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医師


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医学記事 ニコニコ大百科 : 医学記事
※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。

医師(いし)とは、医療従事者のうち医学や医術に基づいて、人間に対し診断及び施術、衆衛生に関する導等を行う職業である。


概要


一般的には医者(お医者さん)、先生と呼ばれている。

大きく分けると、自分で病院や医院を経営する「開業医」(かいぎょうい)と、病院に勤務をする勤務医に二分されるが、医学者、産業医、医官、保健所長という役職も存在する。


医師になるには


医師は国家資格であり、医師になるためには「医師国家試験」に合格し、厚生労働省から免許を受けなければならない(医師法第2条)。

「医師国家試験」の受験資格者は、同法第11条において定められており、基本的には医学部卒業した者が受験資格を有する。

これに合格後は、同法第16条2項にて「診療に従事しようとする医師は、2年以上、医学を履修する課程を置く大学に附属する病院又は厚生労働大臣の定する病院において、臨床研修を受けなければならない」と定められている。

この期間において臨床研修を受けている者を一般的に「研修医」(けんしゅうい)と呼んでいる。


ステップ1: 医学部に入学する


医師になるには、まずは医学部入学しないとどうにもはじまらない。

日本医学部は大きく分けて「立」「私立」「大学校」に分けられる。

立は行政が立ち上げている大学にあたり、何よりも学費が安い(他の立大理系学部と全く同じ)であることが大きなメリット。そのため、両が裕福でなくても入学し、バイトで生活しながら学ぶことが出来る。ただし、それゆえに非常に競争がしく、偏差値地方大でもかなり高めに推移しており、一番低くても65(河合塾)である。ちなみに、受験の違いから一概には較できないが、東大理科Ⅰ類は67.5なので、東大よりほんのちょっとだけ簡単というレベルである。

最近では「地域」を設ける地方大が多い。これは、予め設定した人数をその地元(北海道なら内から○○人)から受け入れるというものである。大学によっては定員の半数が地元だったりする。これにより、将来的に地元に残ってくれやすい人材を確保できるようになり、地方の深刻な医師不足を善することが期待されている。その一方、首都圏在住で地方医大にしか受からないような学力層の人間にとってはかなり辛い状況なのが現実だろう。現実には、その地方に縛られることを嫌った地元の好成績層が地域を回避した結果、この準では医学教育に耐えられないと判断されるような成績層の学生しか集まらず、定員割れになるケースもみられている。

立大は学費が安いが、足りない分は税金から賄われる。卒業までに、1人あたり5000万の税金がかかっている。だからこそ、卒業生が医者や医学研究者にならないことがかれたりするのである。

なお、例外が自治医科大学。ここは表向きは私立大なのだが、卒後はほぼ全員地医療に貢献するという条件付きで、学費全額免除などの優遇を受けて学んでいる。受験も特殊で、47都道府県からそれぞれ2~3人の合格者を出す仕組み。その都道府県により大きな難易度格差があるので要注意。「地」が大阪府でも2人のがある。不思議だ。

私立大は民間により設立されている。学ぶ内容に大差はないのだが、民間設立ゆえに学費がアホみたいに高い。一番安い慶応大や順堂大、慈恵医大クラスでも、卒後までに最低でも2000万はかかる(そこに生活費などが加わる)。3000万は軽くかかる大学も多く、こうなると普通サラリーマン庭では通わせることはまず。結果として裕福な庭のボンボンが集まる環境であり、受験難易度立とべるとかなり下がる大学が多い。学生時代から高級外を乗り回すような輩がクラスメイトになるという。しかし、底辺私学でも医学部偏差値62.5(同じく河合塾)はあり、MARCH理系より上である。倍率もとても高い(昔の私立医学部Fランたくさん、裏口入学当たり前であったが)。最近では地元出身者優遇のための東北医科大学の学費が安く抑えられていたり、際医療福大など新規参入もある。

やや例外的存在なのが産業医科大。からの支援も多少ある。ここは将来産業医として企業の福利厚生に貢献することをめられる大学で、学費は立よりは高いが他の私立よりはかに安く、難易度医学部の中ではあまり高くない。産業医に興味があるならかなりオススメ。

近年、某大学では入試女性というだけで80点減点されていたということが明らかとなった。これは日本が少ない医師数で現場を回すという政策で動いている以上、産休や育休でをあける女医を入れたくない、という業界としての選択の現れだった。現代の感覚で言えば当然ながら女性差別なのだが、これを「じゃあ男女平等入学させれば」と稚拙に解決しようとすると失敗するのはに見えている話であり、根本的に医者の絶対数が増えて、男女ともに安心して休める環境を作らないと解決しない話である。また、実際に優秀な外科医は圧倒的に男性が多いという性差も存在しているのも難しい問題である。

