ニコニコ大百科

>>89-90
確かに今のアニメ業界を、20年前に亡くなった人のせいにするのは良くないだろうね。
きっかけを作ったとしても。

手塚さんに批判されて連載中止になりかけたのは石森章太郎（石ノ森章太郎）の「ジュン」。読むとわかるけど、今から見ても相当な実験作。
批判と言ってもファンへの手紙に書いただけなんだけど、石森さんは相当ショックを受けたらしい。
石森さんが「連載を中止する」と言っていることを聞いた手塚さんは石森氏を訪ねて発言を詫びたそうだ。

その後も「ジュン」の連載は続いているし、石森さんは手塚さんを尊敬し続けてる。

>>89
東映動画系のひと（宮崎駿とか、大塚康生とか）がそうやって手塚を批判するのはわかる。
正直今見ると白黒アトムとかひどいクオリティだしね。
その5年前に「白蛇伝」っていうすごいアニメが劇場用として作られているわけだから、当時の日本のアニメの水準ではあの程度でしょうがなかったとはいえない。
やっぱり低予算とスケジュール管理の無謀さが品質に直結している。
ただジャンルの興隆というのはやっぱり低レベルだろうがなんだろうが作品の数がたくさん作られなきゃありえないわけだし、その後業界で苦労したひとの不満はわかるにしても、「じゃあ手塚先生以外に誰が道を切り開けたんだよ」と言いたい気もする。

アニメに大事なのはストーリーだ
話さえ良ければ低予算で多少カクカクしてようが絵が崩れてようが
良いものはできる

今のアニメ会社は萌えしか重視しないからダメなんだ

>>93
でも、元になった存在が無ければ今が無いんだから
そこら辺批判しても意味がないと思うんだよなあ。
彼自身未来視できるような神みたいな人間じゃなかったんだし・・・
むしろ当時の背景で見るとアニメ自体、物凄く蚊帳の外な存在だったんだから仕方ないような気が・・・
鉄腕アトムはそれを忘れさせてしまうほどの人気が出た作品だから、アニメは凄く人気があったんだと
勘違いしてしまうのも無理も無いけどさ。
批判するアニメーターは
手塚治虫と同じ年代に生まれたとしたら違う方向に持っていけたのか？
ってのは疑問に思うけどな。

>>94
それは違うと思う。
だってストーリーだけが重要なら、アニメにする必要無いよね。
映画や舞台、漫画、小説とかで表現しても良いじゃない。

じゃなくて、アニメだからこそ、表現できる事があるんじゃないか。

>>96
アニメにおける手塚治虫の欠点は、まさしく「アニメにしかできない表現」をできないことにあったと思う。
ただ、手塚がいなければアニメがマスになることもなかった。
アニメ業界には大きく貢献したが、アニメ表現には大して貢献できなかった人だと思う。

手塚はアニメ作家としては凡だったというのは大体の人が共有している評価だと思う。
本人はかなり力を入れていたようだったけど、出来はあんまり褒められるものではなかった。
あまりにも力を入れすぎて最終的にイザコザを起こし、その結果自分もスランプになってしまったぐらいの熱の入れようだった。

アニメの普及という意味ではかなりの人物だけど、漫画映画（漫画を動かしたもの）しか作れなかったのも事実。

>>94
アニメは作画メインとも脚本メインとも音響メインとも言えると思う。
何を一番注目してみるかは人それぞれだと思う。
演出の観点からも考えるとアニメは総合芸術といっても遜色ないんじゃないかな?

>>96
話だけってのは極端だった気がするから訂正する
脚本（話）と演出（見せ方）だな

手塚治虫の苦肉の策で日本のアニメはアメリカと比べて低予算で作らなければならない＝コマ数が少ないというハンデを背負った、当時のアニメ事情を考えると仕方ないことだと思う

それは今でも続いてるけど今に至るまでコマが少ないなりに
制作者は必死で考えコマ数が多いアメリカに見劣りしないように
「流線」「止め絵」等の日本アニメ独自の表現を編み出した

さらにはそんなハンデすら軽く乗り越えてしまうような圧倒的な演出（有名どころだと板野一郎や金田伊功？）を発揮したアニメーターも出現し、日本アニメは世界に注目されるようになった

