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パスパ文字


ヨミ: パスパモジ
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パスパ文字 (八思文字、パクパ文字) とは、元王朝の時代にモンゴル語等を表記するために作られた音素文字


概要


古新字とも呼ばれ、字形の特徴から方形文字とも呼ばれる。UnicodeではU+A840-A87Fの位置に収録されている。

モンゴル帝国 (元王朝) の第5代皇帝フビライ・ハーンが、チベットの高僧パスパに新しい文字体系を作らせ、それまで通用していたウイグル式のモンゴル文字に代わる国家の新たな文字として普及させた。

パスパ文字は1269年に布され、モンゴル語の他、中国語チベット語サンスクリットの表記にも用いられた。書写に向かない形と言われ一般には広く普及しなかったが、当時の公文書、碑文、印章、貨幣等に用いられた例が多く存在し、現在でもチベットにおいて文書の見出しや印章、寺院の装飾等で用いられている。

パスパ文字はチベット文字を元に作られているが、チベット文字横書きであるのに対し、パスパ文字はウイグル文字と同様縦書きで、行送りも左から右方向である。

子音文字が基本的に「a」を伴って読まれ、音節末子音をも表すのは、チベット文字と同様である。一方、「a」を別の音に置き換える時、チベット文字では子音文字の上下に音半体記号を付けるが、パスパ文字ではこれらの記号を由来とする文字を、常に子音文字の下に付けて表記する。また文字は音節単位で繋げて表記するが、チベット文字と違い音節区切り記号は使用しない。

書体の種類としては標準的な物以外にも、漢字に筆画を複雑化させた印章向きの物や、各文字が横長である装飾向きの物が存在する。


文字の一覧


音価は言によって異なり、ここではその一部を示した。また、パスパ文字の右側に元のチベット文字も示した。

子音文字
ka [画像を見る] /ka/ [画像を見る] [画像を見る] /a/ [画像を見る] [画像を見る] /ɡa/ [画像を見る] [画像を見る] /ŋa/
[画像を見る] [画像を見る] /tɕa/ [画像を見る] [画像を見る] /tɕʰa/ [画像を見る] [画像を見る] /dʑa/ [画像を見る] [画像を見る] /nʲa/
[画像を見る] [画像を見る] /ta/ [画像を見る] [画像を見る] /tʰa/ [画像を見る] [画像を見る] /da/ [画像を見る] [画像を見る] /na/
[画像を見る] [画像を見る] /pa/ [画像を見る] [画像を見る] /pʰa/ [画像を見る] [画像を見る] /ba/ [画像を見る] [画像を見る] /ma/
[画像を見る] [画像を見る] /tsa/ [画像を見る] [画像を見る] /tsʰa/ [画像を見る] [画像を見る] /dza/ [画像を見る] [画像を見る] /va/
[画像を見る] [画像を見る] /ʑa/ [画像を見る] [画像を見る] /za/ [画像を見る] [画像を見る] /a/ [画像を見る] [画像を見る] /ja/
[画像を見る] [画像を見る] /ra/ [画像を見る] [画像を見る] /la/ [画像を見る] [画像を見る] /ɕa/ [画像を見る] [画像を見る] /sa/
[画像を見る] [画像を見る] /ha/
[画像を見る] [画像を見る] /qa/ [画像を見る] [画像を見る] /xa/ [画像を見る] [画像を見る] /fa/ [画像を見る] [画像を見る] /ʔa/
子音文字 - サンスクリットの表記で使用する物
[画像を見る] [画像を見る] /ʈa/ [画像を見る] [画像を見る] /ʈʰa/ [画像を見る] [画像を見る] /ɖa/ [画像を見る] [画像を見る] /ɳa/
文字
独立頭形 [画像を見る] [画像を見る] /a/ [画像を見る] [画像を見る] /i/ [画像を見る] [画像を見る] /u/ [画像を見る] [画像を見る] /ɛ/ [画像を見る] [画像を見る] /o/
中・語尾 - [画像を見る] [画像を見る] [画像を見る] [画像を見る]
独立頭形 [画像を見る] [画像を見る] /e/ [画像を見る] /ø/ [画像を見る] /y/
中・語尾 [画像を見る] [画像を見る] [画像を見る]

文字 /a/ は音節の頭に来る場合のみ表記する。/o/ と /ø/ は、下に別の文字が来る場合それぞれ [画像を見る] [画像を見る][画像を見る] [画像を見る] の形になる。/i/、/u/、/ɛ/ は前に付く子音文字によっては向きが左右逆となる。

子音の添足字・添頭字
[画像を見る] [画像を見る] /w/ [画像を見る] [画像を見る] /j/ [画像を見る] [画像を見る] /r/ [画像を見る] [画像を見る] /r/

[画像を見る] は子音文字の前、それ以外は子音文字の後ろに付けて重子音を表す。用法はチベット文字と同様である。


参考文献



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関連項目



外部リンク



最終更新日: 16/12/23 00:15
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