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『ダービースタリオン』とは、エンターブレイン(旧アスキー)が発売する人気競馬ゲームシリーズである。
略称は「ダビスタ」。ニコニコ動画のタグではこちらのほうが多い。
オーナーブリーダーになって強い馬を作ることを目標とし、GIをすべて制覇することによってエンディングに辿り着ける。調教や繁殖牝馬の管理も自分で行う必要があり、馬主だけでなく生産者、調教師としての仕事も兼ねているといえる。海外重賞については凱旋門賞など一部レースのみが採用されており、一定条件を満たすことで出走を勧められるようになる。交流重賞はない。馬主は自分以外には存在せず、レースに登場する自分以外の競走馬はすべて固定であり、それが何回もループするかたちとなる。この点はゲーム内時間とともに世代交代していくウイニングポストシリーズとの大きな違いである。
人気絶頂期は競馬誌にもコーナーが組まれる程で、ダビスタ配合理論のライターという事実上のプロゲーマーまで存在した。その代表格である亀谷敬正は独自の理論を持つ競馬評論家・予想家として現在も活動中である。その他のライターたちもブーム収束後はゲーム業界のライターや競馬評論家などに転身している。
ニコニコ動画においては、ゲームプレイ動画が主流の一つであった初期(β・γ)において人気シリーズとなったものもある。
なお、ニコニコ動画におけるダビスタプレイ動画は何故かダービースタリオン98(ニンテンドウパワー専売)を使用するものが殆どである。
続編が「全国版」であるように関東が舞台であり、関西はGIが関東に組み込まれる形となっている。
インブリードは4x4まで可能で、産駒は牡馬のみである。そのため牝馬限定重賞は存在しないためG1レースは12レース。
種牡馬は全て実名だが、繁殖牝馬はモデルがいるものの全て変名、というよりモデルから連想した別名であった。
容量の都合もあってか、血統で重視されていないものは「・」で済まされてしまっており当時種牡馬リストの一番下を守っていたグランパズドリームに至っては、ひたすら「・」が並ぶ中父父父にシカンブルがぽつんとあったのみであった。
レースは最大8頭立て、ライバル馬、騎手は日本のものだけ変名で、バレないと思ったのか海外勢は実名であった。
リスト入りしている騎手が少なく、全員出払ってしまってレースに出られない状況を解決するためモデルが騎手でなく薗部の友人であるためお手馬がいない、おがわ騎手がランクEとして登場していた。(ちなみに薗部を競馬場に連れて行って10万円大敗北させたのも、ダビスタの血統関係を仕切っていたのも彼である)
栗東トレセンと関西の競馬場が追加され、関西のレースが本格的に加わった。
しかし関西のレースが追加といっても厩舎は関東と関西に1つづつしかなく、所属厩舎の概念がないためレース後は輸送先にとどまることになる。血統の空欄もある程度埋められた。
この頃まではパドックがなく、牧場や厩舎では管理馬がリスト形式で表示されていた。自分が出ていないからと会社に苦情電話を入れてきたえど騎手[外部]など、リスト入り騎手が増えたことにより誰も乗ってくれないという状況が解消されたため、おがわ騎手がその役割を終え、引退した。
当時は家庭用ゲーム機に比べ、処理速度や容量に優れたパソコン用のソフトであることを生かしたソフト。
血統はきちんと埋められ、インブリードは5x5まで可能になった。
レースも16頭立てが可能になり、凱旋門賞が追加された。
調教に坂路とプールが登場した。
ダビスタ競馬四季報という、所属馬の戦績などをテキストファイルに出力できる機能があったり
騎手名リストがテキストファイルでそのまま置いてあり、書き換えれば騎手を自力で実名にすることができたり
ライバル馬たちの名前はバイナリであったが、書き換えプログラムが有志の手で配布されていたりしていた。
大きな変化の一つとして、牝馬が生まれるようになった。
自前で血統を繋げられるようになり、もちろん牝馬限定戦も登場した。
もう一つの大きな変化として、対戦要素のステークスレースが初登場した。
東京芝2400mのブリーダーズカップ、京都ダート1800mのダートチャンピオンシップの2レースのみ。
パスワードはテキストファイルで出力され、パソコン通信でやり取りするなどして遠隔地でも対戦が行われた。
後に薗部が独立した際の社名にもなった最高額繁殖牝馬、パリティビットのデビュー作。
スーパーファミコン参入第一弾。
レースは12頭立てまで、インブリードは4x4までに縮小したものの
生産ではニックス配合、調教ではウッドチップ調教、レースでは第4コーナーのシーンが追加された。
ステークスレースはブリーダーズカップとしてほぼ今の形となり、公式ブリーダーズカップが行われるようになった。
ちなみに無料種牡馬としてプレイヤーに親しまれたマチカネイワシミズが初登場したのも今作から。
単体版と前作バージョンアップ用のエキスパートキットが存在する。
HDD専用に変わり、データの更新、ステークスレースをブリーダーズカップに変更、その他細々とした
バージョンアップがなされた。
牧場では温泉や功労馬システムが登場、インブリードが家庭用でも5x5までになった。
