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カール・マルクス


ヨミ: カールマルクス
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カール・マルクス(Karl Marx、1818〜1883)とは、ドイツ出身の思想経済学者である。

概要

主な理論
 ・階級闘争
 ヘーゲルの弁証法・アウフヘーベン
 ・唯物史観(史的唯物論)
 ・価値論
 ・剰余価値
 ・疎外論
著作
 ・デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学の差異
 ・ヘーゲル国法論批判
 ・ヘーゲル法哲学批判序説
 ・ユダヤ人問題によせて
 ・経済学・哲学草稿
 ・聖家族
 ・フォイエルバッハのテーゼ
 ・ドイツ・イデオロギー
 ・哲学の貧困
 ・共産党宣言(共産主義者宣言)
 ・賃労働と資本
 ・ルイ・ボナパルトのブリュメール18日
 ・資本論
 ・フランスの内乱
 ・ゴータ綱領批判
マルクス思想の源泉
 ・イギリス経済学
 ・フランス社会主義
 ・ドイツ哲学
その生涯と人間像
 ・マルクスの生涯
 ・その人柄
 ・マルクスの人間関係
マルクス経済学
主なマルクス学者、思想家
 ・日本
 ・ソ連、ロシア
 ・ドイツ
 ・フランス
 ・イタリア
 ・イギリス
 ・非西欧
日本のマルクス主義
 ・日本のマルクス主義の歴史
 ・日本はマルクス主義国家?
 ・日本共産党とマルクス
 ・ニコニコにおけるマルクス
  関連動画
  関連商品
 ・マルクスの著作
 ・マルクス入門書(初心者向け)
 ・マルクス入門書(自信のある人向け)
 ・マルクス経済学
 ・マルクス政治学
 ・プロレタリア文学
 ・まるくすタン
  関連コミュニティ
  関連チャンネル
  関連項目

フルネーム

カールハインリヒ・マルクス
Karl Heinrich Marx

生誕

1818年5月5日
プロイセン王国・トリーア

死没

1883年3月14日(満64歳没)
[画像を見る]イギリスロンドン

研究分野

自然哲学歴史学、政治学、経済学社会

を受けた人物

エンゲルス(友達)、ヘーゲル哲学者)、フォイエルバッハ(哲学者)、スピノザ哲学者)、アダム・スミス経済学者)、リカード経済学者)、シェイクスピア(劇作家)、プルードン社会主義者)、フーリエ社会主義者)、オーウェン(社会主義者)、その他多数

を与えた人物

レーニン独裁者)、スターリン独裁者)、毛沢東独裁者)、その他、極めて多数。一時期、世界の半分を支配した思想である。

20世紀に最も影を与えた思想の一人。科学社会主義共産主義の祖とされている。

一般的には革命的、革新的人物と思われているが実際は古今東西の文献を研究し批判した上での統合(まとめ)的研究がであった。

マルクスから影を受けた人物は非常に多岐に渡り、世界中の歴史を大きく動かした。その影現在でもなお大きい。当然日本も例外ではない。

詳しいことはWikipediaへ→カール・マルクス[外部]へ……と言いたい所だけど、人物面はともかく理論面では初心者Wikipediaを見ても恐らくほとんど分からないと思う。なので、マルクスについて疑問があったら下の掲示板に書き込んでみよう。きっとアカども優しいお兄さんたちが答えてくれるだろう。

主な理論

マルクス理論はよく「間違いだらけ」と批判される。しかしこれはある意味当然のことだ。マルクスが研究したのは彼の生きた19世紀の社会であって、それを21世紀の社会に当てはめても理があるに決まっている[1]。ただし、間違いは修正することが出来る。

19世紀にマルクスが生み出したこれらの理論は以降150年の間に世界中の優れた学者達によって研究され、発展させられた。その為、19世紀のマルクスの著作だけ読んでそれを批判するのはナンセンスである。私たちはマルクスの知らなかった20世紀の歴史を知っている。マルクスの正しい理解、あるいは批判の為には21世紀の今現在の研究書を学ぶことが重要である。


