ニコニコ大百科

現代では現地調達という言葉が兵站軽視ワードみたいなところはあるけど
当時は主に現地での買い付けなど現地調達の方が効率的だったからそっちを兵站の軸にしていたのよ
後方輸送が無かったわけでもなく、手段問わず併用して物資を確保するのが兵站だよ

最近だと、比叡山焼き討ちって実際はそこまでじゃなく（信長公記が過大すぎる）て
むしろ「坂本焼き討ち」みたいな感じだったと聞いた。
政治権力と癒着＆飲酒肉食と売春する僧侶は、山の上よりもむしろ頻繁に山麓の坂本にいたからそこを重点的に狙ったとかなんとか。

真偽は不明。

比叡山細川政元とかに一度破壊されてるし寺社本殿そのものに攻撃や放火はよっぽどの方便（お宅らのよりも他の神や仏信じるわとかあいつらは〇〇の理由で悪とか）とか無いと躊躇するのが中世世界ではあるからね
寺社関連ならそれこそ寺内町の方が機能があるし戦闘面とかの無力化を狙うなら坂本等の寺内町の方が効率的ではある（ただし良くも悪くもこういった苛烈な攻撃による脅しが成功体験になってしまうが）

信長が一番苦戦したのって宗教関係の連中だからな
政治への影響力、仏のために命を捨てられる屈強な僧兵、鉄砲を量産する技術まで持ってた
そら焼き討ちするわっていう

実際には仏のために命捨てるというか、一揆内一揆とかあるくらいには一向門徒も滅茶苦茶だったんだよな
越前一向一揆とかひたすら地獄だし

宗教への向き合い方が日本の地域ごとに違っていて、中部や北陸の大名は基本的に一向宗が嫌いで西洋利権に寛大なタイプだった
朝倉・松平・長尾・織田に共通する

信長だけが仏教という日本の既得権と争ったわけではなく、地域性だと思ってる

その大名たちに共通するのは地域性ってか隣国単位としての実害や影響の差異だと思うで
中部や北陸でも姉小路や六角や長野工藤とかは支持側に入る方やし

戦わなければ生き残れない時代だし仏教掲げてるだけで大名国衆と変わらんからな
武将と宗教勢力の扱いを分ける必要はない

九州とかも宗教がほぼ根来や興福寺、延暦寺クラスの国人や大名クラスだしそりゃキリスト教という出汁で寺社の権益弱体化狙いなんてのもあったろうなぁ→宗像、阿蘇、奈多、宇佐、高良山、英彦山佐々木氏等

>1300
ただ大友宗麟も先代もその連中全員と上手く付き合ってるんだよな
それで各家の御家騒動に巻き込まれて苦労はしたが

大名としてキリスト教に魅力を感じていた部分はやはり貿易利権だったのだと思う
当時スペインポルトガルは南アジア・東南アジアから明商人の排除を進めていたから、これらの地域と交易するには宣教師たちに商人との仲介頼むのが一番
それに個々の宣教師は好漢も多かったしな。荒海越えてお役目を果たしに来た、という事実だけでも武士からの受けは良かったろうし

信長って武田や毛利とかの例を見るに外交的なやらかし結構あるし本能寺なくても延々戦争してて統一する前にポックリ逝ってそう

超亀レスになるけど>>1259を現代に例えると
織田信長＝スティーブ・ジョブズだな

豊臣秀吉を現代に例えると…まあ皆さん言わんでも分かるでしょう

信長になってみたいなんて思う人マジョリティなの？

最近の研究では革新的な人物じゃなくて保守的な人だったみたいだね
維新後勤王家や革新的なイメージ付けをされていって戦後小説や大河ドラマで人気が確立されたって感じ

信長が生きてた場合、大阪の地には注目してたようだし、京都を守る西に大坂城、東に安土城で京都を政権政治場所にして二条城か聚楽第みたいなのを建造な感じかね

信長も大名の妻子を人質で拠点の城下に住まわせるだろうし、大名や公家の統制で江戸幕府みたいな諸法度を制定

あとは九州の福岡・長崎・博多のいずれか、名古屋、甲州か宇都宮あたりに江戸幕府の御三家みたいな織田家地方拠点を置いて、大名に織田家の血筋の者を縁組や養子に送り込んで統一

