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フジキセキ


ヨミ: フジキセキ
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フジキセキとは、1992年まれの競走馬・種。「サンデーサイレンス産駒初の三冠馬」になるかもしれなかったである。

名前は「富士奇石」と書き、富士しい石を意味する。


競走馬時代


サンデーサイレンス ミルレーサー ファビュルーという血統。サンデーサイレンスにとっては初年度産駒であった。ちなみに、は血統表に有名種がほぼ見当たらない、近年では非常にしい異系血脈である。サンデーサイレンスもかなり傍流の血統なので、本は血統的には非常にしいであると言える(一時は三流扱いされていた)。

サンデーサイレンスは輸入時、もちろん大きな注を集めていたが、大成功するとまでは思われていなかった。というのは、当時日本ではアメリカの一流が種として大成功を収めた例がく「アメリカ競馬パワーでがーっと行く競馬なので、日本向きじゃない」とか思われていたのである。サンデーはもちろんこれまで来たアメリカとは格が違うのだが「ダートの短距離で成功するかもね」くらいに言われていたである。

産駒が生まれてからもその評価はあまり変わらなかった気がする。体は評価する人もいたが、とにかく気性が荒いがむっちゃ多いと評判だった。もっとも、育成牧場で致が始まると次第に評価は高まっていたらしいが。

そのサンデーサイレンス初年度産駒の一番がフジキセキである。それはもう、当歳の時に牧場の人が「こいつがNO.1です!」とく挙げたというのだから凄い。

渡辺栄厩舎に入厩したフジキセキ。調教でも非常に良い動きを見せ、大きな期待を集めたのだったが、ゲート試験になんと5回も落ちてしまう。これが愉快な事に、ゲートに入るのはすぐ入るのに、ゲートが開いてもしれっとした顔して出やがらなかったのである。

このエピソードから分かるようにフジキセキはいたずら好きのやんちゃ坊主で、渡辺師は後に「こんな楽しいはいなかった」と述懐している。サンデーサイレンス産駒にしては暴なところはかったようである。走る事が大好きで、あわせなんて怖くて出来ないほど調教でもぶっ飛ばしていたらしい。

戦。出遅れながら楽々捲って8身差で楽勝。持ったまま。あまりの強さに新潟競馬場はどよめいた。この時、新戦で続々サンデーサイレンス産駒が勝ち上がっており、サンデーサイレンスの種としての凄さの「片鱗が」明らかになっていたわけであるが、この時のフジキセキの強さは「もしかしてサンデーって恐ろしい種なんじゃ」と思わせるに十分だった。

もみじステークスでは後のダービータヤスツヨシとの対決になったのだが、タヤスツヨシが押し捲り叩き捲りなのに、ほいほいっと角田騎手が促すだけ。楽々勝利。しかもレコード。いやいや、おいおい。ちなみにツヨシサンデー産駒であり、この頃には「サンデーサイレンスってすげぇぞ!」と大騒ぎだった。

朝日杯3歳ステークスでは外のNO.1、スキーキャプテンとの対決だったのだが・・・。

直線で最内からなりでちょっと抜け出すフジキセキ。ん?なんで行かないの?行けないの?と思ったら、角田騎手は大外を見ている。そこから猛然とスキーキャプテンが追い込んできた。角田騎手はそれを確認。それからフジキセキにゴーサインを出す。スキーキャプテンも物凄い脚だったが、余裕十分でフジキセキが勝利。見たは辛勝?という感じだったが、角田騎手は楽勝だと言ってのけた。なにせも使っていないのである。

もはやこの時点でその強さは同世代に冠絶したものと見做され「三冠馬間違いし!」とのがそこかしこで聞こえたものである。なにせこの前年にはナリタブライアン三冠馬になっていた。シービーとルドルフみたいに二年連続三冠馬だ!と盛り上がったのである。

翌年。初戦に選んだのは弥生賞。16kg増だったが、たくましくなったなぁというだけでそれほど太め感はく、ファンの期待は揺るがなかった。

レースでは重馬場スローを二番手追走。直線入り口で先頭に立つ。しかしなんか伸びない?外からホッカイルソーが襲い掛かってくる。おおお、駄か?やっぱり熟なだけだった?と思ったら。

あざ笑うような脚でぐわ~んと引き離し、二身差。渡辺調教師が苦笑しつつ「遊び半分」と言ったように他めきったレース振りは正直「とんでもねぇだよこいつ!」とファンを呆れさせた。そして、新種サンデーサイレンスがいきなり三冠馬を出す事を、多くのファンは確信したのであった。

