ニコニコ大百科

>>2996
田中芳樹先生の中国モノは寡作なので、（故）陳舜臣先生のノンフィクションやエッセイを愛読している。
フィクションでは、『玉嶺よはるかに』は最高傑作だと思う。
銀英外伝でのヤン提督や皇帝ラインハルトの探偵劇は、陶展文探偵へのオマージュだろうか？（という事はないか）。
（故）宮崎市定先生に関しては、学術系ノンフィクションばかりなので、引用等でご高説に接している。
水滸伝の研究書で、「梁山泊の壊滅フラグを立てる為に、公孫勝と安道全を下山させた」旨のご指摘を拝読した様に思う。
後年、「皇帝ラインハルトがバーミリオンで機動的縦深陣を採用するに辺り、ランテマリオと違って一線級の司令官を全員遠ざけた様な物だな」と納得した。
公孫勝は仙人修行再開・安道全は皇帝の典医就任・皇帝ラインハルトはヤン艦隊誘引という、辻褄合わせが為されているにせよ…
『進む』という仰り様は、「他者Aをおとしめて同Bを偉く見せようとする」フォーク准将メソッドに過ぎない。
『殺（シャー）！（この吶喊に接しないと、田中先生の長編中国モノを拝読した気がしない）』。

銀英伝は、中国史（漢民族同士の統一戦争や、漢民族VS遊牧民族以下異民族との抗争）を主体とした世界史をストーリーやエピソードをベースとし、スペースオペラというフォーマットを用いて、小説として舞台演劇の人間ドラマを再現している。
なろう系でその様な体裁のモノがあれば、是非拝読したい物だ。
田中先生の初期短編には、なろう系の様式に通じる物があるかも知れない。
とは言え、宇宙人類世界系SFのフォーマットを多用こそすれ、RPG風似非中世西欧の類とは無縁だ。
延いては、容赦のない権力批判や胸のすく権力者冷笑こそあれ、黒人系他の所謂有色人種（日本系除く）キャラが稀有といった非文化多元主義や、日本絶賛や中韓排斥等のモチーフが捩じ込まれるといった思想的ポピュリズムとは、一線を画しておいでだろう。

>>3002
当時、オカルトや超能力者・宇宙生物等は偶に題材になさっていたが、宗教的概念から逸脱した神様の実在や、それが起こした奇蹟による転生は皆無だ。
増して、「舞台装置」「馴れ合い相手」「ATM」「トリックスター」「ラスボス」としての神様等は、『神と悪魔をののしりながら』の対象にすらなっていない事を付記したい。

フジリュー版は最早語る価値すらないな。
せいぜい十数年掛けて完結（原作を踏襲したという意味）させた
くらいしか価値が無さそう。

フジリュー版はオリジナル要素に期待してたんだけど
ジェシカは原作通りに死んだし、チシャ夫人はあれだけ存在感を
アッピルしといて結局何もないし、わりとがっかりしてる

いやジェシカ死なないとか原作破壊レベルの愚行だろ
自由と平和を愛する同盟そのものであるような彼女が死に
寄生虫のようなトリューニヒトが「英雄気取り」で市民の称賛を浴びる
きついことかもだが彼女の死はそういった民主主義の愚劣さをヤンに浴びせる上でも避けようのないイベントだと思う

ラップの死に際は大分印象的な描写だったがジェシカのはダイジェスト染みてるというか大分あっさりだったな

>>3002
なろうで戦記かつ群像劇だと死神を食べた少女なんかお勧めだぞい、同作者の火倫もお勧め

>>3007
まあ、ジェシカさんの死亡シーンそのものは、原作でもあっさりしてるし。
それが引き起こした結果はしっかりしてるが。

>>3007
そうそう、それそれ
ラップもワイドボーンもホーランドもフレーゲルすらも
印象的な散り際だったのに、ジェシカは原作そのまんま
オリ要素ほとんどゼロだったからがっかりした
女性が惨殺されてはいけないという自主規制でもあるんかね…

個人的には結局、昔の銀英伝が素晴らしいと再認識出来ただけだったな、綺麗に書き直すだけでいいのに・・・

お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな

>>3011
重厚なスペースオペラが持ち味の「銀英伝」を、現代風の艦隊戦やCGで誤魔化そうとしたのが失敗だったね･･･
数万隻の艦隊がお互いをどうやって崩していくかが見所なのに、個別の艦艇の動きやスパルタニアンの戦闘で描写していたので、大艦隊同士の対決というイメージが薄かった。
あと、やっぱり「声」の問題は大きいね。
「重み」を感じさせる会話が無かったのが残念。

