ニコニコ大百科

戦時中だし救国軍事会議がどうこうする以前に
戦時体制と称して評議会の権限が肥大化して相対的に議会の力が弱まってるとかもあったかもしれない

>>210
個人的な意見としては、同盟には日本的な政党がないか、あっても相当に党議拘束が緩いんじゃないかと思う。
「主戦派」「反戦派」とは言っても党名みたいなのは結局出てこないし（出す必要が無いというのもあるけど）、
代議員ひとりひとりがその時々、議案に応じて賛成するか反対するか決める感じというか。

だから与党が失敗したから議席が減る、ではなく、純粋に地元での代議員個人の支持率で決まるんじゃないかな。

ルドルフが国家革新同盟と言う党派を使ってのし上がった反省があるから、党議拘束
かけるような政党や、そこまで行かなくても党内民主主義否定する政党は認められて
いないのかも。

>>213
それはあるかも
アンチルドルフが国是と化しているから良くも悪くも個人や特定の集団に権力が集中しないようになっているのかもしれないね

「自由」に過剰な幻想を抱いてる感はあるかな
よく言われる内閣不一致とかもだけど、とにかく自由であることが至上命題みたいな
ヤンやレベロの国家不要（必要悪）論は少なくとも公務員が語るものとしてはさすがに極端としても、それが芽生える土壌は十分にあるっぽい。


……その上でトリューニヒトの分析だと、結局軍需産業に支持基盤がないと政権打ち立てられないっぽいけど。まあ、常に戦時内閣だしなぁ……

訂正。レベロじゃなくてホアンだった。

>>213
そう考えると色々と腑に落ちるねぇ。

アンチ・ルドルフで制度や慣習をガチガチに固めていった結果、サンフォード政権みたいなのが出来てにっちもさっちもいかなくなって、トリューニヒトがのし上がる、ってのも皮肉だなぁ。

ボロボロの内部を外憂でごまかした側面があったのは
否定できないな。

サンフォード政権閣議でのウィンザー夫人や査問会でのオリベイラ学長の演説は、まあ一応非公開だからいいとして、TV番組でトリューニヒト派政治家のぶちまけた「個人のちっぽけな生命を惜しむべきではない」はさすがに失言暴言ってレベルじゃすまないだろうって気もする（まあ、ヤン視点で描かれた「偏向報道」な可能性は否定できないが）。
気もするが、別にそれで議員辞職したとかそういう話はないっぽいので、本当に発言だけなら何言うのも自由、思想や発言を断罪するのは選挙の時だけでいいって風潮がある気がする。
だからこそ弁舌に優れたトリューニヒトも、政敵を完全に排除するには憂国騎士団みたいな非合法手段有するのを必要としたのかなぁ、と。

>>218
まあ、国際関係の力学が働かず、外交努力による問題解決がほぼ不可能な状況で、国力に勝る(ファーストコンタクト時は恐らく数倍の)敵国とがっぷり四つで全面戦争してるわけだから、正気じゃやってられない、というのはあるかもねぇ。

酷薄な言い方だけど、こんな状況で反戦主義者が曲がりなりにも政治活動が出来て、市民生活が送れるだけでも同盟の理念を褒めるべきなのかも…。

委員長に逆らったら辺境惑星で強制労働、という体制でも全然おかしくないわけだし。

主戦派は末期同盟でも、案外主流派じゃないのかもな。
主戦派が大きな顔してられるのは、イゼルローンを押さえているのと宇宙艦隊が壊滅してるのとで、まかり間違って自分たちの主張が通っちゃっても戦争なんて起きようがないから責任とる必要がないという、逆説的な平和ボケとでもいうべき面もあるし。

主戦派にも種類があって、有利な講和条件を引き出すまでと考えている人もいれば、永続戦争論や
懺滅戦論を妄信する人もいるって感じじゃないかな。ただ、後者の代表格のオリベイラやウィンザーは
少数でしょ。たぶん、政界・学会でもタカ派と呼ばれるレベルの人たち。逆にレベロやシトレは
イゼルローン陥落までは前者の派閥だったんじゃないか。

レベロは最初から反戦派だったとは思うよ
少なくともトリューニヒトのバックにいた主戦派の主流からは支持されていないみたいだし、その差が議長選に影響を与えていたわけだし
ただ、講和をするための条件が揃うまでは戦争継続もやむなしとは考えていたのかもしれん
現実問題として帝国軍が侵攻してきたら応戦しなければならないし

ヤンが言っていたように同盟にとっては大量の犠牲と引き換えにイゼルローンを陥落させていた方が同盟にとって良かったのかもしれない
そうすればもう少し現実的な講和政策も受け入れられていたんだろうけれど……
イゼルローンが簡単に手に入ったものだから帝国にも簡単に勝てると錯覚してしまった人が多すぎたって所だろうね

まぁ、そこまでアホな人しかいない「民主主義国家」なら、そりゃあヤン自身がラインハルトに言ったように「責任を人民自身でとる」しかなくなるわな。同盟は命数を使い果たしたんだ。

これが「民主主義が命数を使い果たした」になるかどうか、それはユリアンや次世代のみんなの努力次第。「後世」では歴史観について議論が発生しているということだから、おそらくは努力は実ったんだろう。

あれだけ国家が疲弊すると
トリューニヒトに縋るのは無理はないな。

>>225
難しいのは、あの状況は
①「帝国との戦争」という目的があったから何とか国体を維持していた
②「帝国との戦争」という環境のため疲弊し尽くした
の二面性があることだよな。大体戦争の辞め時を誤るのはこのバランスを崩す時だし…

