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ドナルド・ジョン・トランプ(Donald John Trump, 1946年6月14日 - )とは、アメリカ合衆国の不動産王であり、アメリカ合衆国第45代大統領である。
日本では「ドナルド・トランプ」、あるいは「トランプ大統領」「トランプ氏」の方が通っている。
ドナルド・ジョン・トランプ Donald John Trump |
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基本情報 | |
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国籍 | [画像を見る]アメリカ合衆国 |
生誕地 | [画像を見る]ニューヨーク |
出身地 | [画像を見る]ニューヨーク |
生年月日 | 1946年6月14日 |
没年月日 | -- |
死没地 | -- |
別名 | -- |
職業・肩書 |
実業家 |
備考・その他 | |
人物テンプレートボックス |
1946年ニューヨーク生まれ。ペンシルベニア大学卒業。父親の流れを組み実業界へ踏み入れ、1980年代に不動産投資で成功、アメリカンドリームを果たした「不動産王」として名を馳せる。
トランプは成功と失敗を繰り返し、総資産540億ドル(6兆円)、個人資産45億ドル(5000億円)の資産を築いたトランプ大統領とアメリカの真実(著者)副島隆彦(出版)日本文芸社 P114〜118。 トランプは、ペンシルベニア大学を卒業後、不動産会社に入社したが、アッパーサイドで1番安いアパートに住んでいた。「玄関の呼び鈴」を押すと、「いきなり銃で発砲してくる様な人たち」が住む街で仕事をする事により、度胸を身に付けていったトランプ大統領とアメリカの真実(著者)副島隆彦(出版)日本文芸社 P124。
トランプは、自治体公社「マーク」が取り組んでいた「ニューヨーク市の財政立て直しプログラム」に挑戦し、ニューヨーク市の財政再建に貢献。ニューヨーク市の都市開発事業に参加した。ここで築いた人脈により、自前で資金調達が可能となったトランプ大統領とアメリカの真実(著者)副島隆彦(出版)日本文芸社 P126〜127 。トランプは、自分で調達した資金を元手に資産を増やし、38歳の時には不動産王と呼ばれる様になったトランプ大統領とアメリカの真実(著者)副島隆彦(出版)日本文芸社 P128。
トランプは、経営危機を迎える事はあったが、「ニューヨーク市の財政立て直しプログラム」に参加した経験を生かし、状況を打開し続けた。2007年の「サブプライムローン問題」「リーマンショック」という不況においては、社員を解雇せずに乗り切る事に成功する。トランプは、厳しい状況に置かれても、従業員のクビを切らずに面倒を見たトランプ大統領とアメリカの真実(著者)副島隆彦(出版)日本文芸社 P127 、P152。
テレビ番組などにも積極的に進出し、特に自らが主演とプロデューサーを兼任して企画したテレビ番組「アプレンティス」で一躍知名度を高める。「You're fired(お前はクビだ)」の決め台詞で有名。ビンス「それ俺の台詞…」
過激な発言のほか、積極的なメディア露出も彼の知名度を広げる手段となった。
▲2015年6月に共和党候補として、2016年のアメリカ大統領選挙への参加を表明(副大統領候補には元インディアナ州知事 マイク・ペンスを指名)。主流派と呼ばれている既存の勢力とは違った姿勢で有権者にアピールして支持を集め、ついには予備選挙を勝ち抜いて共和党の大統領候補として指名を受けるに至った。
マスコミは過剰ともいえるほどにネガティブキャンペーンを行い、トランプ氏が共和党候補に指名され、民主党候補として「ヒラリー・クリントン」が登場した際も、開票直前まで「ヒラリー優勢」を報道し続けた。
こうした逆風を物ともせず、2016年11月8日に実施された大統領選挙では、民主党のヒラリー・クリントン氏を破って勝利。2017年1月20日(日本時間:21日)に就任宣誓式を経て、正式に第45代アメリカ合衆国大統領に就任した。大統領就任時70歳という年齢は、史上最高齢である。また政治家としての活動も、軍人経験もない人物の大統領就任も史上初である。
大統領としての給料は、全額寄付しているCOURRiER Japon2020年7月20日【世界を見渡すニュース・ペリスコープ】 ド派手なリーダーの”裏”の顔─トランプは「大統領としての給料」を全額寄付していた!。
