ニコニコ大百科

北伐を止めたら平和が続くとして、魏が涼州に大規模な拠点を作ったらその時点で蜀の滅亡は不可避
鄧艾が実際そうしたように西廻りで漢中や梓潼に攻め込まれてしまう
なので孔明や姜維が北伐続けたのは間違いではない
陳祇と黄皓が姜維の北伐を支持したのは当然のこと
というかその時は国内の名士や有力豪族たちも協力してる
北伐は挙国一致の体制でないと遂行できない大事業だから当然ではあるが、北伐が国を守るために必要な事業という認識は共有していたのかも

問題は姜維が段谷で大負けした後
これで鄧艾に涼州の内政に注力する余裕を与えてしまい、拠点作られてしまうと危惧した前線の武将たちは北伐継続を主張
逆に国内では大敗をきっかけに北伐の負担に対する不満が表に出てきたり、南方で征服されていた異民族が反乱起こした
こうなると諸葛瞻たちのような有力名士や豪族たちは民意を汲み取って北伐を止めようとする
黄皓も反対派に回ってるのだが…これ専横振るってたというより保身のために国内の多数派に回ったんじゃね？
ちなみに劉禅は北伐を一旦中止させてるものの、姜維にまた軍権与えて好きにやらせてるので、操り人形だったわけではない

連投失礼

閻宇の人事については諸葛瞻たちも協力してることから、北伐にブレーキをかけるための方策と考えられる
色々揉めた後、結局劉禅は姜維を重用し続けたわけだけど
肝心の蜀滅亡時の行動については、姜維が援軍求めた時点ですでに成都では降伏論を唱える人々が増えていたこと、
魏の侵攻が大規模で姜維が漢中に釘付けにされる一方、鄧艾は西回りの進路で無理をすれば梓潼を攻撃できたという状況がある。
援軍派遣に積極的に賛成した者も少なかったし、実際はどうだったんだろう？
まあ劉禅は徹底抗戦望んで百官に相談してるけど

蜀滅亡後、蜀臣の多くは魏→晋に仕えて新しい生活を始めたし、姜維下ろしをしてた諸葛瞻は鄧艾相手に下手な戦で玉砕して成都防衛を不可能にしたけど司馬炎に忠勇を讃えられたわけで
彼らの名誉と生活を守るために陳寿は全ての咎を黄皓一人に負わせた可能性も無きにしもあらずではないかと

まあ黄皓一人の責任なのかそうでないかはとにかく、ロクな人間でなかったのは間違いない気がするな
こんなのが国家の中枢にいて絶大な権力を振るっていた時点で国としてはもうどうしようもなかろう

ロクでない人間が国家の中枢にいて絶大な権力を振るっていたとしたら
反乱などがほとんど起きなくて安定していたのはなぜだい？

今の時代と違って腐敗してる部分なんて下からは一切見えないからな
しかも、相手は君主のお気に入り、腐敗を知る上の人間も手出しが出来ないって寸法だな。
何をしようと処罰もされない、ある意味上手いやり口ではある辺り
無能ではなかったんだろうが

漢の国号を継いだら後漢と衰退の仕方まで同じだったでござる
宦官と武官の内紛で朝廷がグダグダってそれまんま十常侍と何進の対立じゃないですかヤダー！

>>65
保身の才は間違いなくあっただろうな

おそらく黄皓はかなり有能というか頭は良かったと思う
他国の武将に命を狙われるほどの悪名を広げながら実質な記録がないのも
そういう風に上手く動いたからだろう
最後の最後も逃げ切ったし
有能だったがその能力は自分の私腹を肥やす為にしか使われなかったという事だ

系統としては賈ク先生と同じタイプかな
頭もキレるし政治的に立ち回るという面では有能
ただ保身に寄り過ぎで人間的にはクズっぽいけど

史料を見る限り、黄皓が専横は振るっても、特に私腹を肥やしたという記録はない。また敵対者からもそういう批判は受けていない。賄賂によって魏から死刑になることを免れた、とあるだけ。

黄皓は最初からずっと侍中畑の宦官。有力な臣下の勢力を抑えようとしたり、皇帝のご機嫌のために嫌な情報が入らないようにしたり、皇帝の遊びの用意をしたりするのは、その立場に立脚した、ある意味では当然の行動といえる。皇帝個人に侍る、いわば「宦官らしい宦官」であるだけ。

非難されるべきはこういう宦官が存在することじゃなくて、皇帝個人の家僕であるに過ぎないそういう存在に対して、公的な人事への発言を許したり国政に容喙させたりする君主の方だろう。まあ劉禅のことだけど。

