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中国自動車道とは、大阪府吹田市と山口県下関市を結ぶ高速道路である。"中国道"という略称を持つ。
中国地方の内陸部を縦断するように建設されており、山陽道が開通するまでは大阪~九州を結ぶ大動脈として活用されていた。
初期段階では「中国地方には1本の高速道路を作り、そこから枝分かれする形で山陽または山陰の主要都市に繋げる」という構想であったため、今のように山陽道あるいは山陰道で主要都市を結ぶといった事は考えられていなかった。その上、現在のように山岳部ではトンネルや橋梁を積極的に多用する土木技術がまだ発展途上だった事もあり、全体的に厳しいコーナーやアップダウンが連続している。
はじめて開通したのは大阪万博が開催された1970年。そこから猛スピードで建設が行われ、1983年に一応の形で全線開通となった(一部は暫定2車線による仮供用)。
起点の吹田JCT~宝塚を除くほぼ区間で80キロ規制(北房~新見は60キロ)に指定されており、覆面パトカーなどによる取り締まりも他の高速道路に比べて厳しい。そうした地形的な構造上、生理的に中国道を嫌がるドライバーも少なくないため、いろんな意味で上級者向けの高速道路とも言える。
現在は山陽道が開通したため、吹田~神戸付近と山口以西を除く大半の区間で交通量が疎らになっており、特に、需要が著しく低い広島北JCT~山口JCTまでの区間は1日あたりの平均交通量が2,000台前後と驚く程に閑散としている箇所もある。そのせいか、日本道路公団民営化後にサービスエリアやパーキングエリアの合理化が進められ、かつてはガソリンスタンドや売店があった所でさえも容赦なく「トイレと自販機のみ」になったケースもある。
一方で、大阪~神戸の交通には阪神地域の過密な交通量が原因で渋滞が起こりやすく、繁忙期などでは宝塚東・宝塚西トンネルを先頭に40キロ以上の大渋滞が発生していた。2018年に新名神高速道路の大阪(高槻)~神戸の間が開通し、こうした渋滞の緩和が期待される。
▲※▲:進入は上り線(吹田方面)のみ可能。退出は下り線のみ可能。「出口標識の記載地域」欄は上り線のみ記載。
※▼:進入は下り線(下関方面)のみ可能。退出は上り線のみ可能。「出口標識の記載地域」欄は下り線のみ記載。