ニコニコ大百科

事件の解答は魅力的であることが最重要だが、合理性が無い解（偶然に支配された解、辻褄が合ってない解）は、魅力的にならない。

作中でも言われてる通り、別々の事件が重なって偶然そうなった、という解もできるけど、強度がない。
掲示板でも「辻褄の合わない行動を犯人にされたら推理なんてできない」とあるように、辻褄が合うかどうかは、納得するのにとても大事。

>>381
いや岩永琴子のゴールに関しては理解してるけど…
なんで理解してないと思ったのか教えて欲しい
今後誤解が生じないように書き方に気を付けるべきポイントを知りたいから

件の能力の範囲とか反映の速さとかはまあ自分でも重箱の隅だって分かってる
すまんね

>>385
やっぱそこだよね
だから解決に至ってもあんま気持ちよくないというか

もう少し早く倒せたんじゃね？とか
妖怪パワー使って、別に掲示板とか使わずに、もっと演出的に派手に倒す方法もあったんじゃ・・・
みたいな感じでもにょる

>>392
>大勢の大衆の心の傾きまで件はコントロール出来るの？
>一夜の熱が冷めればガバガバ推理の珍説
という書き込みがあったので、大勢が岩永の提案している解決（第四の解決）に傾いていることを想定してるのかな、と思った。

岩永が実際にやってるのは、書き込んでる熱心な人々を分割するための「材料」の提示で、大衆全体を特定の解（第四の解決）まで誘導する必要はない。
第四の解決の細部がガバガバであるかは、あまり問題ではない。

例えば第四の解決は、例えば六花自身が七瀬かりんでない情報を提示すればとりあえずは否定できるが、仮にそうできても、サイトの運営者が七瀬かりんの協力者であることは否定できない（悪魔の証明になる）。

主人公側の戦法が成功した理由の方でなく
「鋼人七瀬は！！実在してるんだよ！！！」という誰も信じそうにない説をなぜ大勢（？）が信じてたのか、
という理由が気になる
これから明らかになるのか？

掲示板の人たちは、琴子の説を完全に信じたわけじゃないかと。鋼人七瀬が、幽霊かトリックかで考えたら幽霊かなぁ？ ってなっていた人達が、トリックもありうるかも？ に変えた程度。琴子が最初に言った通り、賛成派を削いで、鋼人七瀬の力を削いで、倒せる物まで落とすのが目的だし。

結局、あそこにいた人たちは、真実かどうかよりも、どっちがその時、その場で面白いかでしかなったという感じかと。

現在のアニメの放送時の分までの時点では、言うなら、考察班とかが積極的に謎解きに参加した。
鋼人七瀬は幽霊であると漠然と信じるよりも、実際に起きた事件とか過去の記録を繋いで、これなら筋が通るかも？ みたいなのを考えて理論的に考えるという流れが一時的に盛り上がり、熱狂してるだけ。
　
だから、皆が「いない」を完全に信じたのではなく、「いる」を漠然と信じなくなったという話なのかと。
少なくとも一時的にはって形で。

もし、魅力的な反証あった場合や、時間がたって謎解きの熱狂から覚めたら、また信じる派が増えるかもしれないのは可能性としてはあると思う。

ガバガバな屁理屈ミステリよりも、素直に前半の妖怪異能バトルで押し切った方が納得できるし、面白かったと思う。

他作品でもそうだけど「雑」「ガバガバ」「テンポ」って言葉は脳死で批判出来るから楽だよね
それ言い出して、突っ込まれてまともに答えられたの見たことないなぁ

>>395
一人一人が強固に亡霊を信じる必要はないんだよ
もちろん信じてるのもいるだろうけど、「ありえそうだ」「いたら面白い」というものでも構わない
「ありえそうだ」「いたら面白い」というのを集めることで、実体化させ、実体化されれば、それを目撃した人間が信じ始めるし、その噂はさらに広がり、より「亡霊の存在はあり得るかも」というものを集めることが出来る

