敵対勢力があまりにも無能すぎるんだよな。こんなことリアルじゃ有り得んだろうに。
まあ小説だからこういった構図のが判りやすいしウケるのかな。

補給の途絶えた相手に同等の戦力でかかって向こうの損害が8万隻、こっちの損害が3万隻なんて
戦史上いくらでもありうることだと思うけどな。

1812年戦役だってフランス軍70万対ロシア軍90万（民兵含む）で損害はフランス軍38万、ロシア軍21万だし、
トラファルガー海戦なんて士気練度の低い仏西33隻に対して英27隻で艦艇拿捕・損失は22対0だぞ。

そもそも同等の戦力でもない。動員兵力は帝国側が同盟の6割程度（アムリッツァ会戦時点）でしかなく、逆に前哨戦の実際交戦戦力はビッテン＞ウランフみたく帝国の方が多い。

そういえば、戦死者じゃなく未帰還者が2000万人以上だっけ？
だとすれば、1万人か2万人は後日、帰れたんだろう
撤収の準備が済んでいないときに帝国軍の攻撃を受けて
地上に残されたまま所属していた艦隊が消滅した地上部隊とかは
犯罪者集団にでもならない限り降伏するしかないし

>>51
直後の捕虜交換で帰還できた200万人の中に、この作戦で捕虜になってた地上要員もそれなりにはいたかもね。
残りの捕虜は、同盟滅亡後に順次復員という流れかな。

・ついにイゼルローン要塞を占領
・しかも味方や要塞は無傷、たぶんこの時帝国の航路や戦力といった軍事データ丸ごとゲッツ！
・要塞内の帝国兵丸ごと生け捕り成功（具体的な数は不明だが300万人程度？）

・・・史上稀に見る大フィーバーなのに支持率がちっとも上がらずだだ下がりのサンフォード政権ェ・・・年単位ならまだしも要塞占領からたった3ヶ月で侵攻作戦なんて、一体どんだけの不祥事をやらかしたんだよと。

あと3ヶ月ほど我慢すれば皇帝崩御で帝国がごたついてそれこそ侵攻作戦でうまくいってただろうにね。ラインハルトも上級大将止まりで権力闘争が不調だったかもしれないわけで、ある意味フォークは同盟はおろか旧帝国も滅ぼす一因だったのかも。

>>53
＞一体どんだけの不祥事をやらかしたんだよと。
綺麗事も言えない安っぽい英雄主義者ことウィンザー情報交通委員長の前任の委員長が贈収賄で捕まってる

これ以外にも閣僚の不祥事やらなんやら連発してたんだろう
そもそも戦争で疲弊した社会の改革も全然進んでないし

確かに、これなかったらラインハルトが皇帝になる前に死んでた可能性あるよね

ラインハルトはアスターテの功績で元帥だぞ
爵位は伯爵止まりかもしれんけど、リヒテンラーデ公に対する商品価値は変わらないので……フォークのレスにもあったけど、結局その後のクーデター謀略（アムリッツァほどでないにせよアスターテの時点で同盟が行き詰ってる感は広く共有されてた）をかわして内乱に介入できるかどうか、じゃないかな

そういえばそうだったね・・・侯爵とあべこべになってたよprz
でも元帥とはいえ伯爵の爵位と戦略レベルの武勲もなければ軍の実権も握ってないのに皇帝崩御の後継者選出はどうにも厳しすぎる・・・門閥貴族の女帝が誕生して冷遇されるか、強引にがきんちょ皇帝を擁立しても中立派の貴族や軍部から「まぐれ勝利ばかりの伯爵風情が国政を壟断しおって！」と正史以上のヘイトを稼いでヘルモードに突入しそう。

それにしてもレベロはウィンザーをもっとボコってもよかったんじゃ。
テメーらがいつまでも交通局を整備しないから今日もシステムトラブルで大渋滞じゃねーか！お陰で会議に遅れそうになるわ軍に貸し作るわで散々だ、能書き垂れるならまず職務を全うしやがれ新米風情が！
とかなんとかで啖呵切って黙らせちゃばいいのに…後年の押しの弱さと胆力のなさがここでも出ちゃってるのかな。

>>57
元帥昇進の時点で宇宙艦隊の半数は副司令長官に就任したラインハルトの指揮下だよ。

それに幼帝を擁立したのはラインハルトというよりむしろ国務尚書リヒテンラーデで、ラインハルトはその武力担当としてリヒテンラーデと組むことになった、というのがリップシュタット戦役前夜の流れ。
リップシュタット戦役の一方はあくまで「リヒテンラーデ＝ローエングラム枢軸」と称されるわけだから。

実行しなかった場合最終的には千日手になりそうな予感
双方決め手に欠けるしでもどっちも爆弾を抱えているから遅かれ早かれ決着がつきそう

実行しなかった場合、「戦いには機というものがあり」「まさにこの時期なら勝利以外の何物が前途にありましょうか」という完璧な作戦案を政治屋が自らの保身のために却下し、その間落ちこぼれのヤンが英雄だ魔術師だとさんざん褒められてるので……一番ヘイト溜めてるのがフォークな気がする

>>58>>59
そのifだとキフォイザー星域会戦（ここまでは普通に起きるとして）以降に同盟関係がリヒテンラーデ=ブラウンシュヴァイク枢軸とラインハルト＝自由惑星同盟連合に組み変わる位はあるかも、とか妄想した。
リヒテンラーデ公としては相手が強すぎなければ（自分の方が上であることを明確にしらしめられれば）組む相手はラインハルトより門閥貴族の方が安心だし、ブラウンシュヴァイク公としても追いつめられて娘を差し出すならラインハルトよかエルウィン・ヨーゼフ2世のほうがまだましと考えるだろう。
一方でラインハルトとしても、きっかけがあればリヒテンラーデ公と手を切って「門閥貴族vs平民」って構図へ全面的にもっていきたいし、二正面作戦を担えるだけの武力はないなら他から借りてくるしかないわけで……まあ、辺境貴族領の「解放」と防衛、つまりは帝国領侵攻作戦と似たようなことを、今度こそラインハルト全く関係のないところでやってもらうわけだけど。