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いやその連中のトップこそが司馬昭なんだから、彼の判断ミスでしょ。主体としては。

曹髦からすれば、「成功すればよし、失敗しても社稷は守れる（禅譲は流石にまだ早いので）、このまま待っていたら司馬昭之心路人皆知」なんだから、自分の死さえ恐れないのなら動かない理由がない。

司馬昭は曹操のように皇帝を重監視下に置いて何もできなくすることもできたし、それでも危険だと判断したなら司馬師のように先んじて廃位してしまうこともできた。
決起された後でも、「陛下に妄言を吹き込んだ君側の奸め！」とかいって周囲を殺してから本人は捕縛し、再度説得するなり廃位するなり暗殺するなり自害してもらうなりもできた。
全てが終わってしまった後でも、陳泰が言った通り全て賈充に押し付けて避難をやわらげることもできた。
いずれの策をとっても、史実のよりは関係者すべてにとってマシな結果になった可能性が高い。

つまり曹髦が自分の立場としてやるべきことをやったのに対し、司馬昭は彼の立場でやるべきことを全くやれてない。どちらが悪いのかと言われれば、そりゃ当然司馬昭だと思うけど……

>>31
主君を結果的に弑殺することになったのは司馬昭の罪だが、果たして曹髦の愚挙は天子のやるべきことか？と考えたら絶対に間違ってると断言できる
曹髦も「司馬昭の心の内はみーんな知っている」なんて言うなら、何故恥を忍んで（献帝が曹操にしたように）禅譲の打診をしなかったのか。魏朝の連中がみんな「このまま司馬氏の天下になるんだろうなー」と思ってることが分かってるならその期待に応えるのが天下を憂う君子の行動なんじゃないの？
忠臣とされる王経だって曹髦に無謀なことはやめろと諫言しつつ王沈・王業には「あんたら、行ってくれ」と密告を止めるどころか解釈によっては密告を推奨するような物言いをしている。そして勿論曹髦の挙兵には参加してない

どんなに曹髦が「冷遇を受けている」と思おうと国家の柱たる重臣且つ功臣を誅殺できるような力も動機も無いなら誰だって反対するよ

それと司馬昭が賈充を殺さなかったことだが、これは陳泰の言より司馬昭の行動の方が好感が持てる
陳泰は側近として司馬昭の世評が下がるのを抑えたかったんだろうが、そうは言ったって大事な部下を易々と殺すわけにはいかんだろう（＝成済兄弟は大事じゃないw）

自分は曹髦には陳泰と同様に同情はするが、擁護はできない

子孫が「このようなこと（高郷侯事件）が事実では、わが一族の社稷が長く続こうはずがない」って言ったのが一番わかりやすいと思うけど、司馬家の行動を道徳的に善とする根拠なんかないよ。
現代の価値観、というかあなたの価値観ではそうなのかもしれんけど、当時もその後の中国でもそれはない。曹操も司馬昭も、ずっと逆臣・奸臣として罵られてきた。

献帝も実際何度か曹操を排除しようと試みているが、曹操は決してそれをさせずに先手を取って無力化していったから、弑逆という大罪を侵さずに済んだという点が司馬昭と違う。

陳泰が怒るのも当然で、「貴方は皇帝陛下と権力闘争をしている自覚があったのか？なぜこのような事態になるまで何も手を打たなかったのだ、貴方の立場ならこのような行為は事前に阻止できたはずなのに。これでは陛下だけではなく、貴方の権威にも傷がつく」って言いたくなるよそりゃ。

>>33
司馬昭が弑逆者であることは間違いないし、それを庇いたてするような書き込みをしたことについて謝る
私が言いたいのは
・曹髦の死は曹髦の責任（が最も重い）だし自業自得
・曹髦の死によって魏朝、晋朝の両方が後世からの評価としての徳を失う結果となった
・曹髦の挙兵は愚挙であって陳泰や王経とて魏臣として残念に思ったが曹髦が正しいとは思っていなかっただろう
・本当に陳泰が賈充を殺せなんて言ったとしても、腹心を殺さなかった司馬昭の判断は間違っちゃいないだろう
ということ

漢→魏の禅譲に深く関与した陳羣の子である陳泰が易姓に対して抵抗があったとは思えないし、穏便に済むなら魏朝の閉幕自体には特に反対の意思は無かったんじゃないのかというのが自分の考え。
本当に陳泰が曹髦の死を嘆いたり司馬昭に賈充の処刑を求めたのなら（自分はこれ自体本当かよ？と疑問だけど）、それは曹髦のためではなく司馬氏や陳氏の未来を憂いてのことじゃないかと思う。

