ニコニコ大百科

まるで別物になった上に後ろめたいからほとんどの神社の由緒では明治の廃仏毀釈のことを詳しく書いてないんだろうな。ゆえに由緒だけだと先人の信仰を理解できない。作為的なダイジェストだから。神社によってはそれまで信仰されていた神を引っ剥して新たな神を据えたりしているから、由緒もかなり無茶なもんになってたりするし。

前にも書いてあるけど、対等な形で習合ができないならまあ、今の形にしてよかったとは思う。廃仏毀釈はアレだけど。
日常生活では神仏は同じようなもの、みたいな感じだし（神棚と仏壇が両方あるように）、いろいろあったけど神仏習合は今がいちばん成り立ってると思う

>>144
ヨーロッパのクリスマスだって元はと言えばキリスト教に無関係な儀式がキリスト教と融合したものだし、厳格なイメージのあるイスラム教もエジプトやペルシャや東南アジアでは現地の宗教と混ざって独特な文化を生んだからね。
土着の宗教と外来の宗教との融合は日本に限ったことじゃないどころか世界中で古今東西を問わず見られる現象。

沖縄で今でも神仏習合の影響が強い。

ちなみに家は母方が曹洞宗で父方が真言宗。

>>150
元々政府が寺院や神社のパトロンだったから統廃合はある程度の筋は通っているし、神道は歴史の中で絶えず変化し抽象的であるという事実は記紀からも読み取れるから「元の神道」は無いんじゃないかな。

絶えず変化っていうか断絶して偽物が居座ってるのが現状だね

仏教側がもう少し上手くやれれば良かったんだけどな
「下等なジャップは救いようがねぇ！普通の方法じゃ無理だから特別に仏が神の姿をとってこのド田舎のゴミ国家でお前らカスを救うために一旦罰を与えてやる」
なーんて言ってたらそりゃ対外戦争でピリピリしてる時期ならブチギレるわ
あくまで仏が上！神は下！ってスタンスだし、イエスは仏陀のコスプレなんてアメリカでほざく奴らがいたら現代でも命が危ない

>>158
キリスト教が土着信仰を取り入れるのはよくある事だぞ。
一応「神」と呼ばれていないが、聖人信仰もその一環。

>>158
もう少し上手くやるも何も、仏教と神道は千年以上概ね上手くやってきたんだよなぁ
その間には国難は何度もあったが、別に廃仏は起こらなかったし
結局、幕末明治に現れた原理主義という名の新興宗教がぶっ壊しちゃったけど

廃仏棄釈が激しかった地域は現代でも重要文化財が少ないんだってね
寺院を藩主の菩提寺含めて全滅させた鹿児島県は国宝、重要文化財数が45位、同じく殆どが廃寺になった宮城県は最下位

　私は研究者じゃないのでテキストの正誤は分からないけど、画像がウケ狙いに走っとりますなあ。
　アンサイクロペディアのようだ。

>>160
上手くやってきたも何も、仏教が神道を滅ぼしただけ
まぁ天皇まで仏教についたらそりゃ勝てんわな

>>161 アンサイクロほど過激でもないと思うがね、神仏をさっぱり知らない人でも分かりやすい例えになってると思う。ソースは俺

アンサイクロは「だいたいあってる」ですら無い大嘘だからなあ

>>162
古代神道が滅びたというより変質しただけだろう。
当時の神道に確固たる物があって、それが消失したから滅んだというなら分かる。
しかし、その消失した確固たる物が何なのか分からない以上、滅んだとは言えないよ。

むしろ仏教を乗っ取った側面すらある。

確かに、仏教も色々変化している。タイとかの仏教徒が見たらこんなの仏教じゃない！と叫ぶだろうな
仏教というより、神仏を崇め重んじる日本の伝統文化ですとか、そんな感じ

神道自体が、各地の様々な信仰を大和朝廷の神々に統一する時には
既に仏教の教義を受け入れて取り込みながら成立している
>>162がいう仏教が滅ぼした神道という宗教自体が存在しない