宦官を政治に参画させざるを得ないほど蜀漢の人材が払底していたってことかねえ

中常侍である黄皓を政治に参加させるってのは、言ってみれば首相の奥さんが国会で答弁したり閣僚人事に口出ししたりするようなもんだからね。人材としてどうこうという話以前に、組織としての根本秩序という点で大問題。

ましてやほんの1世代前に宦官禍が猖獗を極めた後漢末という先例があるんだし、宦官の運用にはことさら慎重にならねばならない時だったのに・・・

姜維が劉禅に「黄皓を殺してください」と進言して、
劉禅が黄皓に命じて姜維に謝りに行かせたってエピソードを聞くと
専制を尽くした歴代王朝の宦官と比べてスケールの小ささを感じる

専制やってるのはたいがい幼帝を担いでる時だべ
それにしても進言を握りつぶせなかったのは何故か気になるな

侍中畑の宦官はあくまで皇帝の私的なお世話係であって、本来ならば皇帝の諮問に答えたりするぐらいしか公的な機能はない。ただその立場上「皇帝陛下はこう仰っていられる」という形で皇帝の権力を代行できるから、公的にはイレギュラーな、しかし強大な権力を行使できるだけ。

当然その力の源泉は皇帝にあるわけで、皇帝の権威が弱い王朝の場合には当然宦官も弱い。

末期の蜀って、やる気がないとしか思えない劉禅・典型的な悪臣寄り宦官の黄皓・北伐至上姜維と
首脳クラスがものの見事に噛み合ってなくて、国家としての体裁をまともに保てていたかも怪しいからなあ
その他重臣たちも黄皓を憚りかつ姜維には批判的だったりするからなおさら目も当てられない事に

雷子やったら、すがすがしいまでの悪役だったなぁ

まぁそりゃ２次創作では美味しい役どころだからな
ヘイトを一身に引き受ける的な意味で

あのラバーネコミミ帽子は横山三国志が初出だろうか？
黄皓と検索すると高校しか出ないのは孔明の罠だ

>>6
東ローマの名将ナルセスとか唐の名臣高力士、なんと皇帝になったアーガー・モハンメドなんてのも
あと北宋の秦翰は絶世の美女と見まごうばかりの美しい姿でありながら
全身に40の傷を負いながらも遼軍と戦いこれを撃退したという勇猛な宦官将軍だったり

こいつって実際ゲームの能力ならどんな感じなんだろうな
実権を握り、生き延びてるって言うと相当政治力はありそうだけど

そもそもコーエーの政治はそうと言いつつ政治を参考にした能力値じゃないからね
部下に造反される前に滅ぼされた程度に国を維持できた凡将とか政争に「勝つ」ぐらいには権謀術数が長けていた奴とかでもむやみに政治が低かったりするし
逆に政治に関する業績がないような武将でも「かしこいから政治にも強いよね！」的に割り振られたりするし（例：姜維、周瑜）

ま、そもそも当時の中国で「マルチプルな才能を持つ者」が「マルチプルのように参画できる」わけじゃないからね
曹一族や司馬懿や諸葛亮が異常すぎただけで、普通は姜維・黄皓のような破れ鍋を主君が取り持って一端の勢力になる
劉禅も袁紹や劉表の生き様・死に様を教訓にできていればあるいはもうちょっと賢君になったかもな

根本的な問題としてコーエーの政治は統治力とかそういうものであって政争力ではないよ

Ⅳ辞典だと、こいつの政治力に関して
「暗愚とはいえ一国の皇帝を操ったこと」が評価されて高いのか、みたいに書かれてたし、
近作では政治力が低い呉質に関しても、つづらエピソードを反映して政治力が高いと書かれてたわけだから、
こいつら（や岑昏、張譲）の政治力が高かったⅥまでは政争力も政治力に一定のプラス評価になってたとは思うけどね

なんでこの人、無双だと蜀の将なんだ…
蜀滅ぼした原因なのに

>>84
そりゃあ形はどうあれ蜀の宦官だし…
他勢力には入れられんよ
かといって魏や呉や晋の所属だと違和感あるべ？

新勢力・黄　を作れって話だよ　みなまで言わせるな

>>86
……その発想はなかったわ

無双8の黄皓ウザすぎわらたｗ
言動もだけどモブ顔の鬱陶しさも合わさって殺意しか沸かないｗ

しかし、いってることは割と正論。
8の蜀の末期ぶりの方がひどかったな。

>>sm33023856

新しくなった三国志大戦にも登場したので