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ラテン語


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ラテン語 (羅:lingua Latina) とはインド・ヨーロッパ語族のイタリックに属する言である。

ローマ帝国やそれを引き継いだ中世ヨーロッパで長らく使われ、ある種西洋文明の「古典」の根幹にあるためそれに携わろうとする者には必須スキルとなる一方圏ではラテン語学習が日本古典に辺り学校教育で行われている、一部ではドイツ語と並ぶ厨二御用達言として定評がある(まあ文字も簡単だし)。なおバチカン市国ではいまだに公用語として使われているほか、学問の世界ではたびたび用いられるためいまだなお新が作られており、加えてもともと口なので死語であるにもかかわらず会話学習もやろうと思えばできる


歴史


イタリア半島ラティウム地方を発祥とする言で、元々はラテン人が話す少数言語だった。
しかし地中海全域に領土を拡大した大帝国ローマ帝国公用語となって以後、欧州全土に普及した。西ローマ帝国が消滅した後は日常的に話す言ではなくなったが、欧州の上流社会での嗜みとしてラテン語は学ばれた。
中世ぐらいまではヨーロッパで学問を学ぶ者・職者の共通言として使われていた点も重要である。学位論文はラテン語で記述したものだけが認められていたという。しかしデカルトは「方法序説」をはじめにフランス語で著し、のちにラテン語訳がなされたことに顕著なように、近世に入ったあたりから次第に自国語で論文や書籍が執筆されることが多くなっていった。


ラテン語の分化と影響


現代では、直系に当たるロマンス、いわゆるイタリア語フランス語スペイン語ポルトガル語ルーマニア語などがヨーロッパ々で話されている。古代ローマの所謂「古典ラテン語」の時代にも、書き言葉と話し言葉の乖離がすでに始まっていたとされており、そうしたラテン語の口(俗ラテン語と呼ばれる)がローマ帝国の拡大に伴って欧州広域に広がりながら分化し、帝国瓦解によって分化が促進され、現代の元になったと考えられている。

発音に関してはほぼローマ字読みで読めばよい。現代において、ラテン語を読むときはドイツ式・イタリア式・フランス式の3通りの方法により発音されている。昔はフランス式が流であったが、今はイタリア式なされることが多い。ラテン語の発音に関しては、フランス語スペイン語などにべて、多少は変化しているものの、イタリア語のほうがより近い。格変化はドイツ語に似ているが、これは決してラテン語がドイツ語に影を与えたからではなく、もともとは共通の祖先たる印欧祖(PIE: Proto-Indo-European)から分化したためである。そのためドイツ語だけではなく、古典ギリシア語サンスクリット、そしてヒッタイト語においても、格変化・形成・動詞の活用など様々な分野にまたがって似通っている点が見受けられる。

ちなみに、同じゲルマン群に属する英語において格変化が消滅しているのは、デーン人侵攻により流入してきた古ノルドの影、もしくはノルマン・コンクエストにより流入してきたノルマンフレンチ(ノルマンディー人のフランス語)の影によるものと考えられている。


現在のラテン語


今日では英語ヨーロッパはもとより世界の共通言としての地位に君臨している。

しかし、現在でも、生物の学名や天文学における星座の名前、元素の名前などの学術用、一部の法律歌、EU版「歓喜の歌」など「事情により、どこの日常でもない言を使う必要があるもの」「歴史的にラテン語を使うもの」では多岐に使われている。後、Wikipediaもラテン語版がある。

日本でも「西洋秘的なイメージを出す」などさまざまな理由で歌曲の歌詞の一部に使われている。関連動画を参照。

ちなみに現在までバチカン市国公用語となっているが的な場面にしか使われず、民は普段イタリア語を話し、外交はフランス語警察をやっているスイス人たちはドイツ語を話す。


難易度


ラテン語の難易度日本人にとっては計り知れないほど高い。

たとえば英語で最も変化の多いbe動詞はbe,am,are,is,was,were,been,beingの8種類、thouに対応する古い形art,wast,wertを含めても11種類である。しかしこれに該当するラテン語のsum動詞はsum、est、sumus、estis…(以下省略) 大体、67種類に活用する。
しかも、このsumですら少ないほうで、一般の動詞に関しては、人称(一人称、二人称、三人称)、法(直接法、接続法、命法)、態(受動態、動態)及び六つの時制に対し活用する。故に一つの動詞から137、分詞を含めれば225もの活用形が作られる。ある程度は規則的だが、覚えるまでは絶望的。しかも、かなり不規則なものもある。

名詞も、印欧祖の具格が奪格に吸収された以外、七つの格を持つ。その内地格(処格)もほぼ奪格に吸収され、大抵のは持っておらず、呼格も格とほぼ一緒だが、それでも五つの格を持つ。そして単数・複数を区別するため、一つの単につき最低十個の曲用を覚えなければならない。
さらに、名詞は男性女性・中性と三つの文法性(gender)を持ち、これが形容詞の変化にも影を与える。い話がこれを知っていないと、形容詞が使えない。

