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トリスとは、サントリー酒類が販売するウイスキーのブランドである。
サントリーのウイスキーの中でも低価格の部類にあり、レッドの少し上、角瓶よりも下のランクとなる。
戦後に本格発売し、低価格ウイスキー(旧酒税法で3級、2級)の代名詞として愛飲された。
21世紀にリニューアルしてからは、若年層にも人気を呼び、さらに角瓶でブームになったハイボールを缶(1960年にウイスタンとして販売、50年後にトリスハイボール缶として再販となる)で発売し、人気に拍車がかかった。
大正時代に、洋酒販売に力を入れようと計画していた中で、ウイスキーとはいえない模造アルコール(果実酒を蒸留したようなもの)を入手した。当初これでは売れないと判断した創業者の鳥井信治郎は、これをワイン樽に貯蔵した。
数年後にこれが熟成して琥珀色になってウイスキーのような味になったため、これを「トリスウヰスキー」として販売したところ一気に売れた(現在の規格ではブランデーに該当する)。
これによりウイスキーが売れると判断すると本格的に力を入れることとなり、スコットランドに留学していた竹鶴政孝を招聘し、蒸留所を山崎の地(実際には大阪府島本町)に建設、ウイスキー作りを始めることとなった。
戦後になって粗悪品の焼酎などが横行する中、1946年にトリスウイスキーを本格発売、うまさと低価格で人気を呼ぶようになった。歓楽街にはトリスバーができるようになった。
また、1958年に榊原良平の手によってマスコットキャラクターのアンクルトリスが誕生、様々な広告メディアに露出するようになった。
1960年にはハイボール缶「ウイスタン」を販売、各地でハイボール「トリハイ」が飲まれるようになった。
またキャンペーンとして「トリスを飲んでハワイに行こう」を実施、当時は海外旅行の規制があったために、そのまま旅行券を渡すのではなく、旅行資金を贈呈するものだった。 このキャンペーンが、日本においてハワイが「あこがれの海外旅行先の定番」となる一因となったとも言われる。
1980年代になると焼酎ブームによってトリスの人気は落ちるものの、2003年にボトルと味をリニューアルして再登場、アンクルトリスも復活した。
2010年代以降、角瓶ハイボールの流行により角瓶の原酒が不足したため、代替としてトリスハイボールの普及に務め、現在では缶入りも販売されるに至っている。
1950~1960年代に流行した安酒場。トリスハイボールとつまみのピーナッツを安価で提供することを特徴とした。サントリーが価格の均一化やPR誌「洋酒天国」の配布等、半ばフランチャイズ的な支援展開で推進した。
結果、安心して洋酒が安く飲める貴重なバーと言うことでサラリーマンや学生たちの人気を集め、最盛期には全国に約2万店舗にまで増殖したという。
しかし時代の移り変わりによりその店舗の数は減少の一途をたどった。サントリー広報部調べによると、当時のトリスバーで残っているのは2011年の段階でたった十数軒であるとのこと。
下記参考リンク内に登場する店名「サントリーパブ ブリック」や「サントリーバー まいまいつぶろ」を見るに、必ずしも「トリスバー」という名称ではなく「サントリー○○」という名称の場合もあったようだ。
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