ニコニコ大百科

>>206
一方曹丕は父の喪も明けぬうちに簒奪した

曹操の死から半年以上経ってるし曹操も「喪は短くしろ」って遺言したからへーきへーき
ぶっちゃけ反抗らしい反抗が出てない時点で曹操の死の前後で既に禅譲までの段取りは劉協や朝臣・魏臣たちの間で打ち合わせ済みだろ

ぐずぐずしてたら周りが曹植担ぎに移行して朝廷やヘタすると中原が割れてたかも知れんしなー
保身の意味でも天下の平安の意味でも禅譲を受ける以外の選択肢無かっただろうね
間違っても野心が無かったとは言わんけど

>>213
帝位に就く過程をなんでもかんでも野心の所為にする風潮はどうかと思うがな
本人が望まなくても家臣に担ぎ上げられて否応なく就くこともあるし
宋の太祖みたく
一個人の意思だけでどうにかなるものでもない

天下統一の象徴としてならともかく
既にいるのを引きずり下ろすのは野心以外の何物でもない

>>214
すまん、同意してくれてんの？
それとも野心一色で就いたと言ってるように読めちゃった？
「原動力の一つとしてまず有っただろうけど、他の要因もその他の選択を許さない程度に強かっただろう」ぐらいの意図だったんだけど

>>216
すまない
>>215
みたくなんでも個人の野心で解釈する風潮に一石投じたかっただけ
曹丕は皇帝業にかなり泣き言いれてるし、本音の部分では皇帝なんか就きたくなかったんだろうなと思う
曹操が献帝を拾った段階で皇帝に就けと言い放つ輩もいたし
漢王朝はその時点ですでに死に体な訳で、集団として新しい王朝を望んでた部分が大きいと思う

野心でも何でもいいと思うけどね
劉備だの孫権だのが地方で独立勢力築いてのさばってる状態の長年瀕死だった後漢を担ぎ続けるより、新たな王朝を作り後々中華を統一したいって気持ちが名士たちの間にあっても不思議じゃないと思うわ
古代の思想にのっとりゃ徳がなければ国は滅びるんだし、当時の後漢（魏にも晋にも）にはとっくに徳なんか無くなってるだろう

劉備と孫権は漢の支配に服していた。
曹丕は自身には天下を従わせる実態がないにも
かかわらず漢を滅ぼして名実ともに中国を
分裂させた。

漢は魏に劣らず魏は漢よりも後退するのに
一時の権勢に乗じて禅譲を強要した。

一時の権勢を条件として禅譲のハードルを大幅
に下げる前例を作ったがために、皇帝の正当性
は揺らぎ、そのような成り立ちを知る者は
魏の皇帝を尊重せず力ずくで晋の皇帝が立ち、
そのような晋の皇帝も尊重されず、以後権勢を
振るう者が王朝を滅ぼすのが常態になった。

曹丕は道徳を殺し国を分裂させ、故に後世
不道徳を責められ、子孫は自らが漢にしたよう
にその報いを受けた。

司馬光か何かと間違えるぐらいの中国史書的天意論だな・・・そもそも劉備も孫権も、それどころかさらにさかのぼれば袁術や袁紹ですら漢の支配になんか服していない。春秋時代の晋王朝よりはましかなーぐらい。

さらに一時の権勢もなにも、実質的に漢王朝の中枢官僚機構は董卓の前後で崩壊したも同然で、曹操の時代から既に実質的には魏王朝として新たに作り直したに等しい。兵戸制なんかその最たるもの。当然ながら禅譲もその頃からの既定路線。

そして晋への禅譲やその後の時代まで曹丕が不徳だったせいだってんだから、もう何も言えない。中国中世の史家が現代によみがえったのかと思うぐらいの徳治思想だね。

劉備や孫権が漢に服してたとかいう笑い話をはやめろ

秀吉死後の石田・徳川みたいに
争いつつも神輿は降ろさないということは可能

皇帝にならなかったならもっと早く乗っ取られてたと思うけど

>>222

なんでそこで石田三成の事例が出てくるんだ？状況もスケールもまったく違うぞ。コーエーのゲームのやりすぎじゃないかい？

当時の後漢朝は既に実質的には一度消滅した政権であり、献帝は曹操が自分で作って主催する組織の上に担がれていたに過ぎない。敢えて日本の戦国時代で例えるなら、むしろ足利義昭と織田信長の事例の方が近いよこの場合。まあ近いというだけで同一では全然ないが。