前に岩永が言ったように、初期の段階から「天秤が片側に偏っている」状態を六花さんが作り出したからこそ鋼人七瀬は実体化した

岩永がやったのは、この天秤の傾きを『虚構』によって、もう片側に傾かせること
>>385は同じ能力持ってるから簡単なのではというが、一度大きく傾いた天秤を逆側に、それも寺田刑事から殺害されてから翌日の夜には決着をつけなければならないというタイムリミットの事を考えれば容易な事ではないだろう
タイムリミットと各種クリアしなければならない要素が厳しく、解決一つだけでは一気に天秤を傾けることは出来ない
だから段階を踏んで行くために四つの解決を必要とした

自分は一応、理由を述べながら自分の疑問や感想を書いてるつもりなんだが…
他の人も理由は結構書いてくれてると思う

>>398
もし「七瀬実在説」について“無責任な名無し”たちが
そこまで深い論拠も思い入れもなく盛り上がってただけなら
「職場に七瀬本気で信じてる奴がいて引いたｗｗｗ」とか
「昨日七瀬のコスプレして出歩いてたの実はオレなんだ…」とか書き込む方が
手軽に実在説が揺らいで崩壊させられない？

>>396
「考察班とかが積極的に謎解きに参加した」のなら、今まで名無し達の無責任さを強調してたのは何？って感じてしまう
考察班のような奴らがいるのに、ミステリみたいで“面白い”人間犯行説は考えず、
亡霊の行動原理についての持論もなく信じていたのはなぜ？

「どっちがその時、その場で面白いかでしかなった」
問題編の説明で自分が認識していたのはこれだった。
でも、このくらいの軽いノリで動く“無責任な名無し”たちだったなら、
延々と一人で長文を連投する探偵に律儀に付き合ってくれたのはどういう動機？

身も蓋もない事言うと九郎の能力あるから信じてもらえますなんだよね。
悪い意味で言ってるんじゃなくて説得力の部分についてはどうしても
物足りないって部分はあるからその補強として組み込まれた設定だと思うよ。
個人的にはこの作品は設定に魅力があると思ってるからこの点について
上手くやってると思う。

例えば、九郎に刑事のコスプレさせてスナッフフィルム、by死亡現場の監視カメラみたいなの作ってさ
掲示板にURL貼ったら一瞬で解決できたんじゃねと思った

柔道有段者のコスプレは難しいだろうが、元が小説めはなく漫画ならビジュアルなトリックや解説法としてそういうのを取り入れるのは面白いと思う。
ただまあ一般的に、特に当時はURLというのをかなり忌避されていて、昔のブラクラ全盛期ほどではないにしろ短縮URLすら嫌われていたから、時代背景としては効力なさそうだなぁ。

虚構推理に限らず推理小説の推理パートってあんまり面白くないんだよね。長々と探偵が説明するし基本的その説明はそこまで突飛ではないものになるものだから

>>399
それぐらいのものだと、ただの嵐と変わらなくなってしまうから、六花さん側が「無視する流れ」を掴みやすいって考えられるんじゃない?

・単なる嵐と変わらない書き込み
・岩永の推理、または考察

これを六花さんと九郎側で、『無視する流れ』『読む流れ』の掴みやすさを比べた時、前者は『無視する流れ』を掴みやすい、前者は『読む流れ』を掴みやすいと思うけどな
それにこれは、六花さん側としても掲示板が荒れる流れは作りたくないし、さらに言えば『一定の理を含む亡霊否定説』を真っ向から潰した方がより鋼人七瀬の存在を強化に出来るという思惑もあるから『読む流れ』に持って行きやすいんだよ

>>403
それは個々人の好みの領域じゃない?
ミステリ物って一種の知的ゲーム的側面で発展した側面があって、だから作者側は読者に対してフェアでならなければならないと昔から言われてる(もちろんアンフェアなミステリもある)
少なくとも自分は、読みながら自分で考えるし、謎解きパートでは「そういうことか」って気持ち良くなれる奴が好きだし

虚構推理は明確に、先に虚構であると示してるけど、パズルのピースを読者に全て提示した上で、推理を組み立てるのでミステリ物としては極めてフェアに作られてるし
メタ的に見た際に「これは推理小説の書き方だな」って思う面もある