厩舎ではおまかせ厩舎が初登場し、本命育成馬以外を稼ぎに使うことが自動でできるようになった。
また去勢や馬装具による矯正も可能になった。
レースでは裏開催が本格的に加わったことで、7月デビューが可能になった。見習い騎手も登場した。
面白配合が初登場。この頃から配合理論が複雑化の一途をたどるようになる。
2歳馬や繁殖牝馬パスが登場し、競争能力だけでなく、繁殖能力の高い牝馬を公開する喜びが生まれた。
サテラビュー対応ソフトであり、データの配信を行なっていた。
実は裏技の条件にもなっていたが、普及度の問題もあってか薗部が自ら明かすまで誰も発見できなかった。
騎手や馬名が実名となり、ファンファーレも実際に中央競馬で使われているものに変わった。
ちなみに、今作まではBCパスワードは基本的に過去作のものを使うことができた。
シリーズ人気絶頂期の作品で、競馬誌にも定期的に特集コーナーが作られ、後述の通り専門誌まで作られた程の人気を誇る。
育成ではおまかせ厩舎と自調教の切り替えが可能になり、ある程度の口出しができるようになった。おまかせ厩舎にもそれぞれ特色があり、厩舎選択のカーソル初期位置である藤枝厩舎による藤枝マジックは有名。またおまかせとの切り替えはいつでも個別に可能なため、特にお気に入りの馬や重要な時期だけ自分で調教し、他はおまかせというプレイスタイルも可能。
レースはハードウェア性能の向上により、最大16頭立てを家庭用で初めて実現した。
勝負服が実際に使われているものとなり、キングジョージ、アーリントンミリオンが追加された。また現実でフェブラリーステークスがGIに昇格したため本作でもGIとして施行。しかしダート馬に対する査定が不十分のため、当時のダートの強豪たちを破るのはそれほど難しいことでもなかった。
前作で日本騎手クラブと揉めたこともあってか、日本人騎手のみ変名に戻された。
生産では牧場長のコメントに父親似、母親似が加わり、多くのプレイヤーを悩ませた。
また、4作に渡り無料種牡馬としてリストの最後を守ってきたマチカネイワシミズが引退。後任には現実で良血と期待されながら1勝だけで故障引退したムーンライトパレスが就任。繁殖最安値のアンチョビーと配合すると面白配合が成立するが、マチカネイワシミズ程のインパクトはない。
引退時に種牡馬として売却した牡馬の仔がセリ市に登場することがあり、限定的ながら父系を伸ばせるようになった。 なお自己生産種牡馬を親に持つ仔は全て牡馬となっている(牝馬を出すと血統表が混乱しゲームバランスに問題が出るため)。
周辺事情ではあるが、専門誌であるダビスタマガジンが創刊。CD-ROMを添付してデータの配布を行なっていた。
ニンテンドウパワー書き換え専用として発売。
96のバージョンアップ版ではあるが、パスワードはPS版と互換性を持つようになった。
BCに大井競馬場がある
優香のおっぱいでキュッキュッ♪ PS版のバージョンアップ版。ポケットステーションにも対応。
全体的にグラフィックが向上し、PS版の前作以上にレースで馬が滑らかに動くようになった。牧場主など一部キャラクターのグラフィックが描き直され、デフォルメ調だった前作からリアルタッチに変化した。ファンファーレ時の演出も強化されている。
システムの関係で元々横幅が広かったために結果そうなることがあったPC-98版と違い、大逃げとまくりがシステムとして正式に組み込まれたが、この作品を境にレースバランスが極端になっていく。
現実ではこの年から宝塚記念のファンファーレが変更されたが、対応が間に合わなかったのかこの作品では従来通り関西の統一ファンファーレとなっている。
高嶺の花として長く君臨していたパリティビット、サヨナラの両最高額名牝が引退。PS無印版で登場したムーンライトパレスからカリスタグローリに無料種牡馬が交代。
今作では自己生産馬を売却する際にセリに出さなければならないという縛りが入り、売却時期が制限されてしまうことになった。しかしセリ登録すると登録ファイルに保存され、ポケットステーションを通じて他のプレイヤーに自己生産馬をプレゼントできるようになっている(パスワードも従来通りある)。また、売りに出した馬のセリに自分が参加して値を吊り上げることもできるが、やりすぎると結局自分のところに戻ってきてしまうことも。
BCはダビスタマガジンでの追加機能だったグランプリやサバイバルがデフォルトで追加されている。
PS版をベースに移植された。
ひとつの大きな窓の中に複数の小窓が存在する、当時のPCゲーによくあった作り。
ノミネーションセール初登場
今作から一定以上の金額の種牡馬はシーズン前に権利を購入しないと使えなくなった。その反面、基準額を下回る種牡馬はブックフルにならなくなる。
全体的に従来作と比べて操作性が悪く、ユーザーからは不満が寄せられた。
デビュー前に産駒の能力をある程度把握できるコメントの出現がランダムになり、能力判定が難しくなった(例:スピードコメントの基準を満たしているのにスピードコメントが出ないなど)。ライバル競走馬にダートの適性が設定されておらず、クロフネがダートで弱いという指摘を受けている。
馬券は現実では馬単と三連複が発売されているが、今作では対応が間に合わなかったのか搭載されていない。