  1. マルクス理論マルクスの生前から散々に批判されており、特にマルクス理論の根幹を為す『労働価値説』に関しては底的に検証が加えられた。現在では当時のマルクス理論には論理的矛盾が多数存在することが摘されている。

階級闘争


人類の全歴史は階級闘争の歴史、すなわち搾取するものと搾取されるもの、支配するものと支配されるものの間の争いの歴史であった。(共産党宣言、第一章)

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資本主義ピラミッド構造。最上位に「資本」が君臨し、上から「方を支配する人(資本家貴族)」、「方を騙す人(職者)」、「方を撃する人(軍人)」、「方の為に食す人(持ち)」、そして最下層に「搾取される人(労働者)」がいる。全ての人間の上に資本がいることに注して欲しい。


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階級闘争とは、資本主義においては「本家(ブルジョワジー)と労働者(プロレタリアート)の闘争」のことである

マルクス社会で活動し、動かす役は「階級」であるとした。この階級の分け方は様々であるが、最も社会で中心的となるのは、要な生産手段を独占しその社会の支配者という地位を占める支配階級と、支配階級に搾取され等の権利を奪われている被支配階級との対立、要するに「持ちと貧乏」の争いである。人類は農耕、牧畜生活が始まった間から持つ者と持たざる者に分かれた。つまり文明的人類史は階級と共にあるのである。

近代資本主義社会において持ちとは工場や会社を所有する資本家のことであり、これをブルジョワとも言う。貧乏人とは基本的には労働者のことであるが、これは単純に貧乏人全般をしているのではないことに注意。もし働いている人全般をすなら世界大富豪であるビルゲイツ孫正義も労働者の範囲内である。ここでいう労働者とは「労働以外に売るものを持っていない人」のことをしている。土地もお金も信用もないので自分を労働として売って日々を暮らす人々、それがマルクスの想定した労働者、いわゆるプロレタリアート(労働者の意)である。なので厳密に定義に従えば持ちのプロレタリアート貧乏なブルジョワも存在する。

[画像を見る]その中でも特に売婦や浮浪者、前科持ちなどの最下層をルンペンプロレタリアートと呼ぶ。ブルジョワとプロレタリアートの違いは「労働以外に売る物をもっているかどうか」で決まるが、マルクスはルンペンプロレタリアート人間のクズゴミカスなどと言って毛嫌いし、その定義は厳密には決めなかった。というか実はこの言葉、マルクスが気に食わない人をルンペンプロレタリアートと言っていただけのただの罵倒なのである。

ブルジョワという言葉は日本でもよく使うが、一部を除いてプロレタリアートど普及していない用であろう。なので21世紀の日本プロレタリアートなんて言葉を多用するのはマルクスを学んでいる人か、ガチでやばい人の二択になる。場合によっては警察通報もありうるぞ。 

プロレタリア革命

階級闘争によってプロレタリアートがブルジョワを打倒し解放されること、これがつまり「革命」である。革命というと欧州史で有名な革命といえば清教徒革命や名誉革命フランス革命やだろうが、これらはマルクスの想定した革命ではない。これらは別名「市民革命」と呼ばれ、マルクスが「ブルジョワ革命」と呼んだものであった。ブルジョワ革命王制による政治的、あるいは教会による宗教的な経済活動の制約の打破を的としたもの、つまり「市民(ブルジョワ)が、よりお金を稼げるようにするための革命」なのである。ブルジョワ革命の有名なものには先述の三つの革命に加えてアメリカ独立戦争が有名。古い制度を棄し、資本主義の発展を促したという意味ではマルティン・ルターによる宗教改革もブルジョワ革命に分類されるかもしれない。

資本の発展のためには労働や商品の移動の自由化、私的所有の権利の保障をめて封建制を破壊するのがブルジョワ革命。これと別の的を持つのがマルクスの想定した「プロタリア革命」である。プロタリア革命の当面の的は「ブルジョワ政権を打倒しプロレタリアートによる独裁政権を立すること」にある。マルクスはこの革命に関して、平和革命の可性を示唆しつつも基本的には暴力革命を想定した。革命が起きた後は政府的に労働者が自分たちで事業所を作り働く社会を理想としているが、一気にそれをやろうとしても失敗するので、マルクスはまずはプロタリア独裁政権を打ち立て、徐々に経済を慣らしていく方法を提唱した。

