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ゼンノロブロイ


ヨミ: ゼンノロブロイ
掲示板をミル!
11カキコ!

ゼンノロブロイ(Zenno Rob Roy 香港表記:荒漠英雄)とは、2000年まれの日本競走馬、種である。名の由来は冠名+18世紀のスコットランド英雄ロブ・ロイ(ロバートロイ・マクレガー)から。

2004年に史上2頭三冠を成し遂げた名…なのだが、異常影が薄い。名談義でもさっぱり名前が上がらないほどに存在感がない。それくらい不運であった。


概要



デビュー~3歳 ~一歩足りない素質馬~


詳しい競争成績などはWikipediaでどうぞ。

言わずと知れた大種サンデーサイレンスアメリカのGⅠで、としてもアメリカでGⅠ2着を生んだローミンレイチェルというそれなりの良血。デビュー前から期待を集め、セレクトセールでは9000万円で「ゼンノ」の冠名で知られる大迫氏に落札された。

2歳になり、当時無敵トップトレーナーだったダービーを勝てないことでお染みの藤沢和雄調教師に預託されたが、体が弱かったために調整が遅れ、デビューは3歳の2月までずれ込む。デビュー戦で上に迎えられた横山典弘はその素質を見込んで「ムチを使わずに勝つ」と宣言。出遅れて結局ムチは使ったが、後方から直線で上がり最速の末脚を繰り出し勝利する。膜炎で強い調教を施せない状態だったが、次走は格上挑戦でオープンすみれSに挑む。しかし後に重賞3勝を挙げ横山典弘上で2度のGⅠ2getをしでかしリンカーンの前に3着と敗れる。自己条件に戻った3戦は先行して快勝。

営はダービー出走をにらみ、次戦にダービートライアル青葉賞を選択。1番人気に応え、毎日杯を制していたタカラシャーディー以下に快勝。ダービーの切符を手にする。この勝利横山は「こので勝てなきゃダービーは当分勝てないよ」と発言する。ノリが吹いたら消せ」の法則が発動。藤沢調教師も横山一流の成績を残しながらダービーは勝っておらず、是が非でもほしいタイトル藤沢調教師は前年に大器シンボリクリスエスを送り込みながらタニノギムレット勝利をさらわれており、そのリベンジでもあった。

迎えたダービー本番。ゼンノロブロイは皐月賞ネオユニヴァース皐月賞2着で騎手が殴られ再起をかけるサクラプレジデントに次ぐ3番人気に支持される。レースでは先行して必死るが、ネオユニヴァースにかわされ半身差の2着。しっかりフラグは回収されてしまった。ともあれ年明けデビューダービー2着は立である。ちなみにその後横山典弘ダービーを勝つまでにはさらに6年を要することになる。そして藤沢調教師がようやくダービーを勝ったのは2017年。ゼンノロブロイの2着から実に14年後のことだった。

は休養してクラシックに挑み、菊花賞トライアル神戸新聞杯(ケント・デザーモ騎乗)でネオユニヴァースらに勝。菊花賞(オリビエ・ペリエ騎乗)はネオユニヴァースと差のない2番人気に推されるが4着。有馬記念(柴田善臣騎乗)も同厩のシンボリクリスエスにちぎられすみれSで敗れたリンカーンにも及ばず3着。さすが相談役。善戦はするものの大舞台では勝ちきれないレースが続いたままクラシックシーズンを終える。


4歳春 ~善戦はするけれど~


翌年は再び柴田善臣上に日経賞から始動。圧倒的1番人気に推されたが逃げたウインジェネラーレをクビ差捉えられず2着。これだから相談役は…。次戦の天皇賞(春)ダミアンオリヴァー上に迎える。

この年の天皇賞(春)は前年の二冠ネオユニヴァースネオユニヴァース三冠を阻んだ菊花賞ザッツザプレンティ、前戦の阪神大賞典でザッツザプレンティを破ったリンカーンとゼンノロブロイの「4歳4強」という見方が強かった。ゼンノロブロイは4強の中では1番下の4番人気であった。

かしこレース、4強がそれぞれ互いを牽制しあった結果、かつての相棒横山典弘が騎乗した伏兵イングランディーレがかました大逃げをも捕まえられず逃げ切りを許してしまうのである。ゼンノロブロイは先行策から2着に食い込むが1着とは7身差。敗であった。しかし4強の残り3頭はいずれも2桁着順に沈んでおり、同世代の中では意地を示した。

この後ゼンノロブロイは田中上に宝塚記念に挑むがタップダンスシチーレコード走の前に4着。リンカーン(3着)にもまた先着される。ここまで掲示板は外していないながら、GⅠでは2着2回、3着1回とどうにも勝ちきれないもどかしいレースが続いた。


4歳秋 ~覚醒~


京都大賞典(岡部幸雄騎乗)から始動。の安定感から圧倒的1番人気に支持されるがナリセンチュリーに差し切られクビ差2着と敗れてしまう。これで前年の菊花賞から6連敗。すっかり善戦マンがについてしまった。しかしこの後、ゼンノロブロイは突如覚醒する。

