ニコニコ大百科

にょっ♪

にゅ

ちょっとだけですが、設定更新してみました。

科学考証についてはオカルト半分ですので信じないでくださいね＾＾

シリコンたべても長生きできませんから～＞＜

伊織ちゃん家の事情を少し追記。

時系列の刷り合わせ結構大変だ～＞＜

ヌービアムの設定が良いな

本格的過ぎるｗｗ

これは良いｗｗ黒歴史からの開放ｗ

確かどこぞの二次創作サイトでも同じようにゲーム版とアニメ版のクロス小説書いてたのがあったような。なにかの参考にするといいかも。

ちひゃーＰは愛すべき馬鹿ｗｗｗ
もうね、結婚してください。

なんじゃこりゃあああｗｗｗｗ

素晴らしい・・・またゆっくり読ませていただきますｗ

こいつぁすげぇや
やっぱり、面白いですよね、ゼノグラも

どもども。設定、追記しました。

春香っぽいの
記事内参照用URL :

美紀っぽいの
記事内参照用URL :

ちょっとてなおし
この絵を基にしています！ 記事内参照用URL :

大人子供
記事内参照用URL :

やよい
この絵を基にしています！ 記事内参照用URL :

らめだ～絵師さん募集～

らめら～絵師さん募集～

もしくはやよい風
記事内参照用URL :

>>22 を基にして作成させていただきました。
あまり詳しくしらないので、公式絵も参考にしました。
間違っていたらすいません。
この絵を基にしています！ 記事内参照用URL :

わーい＾－＾)ノありがとうございます！！

-序章-

「終わり」は突然訪れた。
西暦と呼ばれた歴史の最後の日。

人々はいつものように笑い、泣き、
昨日と同じ今日、今日と同じ明日、
そんな変わらぬ日々の繰り返しを、
信ずるまでもなく、疑いもなく、生きていた。

その日、グリニッジの標準時間、正午。

私達の星は、震わされた。
多くの人々はそれを見た。

赤く染まった月が死と破壊を撒き散らしながら砕け散る様を。
その欠片が重力に惹かれ、私達の頭上に降り注ぐのを。

科学技術の力を借りて、どこまでも生きていけると信じていた、
人の無力を。

「司令部は一体どうなってやがる？」
兵士はそう毒づいて、崩れたモスクの影に身を隠した。

ユーラシアとアフリカの境に端を発し、
南へ西へと戦火が広がっていったこの地域は、
人類史の中でも闘いが占める割合が恐ろしく長い。
人種と人種、宗教と宗教、思想と思想、利権と利権。
同じ知恵を持ち、違う価値観を持つ人々が争い、
互いの成果を潰し合う。

それはやがて破壊という技術の合法的な実験場となり、
その恩恵に与れない者もそれぞれの思いのままに戦い続ける。
闘争と言う糧があるところに彼らの生活はあり、
今日を生きる為に昨日を振り返らず、明日を恐れない。
それが彼らの生活であり、人生の全てだった。

その彼らの眼前に今あるのは、利権も思想も人種も無く、
終わる事を忘れたかのように天空から降り注ぎ、
緩慢に、しかし等しく訪れている破壊と言う名の死だった。

月の崩壊から数日、崩壊によって引き起こされた、
重力と遠心力の釣り合いの消失による、
地球規模の「最初」の変動を生き残った人々を襲ったのは、
まず秩序の崩壊だった。

月の崩壊という、その異様な光景を目の当たりにしてなお、
人々の多くは最初、誰かが助けに来てくれると信じていた。

崩壊していく月が、
この先彼らに何をもたらすかについての「予感」はあったが、

それでもなお、
彼らは彼ら自身が営々と積み上げてきた世界の力を信じた。

しかし、終わる気配の無い大地の鳴動と嵐、
電力インフラの喪失を端緒に、次々と失われていく通信手段、
ライフライン、そして、不安。

逃げ場を失った人々は、まず諦め、
それでもなお生きようとする人は、自分自身を優先した。

その混乱の中、月消失から１８日後、
崩壊した月の欠片の最初のひとつが地球に落ちた。
数百ｍ程の大きさのその岩塊は、
中央アジアにあった人口２０万の都市と
その周辺地域を一瞬の内に消し去った。

その悲劇を多くの人は知る術もなかった。

緊急停止した原発等はまだ奇跡的な方であり、
倒壊、決壊した発電施設の引き起こした
二次、三次災害は最早手のつけようも無く、
通信に必要な電力の供給が絶たれ、
軍や政府の用意していた太陽パネルも、風力発電も
荒れ狂う空と海の前で無力だった。

彼らはただ不安と混乱の中で訪れるその瞬間に気づくのだ。
既に歴史が終わっている事を。

その絶望の世界で、一つの転換が始まる。

暗く無機質な色彩の中で、計器の明かりだけが、
少年の姿を照らしていた。
かつて太平洋と呼ばれた深海の底で、
鳴動する世界の断末魔を聴きながら、
少年は静かに目を閉じ、深く息を吸い込む。

「坊ちゃん。」

不意に背中から少年を呼ぶ声がした。
身なりを整えた老齢の紳士が立っている。

「新堂。」
「海底ケーブルと本艦との接続が先ほど完了したと、
　艦長殿からご報告がありました。」

「うん、今、聞いている。」

ゆっくり息を吐きながら、少年は新堂と呼ばれた老人に振り返る。
その間も、スピーカーから世界中のあらゆる言語で、
悲痛な通信が流れ続けている。

「・・・機能が生きている部署はどのくらい残っている？」

「はい、私共の保有する支部が２７、自家発電で機能を回復し、
　連絡可能な天文台と、研究機関が２００程、
　ＳＤＩ機能を有する軍事施設は４０ほどといった
　ところでしょうか。」

「そうか・・・」　

そう言って、まだ幼さが残る少年の顔が、
その心の中の不安と憂いを表すように明滅する
計器のシグナルの揺らめきの中で、鎮痛に歪む。

「しかし、その内どの程度が、
　私共の提案に応じてくれるかどうかは図りかねます。」

柔和な表情を湛えたまま老人は畏まって見せた。