ニコニコ大百科モバイル

7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します


アノマロカリス


ヨミ: アノマロカリス
掲示板をミル!
133カキコ!

アノマロカリスとは、カンブリア紀中期のに生息していた生物の一種。
この時代の動物としては最大かつ最強で、カンブリア紀の生態系の頂点に君臨していた。


発見


アノマロカリス・カナデンシス

19世紀末、古生物学者達を悩ますとある化石群があった。それはエビしっぽを思わせる姿をしていたが、見つかるのはしっぽばかりでどこを探しても頭部が見当たらない、通常エビならあるはずの消化管(いわゆる背わた)も見当たらないなどエビと呼ぶには妙な特徴ばかり。なんて奇妙なエビなんだ! …ということで、この“エビ”にはアノマロカリス(奇妙なエビ)という学名が与えられた。

その後、ロッキー山脈中にあるバージェス岩という地層から化石としては残りにくい軟体組織を含んだ質の良い化石が多量に出土され、カンブリア紀の生物に関する研究は急速に進んだ。

生物学者チャールズ・ウォルコットは出土された化石の中からん中にの開いた“クラゲ”(通常クラゲは口と消化器が身体のん中にあるため、そこがになっているというのは妙な特徴である)、ひれのある“ナマコ”を発見する。

その後1970年代になってハリーウィッチトンらがそれまで出土された化石を再検討する事になり、その結果、“エビ”、“クラゲ”、“ナマコ”がひとつにくっついた化石が発見され、 それまで別個の生物と思われていた“エビ”、“クラゲ”、“ナマコ”は実はひとつの生物のそれぞれ触手、口、胴体である事が判明する。
そして1985年、この新発見の生物めてアノマロカリスの名が与えられた。

特徴 

[画像]

全長は標準的なもので60cm程度、最大では2mに達するものもいた。
身体は大きく頭部と胴体にわかれている。頭部前方にはエビしっぽに似た2本の触手が下向きに曲がって生えている。これで獲物を捕らえ、頭部下面にある円形の口へと運んだ。口にはアノマロカリスだけの特徴である放射状に開閉するがあり、これで獲物を噛み砕いた。は二重構造になっている上に食の内側にもびっしりとが生えていてこれにより食べた獲物を確実にに送り込む構造になっていた。どうやら三葉虫食にしていたものと思われ、鋭利なのようなものでかじられた三葉虫の化石がしばしば発見されている。(屍をむさぼるいわゆるスカベンジャーだったという説もある)

頭部上面両側には大きな眼が短い柄を介してり出している。胴体両側には大きなひれが13対ついていてこれを波打たせるようにして動かす事で泳いでいた。胴体最後部には3対の小さなひれが斜め上を向いてついている。

余談だがアノマロカリスのウンチの化石も発見されている。


アノマロカリスは何類?


発見当初、アノマロカリスはそのあまりに[画像を見る]も異様な姿、特徴から既存のすべての動物に当てはまらない独立した動物門と考えられていた。ところが1990年代に入ってから実は節足動物の一種ではないかという説が上がるようになった。理由は澄江動物群のひとつパラペユトイア(右のイラスト)が発見されたことである。これは一見アノマロカリスに似た姿をしていたが、ひれの根元から節足動物に似た脚が生えていたのだ。つまりパラペユトイアは節足動物の一種がアノマロカリスに進化する中間に当たる生物だというのである。だがこれには異論を唱える学者もいる。学者のなかには円形の口からむしろ有動物、あるいは葉足動物ではないかという説を唱えるものもいる。結局のところよくわからないので現在では取りあえずアノマロカリス類というグループに納められている。


アノマロカリスの仲間たち


アノマロカリス類には現在アノマロカリス、ラガニアアンプレクトベルアフルディア、シンダーハンネスの5族が判明しており、さらに近縁の亜種としてパラペユトイア、パンブデルリオンケリグマケラオパビニアなどが知られている。ここでは正規のアノマロカリス類をイラスト入りで解説する。


ラガニア


[画像を見る]胴体がラグビーボールに似ていることからその名がある。実はチャールズ・ウォルコットが“ナマコ”だと勘違いしたのはこれである。現在ではアノマロカリスとはその特徴が多くの点で異なるため、別種として扱われている。その特徴とは、

全長は15cmで、アノマロカリス類としては小の部類に属する。その大きさと特徴から、ラガニア海底付近に生息し、プランクトン食にしていたものと考えられる。


アンプレクトベルア


[画像を見る]

 

澄江動物群のひとつ。全長は5cmとアノマロカリス類としてはもっとも小さいが、胴体が太くひれが大きいので全体的に幅広である。最後尾に2本の尻尾があるのも特徴。

 

 


フルディア


[画像を見る]近年になって発見されたアノマロカリス類。この種も体の各パーツごとに発見され、各々別の動物の化石として報告されていて、後に全体化石が発見されたというアノマロカリスと同様の経緯を辿っている。

全長は40cm。最大の特徴は頭部先端から突き出た装甲のような突起であるが、その役はまだわかっていない。

 


シンダーハンネス


[画像を見る]

アノマロカリスが活躍したのはカンブリア紀中期の約5億2500万年前から約5億500万年前までの約2000万年の期間で、その後は絶滅したと思われていた。だが最近になってドイツにあるデボン紀の地層からこのシンダーハンネスの化石が発見されたことでその生息期間はさらに1億年も延長したことになったのである。

全長は10cmと小ながら先祖のアノマロカリス同様優秀なハンターだった。頭部の両側の大きなひれを羽ばたかせるようにしてかなり俊敏に泳ぎまわっていたと考えられている。


関連動画



■sm2190851[ニコ動]

■nm5442939[ニコ動]


関連コミュニティ


■co134183


関連商品


■az4774134171
■azB0000DG17Y


関連項目



最終更新日: 16/10/14 23:44
タグ検索 パソコン版を見る


[0]TOP
ニコニコ動画モバイル
運営元:ドワンゴ