大学校として存在するのは防衛医科大のみ。ここは卒後は幹部自衛官としてのが開かれている。授業料はタダ。というか自衛官扱いなので給料も衣服も食事も全部出る。全員が入寮する義務があるが、防衛大と違って二人一室。防衛大のような恐ろしいレベルのシゴキもない(自衛官なので体をつける的の運動はかなりやらされるが)。なお、防衛大と異なり、卒後の自衛隊勤務義務を破ると制裁が課されるので要注意。受験東大理Ⅰクラスよりもちょっと簡単というレベルで結構高めに設定されている。

最近では内の医学部入学が難しいと判断して、ポーランドハンガリーなどの東欧や、インドなどの海外医学部ケースもある。が、海外の医師免許日本では使えないことが大半で、再度日本の医師国家試験を受ける必要がある。この場合、日本大学医学科で勉強して受ける国家試験とは別の試験となり、難易度がメチャクチャ跳ね上がり、滅多に合格できない超絶狭き門なのだそう。

キミがどこを選ぶのかは、キミの両経済状況や将来進みたい方向とを踏まえてよく考えよう。私の経験上、一般人でも頑れば地方医大くらいなら入れる。学力に自信がなくても地方医大をす所から始めて欲しい。地方医大なら両貧乏でも奨学金を最大限もらったりすれば問題ない。医者になったあとは給料たんまり貰えるから、いくらでも借返せるし親孝行も出来るぞ。出身大なんて教授すとかじゃなければ全く評価されない世界でもあるからね。東大卒でもやぶ医者はいるし、底辺私立大でも良医はたくさんいる


ステップ2:大学時代


晴れ医学部に入れたキミおめでとう。あのしい受験戦争を乗り越えるために、青春灰色にしてまで必死に勉強してきた人も多いだろう。

だが悲しいことに、大学時代も中々に忙しいのが医学部

1,2年の一般教養も学ぶ時期はある程度は余裕があるのだが、徐々に基礎医学講義が入ってくると、から夕方までミッチリ授業が詰まっていることが当たり前になる。もちろん、程よく講義をサボって遊んだりは出来るし、それだけ要領よくサボっても単位を取れるだけのも多いと思うけど。

大学によっては2年後期くらいから解剖実習が始まると思う。これは実際の遺体(ホルマリン処理されているが)を使って人体の構造を学ぶというもの。生まれて始めてメスを持って、実際の人の体に傷をつける初めての日。解剖実習初日にはリアルに実習室でゲロ医学生がいるし、気だった人でも、その後数日間は(以下ホワイトアウト筋肉に似てるからや、スクランブルエッグ脂肪組織に似てるから、ホルモン→内蔵を食べることが出来なくなるなど傷跡を残す事が多い。なお大抵の人が数回実習をやると慣れる。が、慣れは怖いもので解剖実習中にふざけて人体で遊んだ医学生が退学処分になったってケースが以前話題になったり。献体になることを望まれた方の気持ちを踏みにじってはいけない

3年くらいから臨床講義が始まる。これは今までの基礎医学ベースに、実際の医療の知識を学んでいくもの。これが非常に大で、これを1年半かけて詰め込んでいく。将来進む気がない科の知識も璧に覚えることを要されるので辛いところ。科によって試験の難易度も差があり、毎年半数くらいを追試験送りにする科があれば、解答欄に「本当に美味しいカレーの作り方」をかけば受かるなんていうゆるい科も存在する(これは他の学部でも同じかもね)。

これを乗り切ると、CBTというパソコンで受ける統合試験とOSCEという基礎的な実技試験を受けることになる。これらに受かるとStudent Doctorとしてみなされ、一部の医療行為が実質的に合法化され、大学病院病院での実習が許可される。

そして、大学では4年のから、たいていの大学では5年の頭から病院実習が始まる。大学病院にて、実際の診療風景を見させたり、上級医の監督のもとで、問診や簡単な診察、採血などの医療行為を行い、臨床スキルを身に着けていく。この実習が始まると全に時間が読めなくなるため、バイトをやめざる得ない状況になるケースが非常に多く、奨学金に頼る人も増えてくる。外科系だと、実習時間があと30分で終わる!という時に緊急オペが入り、終わる頃には日付が変わる直前なんてことも…(遠い)。

この実習中は食費がかなり浮く。上級医のおごりで食事を食べに行ったりする機会が増えるため。以前は製会社催の勉強会で食費が相当に浮いていたが、製会社との癒着を問題視した当局により規制がかけられ、勉強会はしても映像を流すだけで終了、食事は持参してください、というレベルになってしまった。まぁ、製会社から上手くを引き出して勉強や遊びに行く医者や医学生も実際いたのはいたので、規制はやむなしだったとは思う。

