ニコニコ大百科

>>1708
こういう形のあるデータがもたらされることで、宇宙物理学の一部が実証される。
今までは
「観測や理論からも多分こうじゃね？」だったのが
「理論と証拠からまずこうだろう」に格上げされるわけだ。

かつ、それだけが目的だとコスパ悪いという心配を解決すべく、
イオンエンジンの実験（安定して長期間動き続ける宇宙用エンジンとして）とか、
超遠距離での探査機操作の実験とか、技術試験も組み込んである。

ていうかニュースが2009年からだけど、2005年のイトカワ到達、燃料漏れ、通信途絶、
一ヶ月後の再発見と機能回復までがこのプロジェクトのクライマックスじゃないの？
その後は2009年のイオンエンジンの停止がちょっと大きいトラブルなくらいだし。

>>1708
線グラフを思い浮かべてみて下さい。
今現在の座標はハッキリ確定してますが、そこより前後の座標はあくまで想像の範囲でハッキリしていません。
未来の座標を確定させるのは難しい事ですが、過去の座標は調べることで確定させることが出来、二つの座標が判ればそこから先に続く未来の座標を予測するのも容易くなります。
過去の宇宙を知るということは、物質の生成や星の営みなどについて、この線グラフをハッキリさせる（過去の一点だけでなく、その間の出来事や将来起こりえる事も明確にする）学問だったりします。
また、かつて星の位置と暦を調べることが航海術を始め色んな学問・技術に波及していった様に、世の中の理を知る事が別の発展に繋がる事も有ったりします。
学術調査は実利に直結していないので短期的には無駄に感じるものですが、実は実利に大きな影響を与えてくれるものだったりします。

あと、｢はやぶさ」はイオンエンジンを使った星間航行、及び自律制御による小惑星へのアプローチの技術実証も主目的でしたので、これに関わる技術は『人類の生活圏の拡大』といった分かり易い実利につながるものではないかな、と。

…正直な話、私もかなり昔は｢なんでISASなんてあるん？」と思ってた頃もありましたw（今はまったくそんな考え持ってませんが）
目に見える利益だけを追い求めれば学術調査ばかりか宇宙開発そのものまでコストパフォーマンスが悪いものに見えてしまうかもしれませんが、“月に行って石を拾ってくるだけ”（じゃないんですが…）のアポロ計画が後にどれだけの知識と技術と経済波及と、なにより『ロマン』をもたらしたか考えると、無駄ばかりじゃない気がしてきません？
…ダメ？(´・ω・｀)

…携帯からヒシコラちまちまレス書いて投稿し終えたら、俺以外にも沢山の人が>1708をコッチの世界へ洗脳…もとい、理解を深めて貰おうとしててﾜﾗﾀ

>>1708
はやぶさの目的は小惑星の欠片をとるのが第一目標じゃなかったんだよ。

本当は彼に使われてたイオンエンジンの長期運用の安定性を確認したりとか
他にも多種多様としてあったんだ。
サンプル採取もその多種多様の中の一つにしか過ぎない。
どうもテレビの説明を見てると、サンプル採取こそ第一という表現で
そこには首をひねらざるをえないけどね。

でサンプルから何がわかるかというと
そこからもしかすると地球や生命誕生のヒントになることが見つかるかもしれない。
これがなんで重要かというと地球型惑星には
生命が成長していく環境は揃っていても「誕生」する環境はないのよね。
だからよくある話でファーストインパクトでぶつかったものに
生命の元になるアミノ酸やらなんやらがくっついてたって説があるんだけど
やっぱり説じゃあ信憑性に欠ける。

じゃあ探してみようっていうのがえ～と次のはやぶさ2（仮称）での探査目的なんよ。

下手やな
この絵を基にしています！ 記事内参照用URL :