世界で一番初めに起こったプロタリア革命1871年のパリコミューンであるがこれは短命に終わった。マルクスプロタリア革命資本主義が最も発展したフランスや、そしてなにより産業革命の先鋭イギリスで発生すると予想したが、結局イギリス革命が起きることはなく、ソ連の誕生した1917年のロシア十月革命を初めとした途上でしかプロタリア革命が起こることはなかった。[画像を見る]

よく誤解を受けがちなのだがプロタリア革命、搾取を受けて可哀想な労働者が、傲慢強欲な資本家を倒すための正義革命ではない資本主義において搾取は必要不可欠なことであり、搾取を行わない資本家は他の資本家との競争に負けて会社が倒産して労働者に身分を落とすことになる。資本家は資本家で居続けるためには搾取をせざるを得ないのだ。つまり、マルクスが言いたかったのは「可哀想な労働者を助けるために革命をしよう!」ということではなく「労働者の革命が資本家を打倒することは歴史の必然である」という極めて現実義的(物的)なことだったのである。

21世紀の階級闘争

マルクスが、階級闘争理論を生み出してから150年が経った現在、当時とは世界情勢が全く違っている。資本主義の頂点はイギリスではなくアメリカに移ったし、グローバリゼーションはより進み、資本の動きは実にスムーズになっている。それらの変化の結果、マルクスの階級闘争は時代に合わせた変化を余儀なくされた。

まず第一に19世紀にべて現在は資本家(ブルジョア)の姿が見えなくなってしまっていることがある。例えば現在社会でブルジョアと言えばを思い浮かべるだろうか? 大企業社長大物政治家、芸界のトップスター。確かに彼らは高い給料を貰っており、下手すると個人資産は何十億、何億円もあるかもしれない。では、共産革命で彼らをMINAGOROSHIにしたとして、彼らの代わりに社会を労働者が支配することができるだろうか? あるいは例えば日本共産党が与党となったとして、日本マルクスの想像した共産主義に向かっていくだろうか? これはどう考えても不可能である。

今の21世紀の社会ではプロタリアが倒すべきブルジョアが具体的な姿を取らなくなってしまっているのだ。ではブルジョアは時代の流れとともに消滅したのだろうか? 当然そうではない。労働者は今この間も厳しい労働に耐え、搾取されている。それでは21世紀のブルジョアに当たるものは何なのだろうか?

イタリアマルクス哲学アントニオ・ネグリアメリカ哲学マイケルハート日本でもベストセラーになった著作「<帝国>」の中で21世紀のブルジョアとは「帝国」であると述べた。帝国というのはどこか一つのすのではなく「この地球を覆う資本主義というシステムそのもの」のことである。この資本主義というシステムは実態がなく曖昧で、それでいて地球上のどこにでもあり再生産と自己増殖を繰り返し続ける。

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私たちは普段お金銀行に預けている。銀行お金を預けると数の利子が発生する。今の日本の利子は大抵の場合は極めて少ない額なので気に留めることは少ないかもしれないが、でもよく考えてみてほしい。この利子と呼ばれるは一体どこから生まれているのだろうか? 個人が得られる利子は少ないが今の日本人の個人貯蓄を合計すると1000兆円以上とされている。仮にこのが全て年利0.01%銀行に預けてあったとすると年間1000億円、一日あたり2億7000万という大預けた人が何もしていないのにどこからともなく湧いてきているのである。このお金がどこから出てきているか考えたことのある人がいるだろうか?

もちろんのなる木から取ってきている訳ではない。すなわちこの利子というのが搾取の果実なのである。銀行に預けられた膨大な貨幣機関を経て世界中の様々な企業や地域に投資され、19世紀のブルジョアと同じ理屈でその場所の労働者から搾取しているのである。搾取しなければ投資は引き上げられ企業なら倒産、地域なら衰退するからだ。ここにおいて貯蓄した人、投資した人、経営者や地域の政治家にも悪意は存在しない[1]日本の個人貯蓄は1000兆円以上が世界に与える影は凄まじい。


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最終更新日: 19/03/02 23:09
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