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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…とは、山口悟による小説である。
公式略称は「はめふら」であり、ニコニコ公式配信のタグにも「はめふら」が使用されている。(アニメ化の際に決定された。)元のタイトルは長すぎてniconicoでのタグに使えないので、検索ワードは「はめふら」もしくは「乙女ゲームの破滅フラグしかない」にしましょう。
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2014年7月から「小説家になろう」で掲載し、2015年3月に完結。その後もおまけとして短編が追加されている。
2015年に一迅社文庫アイリスから書籍化。イラストレーターにひだかなみを迎え、8月と9月に「小説家になろう」掲載分の1~2巻を発売した。2016年2月に書籍オリジナルのストーリーを描いた3巻が発売され、以降も継続して続編を書いている。また、2017年からはコミックZERO-SUM、およびゼロサムオンラインにてコミカライズも開始された(コミカライズ担当もひだかなみ)。2021年2月現在で、文庫は10巻、コミカライズは6巻まで販売されている。
2018年10月にアニメ化が決定、2019年10月20日にアニメ公式サイトが開設され、2020年4月から放送が開始。ちなみにアニメ放送前の宣伝番組によると、2020年4月の放送日までにアフレコ等を含めた全てのアニメ制作作業を終えているとのこと。放送当時は新型コロナウイルスの影響で制作がストップし放送延期になるアニメもいくつかあったが、本作はその影響を受けなかった。 2020年6月21日、第12話(最終回)が放送・配信された日、アニメ公式サイト[外部]にて第2期制作決定が告知された。
2019年11月1日、ゼロサムオンラインにてスピンオフコミック「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…絶体絶命!破滅寸前編」が連載開始。作画担当はnishi。
2020年4月1日、インタラクティブノベルアプリ「StoryMe」にてノベルゲーム化されることを発表。4月5日よりアニメ放送にあわせて1話ずつ配信。
2021年1月20日、アニメ公式サイトがリニューアルされ第2期が「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X」のタイトルで同年7月に放送されることが発表された。
この作品の初出しは「小説家になろう」であり、書籍の範囲では2巻まで(FORTUNE LOVER編)を公開している。書籍3巻以降は書籍への書き下ろしの作品となっており、書籍オリジナルの続編のような扱いとなっている。
ちなみに1~2巻には書き下ろしの短編が追加されているほか、本編部分も若干の加筆や書き直しがあるためWEB版と全く同じ内容ではない。そして、おまけの一部は5巻に収録されている。
1巻が前世の記憶を取り戻してから学園入学まで、2巻がゲーム本編にあたるFORTUNE LOVER編(web版はここまで)となる。以降、書籍オリジナルの3~4巻が学園2年生後の話、5巻が短編集、6巻以降は舞台を魔法省に移し再び破滅フラグを回避していく内容となる『FORTUNE LOVER2編』となっている。
3巻以降は『FORTUNE LOVER2』以降の登場人物も増えていき、舞台が魔法省に移る6巻以降は引き続き登場しているカタリナとマリア、3巻から登場したソラを加えた3人が中心人物となっていく。
この作品の正式な略称は、公式ではしばらくの間アナウンスされていなかったので略称についてはかなりバラけてしまっているが、主にふたばちゃんねる等ではカタリナへの敬意を込めて「野猿」と呼ばれることが多く、また海外(英語圏)などでは「BAKARINA」と呼ばれている。Twitter ハッシュタグ「#bakarina」 ※意味は恐らく「バカ」+「カタリナ」[外部]
しかし、アニメ化に際し公式略称はアニメ公式サイト及びTwitterでは「はめふら」が採用され、ニコニコ公式配信のタグにも「はめふら」が使用されている(正式タイトルが長すぎてタグの文字数制限に収まらないため)。
「破滅フラグ」「野猿」「はめふら」と人によって通称が変わるが好きな風に呼ぼう!