廃仏毀釈は民衆の不満の発現でしかないからな。
江戸時代における仏教への厚遇と仏教界の腐敗が根本原因。

まあ、それとて幕府の宗教利用の問題で、宗教間で責任論やっても意味はない
明らかなのは、その結果生まれた国家神道は新興宗教であって
伝統ある神仏への信仰とは別物ということ

>>167
神仏習合に近い事はタイ仏教でもあるらしいぞ
タイは仏教伝来以前は精霊信仰やけど、仏教伝来後もその精霊信仰が無くなった訳でなく、その精霊達も信仰されてるようやし、
他国の仏教でも神仏習合に近い事は起こってるぞ。
例えば、チベット仏教はインド後期密教と元々のポン教と混じってるらしいし(特にニンマ派)上座部仏教圏もヒンドゥーの神々を祀る祠が境内にあったり、後は仏教伝来以前からの精霊もそのまま祀る祠がある事も多いらしいし、中国は仏教儒教道教がお互いに影響受けあってるらしいし、そもそもインドの時点で、護法神つまり天部は現在のヒンドゥーの神々やインド神話の神々を仏教の一部にした訳や。

この間「世界ふしぎ発見！」でタイが紹介された際には、ガネーシャを祀る寺院とそれを拝むタイの仏教徒が映ってたな
上でキリスト教の聖人も、と仰る方がいるように、ある宗教とそれ以外の土着の神々が共存する事自体はよくあるね

172だが
チベット仏教とボン教の関係は間違えてわ。
ニンマ派がチベット仏教の中でもその影響を受けたり、またボン教側も仏教の影響を受けたりしてるようで、混ざってるのはちょっと言い過ぎやった。
とはいえ、ボン教はボン教で仏教の影響をだいぶと受けた宗派というは派閥はあるらしい。

170やけど
チベット仏教の所間違えてたから訂正するわ
正確には、チベット仏教の中でもニンマ派が、特にボン教の影響を受けただけで、混ざってるはちょっとオーバーかもしれん。ボン教の方はだいぶと仏教の影響を受けた宗派もあるらしいけど

＞仏教界の腐敗が根本原因

この意見をよく見るけど、その「腐敗していた僧侶」が神主に転職した例が多いわけだから最たる理由には成りえない。
廃仏毀釈過激化の鏑矢とも言える日吉大社において社殿へ農民を率いて襲撃し、略奪・破壊行為をしたのは神祇官の重役だ。つまり政府は「破壊しろ」とは命じていなくても違法な犯罪行為を黙認していた。

また、廃仏毀釈だけがクローズアップされるけど、実際は「神」もかなりの数が消されていて片っ端から「古事記・日本書紀の神」に入れ替えられている。なので、江戸時代以前の地誌などで近所の神社を調べてみると全然祭神が違っていたりする、なんてのはよくある。

神社側としても明治の強行的な改変が後ろめたいからこそ、多くの神社において由緒にきちんと書かれていなかったり、無かったことにされていたりするんだと思うよ。

正当だと思っているなら書けばいいだけ。「それまで祀られていた仏像を叩き壊して神道らしくしました」って。

少なくとも千数百年続いた日本の宗教観や崇敬されていた対象が消されたり、変えられてしまったりし、美術工芸品や建築物など多くの文化財や伝統文化・や風習が失われたことは残念でならない。

なんとかして、出来るだけでも
神仏習合に戻せるとええな
そして何より、国家神道とその残党
の連中どもはさっさと滅びろ

神仏習合の影響でカミ信仰がどんどん変容進化していく様子は、伊藤聡の本に詳しい。特に中世日本における動きが参考になる。

前書きで「縄文時代の信仰から「神道」史を書き起こす論者もいる…」(が、この本の趣旨は違うよ)、と述べてるんだけど…
別の著者さんが「縄文時代の信仰と「神道」についての本」を全く同じ題名で書いているのにフフフッてなってしまう。
>>az4121021584

>>az4569610854

なんか政治色の強い書き込みが多い気がする

>>178
近代まで宗教問題は政治問題だったし多少はね

江戸幕府以上に明治政府は宗教を政権維持に徹底利用したからな
一部に神仏習合や修験道文化復活の動きがあるらしいので歓迎したい