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ニコニコ大百科:医学記事 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
カフェイン(Caffeine)とは、覚醒作用や利尿作用をもつアルカロイドである。
カフェインは、コーヒーや茶に含まれる有機化合物であり、覚醒作用をもつ精神刺激薬である。コーヒーの成分であることから、カフェインと命名された。プリン環を有し、生体内で代謝を受けると、最終的には尿酸になる。カフェインの作用として以下のものが挙げられる。
カフェインはコーヒー以外にも、緑茶、紅茶、ココア、チョコレートなどに含まれる。たんぽぽコーヒーや麦茶には含まれていない。コカコーラやいくつかの栄養ドリンクにはカフェインが添加されている。また、脳血管収縮作用や覚醒作用があるため、いくつかの頭痛薬、風邪薬に、アセトアミノフェン、NSAIDとともに配合されている(AAC処方、ACE処方)。エスタロンモカ錠などの錠剤も市販されているが、手軽に多量のカフェインを摂取できてしまうので、説明書をよく読み用法・用量を必ず守ること。
▲カフェインは摂取してから覚醒作用が現れるまで30分ほど時間がかかる。そのため、短時間の仮眠を行う場合は、事前にコーヒーを摂取することで仮眠後の脳の活動を活発化させ、眠気を低減させたり作業効率の上昇を図ったりすることができる。しかし、カフェインもいわゆる薬物の一種であり、軽度ではあるが副作用や依存性が認められるため、摂り過ぎは良くない。一般的には、成人の場合で1日あたり250mg(190mLの缶コーヒー約3本分)までの摂取なら睡眠に、400mg(同5本分)までの摂取なら依存性そのほか副作用にそれぞれ影響のない分量と言われているので、これらの分量を意識して摂取するのが望ましいとされる。また、これらを下回る分量でも睡眠の質を下げるおそれがあるので、夜間の摂取はなるべく避けたほうが良い。
2015年、日本では初めてカフェイン中毒による死亡者が出た。日常的にカフェイン入りの飲料や錠剤を併用しており、肝機能が低下していた可能性がある。過労の疑いに加え、短時間にカフェインを多量に摂取したため、致死量(コーヒー50杯相当)を超えたものと考えられる20代男性、カフェイン中毒死 日常的な摂取での死亡は国内初[外部](リンク切れ)国内初、カフェイン中毒死 エナジードリンク日常的に大量摂取か[外部]。2011年4月から2016年3月までの5年間で、少なくとも101人がカフェイン中毒のために医療施設に搬送され、7人が心停止、3人が死亡した。カフェインの錠剤を摂取していたのは全体の97%に上るIntern Med. 2018 Aug 1; 57(15): 2141–2146.[外部]。
カフェインはクモの中枢神経を麻痺させ、巣作りに影響を及ぼすことが判明している。投与した量にもよるが、数時間後には元の状態に回復する。ナメクジはカフェインを苦手としており、カフェインを溶かした水溶液を噴霧されたキャベツは食べない。ミツバチはコーヒーの花が咲いていると蜜のある花の位置を記憶しやすく、要因としてカフェインの影響が考えられる。ショウジョウバエからはカフェインを味覚として感じることのできるカフェイン受容体が発見されている。ただし、このカフェイン受容体はヒトにはなく、ヒトがカフェインを苦味として感じる仕組みは不明である。カフェイン - Chem-Station[外部]
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