この頃から国家試験の勉強を始める人が出てくる。国家試験の範囲は非常に広く、生半可な勉強ではかなりしんどい。「くから始めておけば後が楽」はまさにその通りなので、ちょっとした休みを使って回っている科のクエスチョンバンクを解いたりすると良いと思うよ。

5~6年生の実習の休みを使って、初期研修で行きたい病院に見学に行くことをおすすめする。今の時代は初期研修先は自分で行きたい病院を探して応募し、病院によっては採用試験を受ける必要がある。特に、人気病院ともなると競争率が数倍まで上がるため、面接担当の医師に名前と顔を覚えてもらったほうが有利になるので、そういう病院路加とか亀田とか飯塚とか武蔵野とかその辺り)を狙うなら、何度も見学に行くことをオススメする。

6年次は自分が特に興味がある科を中心に、くらいまで1ヶ単位で実習を行っていく。これが終わると卒業試験・国家試験に向けた勉強が本格化する。実習が終わると全放置の大学もあれば、TECOMやMECを大学単位で購入し、全員に授業として見せる大学もある。

そんでもって卒業試験。これは大学により異なるので割愛するが、国家試験合格率を高めるため、底辺層を不合格にして留年させる大学も存在する。特に入学偏差値が低い私立医科大。

国家試験は3日間かけて行われるマーク式の問題。最近は、以前のような「重箱の隅をつつくようなマニアックな疾患」はほぼ出なくなり、「医師をやるにあたって均的な知識」をめられる傾向にある。あと英語での出題も増えたね。問題の難易度自体は年により異なるが、だいたい受験生の9割程度を合格させるように合格最低点が変動するので気にする必要はない。禁忌肢問題が時折話題になるが、露地雷選択肢(これやると患者が死ぬよってレベル選択肢)だったりするのでよほど勉強不足でなければ大丈夫だろう。また、極端に正答率が低い問題は、合格最低点をいじるために削除される時とされない時があり、それは後日厚労省から発表される。

これに合格すると晴れて医師免許ゲットだ。合格発表まで1ヶ以上あるが、自己採点で大抵合否が分かっているので、晴れ卒業旅行に行ったり、落ちてそうだけど来年また頑ろうと開き直って楽しむ学生が多いだろう。

奨学金について(超重要)

大学で学ぶ際に貰う人が多いと思うのでいくつか注意点を。


ステップ3: 初期研修医時代


2年間の初期研修医時代は、以前では「安給・休みなし」という超絶ブラックとして有名であった。「ブラックジャックによろしく」などの著作中でもあるが、大学病院では給が手取り5万円などというとんでもない状況だった。そのため、休みを潰して勤のバイトに行くなどして生計を立てるしかなかった。

だが、臨床経験が非常に浅い医者がまともに診療をこなせるわけもなく、初期研修医が診察を行ったことで誤診や死亡事故が散発。これを重く見た厚労省が「その年代の社会人がもらえる均的な給料を最低でも渡しなさい(税金込で30万程度)」という通達が入り、同時に初期研修医のバイトは禁止されることとなった。

この通達が出て以降、病院ごとの給料の格差がはっきりと出るようになった。黙っていても初期研修医が集まってくる人気病院ブランド病院厚労省通達と変わらない額しか出さないところが多いが、北海道東北山陰四国など、深刻な医師不足に悩む地域では研修医の初任給が手取り50万をえるようなところも出るようになった。以前は初期研修1年の年収が1000万をえる病院青森にあったが、現在では減額されてるね。

医師免許を持っているとはいえまだまだ右も左も分からないわけで、原則としては上級医の導、監視のもとで様々な臨床行為を行っていく。内科系では日常の診察だけでなく、その患者の治療方針や手技なども自ら実践する機会を多く得ることになり、様々な良い経験、悪い経験もして医者としての立ち回りを覚えていくことになる。

患者に感謝されることが多いだろうし、それが医者をやってて最高に嬉しい、やっててよかったと思う時なはず。だけど、ありもしないこと、関係ないことで理不尽にキレる患者もいる。モンスタークレーマーみたいなのと遭遇した時は、その日1日がになるだろう。理不尽な事で裁判起こされたりことも考えられる世界だ(※病院の顧問弁護士がしっかり守ってくれるし、こちらに落ち度がない医療訴訟で医療側が負けるケースどない)。いずれにせよ、常に最悪の事態を想定して、日常の診察を行うことは本当に重要


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最終更新日: 21/08/12 23:14
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