ニコニコ大百科モバイル

7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します


リスグラシュー


ヨミ: リスグラシュー
掲示板をミル!
57カキコ!

リスグラシューとは、2014年まれの日本競走馬である。

い時期から活躍したが、古になってからGIを4勝した。引退間まで成長し続けていた遅咲きの名である。

な勝ち
2016年:アルテミスS(GⅢ)
2018年:エリザベス女王杯(GⅠ)東京新聞杯(GⅢ)
2019年:宝塚記念(GⅠ)コックスプレート(G1)、有馬記念(G1)


概要


~2歳

ハーツクライリリサイドAmerican Postという血統。
は現役時代ディープインパクトを初めて破ったことで有名。種としても世界王者ジャスタウェイGⅠYoshida(ヨシダ)を出すなど好調を維持している。一方は11戦5勝の仏国プール・デッセ・デ・プーリッシュ(1000ギニー)では1位入線しながら降着した経歴を持つ。英国産、仏国調教のBering産駒。プール・デッセ・デ・プーラン(2000ギニー)などGⅠ3勝を挙げたが、種としては成績が芳しくない。

2歳8月新潟デビュー。ここは2着に敗れるが、阪神に移った2戦は後続を4身ぶち抜き、2歳コースレコードを打ち立てる圧勝。その勢いでアルテミスS(GIII)に参戦し、ここも良血フローレスマジックらをきっちり差し切り勝利。堂々と阪神JF(GI)に駒を進めるが、ここに立ちはだかったのが欧州王者フランケルとディアヌ賞(オークス)スタセリタ子供という良血で2戦敗のソウルスターリング戸崎圭太代打騎乗したリスグラシューは後方待機から上がり最速で詰め寄るが、先団から上がり2位で飛んで行ったソウルスターリング相手にはまるで相手にされず敗の2着。思えばこの敗戦がリスグラシューのその後のキャラ付けを決定してしまったような…。

3歳

チューリップ賞(GIII)はまたもソウルスターリングと対戦。今度は中団から追ってみるが、ソウルスターリングに追いつくどころかキャリア1戦のミスパンテールにかわされ3着と敗れる。

本番の桜花賞(GI)は大本命ソウルスターリングの行きっぷりが悪く、直線の手応えはリスグラシューの方が上だったのだが、4番手に付けていた伏兵レーヌミノルが先に抜け出しり切ってしまった。リスグラシューは因縁のソウルスターリングこそ差し切ったが半身差2着。惜しい。

オークス(GI)ではそのソウルスターリングが圧勝しで2ヶオークスを制覇する偉業を達成。リスグラシューはいつも通り中団につけたが最後に他に挟まれるなどの不利もあり自己最悪の5着と敗れてしまう。

ローズS(GII)はソウルスターリングが古戦線へ向かい不在となった。チャンス到来…のはずが、ローズSは後方から追い込むがラビトランに末脚勝負で負けて3着。本番の秋華賞(GI)も重馬場の中よく追い込んだがそれ以上の末脚でぶち抜いたディアドラ敗の2着。

エリザベス女王杯(GI)はドスローペースで追い切れず8着と惨敗。結局3歳シーズンは勝ちなしに終わる。安定はしているが勝ちきれない。この時点ですっかりリスグラシューには「シルバーコレクター」「善戦ウーマン」「惜しい」という印がついてしまう。

4歳

オークスエリザベス女王杯と中距離戦でいまいちだったこともあり、初戦にマイルGIII東京新聞杯を選択。中団から群を切り裂いて差し切り、アルテミスS以来の勝ちを挙げる。

これならと阪神S(GII)では1番人気に支持されるが、またしてもスローペースで追い届かず、先行2頭に行った行ったを許す3着。どうにも噛み合わない。大本番ヴィクトリアマイル(GI)もの中上がり最速で追い込んだが一足先に抜けていたジュールポレールにハナ差振り切られて2着。惜しい…。
安田記念(GI)はめの進出を試みるが跳ね返され8着と惨敗。