そんな偉大な前世代の演出力を全く受け継いでいないアニメーター
が今は多すぎるんじゃないか
技術力のあるアニメーターばかりなわけないだろって言うのはもっともだけどそんな何もなかった厳しい時代に作られたアニメと比べても明らかに見劣りするアニメしか作れない奴はもうアニメ制作やめたらいいんだよ

>>100
フルアニメーションとリミテッドアニメのことを言っているなら、「昔も」今も
アニメの究極の到達点がフルアニメーションにあるなんて誰も考えて無いと思うぞ。
金と時間があったので全編フルアニメーションにしましたなんて作品無いだろ？
何か変なコンプレックスでも持ってるんじゃないか？

>>101
金田は限られた日本アニメの制作状況とコマ数でいかにダイナミックな動きを表現できるか
という理念のもとでアニメを作っていたって聞いたんだが違うのだろうか

手塚治虫が厳しいとはいえアニメを作る土台を確立して
その厳しい中で日本のアニメーターはいかに面白いアニメを
作れるかと苦心して日本アニメにしかない演出と表現が生まれた
って言っただけで別にアメリカのフルアニメが世界一といった覚えはない

ブラックジャックとか特に、女性の顔メチャクチャ描写（或いはその過程。顔面に火炎放射等）がちょくちょく入ってる。他にも女性のアイデンティティを土足で踏みつける表現が目立つ。

批判だと思った貴女、早とちりはよろしくない。

どれほどの美女（笑）であろうが、所詮はグロテスクな肉・骨・血・臓の塊にすぎないのだよ。医学というテーマに乗じてその確かな真理を教えてくれる、この上なく素晴らしい漫画であるのだ。

>>94
今のアニメ業界の表面しか見てない事がよく分かるレスだなｗ

アニメに表裏あるんですか？
教えてエロイ人

あるんじゃないの？
それこそアニメチックな裏の世界（笑）とやらが

きりひと賛歌、奇子、地球を呑む、これだけしか読んでない
気持ち悪くなるぐらいだけど良い作品だった
村社会とか嫌いなんだろうか
この人が今のネット社会の漫画描いたらどうなる事やら

>>107
藤子FやらSF好きな人辺りに先を越されて嫉妬状態になってるぐらいしか想像できねぇ
そんで対抗して何か描いちゃうとか

昭和・戦後日本を代表する人物の一人だよね。
今読むと、戦争の記憶、日本の高度経済成長の雰囲気、その影の混乱、色々なものを感じる。

もう戦後65年だ。

たぶん生きていたら、昭和の自分と相容れないネット世界や新しい漫画の隆盛に苦悩していただろうね。

とにかく、これから手塚を読むなら、火の鳥とブラックジャックじゃないのを読んでほしいです。
特に手塚について知らない人は、アレが手塚だとすり込まれている。

「ヒューマニズムすごいですね」
「あぁ、あれは売れるから描いただけ。それほどでもない」
だからな。

お前ら今すぐ七色いんこの「終幕」を読んでみろ
あれは確実に男の娘の元祖

>>105
大ざっぱに考えて、アニメ制作のような物作り系の産業だと、
実際に物を作っている表側の人と、その裏側で作っている人を束ねたり
金を動かしたりしている人もいるんじゃないか。

この人程同じ（外見の）キャラを別作品で何度も使い回してる漫画家もいないと思う

>>114
使い回してるんじゃなくてスターシステムって奴だよ
手塚治虫さんにとって漫画のキャラクターは俳優だったから
同じキャラクターが違う配役で出てきたって感じだね。
日本ではあんまりやってる人はいないけどCLAMPさんなんかが良い例。
後は藤田和日郎さんとかもそんな感じかな？

キャラの見た目は使い回してるのに違和感ないから凄いんだよな
本筋がしっかりしてるからこそ出来るんだと思う

>>110
アレが手塚だと刷り込まれている、ってBJも火の鳥も正真正銘の手塚作品だろ。特に火の鳥は生涯通して書き続けた作品だしな
別に誰がどんな手塚作品を読もうが好きであろうがいいじゃないか

子供の時に読んだ時は純粋に面白かった
いま読み返すと、深く考えさせられるようなセリフが多すぎる

ただグロが多い作品もあるから
子供の時は注意してみないとトラウマになるぜ！
ドロドロ溶ける系とかあんま好きくなかった

手塚治虫の漫画はエロとかグロとか結構あるのに小学校にも置いてあったりするんだよな