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ロスト・ワールド/ジュラシック・パークとは、1997年に公開された映画ジュラシック・パークシリーズの二作目である。
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正しい題名は『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』。1995年に発表されたマイケル・クライトンの小説『ロスト・ワールド』(『ジュラシック・パーク』の続編)を原作とする。
監督はスティーブン・スピルバーグ。スピルバーグが自身の作品の続編を撮るのは2020年現在本作とインディ・ジョーンズシリーズのみ。
前作の登場人物数学博士イアン・マルコム博士を主人公に据えた恐竜SFアドベンチャー作品。
マイケル・クライトンによる原作小説の映画化だが中身は基本的に別モノと言っていいほどの変貌を遂げている。
前作からさらに向上したCGなどによりアカデミー賞視覚効果賞にノミネートされ興行収入は4日で100億円を突破。公開初週末の興行収入1位や1日での興行収入歴代1位など公開当時数々の新記録を樹立した。
しかし前作の完成度の高さから期待値も上がった本作の内容は酷評の嵐。
第18回ゴールデンラズベリー賞において受賞はしなかったものの「最低続編賞」や「最低脚本賞」、「最低人命軽視と公共物破壊しまくり作品賞」にノミネートされてしまった。
前作『ジュラシック・パーク』の悲劇から数年後。
インジェン社の会長ハモンドに呼び出されたマルコムはサイトAであるジュラシック・パークに恐竜たちを供給する遺伝子工場のサイトBが設置されていいたという事実を告げられる。
閉鎖&放置された島では人知れず恐竜たちがいまだ繁殖を遂げているのだ。
ハモンドに調査を依頼されたマルコムはドキュメンタリー作家のニックや精密機械に強いエディを引き連れサイトBへ赴くが一行のトレーラーにはマルコムの実の娘も忍び込んでいた。
更にはハモンドとは別にサイトBの調査を依頼されたルドロー一行も島に降り立ち始め――
概要部で「酷評」「人命軽視」と述べたが、その部分をもう少し詳しく解説する。編集者による偏見混じりであることを前提に読んでほしい。
今作ではマルコム博士らが少数で恐竜の島に潜入した一方で、恐竜ハンターたちは大人数で十分な装備を用意したうえで恐竜狩りに臨んでいる。恐竜狩りそれ自体の是非はともかく、万全の態勢で挑んだだけあって、彼らは十分な数の恐竜を確保し、当初の目的を達成していた。
が、マルコム一行はそれを許さない。彼らは捕えられた恐竜たちをひそかに解き放ち、恐竜ハンターたちを襲撃させたのである。結果、油断していた恐竜ハンターたちの装備のほとんどは失われ、彼らは島の脱出のためにさらに大きな人的被害を出しつつ、ラプトルやティラノサウルスから逃げる徒歩での決死行をする羽目になるのである。…マルコム一行と一緒に。
恐竜を逃がすまではまだ主義主張の違いとして分からないでもないが、ハンターたちを襲わせたのはどう考えてもやり過ぎである。ましてや守るべき対象のはずの恐竜を使ってという矛盾込である。現実世界ではシーシェパードと言う過激派環境団体が存在しているが、彼らとてイルカやクジラをけしかけて船を破壊させたりはしないだろう。さらに、その後の決死行に同行して、装備を失ったハンターたちが一人また一人と犠牲になっていくのを見て、彼らは何を思っていたのだろうか。たぶん、一切反省はしていない。
恐竜の命を守るという主張のために人命を危険にさらし、実際に多数の被害者を出して、特にそれに対する報いや反省なども行われていないという点において、視聴者からマルコム一行に対しての印象は非常に悪くなっているのである。
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