を休養にあて、府中S(GII)で復帰。体重+12kgのせいかはたまた乗り替わったミルコ・デムーロか、強い末脚で直線半ばまで先頭を維持。しかしまたしてもディアドラに差し切られクビ差2着。

営はマイルCSではなくエリザベス女王杯(GI)を選択。上に香港ジョッキークラブ所属でブラジルから短期免許で参戦した「雷神ジョアン・モレイラを迎える。距離不安がないではなかったがモレイラならなんかやるかも、と3番人気に支持されると、スローペースを中団で追走するこれまでの惜敗パターンながら直線で上がり最速の末脚を繰り出し、絶妙に逃げたクロコスミアを寸前で差し切り。悲願のGⅠ制覇を成し遂げた。
なお、この勝利でこの日の京都競馬場は1Rから外国人騎手が11連勝。あわやレース外国人に持っていかれる寸前となったが、最終12Rで藤岡介が勝ち日本人全敗だけは免れた。

営は次走にさらなる距離延長となる香港ヴァーズ(GI)を選択。凱旋門賞でも人気となったWaldgeistなどっぽいメンツがう。モレイラコンビ継続し、前走同様スローペースを後方で待機し直線で一度は先頭に立つ勢いまでいったが、捉えようとした地元Exultantに差し返されまたも2着に敗れる。前走で金メダルを手に入れやっと善戦ウーマンから脱却できたかと思いきや、またも善戦街道に。惜しい。惜しすぎる。しかし初めての海外遠征でく状態もあまりよくなかったそうなので、混合の2400でよくやったともいえる。

この年は7戦して馬券圏外は1戦のみという安定感。JRA最優秀4歳上を受賞する。

5歳

5歳初戦にはGII金鯱賞を選択。ドイツの名手アンドラシュ・シュタルケを上に迎える。かなり強なメンツがったこともあり5番人気にとどまり、レースも出遅れてしまう。出遅れがく中でも中団からまたしても上がり最速の末脚を披露するが、3番手にいたダノンプレミアムが同タイムの末脚を使いまたしても2着。惜しい。

次走は再び香港に飛び、GIクイーンエリザベス2世カップに出走。今度は日本でも好調だったオイシンマーフィータッグを組む。今度はハイペースを中団追走するおあつらえ向きの展開になったが内を璧に抜けた日本ウインブライトに届かず、またしてもExultantに差され3着。なんとも惜しい。

したリスグラシューは宝塚記念(GI)に出走。上には2017年オーストラリアダービー23歳で制した若手ダミアン・レーンを迎える。そしてこのダミアン・レーンとリスグラシューの出会いが、お互いにとっての運命の出会いとなる。

実績が伯仲し人気割れる中、紅一点ながら3番人気の支持を受けたリスグラシュー。外からいいスタートを決めると、上レーンは時の判断でリスグラシューを促し、最初のホームストレッチで2番手まで押し上げる積極策に出る。それまで中断後ろからの差しが基本だったため、リスグラシューの位置にざわつくスタンド。それでもピタリと折り合いペースを追走、直線で仕掛けると抜群の手応えで逃げるキセキを一のうちに捉える。あとは上がり最速で後続を々と突き放し、3身差の圧勝。GⅠ2勝は史上4頭による宝塚記念制覇となった。勝ちタイムの2分108は阪神競馬場の芝2200mで行われた宝塚記念では史上2番に速いタイムである。GⅠを2勝し、相手に圧勝してみせたリスグラシューはようやくシルバーコレクターを返上した。

しかし、彼女覚醒はここからが本番だった。

5歳になり、今年から宝塚記念優勝に勝てば300万+200万ドルという魅的なボーナスのついたオーストラリアののムーニーバレー競馬場で行われるGIコックスプレートに遠征する。4月香港遠征を行ったため最初は香港オーストラリアの検疫規定により出走が不可能になり、オールカマーからの始動が発表されていた。しかしリスグラシューにどうしても出てもらいたいオーストラリア農務省など関係者の尽により検疫規定が訂されて遠征が可になり、正式にコックスプレート参戦が決定した。前年まで4連覇を果たしていたウィンクス引退していたこともあり1番人気に推されると、中最後方から大外ぶん回しの競馬で全差し切る快なレースを披露してGI・3勝を追加。ムーニーバレー競馬場は直線がたったの173mしかない。そんな短い直線で大外をぶん回して差し切り、最後は2着に1身半差をつける快勝は圧巻の一言。更に言えば2着の地元3歳キャステルヴェキオの斤量は49.5㎏、リスグラシューは57だった。

