7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します
バランスブレイカーとは、その名の通り均整を傾ける存在の総称である。
その物全体のバランスから見て明らかに強すぎるために、他のもののバランスを破壊してしまうもののことで例えて言うなら「草野球チームにイチローがいるようなもの」である。
例えば物語の中でのものならばその物語の世界の規模から見てどう考えても強力すぎるために
それ一つで全てがぶっ飛んで台無しになってしまうような代物のことである。
デウス・エクス・マキナというのが近いかと思われるが、意図的にそのような設定がされている物もある。
ゲームでは主にバランス調整のミスやバグによってできてしまうもので、それによってゲームの根底を覆してしまうものもある。中にはゲームのバランスなど最初から投げ捨てているもの(FFⅧのジャンクションシステムはその最たるものであると思われる)や、アーケードゲームのボスキャラが家庭用でオマケで使えたり、RPGの2周目以降のお楽しみ要素のようにバランスが崩壊するようなものを無調整で、或いは意図的にバランスが崩壊するようになっていることに意味があるものもあり、これをバランスブレイカーということは少ない。また、ゲーム自体が難しいため初心者救済のために入れてあるようなゲーム内とは別の意味でバランスを取っているものもある。
通常、全体のバランスを整合するためにそういったバランスブレイカーはできるだけ作られないようにされるのだが、元々の原作仕様を再現した結果がバランスブレイカーという場合もある。
通例、RPGにおいては2~3個ぐらいは存在している場合が多いが、上述の救済目的やネタだったり意図的にそうなっている場合も多く、数が僅かであれば自分で縛るということもできるのであまり問題視されないことが多い。ゲームをつまらなくしない程度のバランスブレイカーは往々にしてプレイヤーの記憶にいい意味で残り、時にそのゲームの名物になる場合もある。
一方、対戦要素が重要な位置を占めているゲームではこれが一つでもあるとゲーム全体が崩壊してしまう危険があり、特にアーケードゲームでは致命傷になる。
バランスブレイカーの中にはバランスどころかゲームそのものを破壊しかねない要素(ゲームブレイカー)が含まれているものもあるが、それはごく僅かな例……だと思う。同類項目として「公式チート」が挙げられる。
▲