アニメだと削られた台詞で、ホテルで解決を組み上げようと試行錯誤してる時の会話で解決法として
「寺田刑事殺人犯は鋼人七瀬事件とは無関係。偶然、死体の状況が似通っただけ」
という解決なら、組み上げる難易度が下がるって話をしてるところアニメでもあったが
あの後に岩永は
「時と場合によって起こって欲しい偶然、起こると面白い偶然、起こるとつまらない偶然がある」
と言って、今回の場合だと鋼人七瀬と寺田刑事殺人を切り離す偶然は望まれないだろうとしてるのよね
これは実際、自分の経験ではあるけど、ミステリ読んでて関連性があると思っていたものが、それで魅力的に引っ張ってたのにオチが「偶然似ただけのものでした」ってのでガッカリしたことある
ここらへん見て、ある意味でこれはメタ的に推理小説の書き方だなと思って、そこにまた別の面白さを見出したところがある

おひいさまほんと性欲と毛深さと胸以外は良い女だよなあ

しっかし丁寧に時間かけて作ってきたものが一晩であんなことになるとは思わなかっただろうなあ、かわいそうに

自分がどうしても気になってしまったのは
「名無しのキャラ設定」がガバガバだった事かな…。

自分は原作未読なんだけど、前に出てた「ミステリとして評価された」っていうのは
「ミステリに馴染みがある人だからこそ面白く読める」という面があるからだろうと感じた。
例えば『十角館の殺人』とか『翼ある闇』みたいな。
実際「推理」の組み立て方は上手いと思ったし賞を取ったのもわかるよ。

ただ、名無したちの知性に一貫性がないのは最後まで納得しがたかった。

名無しが黒幕に都合よく“無責任でアホ”な存在になったり、
そうかと思えば主人公に都合よく知性あるツッコミを返したり、
そのくせ自力では何の説も出せない馬鹿のようであったり、
どうにも“名無したち”が話に都合のいいカキワリであるように見えてしまった。

自分は都市伝説も好きだしミステリも好きなネット上の一名無しだから
そのへんを「雑」に描かれるのが嫌だったのかもね。

>>407
そう思ってもらえるのなら、是非とも原作読んで見て欲しいかな
いきなり長編きついなら大蛇以外アニメ化されてない短編の方から手を出すのでも良い
短編集だと漫画化されてない「幻のうどん自販機」の話もあるし

アニメだと尺の都合でロジック部分も幾つか削られたせいで、ツッコミどころが生まれてる部分もあるし
ここらへんのロジックに興味持ってくれるなら読んで見て欲しい

>>398
単にアニメの感想なのだから、視聴者がガバいと感じたらガバいでいいと思うが、オレが個人的にガバいと思った点
アニメしか見ていないけど、視聴者として謎解きをすんなり受け入れられなくて冷めてしまった理由は以下

七瀬入れ替わり説とか無理がありすぎる
アイドルの顔面破壊死体という様なショッキングな事件で、身内が「被害者が自殺なんかするわけない」と主張しているのに、DNA鑑定もなしで本人特定してしまうのはおかしい

偶然、奇乳レベルで乳のデカい女が自殺を考えていて、それが七瀬に懐柔されて入れ替わるとかいうトンデモ説を、なんでこいつら受け入れてるのか
この点はアニメだから変なのかもしれない
小説だったらオレも常識レベルで巨乳の七瀬を想像したかもしれないが、アニメでは奇乳。全員奇乳アニメなら違和感なかったかもしれないが、他の登場人物は常識サイズあるいはむしろ微乳ばかりなのに、あんな奇乳が都合よく登場してスムーズに入れ替わる。

>>410
正直、ファンとしてはアニメ化、声ついて動いてるだけでも嬉しいけど
アニメならではの演出ないし、解決部分まで削られて、その為に無用なツッコミ入る余地出来てしまってるから残念って感じ
で、アニメに対してだけなら良いけど原作まで含めてバカにするような言い方するのいるから腹立つって感じ

DNA鑑定については原作では言及あるよ
あと現実でのDNA鑑定事情に関してならば、実は事実は小説より奇なりで、DNA鑑定どころか指紋鑑定すらせずに身元不明の変死体を別人と認定した事件が二年前にある
https://www.fnn.jp/posts/00324290HDK

