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ヒクイドリ


ヨミ: ヒクイドリ
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ヒクイドリとは、ヒクイドリヒクイドリ科の鳥類である。(かつてダチョウに分類されていた時期もあった。)
絶滅危惧種


概要


学名はCasuarius casuarius。ヒクイトリ属Casuariusには2017年現在時点で現存種は3種確認されているが、その中で本種が最大種である。

単に「ヒクイドリ」と言えば狭義にはこの種をす。しかし広義には、他の現存2種Casuarius unappendiculatusパプアヒクイドリ、あるいはヒトニクダレヒクイドリ)やCasuarius bennetti(コヒクイドリ)も含めたヒクイトリ属全体を総称して「ヒクイドリ」という事もある。

そのため、特にこの種Casuarius casuariusして呼ぶ名称として「オオヒクイドリ」「フタニクダレヒクイドリ」「オーストラリアヒクイドリ」といった別名もある。


生態


世界で三番に大きいで、ダチョウと同様に飛ぶことはできない。オーストラリアインドネシアパプアニューギニアの熱帯のある場所に生息する。
一般的な全長は170cmとかなり大きく、人間大人しうる大きさである。
体重はダチョウに次ぐ重さで、その身長相応のものになっている。
羽の色が鮮やかであり、トサカのデカさや顔立ちの鋭さと相まって、前方から見た時のご尊顔は「イケメン」と評判。
雑食性だが、に果実を摂取している。体内には、他の動物ならになるものをたべても安全に消化出来るという高い消化機を持っている。食としている木の実の中には、ヒクイドリの特殊な消化管を通らないと発芽しないものもあり、食物連鎖の関係を構築している。

繁殖時、メスは交尾を済ませを産むと、抱をオスにまかせて次の繁殖相手を探しに行くという。種の保存の観点でいくとそのサッパリとした気質は都合が良いとも言えよう。

名前の由来は、首の部分の垂れが、まるで火を食っているようだったからという説が有
焼けた石炭を食べていたからという俗説もあるが、そういった習性はない。消化を助けるために石を食べるという鳥類に見られる習性を石炭を食べていると勘違いされたという説もある。
少なくとも石炭だけに限って言えば、食べてしまったら恐らくほどんどの動物が死ぬことは明なので、純に判断すれば伝承上の話に過ぎない。しかしヒクイドリの中には釘を食べてしまっても生きていた個体がいるという話もあり、そのの丈夫さが伝承として紆余曲折を経て今の俗説となったのではとも言われる。


世界で一番危ない鳥


そんなヒクイドリであるが、実は「世界で一番危険な」という肩書きを持っており、危険動物としてギネスブックにも載っている。

その理由は強・強固な足にある。
ダチョウ同様に飛べないということもあり、ヒクイドリの足は非常に発達している。本気で走ればその時速50kmは出せるほどの健脚を誇る。
同時にこの足はヒクイドリの生命線でもあるためか、鱗が大変に頑強で、さらにスパイクのように鋭いという優れものであったりする。

かしこの強な脚部は、他の動物にとっては脅威となる。

ヒクイドリは普段内気で、自分から襲ってくることはなく、むしろ野生の世界では捕食にあたるである。
だが、一度身の危険を感じると自己防衛のために怒り狂い、その健脚で相手との距離一気に詰め、勢いに任せて敵に向かって強キックを浴びせる。
相手は死ぬ……とは限らないが、めて相手には出来ないキックである。

少なくとも、ヒクイドリに蹴られた相手がタダでは済まないことには違いない。
な足、足の速さ、そして身体の重さが乗っかった蹴りをまともに食らえば、何度も言うが人間とて殺されかねないレベルである。
勢いのついた蹴りによっては砕け、は切り裂かれてしまうのである。「人が蹴られたらが裂ける」と言われるほど。

もしヒクイドリに出くわすようなことがあれば、刺することは絶対にしてはいけない。敵対心がないとわかれば、内気なヒクイドリが襲ってくることはないので安心しよう。というかそもそも日本人がヒクイドリの生息地に迷い込むようなことはまずない。
ただ、2012年8月には秋田県で個人の飼育下にあったヒクイドリが脱走し、世間を大いに騒がせており、絶対日本で遭遇する機会がないというわけでもないようだ。

ヒクイドリ伝説


絶滅の危機


そんなヒクイドリも、今や絶滅危機している。オーストラリアではわずか1000羽程度しかいないという。
かつて人間に駆除された過去があるのと。ヒクイドリの生息地は熱帯だが、その住処となる熱帯の減少が続いているためである。

こうして数を減らしているうえに、2007年頃には生息地である熱帯などをサイクロンが襲い、食べるものを失って餓死する個体が多く発生した。
様々な要因が重なったことでヒクイドリは減少の一途を辿っており、仮に繁殖しても生きるのが難しいことになっている。一部の学者は「生存確率は1%以下」としたほど。


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最終更新日: 20/01/17 05:56
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