天皇賞(秋)は賞不足で出られない可性も浮上したが、どうにか出走にこぎつけた。オリビエ・ペリエ菊花賞以来のコンビを組み1番人気に支持されるが、3.4倍とそれほど信頼されてはいなかった。しかしレースでは中団やや後方に控え、直線では上がり最速の末脚が炸裂。ダンスインザムードらを差し切り念願のGⅠ初勝利を挙げる。続くジャパンカップではやや前の中団から再び上がり最速の末脚を繰り出し、2着のコスモバルクに3身差をつけ圧勝する。

そして迎えた有馬記念。単勝オッズは2倍と、もう彼を疑う者はいなかった。最内からスタートしたゼンノロブロイ。上のペリエは、ここまで末脚を武器に快進撃を見せたゼンノロブロイを2番手まで押し上げる積極策に出る。緩みないペースで逃げるタップダンスシチーを見るように、ヒシミラクルと並んで追走するゼンノロブロイ。向正面でも群はバラけたまま、各それほど動かない。

ゼンノロブロイは3コーナー動いた。追っつけているヒシミラクルを持ったままでかわし、逃げるタップダンスシチーを射程圏内に捉える。4コーナーを回ると、ゼンノロブロイは最内から抜けて残る1頭に襲い掛かる。しかし相手はゼンノロブロイが4着に敗れた宝塚記念1000m58.5ハイペースを3コーナー手前先頭から押し切り、レコード勝したタップダンスシチー。並びかけられても必死って譲らない。それでも1歩ごとにじわりと差を詰めると残り100m余りで競り落とし、最後は半身差で優勝タイムは2分295のコースレコード。この間、ゼンノロブロイはテイエムオペラオー以来2頭三冠全制覇を成し遂げた。また上のオリビエ・ペリエと管理する藤沢和雄は史上初の有馬記念3連覇を達成。記録ずくめのグランプリとなった。

競馬の活躍が評価され、ゼンノロブロイは年度代表に選出される。意外なことにサンデーサイレンス産駒の年度代表受賞はこれが初めてであった。スペシャルウィークの形相でこっちを見ている。ちきれない日々を乗り越え、王座に就いたゼンノロブロイ。翌年も現役を続行、怒涛の快進撃を見せる…はずだった。


5歳 ~一瞬の光芒~


しかし、その栄はあまりにもく過ぎ去ってしまう。

4歳戦の反動か、ゼンノロブロイの復帰は宝塚記念まで待たねばならなかった。半年の休み明けながらタップダンスシチーに次ぐ2番人気に推されたゼンノロブロイは、内から先行に取り付いて直線必死伸びるが、先に外を抜けていたスイープトウショウに追いつけず、渾身の末脚で突っ込んできたハーツクライにもかわされ3着に敗れてしまう。この時すでにディープインパクト敗で二冠を制し、絶対王者の誕生と言われていた。ゼンノロブロイが2年をかけて掴んだ王冠は、僅か半年で奪われてしまったのである。

なんとしても王座を奪還したいゼンノロブロイはイギリス遠征を決行。上には武豊を迎えインターナショナルステークスに挑む。2番人気に支持されたが、イギリス特有の重い芝で脚を使えず、後にドバイワールドカップを勝つElectrocutionistにクビ差交わされ2着。

初戦の天皇賞(秋)では横山典弘とのコンビが復活するが伏兵ヘブンリーロマンスに差し切られまたも2着。ジャパンカップは後方から強な末脚で追うがアルカセットハーツクライレコード決着に追いつけず3着。すっかり元の善戦マンである。

ラストラン有馬記念。ゼンノロブロイは安定感を買われて2番人気だったが、人々の注は「ディープインパクトがどう勝つのか」という一点に集まっていた。レースゲートで足を捻ってしまい、中団から進むが直線伸びず8着。初めて掲示板を外す不本意な結果となった。勝ったのはハーツクライ。人々がディープの敗戦とルメールマジックを見つめる中、ひっそりと引退していった。

結局ゼンノロブロイは最後まで地味であった。全盛期競馬ブームだったこと、勝った相手がいまいち大物感に欠けたこと、レースぶりが地味だったこと、直後に稀代の怪物が現れてしまったこと、ブームが来てからは勝てなかったことなど原因はいくつか挙げられるが、不運な時代に生まれたというほかないのだろうか。先差自在で堅実なレースぶり、実は申し分ないはずなのだが…。


引退後


引退後は社台スタリオンステーションで種入り。シャトル種としてオーストラリアでも種付けを行った。初年度産駒からオークスサンテミリオンを輩出し、順調な滑り出しを見せた。その後もコンスタントに重賞級のを送り出しているが、いまだ大物には恵まれておらず、ここでもディープインパクトハーツクライネオユニヴァースべると地味な存在になっている。産駒はサンテミリオンの他にJDDマグニフィカ、出遅れ魔ペルーサ、BCターフに挑んだトレイルブレイザーなどがいる。

その後も種成績は微妙なまま上がらず、2015年にはついに社台SSからも放逐されてしまった。多士済々のSS産駒の中心からはじき出されてしまった英雄は復権できるのか…?


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最終更新日: 19/09/19 13:00
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