ニコニコ大百科モバイル

7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します


イニシャル・ティーチング・アルファベット


ヨミ: イニシャルティーチングアルファベット
掲示板をミル!
45カキコ!

イニシャル・ティーチング・アルファベット (Initial Teaching Alphabet) とは、幼児に対する英語の初等教育向けに考案された文字体系。


概要


略してI.T.A.またはi.t.a.と呼ばれ、日本語では文献によって「初期導用アルファベット」「初等教育アルファベット」「幼児用アルファベット」と訳されている。ピットマン式速記の考案者アイザックピットマンの孫であるジェームズピットマンによって1957年に考案され、実際にイギリス等の学校で使用された物である。

下院議員でもあったジェームズピットマンは表記簡易化の法案を起し、この法案は1953年イギリスの議会へ提出され、通過した。1961年にはイギリス小学校でI.T.A.による教育実験が実際に行われ、その後これを導入する学校が増えていき、さらにアメリカオーストラリア等の学校でも採用されるまでに至った。しかし、その教育効果が現場では大きく認められず、1970年代以降I.T.A.は徐々に使用されなくなった。

I.T.A.は既存の英語文字 (q、x以外の24文字) に、新たに21文字を追加した合計45文字を使って表記する。大文字は本来のA B …… Zの形ではなく、小文字を一回り大きくした形を使用する。

I.T.A.は幼児でも覚えやすくする事を考慮して、英語の伝統表記における不規則性を極排除している。一方、初等教育でのみ使用して後で伝統表記を教える事を前提としているため、伝統表記に近づけている所があり、必ずしも文字と発音を1対1に対応させていない。例えば /p/ の発音表記にはpとpp、/k/ の表記にはc、k、ckをいずれも使用する。曖昧音 /ə/ は専用の文字がなく、文字のうち伝統表記に近い物を使用する。また新たに追加した文字についても、本来の英語表記が連想出来る合字 (ch、ng、ee、auの合字等) をに採用している。

現在I.T.A.の追加文字Unicodeに収録されていないが、過去に他の発音記号群と共にUnicodeへの追加申請が行われている。


文字の一覧


文字 音価 名称 文字 音価 名称 文字 音価 名称 文字 音価 名称
ain /eɪ/ ain [画像を見る] /m/ em [画像を見る](注4) /z/ zess [画像を見る] /ɔː/ aud
[画像を見る] /b/ bee [画像を見る] /n/ en [画像を見る] /w, ʍ/ whee [画像を見る] /ɛ/ et
[画像を見る] /k/ kee [画像を見る] /oʊ/ ode [画像を見る] /tʃ/ chay [画像を見る] /ɪ/ it
[画像を見る](注1) /d/ did [画像を見る] /p/ pee [画像を見る] /θ/ ith [画像を見る] /ɒ, ɔ/ og
[画像を見る] /iː/ een [画像を見る] /ɹ/ ray [画像を見る] /ð/ thee [画像を見る] /ʌ/ ug
[画像を見る] /f/ ef [画像を見る] /s/ ess [画像を見る] /ʃ/ ish [画像を見る] /ʊ/ oot
[画像を見る] /ɡ/ gay [画像を見る] /t/ tee [画像を見る] /ʒ/ zhee [画像を見る] /uː/ ood
[画像を見る] /h/ hay [画像を見る] /juː/ une [画像を見る] /ŋ/ ing [画像を見る] /aʊ/ oun
[画像を見る] /aɪ/ ide [画像を見る] /v/ vee [画像を見る](注5) /ɹ/ er [画像を見る] /ɔɪ/ oin
[画像を見る](注2) /dʒ/ jay [画像を見る] /w/ way [画像を見る] /ɑː/ ahd
[画像を見る] /k/ kay [画像を見る] /j, ɪ/ yay [画像を見る](注6) /æ, ɑː/ ask
[画像を見る] /l/ el [画像を見る](注3) /z/ zed [画像を見る] /æ/ at


  1. 「b」との区別を明確にするため、縦画がベースラインより下に伸びた形になっている。
  2. 伝統表記の「edge」等、「dg」とる単では「[画像を見る][画像を見る]」が使用される。
  3. zed、またはzeeという名称で呼ばれる。
  4. 伝統表記の「use」「houses」等、「s」を /z/ と発音する箇所に対して使用される。
  5. 伝統表記の「fur」「bird」等、手前の音を /ɜː/ と発音する箇所に対して使用される。
  6. 伝統表記の「after」「grass」等、アメリカ英語で /æ/、イギリス英語で /ɑː/ と発音する箇所に対して使用される。

参考文献



関連項目



外部リンク



最終更新日: 12/02/20 23:28
タグ検索 パソコン版を見る


[0]TOP
ニコニコ動画モバイル
運営元:ドワンゴ