銀英伝の魅力が失われるとは思わないけど、和戦の微妙なバランスを「フェザーンの陰謀」みたいな筋書きで説明してる場面が多かったのはちょっと残念だったかな。

>>223
もしかしたらイゼルローン攻略の為に「イゼルローン獲ったら帝国に勝てますよ！」とか言って煽りまくってたのかもしれんね。
ここら辺は民主制の弱点だよなぁ…。

第７次イゼルローンの大勝の後、
帝国領土侵攻作戦を行わなくても弱体化が起こってたかもな。
戦勝ムードになった上に元々、市民も軍人も打倒帝国を考えてるのが多数派だろうし。
下手に攻勢を緩めたら内部から不満が溜まり内紛、下手すりゃクーデターが起きてもおかしくない。

選挙一度挟む時間と寄り合い所帯のサンフォード政権でなければ、短期間であそこまで
崩れることはなかったと思う。クーデターも戦争で勝ってるうちは考えにくい。

後知恵だけど、遅かれ早かれ帝国はローエングラム陣営と門閥貴族との内戦に突入
するので、むしろ帝国の方が早く弱体化する可能性も高い。

クーデターはどのみちローエングラム公が扇動するので起こるだろうなぁ。本編よか条件は厳しいかもしれんが、だからといってアムリッツァなしの8個艦隊健在では、さすがに放置できんだろうし。
まあ、あっちのスレにもあったけど、希代の秀才（笑）フォーク准将とその取り巻きの若手将校グループ（帝国領侵攻作戦を提出し、この場合腰抜けの政治家たちによって却下されたという形になる）がなんかやらかすんじゃね？ ついうっかり3~4個艦隊位味方に付いちゃったら、目も当てられない。

フォークは勝ってるうちや軍中枢にいるうちはしないと思う。むしろフォークたち
参謀連中に追い落とされた現場組が、起死回生狙いでヤンあたりを担ごうとして暴走する
二・二六事件タイプのクーデター未遂や後のロックウェル・オリベイラ組の策謀みたいな
ことが起きそう。で、本来良識派だった人たちが粛軍されて、混迷の大陸情勢の只中に
大軍を派遣してジリ貧の日本ルート。

どこで本編と分岐するかの過程次第なところはあるけど、この場合勝ち組はシトレ－ヤン組じゃね？ ロボスを勇退させて即次期宇宙艦隊司令長官に、というわけにはいかないにせよ、イゼルローンに張り付かせる必要がない分、ロボス派へのけん制込めて副参謀総長から将来の参謀総長コースにねじ込むくらいはシトレならしそう。ヤンは嫌がるだろうけど、まあ戦史課課長兼任で。
フォークら参謀連中はむしろ（まぐれ当たりからの副官のコネ人事で）追い落とされる側な気がする。一発逆転の機会、「今を置いて他はない大攻勢」の機会は政治家、もしくはシトレの策謀によって潰されてるわけだし。

>>229
温存された機動戦力量と、長期的現実的な利を採れる判断力、それに送り込む人物の器量を鑑みてクーデター使嗾を諦める方向には行かんかなぁ…？
代わりに新王朝樹立とかその後の融和を匂わせて（時間のかかる）民主主義の議会で揉めてもらうとか
…キルヒアイス死去前で銀河統一までは考えてない時期にしろ、媚びて機嫌を伺うような手段は好かんかな、やっぱり

ルビンスキーも黙っちゃいない。
打倒帝国を考えてる人々は多いから焚きつける真似はする。

帝国は有利な状況になったら途端にフェザーンの中立は破棄したが、逆に不利な状況が続いた
場合も守るかな？

だいぶ前に標準型戦艦（自由惑星同盟）のスレで考察したんだけど、トリグラフやレダ級といった同盟軍の次世代型艦艇設計コンセプト（戦艦は正面砲門数の増加、巡航艦は省人化）を見ると、イゼルローン攻略以前から艦隊規模の削減と合理化自体は考えてた可能性があるんだよね。
イゼルローン攻略と回廊の確保で帝国軍の脅威が大幅に低下したことで、腰を落ち着けて兵員削減と装備更新、あるいは軍組織の刷新につなげることができたはず。
だけど、その軍組織の刷新を嫌う声は軍部に強く、フォーク一派の上申も、そんな声の主たち（具体的には宇宙艦隊ロボス派？）に後押しされたものだったのかな、という事も最近は考えてる。

>>234
多分、同盟が弱体化しない限りは中立を維持する方向に動くだろうからラインハルトでも守らざるを得なかったと思う
フェザーン占拠が成功した理由は幾つかあるだろうけれど
戦争が短期間で終わったこと、フェザーン人の中に親帝国派を作ることに成功したことが大きいと思う
この二つがあったからフェザーンで暴動が起こらずに済んだと
逆に言えばフェザーンを侵攻ルートに使用する場合、常に不安を抱えることになるから、使いづらい部分はあったんだよね

>>235
軍隊が停戦による権限、規模の抑制を嫌った、というのはありうる話だね。戦時から平時への移行で、巨大すぎる軍事組織、階級を抑えきれずに無理な外征に出て痛い目を見るケースは史実にも多い。

ロイエンタール叛乱で危なそうな連中は大体いなくなったけど、ラインハルト没後の帝国とかも同様の問題にぶつかるんじゃないかな。

まあ、新帝国の場合は、新領土および軍管区制移行に伴って辺境司令官の地位を向上させてポスト維持するか、それこそ帝国議会でも開設して過剰な将校の一部を勅撰議員にでも転向させるんじゃね？

スターウォーズでも自由惑星同盟は出てくるんだけどほとんど知られていないという…まあ、抹殺されたレジェンズだし

>>239
別にレジェンズは「カノンから外された」だけで抹殺されたわけじゃないんだけどね……

ただしAlliance of Free Planetsについてはほぼ未邦訳コミックだけの登場で、極めて重要性が薄いのは事実