まんま暗殺者なバグダッシュをどう処理するのか、その場で殺害もありうる

なろう系小説ってラインハルトがキルヒアイスが死なずにヤンが登場しない同盟相手に無双している様な作品ばっかだからな
そりゃ面白くねえわって

新版は軍装がショボいところがなぁ
同盟はブーツになって陸戦服臭くなって雰囲気が悪い意味で軽くなったし
帝国は将官はまだしも、佐官のは下士官じみたシングルボタンで威厳が無くなってるし
襟のあたりの意味不明な赤色のデザインが恰好悪さを加速させてる

けっこう旧OVAアニメ版だけ見て銀英伝知った気になってるやつが多いが、ちゃんと原作は読んだほうがいいと思う。
「俺は20年前に読んだぜ」とかってやつも。
改めて読むと発見も多いし、地の分とかでアニメでは語られてない
キャラの心情や状況が語られてたりしてる。
なにより驚異なのは29歳で銀英伝書き始めた作者だが。なんか最近は銀英伝をラノベとして紹介してるサイトもあるが、ラノベ作家ごときでは無理だろ絶対(笑)

割とネトウヨ系のサイトで多いのが銀英伝を中学生向きとか
高校生が中学生に説教してるような本だとかといったアンチ書き込みしてマウントとった気になってる書き込みだが、むしろ銀英伝は世知がない社会に揉まれた中年の大人、もしくはオッサンになってから読むほうが味わい深いし理解できると思う。
中学生時代に読むことにももちろん大きな意義や意味はあるが、
原作でも作中でこき下ろされてる「人生からも歴史からも何も学んでこなかった輩」が上記のようなアンチ書き込みをしているのだろうと思うとむしろ笑える

ガイエだの何だの、原作者への敬意が欠落してる奴らが銀英伝語るのはホントに不快。
皆殺しの田中なんて呼んでるヤツは田中芳樹先生に敬意の欠片もないアンチのなのは確定
「有名税」と同じで、御本人が言うのは問題ないが、
他人が言うのはただの無礼であり侮辱だ

20年前に読んだ人もまた読んでみると良いというのには同意できるが、それだけ繰り返し読んで覚えたことが他者を馬鹿にするということなのか
文章からネットの悪い部分に毒されすぎたのがわかる
もちろんネットは非常に楽しい文化も生むしラノベもこの作品もおもしろい
政治に興味を持つことも悪いことではない
その結果自分をより良くするかそれともというのは自分の責任
素晴らしい作品を読んだから自分が素晴らしい人間になるのではない

今OVAを観てるんだけど100話以上あるのに連続視聴しても疲れないの
絵が激しくないのもあるんだろうけど話のテンポが良いのが効いてるんだろうな

TVアニメだと原作に追いつかないために無駄な引き伸ばしとか、逆に今だと尺考えて無理やりまとめるとかないからね。
OVAでこんだけ作られること自体凄いことなんだけど
当時はロードス島とかいろいろOVAやってたと思うけどここまで長いのはないよな。

声優さんの力もあると思う
ほとんどまるまる一話会話や会議で終わる回もあるのに自然と内容が頭に入って行くのは凄い

わかる。
石黒版はナレ経験者が多いせいか聴いててなんか安心感はある。

若造ですみませんが一本5000円位のビデオを毎週配達していたって本当なんですか？いや、すごい財力だなと。

当時は今じゃわけわからん感覚だったし、30万以上するうる星やつらLDBOXが売れた時代だからね。
ただ、そういうの買ってた知り合いが、今じゃソシャゲに課金しまくってるから結局は使う所が変わっただけの違いじゃないのかな？

まあ、毎週5千円って、言ってしまえば月3万円以下だしなぁ……「家賃以下は無課金」とか言ってるソシャゲ勢（もちろん極端な一部の人間だってのは承知してるつもりだが）と、どっちが財力あるのかと言われると……

実際には1話2500円（本伝第一期）で、現代換算でも3000円くらい
田原プロデューサーのHPのコラム（http://w2.avis.ne.jp/~tpo/gingaproduce.html）が詳しい

お金持ちはいいですなぁ
記事内参照用URL :

ここに集まっている方々はどれくらいの年齢層なのでしょう？