唐入りはするかしないか微妙だけどするとしたら織田家にとって危険な大名や家臣を中心に攻め込ませて朝鮮・明の土地を与えるとかかね

そうなったら明治維新もどうなってるのか不明だけど現在の首都は間違いなく大坂か京都か滋賀の安土あたりかね

｢本心は兎に角、当時の世間体や大義名分を物凄く大事にする人だった｣と書くと真逆と思われてきた上杉謙信に似てる様な気がするよね。

既存秩序である幕府を重視し、きちんとした運営を求め続けた結果、将軍に疎まれ対立し幕府を滅ぼす
寺社を保護したり祈念したりもしているが、世俗的な権力と武力を持って大名のように振舞っていた僧侶にはぶちぎれてその力を削ぐ

等々、信長自身は保守志向で既存の秩序の破壊ではなく維持を目指したつもりが、結果的に改革者みたいな立ち位置になっていたのかもしれないね
歴史上、革命児とか改革者と言われる人達も、紐解いてみれば始まりは案外こんなものが多いのかも

>>1306
朝廷や幕府を尊重して権威付けしてもらって、統治の正当性を裏付ける大義名分にするのは彼らのような下剋上大名の常套手段だからね
義を大切にした武将というと反論されることも多いけど、
ただの青臭いスローガンではなく、実利に結びついた広報戦略だったと思えば納得できるのではなかろうか

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信長は幕府を尊重してたとか言ってる輩ほとんどが織豊時代しか知らんよな

三好も大内も山名も細川も幕府は大枠で尊重していたが、織田がそうなのは当たり前だろ
なぜ戦国大名が京入りすると室町を潰すと勘違いしてるんだよそもそも

>>1309
明治期はそれまでより多少評価されるようにはなってたらしいがもっぱら勤王家としてで
西洋好きな革命児像は戦後まで待たないと出てこないそうだがどこでそんな解釈聞いたの？

後は戦術家としても物凄く強い人で、陣頭指揮取るのが得意だったのも謙信との共通点か。

>>1311
小泉策太郎、田中義成、徳富蘇峰などの戦前の人間が信長を革命児として評価しているよ

>>1313
してるけどその革命児としての捉え方も伝統あった幕府を廃して皇室を奉戴したことだったり
信長の勤皇精神を最も高い評価軸に置いてるもので戦術や趣向の革新性はオマケみたいな扱いじゃない？

今の一般的な信長の評価を完成させたのは戦後、というか司馬遼以降でいいと思う

明治期でのイメージは尊王家、終盤から大正・昭和にかけて>>1313が出てきて戦後に爆発的に浸透する、で良いんじゃないですか

ただ時代で評価基準が変わろうが、志向する方向性がどうだろうが英雄には違いないですよ
雑に括られた明治の人間も勝手にコンプレックス重ねられて共感性羞恥みたいなもん感じられても困っちゃうでしょう

天下統一の過程で日本の宗教戦争を終わらせた英傑

キリスト宣教師を保護し、海外の文化や技術を積極的に取り入れる。家柄に囚われない思い切った人事方針
一方で、伝統芸能を愛好し、朝廷や幕府を懸命に支えるなど、保守的な面と革新的な面を併せ持った柔軟な人物だと思う

織田信長を革命児、革新的と捉えていた人が戦前にいたのは僥倖だと思う。
もし尊皇家としての側面ばかり強調されていたら
マジで凄いのに皇室絡みで全然語られなくなった楠木正成みたいになってそう

>>1316
＞天下統一の過程で日本の宗教戦争を終わらせた英傑

その功績はどっちかっつーと、同じ英傑でも家康及び江戸幕府の功績の気もするが

宗教戦争というか、単純に土地の利権とか自身の生活基盤を守る手段が自力救済ってのが合法の時代だから「教義のぶつけあい」とかそういうのとは違うし…（そもそも一向宗は「王法為本」という現世の秩序に従うべしという教義もあるから金出せといわれたら大人しく出すケースもある）

上からの宗教弾圧に抗う戦争起こしたなら宗教戦争だけど、普通に権力闘争してただけの延暦寺や本願寺にしても普通に国獲り企んだだけの一向一揆にしても、「てめえらから売ったケンカすぎる上に理由に宗教が関わってなさすぎる」からな
信長は宗教に関して売られてないケンカは基本してない