勢力「漢」の構成員は、皇甫嵩に劉虞、朱儁とかそのへんか
おおむね漢に対して忠義立てする奴は董卓に負けて、董卓以後は本当の意味での漢の臣が事実上存在していない
無理にでも曹操忠臣説を取るくらいしか

>好悪の激しすぎる点を改め
>広大無辺の度量
>仁慈の心
この3つのほうが明君として必要な素質だよなｗ

だからこそ、陳寿は表面的には曹丕を褒めつつも、実際には全否定しているという解釈もあるんだよね。事実はどうあれ、禅譲を受けた皇帝は当然有徳人であるべき、という観念がある以上、どれだけ実務面で有能であったとしてもそれは彼の国においては仕方がない事だが。

一時期、無双関係のネタでファミチキ
とか言われてたけど、何でだ?

君主に必要なのは自分自身の事務能力より度量や人を扱う能力だからね。
むしろ臣下の立場だったら、蜀の法正みたいな性格悪いけど有能って扱いで重宝されたかも。

まぁ結局、天子なんてのは民政に長けてるとか文化をどれだけ保護したかなんかよりも豪族や有力者にどれだけ気に入られるかと戦争がどれだけ上手いかでしか一般的には評価されんのだろうな

この人の遺言が印象的
好きだけど胸に突き刺さる
この人の一面が見える気がしてくる

死ねばみんな骨になるし骨は痛みを感じない、いつの世も墓は荒らされるもの…

詩なんて何の役に立つのとかぶちまけ甥っ子のために槍働きしたがる曹植
名文を作ることは国家の大プロジェクトで永遠に伝えられる不朽の事業とのたまう曹丕

演義の影響か不仲説を採ってる文章多いけど少なくとも曹操の生前は絶対に仲良かったと思うわこの二人（手紙の遣り取りを見る限り）

演義云々ではなく彼の施策を良く見れば一族を殺すことは
あっても優遇はしまい…

この人が出した手紙を読んでると、なんとなく
「しょうがなく皇帝やってるけど自分向いてないんではやく辞めたいんですよ」って感じがしなくもない
もし帝位につかなくて良かったなら晴耕雨読の生活をして静かに一生を終えそう
人間性に問題があったと言うよりは元々の性格が詩人にありがちなものだったのかも
曹操の遺言やら周囲の派閥を考えて後を継いだけど、本人は曹植の方が向いてるのにって思ったかもね

言動の端々から功名心自体は感じるから老荘や隠者みたいな奴だったとは思えん

三国志好きの間では、曹丕80歳という謎の同人誌が作られるぐらいには人気ある

中華の初代皇帝としては、功臣粛清と族滅が極めて少なく(イビリ殺した相手にしても罪を親族に及ぼしていない)、丁一族程度。丁一族にしても男を皆殺しにしたという割にはその後もゾロゾロ丁氏の人間が魏の高官として現れる。
兄弟も曹植をはじめ結局殺していない。
性格に難があったのは間違いないが、むしろ処断しきれない分甘ちゃん。
楊俊にしても魏諷の乱で曹丕殺害の陰謀を見過ごした人間なのを、一度は処刑せずに左遷で済ませたしな。

>兄弟も曹植をはじめ結局殺していない。

毒殺疑惑のある曹彰も、こいつ曹操死後になって曹植をたきつけて権力争いさせようとしてるんで、殺すのは仕方ないね。
曹植の助命嘆願した卞皇后ですら見捨ててるし。

まぁ曹丕の性格がどうであれ中華を束ねてもいない王朝に能臣切りなんてできんわ
目の前に猛獣がいるのに自分の手足を切るようなもん
つーか本気で綱紀粛正したけりゃ母親の言うことなんて無視して曹洪を斬っちまえば良かったんだよ
曹操の代から功とコネで好き勝手やってる助平銭ゲバな身内を殺せば喧伝次第では公明さアピールにもなっただろうに
詰めが甘いわ曹丕は

>まぁ曹丕の性格がどうであれ中華を束ねてもいない王朝に能臣切りなんてできんわ
>目の前に猛獣がいるのに自分の手足を切るようなもん

陸遜・魏延がなにかいいたそうにこちらをみている。