NHKが虎の子のなんたらかんたらカメラを投入して撮影した映像が凄かったよね

http://www.jaxa.jp/press/2013/06/20130626_hayabusa_j.html
上野の国立博物館でイトカワ公開だそうです

はやぶさすごいぞ～

帰ってきたらきっと「ＨＡＹＡＢＵＳＡ」って名前で映画作られるんだろうなあ、と思ってたら
本当に作られて笑った思い出。

一番怖いのは、はるか宇宙のかなたにあるものを超絶精密な計算とギリギリの操作で、
地球上にある標的のど真ん中に落としてみせた事。

日本に核武装が要らない理由。

実際、これで大陸間弾道弾誘導の技術実証（？）とノウハウの蓄積が達成されてるからな。そのことについて、川口先生も記者から質問を受けて「技術に対する責任」というコメントを残していた。

前々から思ってたんだけど日本ってロケット側の技術はともかく惑星探査するような長距離運用衛星ってよくミスが起きるよね
なんか金星探査とか火星探査、そしてこいつも打ち上げた後でなんか故障しましたが、人間の努力でなんとかしましたっての多くない？
いや壊れてもまともに動くのはすごいけどそもそもなんでそんな故障するんだろうと・・・

まあはやぶさのサンプラーホーン周りの失敗は作ったっぽい人にあったことあるからあんまり責めないけど

>>1722
まあ日本だけでなく米ソその他各国の探査機もかなりの数が失敗しているわけでありまして、
（「打ち上げロケット・宇宙機の一覧」にここ最近の情報を除きほぼ全ての地球・月圏を出て行った探査機の名前が載っていますが、うち3割くらいは何かしらの故障や失敗を起こしてるんじゃないかなぁ…。日本の探査機もそれくらいの割合だし）
特に火星探査に至っては一時期失敗の山を築き「火星には火星人の防衛機構が働いていて地球の探査機を故障させている」なんて冗談が出るくらい

故障しやすい要因としては
・地球軌道上に比べて惑星間軌道は桁違いの宇宙線が飛び交っている（時には電子レンジに機械を放りり込んだ様な状態の時も）
・地球軌道よりも内側に行けば機体温度がベラボーに上がる（炎天下でPCを起動させてると思うと…）し、外側に行けば無茶苦茶下がる（冷蔵庫に入れた乾電池やガスガンのガスがどうなるか…）うえ太陽発電の効率もさがる
・道すがらの状況も予測は立ってても実際にどんな状況の場所なのかは予測の範囲でしかない（想定外の事態がありうる）
・他の惑星に向かう＝より高度（高加速、精密）な軌道変更を行う必要がある＝（タイトな）仕事が余分に増える＝故障リスクがその分増える
・（工学実験や調査能力的に乗せたい）真新しい技術＝エラーが取りきれてない技術とも…
・基本ぶっつけ本番でリハーサルなし！リトライなし！（仮想試験はもちろんやるけど実際に全て組み上げて宇宙空間でどうなるかは行ってみるまで解らない）
・探査機の実績がそもそもまだまだ少ない。絶賛発展途上中

だから壊れるの前提…とは絶対に云わないけど探査機と云うのは比較的何かしらのエラーが出やすいものではあるのよ
それらを踏まえて、数々のエラーを人間の努力とアイデアでクリアしてしまうISASの探査機運用能力は特異なものであると云われ、「はやぶさ」は驚きと称賛を得たんだと私は思うんだ

早い話が
・宇宙空間で故障する理由を知る者は未だ存在しない
・宇宙空間で何か起こったとしても、それを地球上で責めることはできない
・宇宙空間に出られないことが、失敗の全て

障害率は他国と大差ないけど、日本はリベンジできる率が低い（＝予算がない）ので、
運用でなんとかして、無理に解決することが多い。

米や露は、失敗したノウハウを桁違いに持ってるし、すっころんでもリベンジさせる
だけの予算が投下されていたので、同じ障害率でも、ほぼ計画通りに進んだことも
多いわけ。

まぁ、米も露も、いまは予算的には厳しくなってるけど、それでもJAXAとは1ケタ以上
違うので、研究の隙間を突いたり、1回に詰め込んだりしないといけない、という事情
もあるようだし。

