ニコニコ大百科

>>59
軍事独裁政権のほうがマシは、「マシなら独裁でもいいなら、じゃあラインハルト独裁政権でいいよね?」って欠点が

まあ、ヤン本人は、軍事独裁政権よりは越えられない壁の向こうレベルでトリューニヒトのほうがマシって思ってるわけだけど、それはヤンの民主主義に殉じる覚悟がガンギマリしてるだけであって、ヤンが正しいという話ではないからな

ヤンって民主主義（国民主権）の部分さえ担保されてれば、具体的には直接でも間接でも立憲君主制でも自由民主でも社会民主でもそこは何でもいいのかな

「国民の権利と責任において」決定運用するなら、細かい形態は何でもいいんじゃない？
その辺全く考えてないか考えを遺してないから、後世で「大義名分にこだわっただけの戦争屋」なんて極論が出るんだろうし。

同盟がイゼルローン要塞とラインハルト相手にボコボコとはいえ、ヤンもトリューニヒトも国を守るのを放任気味なんだよな

>>64
ヤン本人については自身の考えを論文や本などで発表しようとしているけど、毎回執筆の序盤で躓いてやめているからな
学者としての才能はなかった

学者としての才能もそうだけど、士官学校から軍に入って出られなかった経歴上
ヤン自身に民主主義制度に対する考察が足りず、はっきりとしたあるべき形をそもそも持てなかった、という事かも知れんねその辺

史実にも「全く同じ名前」の組織があったらしいね、ポーランドに

クブルスリーをフォークに暗殺させる時「徹底的に深層暗示をかけてある」ってあったけど
こいつら地球教みたいな事してんなって思った
実際この後で地球教もヤン暗殺の時に同じような事するし

フォークに対して背後関係を吐かないように暗示を掛けたって、どう考えてもまともな手段じゃないよな。
洗脳マシーンがないとなると、やはり薬物かな。
銀英で薬物の話が出てくるとなるとつい地球教団を連想しちゃうけど、情報部なり諜報機関なりで使ってる薬物もあるのかもね。

まあクーデター発生時はラインハルトが政権を握る前ですし、同盟を滅ぼしたのが旧王朝だったら原作みたいな穏やかな占領にはならなかったでしょうから、クーデター派にはそのあたりの先見性がなかったのもクーデター支持の要因かもしれませんね。
そういった意味では正義がなかったのではなく実力が足りなかったというのも一理くらいはあるかもしれませんね。

まあそもそもグリーンヒル大将は帝国領侵攻作戦の際の宇宙艦隊総参謀長で、軍内部の実情をよく知らない民衆からすれば大敗の責任者の一人ですから、彼を首謀者にしたこと自体が誤りかもしれません。

クーデターが終わった後の演説でトリューニヒトの演説で
「国家のための犠牲を賛美し、帝国を打倒するための聖戦のために個人の自由や権利の主張を捨てよと、言うのだ」
ってあったけど
クーデター勢力と言ってる事変わらんじゃないかって思った
軍人が言うのはダメだけど政治家ならOKって事なのか

まあそれ、ヤンの意訳だから……的外れな意訳ってわけじゃないけど、イメージ戦略の差というか、無謀な遠征には反対してみせたトリューニヒトと口ではどう言おうと事実として市民に銃向けた軍人の差、みたいな?
(実際、スタジアムの虐殺まではクーデターに肯定的な意見もあったみたいだし)

クーデターという甘い蜜に誘われずに政治から改革を目指してたらだいぶ変わっていただろうにもったいないことしたよな
クーデターに動員した人員考えれば国会議員何人も出せたかもしれないのに
むしろそれだけどうにかしないとって焦りとラインハルトの策略がマッチしたんだろうな

クーデター側がスタジアムの虐殺を隠そうとしたのが疑問だった
そもそも力で反対派を押さえつける軍事独裁を選んだんだから今後こういうことはいくらでも起きるし
クーデター側は自分たちを正義と信じてるんだから「自分たちの理想を理解しない愚かな市民」「俺たちに逆らうとこうなるぞ」っていう見せしめにしてもいいくらいなのに

あの蛮行って実は救国軍事会議の自己否定そのものなのよ。結局「実際に命を懸けて戦ってきたのは俺たちだ(だから俺達は正しい)」ってのが彼らの大義の根底で、それに対して「命を懸けてれば何しても正しいの？」って自分も命を懸けて、しかも彼らと違い丸腰で立ちはだかってきたのがジェシカ。そんな相手を殺しちゃったのはもうダブスタもいいところで、あの瞬間救国軍事会議は真に詰んだと言っていい。