これ見ると、実のところ身元確認は、一般人が思っているよりもはるかに簡易的に行われているのがわかる

>>407
まあ、アイディアがそれまでに無いものだった、という点が大きくて、完成度の高さはそこまで評価されてなかったと思う。展開が都合良すぎる、という批判は当時からあった（>>401の言う通り、そのために件と人魚の能力が設定されてるんだと思う）
多重解決物とか、真実より面白い解決の方が重要だ、というのは、例えばこれより前にアニメ化された氷菓とか、あるいはミステリに認められてないうみねこにもある。
ただ、「真相は重要じゃない」ということを言い切って、その上でミステリとしての要素を揃えた点で、虚構推理が評価された感じ。

>>410
DNAに関しては、原作・漫画では第三の解決で補足がある。
あと乳に関しては確かにそのとおりで、漫画だと「書き込んでるやつは乳への理解が足りないよ」ってツッコミがある（個人的に好きなやり取りだが、小説にはない）。
イラストがつくと違和感は増すかもね。

鋼人七瀬の話は犯人当てゲームではないのでカタルシスを感じにくく、盛り上がりが欠ける面はあると思う
また、ご都合主義的な展開は六花や九郎の能力と岩永の誘導でそうなるとしか言えないしな

鋼人七瀬をイマイチ嵌まれなかったけど、初めの方の大蛇などの話が面白いとを感じた人は、他の短編～中編を読むことを薦めるよ

繰り返しになっちゃうけど自分はミステリが好きだから「これを楽しめない奴は頭が良くない」
と言うような風潮にはなってほしくないと思っている。
自分が好きなミステリも結構アンフェアって言われてたりするけど
そういう意見は当然あっていいし、それはそれとして自分にとっては名作であるし。

>>409
すまないが上で（>>408）述べた“名無し”の書き方に
作者と合わなそうなことが透けて見えてしまったので原作は読まないどくわ…
ロジックの穴？は正直別に気にしてない
人間の書き方の方が自分にとっては重要

>>411の記事は「顔貌確認」とあるし顔も見てるのでは…？

>>405
映像にすると面白くない、というのが抜けて変な批判になってしまった。
推理の中身は順をおって説明するしかない。その間は探偵がしゃべるシーンばかりというのが基本構成になる。
再現ドラマ形式で振り返り合間に探偵が説明する形態にするなどで映像面でテコ入れすると
大分見た感じの退屈感や同じ人が長々しゃべる印象が薄れて良くなるけど、小説では当時の流れを物語調に書き直すことになるから原作ではやりにくいのかなと思ったりはしてるよ

全体的に推理パートは構造的にアニメやドラマにすると単調でつまらなくなりがちなんだ。
虚構推理の場合は推理パートが4つあるようなもので、4つめのために切れるところがあまりなく、結果退屈に見えることはあると思う。

私が言いたいのは小説なら違和感がなくとも映像にするとこういうところで損をしがち。
元々、推理小説のアニメ化は構成やコンテや脚本が大変な部類だし、虚構推理は推理パートの構成的に損しやすいのかもしれない。

小林さんと雪女がかわええんじゃ

ぶっちゃけここでこうやって議論が交わされるのと同じことが作中で起きてるから鋼人七瀬は消えるって話よ

>418
おれもそう思った。ある意味、作中で起きた、出来事ってこんな感じだよなぁという風に思えて面白い。
今、ちょっとアニメ化に感謝している。

>>414>>415
ああ、つまりは原作だと、DNA鑑定についてだとか名無し達が聞いたりする部分もあるので、アニメで削られたよりも名無し達の書き込みはもっと多い、描写があるからアニメとは違った印象になるってこと
だから読んで見たらその感想も変わるんじゃないかなと

>顔貌確認
しているが、これ記事の通りなら、間違えた理由って水につかってたことでかなり要望が変わってただろうなってね
完全な水死体なのかわからないけど、そうであるならこれも一種の「顔のない死体」に近い
それでも指紋照合すら行わなかったという事実が重要かなと

七瀬かりんの場合は、所持品と指紋が一致して、さらに行動としてもおかしくなかったわけでDNA鑑定まではおそらく行っていない
またDNA鑑定をしたとしても完全に入れ替わりは否定できないし、そもそもとして真実は七瀬かりんの事故死であるわけだ
そんで警察は事故死の発表で、わざわざDNA鑑定したことを世間に公表はしないだろうし、実際に作中でもされておらず、今後もされないだろう