「やつの心は誰でも知っている。座していても廃位の辱めを受けるだけだ」とまで曹髦を追い込んだのは司馬昭自身なのに、なんでそれで逆襲されたら曹髦のせいってことになるんだ。
皇帝をしてそこまで言わしめた司馬昭は、弑逆せずとも十分に逆臣認定だよ。曹親子なんか弑逆も廃位もしてないのに認定されてるし、それが士大夫の価値観ってもの。

陳泰が「穏便に済むなら魏朝の閉幕自体には特に反対の意思は無かった」というのは同感だが、だからこそ「その責任は実権がある司馬昭の側にあったのに、なんでそれを怠ったんだ」と怒るのは当然。
陳泰らは曹家の「徹底的に弾圧して反抗の隙を与えず、よって弑逆も廃位もせず、一応の華を持たせて禅譲を遂げた」のをみてるんだから、なおさら文句も言いたくなる。

史書を見ても、この件に関して曹髦の責任とする記述は全くない。最も司馬氏に配慮したはずの魏志ですら、「高貴郷公が皇太后の命を狙ったので、兵士に阻まれてドサクサで殺されました」と隠蔽しかしてない。
当時この件に関して「刃向かわれた司馬昭に責任はなく、曹髦のせいだ」なんて正統化できるような公論が無かったという証拠だよ。

チンタ？(横スカ事変並感)

劉禅みたいなお気楽な人ならまだしも曹髦には不忠な野心を抱く司馬しし

劉禅みたいなお気楽な人ならまだしも曹髦には簒奪の野心を抱く司馬昭に恥を忍んで禅譲(笑)して「このまま司馬氏の天下になるんだろうなー」なーんて考えてる不忠な輩の期待に応えるなんて天下を憂う君子の行動は出来なかったんだろうよ

曹髦は13歳直前で即位して18歳で没
後継人の立場の司馬昭の責任うやむやはいかんだろ

曹髦は短命の割に絵画が唐代くらいまで結構多く残っていたり書や詩の評価や文章が残っていたりと割とみんなに愛された人物だっただろうことはうかがえる

みんなに愛されてたなら何でそのみんなとやらは暴走自滅する前に止めなかったんだ
曹髦の学問のお仲間はみんな司馬氏の与党じゃないか

ちゃんと止めたけど言葉で言っても止まらなかったんやで
まああれだ、愛される無能とか、残念な聖人とか、悪い奴じゃないけどどうしようもなくバカとか、そういうやつ

殺害事件のソースは晋こそ正統で魏は僭主と主張する漢晋春秋だよね
司馬氏が当時本当に支持されていてたら事件について詳しく書いても問題なかっただろうね

むしろ支持されていれば血生臭いことは隠され、力と支持を失ったら貶められるものなんじゃないの

本文の引用、資料によっては「賈充を殺せ、それが出来るならその後は言わせるな（=司馬昭アンタが死んで詫びろ)」という過激な批判だから、ただの助言じゃなくて命賭けの決別宣言に近いのではないんだろうか、後は賈充と司馬昭がそれを許すはずもなく...

まぁ曹髦殺害事件は後々も司馬氏政権の道徳的ネックになり続けるので間違った話ではないわな

そりゃ陳泰としても
「新王朝の柱石」
になれるとしたらやぶさかでもないところだろうが、、
「（子孫ですら絶望するほどの歴史的大逆を働いた不忠者が作った）新王朝の柱石」
になるのは願い下げだっただろう。賈充や荀勗みたいに後世にまで不朽の汚名が残ることになりかねない。

だがその後の行動を見る限り、彼の発言は決別というよりは、官僚らしいソフトな線引きではなかろうか。
あえて現場の賈充を指名することで「アンタに責任を取れといってるわけではないんだが」という予防線を引きつつ、はっきりと怒りを示すことで「俺はアンタらの外道行為とは一切関係ないからね？」と暗に主張する、実にスマートな手だと思う。

そら在位中の皇帝弑逆なんて董卓もビックリの行為だからな
あの董卓ですら劉弁を殺害する時は廃帝にしてから殺したのに
陳泰じゃなくても「俺は関係ない」と言いたくなる

簡単に言えば本能寺の変後に細川藤孝が中立保ったのと理屈は同じでしょ
いくら明智光秀と親しいからと言っても怖すぎて同じ道は歩めない

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