ちょっと古いけど、おもしろい資料みつけたので貼る。
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/hyouka/haihu56/siryo2-2-2.pdf

>>1720
計算の結果、落とせる場所としてあの位置を選定したのであって、
別に、わざわざオーストラリアにサンプルを落とそうとしたわけではない。
だいたいそんな余裕なんてなかったし。

>>1725
日本だと、何か失敗が会った時には原因の追求・改善より、
責任者の更迭や謝罪、戦犯探しとプロジェクト凍結のほうが優先されるからな。
失敗を評価する文化がない。

それも極論だろそんなのばっかりだったら日本の産業育ってねぇわ
改善なんて意味を変えてそのまま英語になってるのに

もっと単純に考えよう！
日本の国家予算＝我々のカネは、宇宙開発に最低どれくらい出せばいい？
たとえば君自身が、宇宙ロケットのために幾ら使いたい？

最後のシーンは何度見ても泣く。想いが篭り過ぎてる。

宇宙開発費なんてモンは子供が大人になって独立して家を出て行くのに必要な準備費用じゃねえか。
絶対必要に決まってんだよ。
別に『いくら』とかじゃなくて、俺が払ってる税金の１割くらいはそっちに使ってても何の文句もねえよ。
その代わり軍事と医療福祉にはもっともっと割り振って欲しいが、
インフラ重視だってのは分かり過ぎるので頭のいい奴らでなんとか割り振りがんばって欲しい。

>1727
カイゼンは、「失敗したものの原因を追求して解決する」活動ではない。
トヨタの行った、工場における生産効率向上の活動のことだ。

>>1728
希望からいったら軌道エレベータ建設して月の裏に外宇宙探査基地作るくらいほしいが、
じゃあその分自衛隊解体して貧困者や年寄りは処刑しましょう、とか無理だろ。

しかもそんな「無理」を実行している国が近くにあるんだよね…これが

＞＞1722
そもそも詳細なデータがない宇宙空間への打ち上げって時点で、実は各国故障する前提で作ってる。ぶっちゃけ有人宇宙船ですらリスクは抱えて計画されてる。それでもなんとかなるのは、一部品が故障しても同じ部品を二重に装備とかの余裕を持たせてるから
で、まあお分かりのように予算が常にカツカツの日本はよそが国費注ぎ込んで余裕を持たせて計画上も50パーセントの目標果たしたら万々歳というスケジュールでやってることをほぼ余裕なし100パーセントでやらなければいけない
ぶっちゃけ、不可能。知り合いの工学系の人に言わせるとおとぎ話の領域通り越して、「理論上人間はコンクリートの壁を通り抜けられる」レベルの要求。それでもミッションを完遂したから奇跡。らしい

大百科の記事にもあるが、国民に夢と希望を与える為ってのは、事業を行う正当性が無いと思う。
だけど、はやぶさの技術は将来の宇宙巡洋艦の基礎技術に成ると思うぞ！
つまり造船業に繋がるって事。
もちろん自動車や航空産業にも成るよね。

一般市民も生活が厳しいから道楽には批判的だけど、将来の飯の種になるのなら好意的に受け入れてくれると思います。

宇宙技術が発達すれば、宇宙建設やロボット産業も隆盛するし、銀河鉄道等も将来するかもしれないから、各産業界に資金援助を依頼するのも良いと思うぞ。

実は８枚あったラストショット

↑でも地球が写ってるのは一枚だけじゃなかったっけ?。

祝 はやぶさ地球帰還４周年
あの日の相模原も今日と同じく暑くて晴れたと思ったら急に強い雨が降ったりしてはやぶさの容態と同じくとっても不安定な１日だってねぇ

四周年記念
はやぶさ２、待ってるぜ

毎年恒例の祝い酒を呑むぜ

おかえりはやぶさ　４周年

>>1737-1738
酒は飲むもの。呑まれるのは自分。