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一次資料だと調略や軍事でそこそこの活躍の記録が残る普通（優秀な）の武将なのになんで軍記や後世の評価だと軍師的な扱いなんだろうね

冗談としか思えない稲葉山乗っ取りだけでも智者としての箔付けには十分だからなあ
病身痩躯で早世っていうこともあって彼ほど脚色しやすい人物も珍しいし実際格好いい

・稲葉山乗っ取り
10数人で乗っ取ったなんてのは膨らませた話であって
本来は安藤守就の軍を中心とした「クーデター」である
城を龍興を懲らしめる為に奪って返したなんてのは嘘。
・軍師としてどうのこうの
彼はかなり後期になるまで秀吉の与力ではなく
「信長の直臣」なのである。
本当に伝説通りの活躍があったとするなら
もっと知行を得ているはずだが
叔父の安藤はもちろん、彼が寝返らせたとされる
浅井の家臣らも含めても彼らより圧倒的に知行は少ない
つまりは信長から評価をされていない、って事だわな
信長死後の秀吉政権下でも一族が厚遇されているとは言えないし、過大に評価され過ぎというのは間違いない

三顧の礼だの十面埋伏の計なんてのは
軍記にしかない幻想だからな

と言うか秀吉の与力でも信長の直臣だぞ
大将の家臣じゃないけど目付＋援軍として同行するのが与力なんだから

張良と孔明の逸話の欲張りセットで盛られまくってるからね
そりゃ超人的な知恵者になりますわ

竹中家の本領は弟に譲ったのでその後の半兵衛の知行が少ないのは仕方ない
まあ美濃の運営に失敗して斎藤龍興に権限を返上した、というか面倒事を押し付けた時に隠居させられて近江へ逃げたのかもしれないけど
与力とはいえ実質は秀吉の家臣だったんじゃないかな。信長の直臣だと弟の方が立場は上になりそうだし
近江の神社への寄付額が大きいので、秀吉に重用されて相応の収入を得る地位にいたと考えてよいと思う
天才的な智謀、ではなく美濃近江の国衆と付き合いのある竹中家と自身のコネをフル活用しての功績が大きかったとは思うけど

そう、で信長が美濃に縁のある武将や美濃に領を持つ武将の一大粛清をやっちゃうんだよね。信忠に美濃を治めさせるために。

その後、本能寺が起こっちゃうんだけど。

あと、演技の孔明よろしく、創作では義理難い忠臣に書かれる事も多いけど
経歴見たら叔父共々ギリワンだからね

知行に関して言えば信長は才能ある人間には権限を与えて禄は少なく、
逆に平凡でも功績あれば権を与えず禄を与える方向で家臣間のバランスを取っていたというのもある
信長に評価されてない、とは言い切れない
まあ信長の評価はともかく周りが二流脳筋ばかりの初期の秀吉にとってはありがたい存在だったのは間違いないと思うぞ
半兵衛のような知名度ある人間が自分に従っている、という事実だけでも相当貢献できてるはずだし

秀吉所縁の地に信長に黙って長政匿った件みても、半兵衛と秀吉の親密さは相当なもんだと分かるし、その後信長に許される事を考えても信長への信頼度が伺える
本当に他の将ではなかなか出来んことよ

黒田官兵衛と縁戚は結べなかったのかなぁ；

半兵衛の軍師伝説は殆どが後世の講談による捏造
なのに当たり前の様に捏造伝説が生かされたままで
シビアな史実検証がなされる秀吉と共に語られる不思議

秀吉の一夜城など古い虚構逸話が否定されてるのに
半兵衛が秀吉の戦術戦略を差配したって古い捏造は
何故か生きながらえるのはおかしいよなあ？

>>102
知名度の問題じゃないかなぁ
秀吉の一夜城なんかはもう超有名だから、例えば歴史物のテレビ番組なんかで「秀吉の一夜城は嘘だった！」ってやれば注目もそれなりにされる

でも半兵衛は流石に信長秀吉家康、或いは幸村政宗程には知名度無いし
そうなるとテレビや簡単な歴史物の本はアピールにならないから態々取り上げない
んで、研究者とかは大前提で「その手のはほぼ嘘でしょ」って具合に論を進めるから否定も何も、話題にすらならない

結果宙に浮く、ってところじゃないかなぁ

信者の信者論とアンチのアンチ論ばかりだからだろうね
後は秀吉が盛られるのとセットで半兵衛も盛られるってのもある。
秀吉の側で活躍したからこそそうなるのもあるし、まあ後は個人の色眼鏡次第