ISISを打倒した。ISISの活動が活発だったイランやイラクなどからの入国を90日間禁止した。中国の習近平がアメリカを訪問し、首脳会談を行った。この時、トランプ大統領は、ISISの活発な地域にミサイルを59発撃ち込み、滅ぼした。その事を会談の席で、習近平に伝えた隠れトランプのアメリカ (著者)横江公美(出版)扶桑社 P107。
チョコレートケーキを食べていた習近平は、その時、持っていたスプーンを落としたという。
アメリカによるミサイル攻撃から逃れたISISの指導者アブバクル・バグダディも、2019年10月に掃討隠れトランプのアメリカ (著者)横江公美(出版)扶桑社 P108。
▲各種世論調査では一瞬他の候補に抜かれることはありつつも、共和党内ではほぼ常時トップの支持率を維持してきた。普通ならば一発アウトであるはずのこれらの過激な発言であるが、彼の支持率は落ちていない。実はこれにはトランプ大統領の支持層に理由があるのである。
トランプ大統領は就任当初から任期中、ずっと支持率は低かった。大統領就任当初の支持率は46%で歴代大統領の就任当初としては低支持率で、就任2ヶ月の2017年3月の支持率は36%と前任のオバマ大統領の任期中の最低支持率38%すら下回った。(ギャラップ世論調査)その後は失業率の低下や株式高騰など経済は好調になったが支持率は伸びず常に40%前後で不支持率が50%前後という状態が続き、大統領選挙前でも支持は伸びず、常に民主党のバイデン候補より低かった。
大統領在任中は政敵に対して口汚く罵る品の無さが目立ち、バイデン候補には『ゴミ溜めから拾われてきた』、下院議長のペロシ議長には『狂っている』、自分を批判したCNNには『三流の酷い放送局』と、到底アメリカ大統領が公式に言うとは思えない下品な中傷を名指しで行って来たのである。本来は激しい批判を受けて撤回して謝罪するものであるが、トランプ大統領は一度も謝罪することは無かった。
なぜならトランプ大統領は中西部から南部にかけての白人労働者層から熱狂的な支持を受けており、彼らの盤石な支持がトランプ大統領を支えているという構図が出来ているのである。彼らは白人のなかでは貧困層で、未だにアメリカ南部では黒人をはじめとする有色人種への差別がくすぶっている。トランプ大統領が黒人やヒスパニックなどの移民層を口汚く罵ることで、彼らは大喜びして支持するのである。トランプ大統領はこうした自分を支持する層を煽ることで盤石な支持が固まり、支持してくれる白人労働者層のために自分を批判する者に徹底的な中傷をするのである。このヘイトの共依存状態があることから、民主党や北部の白人層、黒人、ヒスパニックから忌み嫌われても数字上の支持は落ちない。そのため「あいつの支持者は貧乏人で低俗な人間」「トランプを支持する奴は人間として恥ずかしい」と言った誹謗中傷は、かえってトランプ支持者達の団結力を強めるだけの結果になってしまっている。そして南部の白人層や軍人・警察官などから支持を得てトランプ大統領は自信を深めるのである。(朝日新聞2019年11月3日アメリカ大統領選2020特集より抜粋)
こういう方法でトランプ大統領は自身の支持層を盤石なものにした。しかしこういう敵を作ることで反動で支持を集める方法はひとつ間違えれば敵の怒りに本格的に火をつけるか、味方の支持層が不満で火がつきかねない非常に危険な支持の集め方であり、敵を完全に敵に回せば取り返しがつかないことになるのである。現に敵の怒りを散々に煽ったトランプ大統領は支持層以外すべてを敵に回し、2期目の大統領選では自分が煽った炎に巻かれて炎上し、大統領選ではバイデンに敗れて大統領の座を失った。
他人の助言を素直に受け入れることが出来る人物。「You know the pact we have with Japan is interesting. Because if somebody attacks us, Japan does not have to help. If somebody attacks Japan, we have to help Japan.(ご承知の通り、日米条約は憎いものである。日本に何かあったらアメリカは助けなければならないが、アメリカに何かあっても日本は助ける必要が無い。)」という発言も、「日本が多大な予算を出している」ことが分かると、態度を改めている文藝春秋2016年11月号「特集 米大統領選クライマックス トランプは米国の異端では無い」。
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