形容詞は大抵が後置修飾である(例:lingua Latina→言 ラテンの)。当然、名詞によっても変化するので活用の仕方は30以上になる。

逆に、日本語に近い部分は省略があること。日本語もよくがどっかへ飛んでいくが、ラテン語も先の動詞の活用のお陰でがなくても、文が成り立つ。更に、文の構造もおおよそSOVになっている。もっとも、先ほど述べた格変化と動詞の活用のお陰で、ある程度ごちゃごちゃになっても構わないのだが。

発音では、「RとL」の区別を除けば、音はa,i,u,e,oだし、子音も大して変わらない。ただし、話者がほとんどいない上、俗ラテン語、ロマンスと分化していく過程で、各で発音がバラバラになっていったり、ごとの読みがなされたりしているので、あんまり意味はない。ただ、長短の区別以外は基本ローマ字読みすればいいので楽ではある。が、細かいことを言い出すと、ギリシャ語由来のyの発音どうするだの、中央音の広狭だの、どの時代にのっとるかだの面倒なことはいくらでもでてくる。

彙においては、ロマンス論、建以前から彙を受け入れ続けてきた英語ともかなり共通しているものがある他、欧州の言に多大な影を与えている。英語にいたってはゲルマンのくせして、彙のおよそ50%相当がラテン語由来である。故に英語に親しみがあればある程度彙はクリアできるはず。ただし、取り入れる過程で意味や形が変化してるかも知れない。例えば、英語niceはラテン語nesciusに由来するが、ラテン語での意味は「未知の」という意味である。英語hostはhostis「敵」に由来する。また、英語zero中世ラテン語zephirumに由来する。

とまあ、このように、非常にめんどい。まあ、更に凄いのもあるが。

チャーチル

チャーチルは幼少期、mensa(日:机)の呼格が理解できず、何故机に向けて話しかけるのか、と教師に聞いたのだが返事は来ず。これがもっとamica(人)とかだったら違ったのかもしれないが、おかげでラテン語嫌いになり、0点をたたき出して劣等性のクラスに入ることに。しかし、この低い成績のために陸軍士官学校を薦められ、後に第二次世界大戦を戦い抜く英国首相を生むことと成る。

ザメンホフ

かつて人工言語エスペラントを発明したザメンホフは、古代から受け継がれたラテン語が世界共通になれると思っていたが、その難しさゆえに「不可能」との 結論に至ったという。彼は代わりに英語から簡易さを学びエスペラントにそれを受け継がせた。


文法



名詞


名詞は大きく分けて5つの曲用パターンがある。

第1変化名詞 第2変化名詞(男) 第2変化名詞(中) 第3変化名詞はっきり言って幹のヴァリエーションが多く、ここにあげたのもあくまでも一例である 第4変化名詞 第5変化名詞
単数 stēlla dominus verbum homō frūctus diēs
単数属格 stēllae dominī verbī hominis frūctūs diēī
単数与格 stēllae dominō verbō hominī frūct diēī
単数対格 stēllam dominum verbum hominem frūctum diem
単数奪格 stēlla dominō verbō homine frūctū diē
複数 stēllae dominī verba hominēs frūctūs diēs
複数属格 stēllārum dominōrum verbōrum hominum frūctum diērum
複数与格 stēllīs dominīs verbīs hominibus frūctibus diēbus
複数対格 stēllās dominōs verba hominēs frūctūs diēs
複数奪格 stēllīs dominīs verbīs hominibus frūctibus diēbus

形容詞


形容詞には女性を第1変化名詞、男性・中性を第2変化名詞と同じ語尾をとる第1・第2変化形容詞と、細かいヴァリエーションはあるが第3変化名詞と同じ語尾をとる第3変化形容詞の大きく2つの種類に分かれる。


動詞


まずラテン語の動詞がどれだけ活用するかを前述した英語のbe動詞にあたるコピュラ動詞であるsumで示してみよう。

直説法 現在 未完過去 未来 過去 未来
1人称単数 sum eram erō fui fueram fue
2人称単数 es erās eris fuisti fuerās fueris
3人称単数 est erat erit fuit fuerat fuerit
1人称複数 sumus erāmus erimus fuimus fuerāmus fuerimus
2人称複数 estis erātis eritis fuistis fuetis fueritis
3人称複数 sunt erant erunt fuērunt,、-ēre fuerant fuerint

接続法 現在 未完過去 過去
1人称単数 sim essem(forem) fuerim fuissem
2人称単数 sis essēs(forēs) fueris fuissēs
3人称単数 sit esset(foret) fuerit fuisset
1人称複数 simus essēmus fuerimus fuissēmus
2人称複数 sitis essētis fueritis fuissētis
3人称複数 sint essent(forent) fuerint fuissent

単数 複数
現在2人称 es este
未来2人称 estō estōte
未来3人称 estō sun

その他
不定法現在 esse
不定法 fuisse
不定法未来 futūrus esse/fore
現在分詞 (ēns)
未来分詞 futūrus,-a,-um

動詞にはそれぞれ活用語尾の直前の音がなにかで4つの活用パターンに分かれる。

直説法能動態現在形

要するに普通現在形。


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最終更新日: 19/04/30 02:09
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