場の空気が読め秀吉と気が合う腹黒い調略家イメージ

織田信奈の野望では逆バ美肉だった

・若くして
・調略などの寝技・計略を何度も実行し
・秀吉軍が独り立ちしたあたりから付き従った有力与力

という点は史実だから、軍師像（ないしは蜂須賀らと同じレベルのブレーン像）になるのは何の不思議も無いし、おとぎ話の人物ではないんだが

あと太閤記も一応同時代史料ではあるし、下手なことは言えない（既に死んで有力家でもない半兵衛を無駄にageる意味もあんまない）ので、色白痩身の病弱参謀としての神格化は根拠がないわけではない

重治が龍興に反旗を翻した話は有名だが、当初は義龍とも敵対していたり父が六角氏と結んで出兵していたりと、齋藤氏の美濃掌握が盤石では無かったことを象徴すると同時に竹中氏も独立性の高い有力領主だったとも言え、そんな竹中氏を齋藤傘下から引き抜くのは（重治個人の才覚と別にしても）織田氏にとっては有効だった

>>106
浅井の家臣を客将だった時のツテでちょろちょろっと引き入れたくらいで、参謀・軍師と呼べるような働きはたいしてしない。そういう活動でいうと蜂須賀さんの方がよっぽど活躍してる。

あと、書いといてなんだけど「補足」の軍師像。
あれは「参謀」とでもいうべき人の役割で
戦国時代の「軍師」は主に天気予報や吉凶の占いなど
「呪い師」的な人物によく当てられた肩書
まあ、天文関係に詳しいだけでも
当時は需要が高かったんだろうけどね

>>108

考え方が違うのよ

蜂須賀は官位もあれば領地もあればで、秀長や宮部らと同格の地位権限をもってるのよ
これを仮に専務取締役レベルだとして

半兵衛はせいぜい良くて係長レベル
この係長レベルの奴がちょくちょく業績で社内史に顔出ししてんのよ
これが半兵衛のちょいやばいところなのよ

>>109
つーたかて、蜂須賀が有力国人をバンバン引き抜いてるのに対して、半兵衛がやった功績ってほぼ無名の城主を1人2人寝返らせただけで、蜂須賀より謀略に長けてるし軍師・参謀的な地位にいたってイメージは盛り過ぎでしょ
「社内史に顔を出す」だけなら他の小者だって名前が出てる奴はごまんといるわけで軍記で過大評価されてるのは間違いない

>>110
蜂須賀に関しては基本信長の与力で秀吉の目付であるってのは覚えておいた方がいいよ、つまり秀吉よりも上の立場
息子は秀吉に近いけど

因みに北陸方面軍の目付には菅谷長頼がいて、柴田勝家は菅谷の意見に逆らうことは出来なかった
地位ってのは色々あるのよ

外交の取次として考えるなら優秀な人物だったんだろう
そこからイメージが膨らんでいったって感じかな
武田信廉とかも武田信玄が天下とってたら優秀な軍師に脚色されてたかもね

軍師軍師言ってるから脚色に見えるのでは?
調略から陣立、野戦、籠城戦もこなす将よ

軍師然なのはあくまで後世の脚色
調略も出来るけど本分は軍監としての戦働きであり
秀吉の中国攻めの快進撃の攻城戦や野戦が、半兵衛が亡くなったとたんに防勢重視の持久戦に変わっちゃう程度の猛将

半兵衛が死んだ頃って別所・荒木が謀反したり
1番忙しかった時期でしょ。そらイケイケドンドンの戦略が変わってもおかしくないし、それを半兵衛が死んだだからだってのはちょっと無理がある

よく分かってないんだけどなんで城の乗っ取りなんてやらかした半兵衛がその後に龍興に滅ぼされることなく普通に隠遁できたの？
普通殺されそうなもんだが

実際は稲葉山城の乗っ取りは舅の安藤守就と結託して軍勢を率いて落としており、その約半年後に龍興側の軍勢に攻められて城を放棄してる。
その後守就は龍興を見限ってるので、半兵衛も同じように自分の所領に引きこもった。
この時代、主君と言えども家臣に無理強いできるのはよっぽど支配体制が盤石じゃなければできなかったし、斎藤家は龍興の代で家臣の支持を失いつつあったので、おいそれと手出しできなかったんやろね。

復帰したとはいえ、有力な領主が織田家に通じるようになるし、翌年には信長に領土ドンドン奪われるのだから余裕が無いでしょう。
国追われるのは3年後とはいえ、半兵衛の領土も関ケ原の辺りだから信長に国を割られたら稲葉山の辺りからは軍隊も送り難いし。

義父の追放は半兵衛生きていたらどう思っただろうね