・・・のだが。

弥生賞から一月もたたない内に重度の屈腱炎が明らかになり引退が決定。

え~!?ファンは呆然。三冠どころかクラシック戦線を戦う姿さえ幻となり、その年のクラシックは一気に色あせてしまったのであった。

その後、皐月賞ジェニュインダービータヤスツヨシが勝ち、「サンデーサイレンス」はフジキセキがいなくなっても衰えを見せず、それどころか年を追うごとに拡大して日本競馬を飲み込む事になるんであるが、もしもフジキセキが「いきなり三冠馬」になっていたら、また違った展開を見せたかも知れないとも思う。もっとくから海外に雄飛するサンデー産駒が出たんではないかとも思うし、その中からケンタッキーダービーを親子制覇するサンデー産駒が出たかもしれない。

とにかく、たったの4戦しか走っておらず、しかもどう見てもどのレースも本気で走っていない。底が知れない強さはその後全てのサンデーサイレンス産駒の中でも屈のものがあると思う。反面、所詮は3歳までしか走っていないであるので、その後どうなったかは分かったもんではないという意見もある。同期ジェニュインタヤスツヨシ以降苦戦した事もあり、フジキセキの成長に疑問を投げかける意見もある。

まぁ、結局は「事是名」であり、故障した時点でフジキセキは「未完の素質」以上の何者でもない存在になってしまった。実に惜しい。


種牡馬として


フジキセキ以下初年度産駒の活躍ぶりから、サンデーサイレンスウルトラ人気となった。しかしながらサンデーサイレンス生き物であるからヤレル回数には限界があるのである。殺到する種付け依頼を全てこなす訳にはいかなかった。

そこへ登場したのがフジキセキである。当たり前だが当時、サンデーサイレンスの後継種なんてほとんどおらず、しかも競争生活をきちんと送って成績もちゃんと残したとなると、フジキセキしかいなかった(初年度産駒なんだから当たり前だ)。

当然、サンデーを付けられなかった生産者にフジキセキは大人気となった。サンデーサイレンス産駒であるだけではなく「幻の三冠馬」であり、底を見せない強さから本自体に掛ける期待も大きかった。おまけに、血統も非常に傍流で、幅広いに種付けする事が出来たのである。118頭もの種付け数はに勝るとも劣らない。

故に、その種入り時点で、フジキセキの種としての成功は約束されているともっぱらの評判だった。

・・・のだが。

これが意外に苦戦する。初年度からそこそこ走るは出すものの、重賞勝ちも出ない。おや?二年産駒でようやくダイクリーヴァが出るものの、期待からすれば大外れレベルである。

・・・やっぱり、血統があまりにも三流過ぎるのか?いやいや、勝ち上がり率は悪くないのだから、結局、フジキセキ自体も熟だっただけなんだよ。故障もするしね。う~ん。

オーストラリアにシャトル種として出されたりして、すっかり当初の期待は忘れられてしまう。それでも重賞勝ちをポツポツと出し、サイアーランキング2000年からベストテンキープ。・・・え?

そう、実は手ではないだけで、フジキセキ産駒は堅実に走っていたのである。G1を賑わすがあんまり出ないだけで。そもそもフジキセキが苦戦していた頃、そのG1戦線で猛威を振るっていた種というのは他ならぬサンデーサイレンスなんである。

当時はサンデーサイレンスの絶頂期。3000万円に達したと言う種付け料。選りすぐりの名200頭以上に種付けをマシンのようにこなし、生まれた産駒はG1を呆れるような勢いで勝ち捲る。いやいや、そんな化け物とべんなや。フジキセキが口をきけたら言ったであろう。

そもそも、フジキセキ産駒はサンデーサイレンス産駒よりも体が大きく、パワーに出る事が多かったのである。サンデー産駒のようにクラシックに間に合わせるために仕上がりをめようとすると故障を生じ易かったのだ。それが分かってきて、じっくりと育てられ始めるようになるとフジキセキ産駒はようやく本領を発揮し始める。

カネヒキリJCダートを連覇するなどダート王として活躍。キンシャサノキセキ高松宮記念勝利オーストラリアで残してきたサンクラシークがドバイシーマクラシック優勝。他にも次々とG1戦線を賑わすが出て、フジキセキの種としての名全に復活したのであった。サンデーサイレンスもいなくなった事だし、後は念願のクラシック戦線での残してきたタイトルを獲得するが出るのを待つだけであろう。

しかし、2011年以降、フジキセキは種付け作業を取り止めている。繋養先からの正式発表はなく、一部報道では「痛により引退状態」と言われている。「ラストクロップ」は2011年世代。その最後の世代で自身が成し得なかったクラシック競走制覇、イスラボニータ皐月賞を勝った。競走馬引退から実に19年の歳が流れていた。

2015年、頚椎を損傷し23歳で死亡した。後継種としてはカネヒキリが種付け中の事故で死んでしまったが、キンシャサノキセキやダノンシャンティ韓国に輸出されたサダムパテックがおり、イスラボニータも繁殖生活に入る。

2014年まで産駒の通算勝利数、通算重賞勝利数は内産種として歴代一位であったが、同後輩であるディープインパクトに塗り替えられた。しかし、サンデーサイレンスの最初の後継種として、血をさらに広げたことは大きな功績である。


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最終更新日: 18/06/05 22:02
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