引退レース、そして…

次走は第64有馬記念(GI)、そしてこれが引退レースになることが矢作調教師から発表された。また、このラストランはコックスプレートに引き続きダミアン・レーンが手綱を握る事になった。レーンは既に年間3カの短期免許期間を使い切っていたが、「JRAのGI2勝」という特例ルール宝塚記念とコックスプレート(JRA馬券発売した)に当てはめ、1日限定の免許取得が認められての参戦であった。

香港などに流れることもあり近年メンバーい辛かった有馬記念であるが、この年はGIが多数参戦、さらには香港カップを回避して急遽参戦した牝馬三冠アーモンドアイも加わり、現役最強との最初で最後の対決が実現。GⅠ11頭の前絶後のメンバーで行われることになった。事前順抽選会にて矢作調教師からガッツポーズが出た36番の絶好人気アーモンドアイに次ぐ6.7倍の2番人気。1.6倍のアーモンドアイには大きくをあけられることになったが、リスグラシューの調子は絶好調。2週連続坂路併せ一杯で臨戦態勢を整え、充分な負荷をかけてもなお当日の体重は過去最高の468kgとパンアップしていた。輸送の度に体重を減らし、飼い葉を食べず、体重維持に必死になっていたか弱いの姿などもうそこには跡形もなかった。

レースではアエロリットが作った1000m通過585というハイペースの中、中団の内で待機。4コーナーではレーン騎手ドリフトするかのように一気に大外へと持ち出し、そのまま上がり最速の3ハロン347という末脚を繰り出して残り200m地点で先頭に立ち、2着のサートゥルナーリアを直線だけで5身突き放す圧勝を見せた。しかもノーステッキ、かつ最後は流してレーン騎手ガッツポーズを見せていたのだから末恐ろしい勝ち方である。これにより有馬記念制覇を果たし、内外GIを3連勝。加えてドリームジャーニー以来史上10頭としては史上初のグランプリ連覇という偉業を成し遂げ、この上ない有終の美を飾った。クラブのため引退は規定上どうしようもないのだが、矢作調教師もレーン騎手引退を「本当にもったいない」と称している。

2歳時にアルテミスSを勝った時の体重は428引退有馬体重は468と実に40も増えている。若いころから安定はしていたのだが、何度も負けながら少しづつ強くなり、最後はとんでもない女へと変貌してを飾ることとなった。同世代のクラシックで負けまくり、古になっても色んなに何度も負けてシルバーコレクターと言われたは、宝塚記念を一蹴し、コックスプレートで海外を一蹴し、有馬記念アーモンドアイ含む現役のGⅠ達をまとめて一蹴し、最後の最後に現役最強となり麗に勝ち逃げをしてターフを去っていった。

そして年が明け、JRAから1月7日付で年連続の最優秀4歳上と初の年度代表を共にほぼ満票で受賞した。果たして一体何人の競馬ファンが、2019年初めにリスグラシューがその年文句なしの年度代表に選出されることを予測できただろうか。2歳から追い続けてきたファンはそれはたまらなかっただろう。

驚異の成長を見せてくれた遅咲きの大輪の百合であった。2020年1月19日京都競馬場引退式が行われ、約7000人のファンに見守られながらターフに別れを告げた。今後は繁殖として、その常識外れの成長を産駒に伝えていくことになる。


血統表



次へ»
最終更新日: 20/01/28 22:49
タグ検索 パソコン版を見る


[0]TOP
ニコニコ動画モバイル
運営元:ドワンゴ