▲公爵令嬢カタリナ・クラエスは甘やかされて育ったせいで高慢で我儘な性格となったお嬢様であったが、8歳の時に転んで地面に頭をぶつけてしまう。その際に、前世では交通事故で死んでしまったオタクの女子高生であったこと、そして今の自分が事故当日の明け方までプレイしていた乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の登場人物に転生している事に気がついた。しかしそのゲームにおいての「カタリナ・クラエス」というキャラクターは主人公のライバルキャラで、主人公に嫌がらせをする「悪役令嬢」である上に、さらにゲームの結末ではカタリナは良くて「国外追放」、最悪「死亡」となっており、どうあがいても破滅エンドでしかなかった。
幸いにもゲーム本編の学園生活が始まる前の幼少期に記憶を取り戻したカタリナは、破滅フラグを回避するために全力で(斜め上に向かって)走り出すのであった。
いわゆる【悪役令嬢】ものの作品である。乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生してしまった主人公がなんとかして本来の悪役令嬢が辿るはずだったバッドエンドを回避するために奔走するというテンプレは、この作品も外していない。
しかし主人公のカタリナ・クラエスは転生前は自称「オタク」であったものの、木登りが得意で周囲からは「野猿」と呼ばれていたアクティブな女子高生であり、現代知識無双できる知識もそれほどなく、肝心のゲームは全ルートクリアできないまま事故にあってしまったためゲーム知識でさえも一部あやふやという状態である。発生した問題点に対して対策を考え込むことがあり(通称・カタリナ脳内会議)、人が話している途中にも考え込むことがあるため人の話を聞いていないことが多く、また思い込みが激しいため考え込んで出した結論に向かって一直線に突っ走る傾向がある。その上、庶民だった前世の記憶に引きずられ貴族とは思えない破天荒な行動をとるようになっており、母親からは常に怒られ、お付きのメイドからは常に心配される問題児になってしまっている。
が、世の中何が役に立つのかわからない物で、そのようなカタリナの行動によって多くのキャラクターが抱えていた悩みは解決され、カタリナは男女問わず慕われる存在になっていく。最終的にはカタリナ中心の逆ハーレム(男女問わず)が形成されるほどになるのだが、肝心のカタリナ本人は「みんなの恋愛対象は主人公であるマリアで、私は脇役であるライバルキャラ」という固定観念があるため、そのような状態になっていることに全く気が付かないほどに鈍感である。そしてその鈍感さが周りの人間の新たな悩みとなっていくのだが、それぞれのキャラクターたちはとても幸せそうである。
上記の通りこの作品は悪役令嬢モノではあるが、「復讐や『ざまぁ!』する内容ではない」「登場人物たちのほとんどが善人であり極端な悪役がいない」「元ゲームの主人公も悪役にならず善良な人物」等、なろう作品でよくある悪役令嬢モノの展開とは外している内容であるので、一般的な悪役令嬢系作品が苦手な方にも受け入れやすい内容であるといえる。
ちなみに物語は通常カタリナの一人称視点で進むが、原作小説では他キャラクター視点からのストーリーが語られるパートがあり、そのキャラクターから見たカタリナの問題児っぷりと、しかしそれゆえに救われた各キャラクターの内心が描かれている。漫画版では主にカタリナ視点でのみ話が進む為、他キャラ視点が気になる方は是非原作を読んでほしい。また、アニメにおいての別視点は「ボイスドラマ」という形で再現しており、公式で無料公開されている。アニメ視聴後に合わせてボイスドラマの方も視聴するのがおすすめ。
こちらはゼロサムオンラインの方で連載されているスピンオフコミカライズ作品であり、本編のIFルート展開の内容。本編と違い、「カタリナ断罪イベントまで残り1年もない段階で前世の記憶を思い出す」というRTAルートである。
本編と異なり、幼少時点からの破滅フラグ回避をしていない為1話まではゲーム部分と同じ状態になっているという、状況から見たら間違いなく絶体絶命状態である。
既にマリアへの嫌がらせを始めてしまっている、ソフィアやニコルと知り合っていない、メアリがゲームと同じくカタリナに依存していないGHLじゃない、キースがチャラ男で姉弟仲が悪いまま、ジオルドはここでもちょろい。
他には新キャラとしてカタリナの取り巻きの一人で本編には登場していない「シエナ」が新しく登場する。
カタリナが転生した乙女ゲーム。魔法が存在する中世貴族世界で、魔力持ちの人間が集められた「魔法学園」を舞台とする。
魔力持ちの人間はほとんどが貴族で、学園の生徒もほぼ100%貴族の子弟である。ゲームの主人公の少女は平民でありながら希少な「光の魔力」を持っていたため、特例で魔法学園に入学する事になり、そこで出会った王族や貴族の貴公子たちと恋愛をする事になる。
カタリナは主人公の恋路の邪魔をするライバル役であり、攻略対象4名のうち2名のルートで主人公と敵対して破滅する事になる。
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