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引きこもり


ヨミ: ヒキコモリ
掲示板をミル!
627カキコ!

「引きこもり」という単は容易に使うと人を傷つけてしまう単かもしれません。
使う際には本当に使うべき単なのか考えてから使いましょう。

引きこもり(引篭もり、ひきこもり)とは、「引きこもる」という動詞の名詞形である。現在では部屋やから出ない人を差して後ろ暗い意味で使われることが多い。


概要


引きこもるから引きこもり。立てこもるなら立てこもり。閉じこもるなら閉じこもり。

 元々「引きこもる」という言葉は同じ場所にじっといることや、外部との接触を断って過ごすことを意味する。

「引きこもる」という言葉自体は大昔からある言葉だが、1990年代後半から自宅に引きこもって外出しない若者を「自宅引きこもり」などと呼び、単に「引きこもり」という単だけでこの状態像をすことが極端に増えた。

 2000年代初頭では、自分の部屋から出てこずに学校にも行かない・仕事にも行かない人を「引きこもり」としてテレビや雑誌などで度々大きく取り上げられることも多かった。(”引きこもりを矯正する仕事人”のような事業や人もニュースで特集されたりなどもした)

 また、自宅から出てこない「自宅引きこもり」や、自分の部屋から出てこない「自室引きこもり」以外にも、社会から引きこもり、病的にまで進展すれば「社会的ひきこもり(英:social withdrawalの訳とされる)」等と言ったりする。

social withdrawalとは、元々「精神障害の診断と統計の手引き」(通称「DSM」)に病気の症状として扱われている概念である。


「引きこもり」の定義等について


に自分のや自分の部屋から出ない様子、あるいは出てこない人物そのものをさして引きこもりと言う事が多い。大抵はそのような状態の人をして後ろ暗い意味や否定的な意味合いで言われたり、自覚的にも自覚的にも当事者ご本人に対する偏見差別として使用されてしまったりする。

こうした引きこもり状態の人は、俗称や略称として「ヒキ」「ヒッキー」と呼ばれることがある。またこの呼称は、インターネットに書き込む程度の日常活動は行える当事者ご本人が、書き込みやブログSNS等において自称する時や自己紹介する時に使用する場合もよくある。(余談ではあるが宇多田ヒカル称も「ヒッキー」。またVOCALOIDの楽曲製作者に「ヒッキーP」がいる)

引きこもりにおける定義のひとつに、行政での支援などの方針のために厚生労働省が定めたものがあり、次のように定義されている。

仕事学校に行かず、かつ家族外の人との交流をほとんどせずに、6ヶ以上続けて自宅にひきこもっている状態」
時々は買い物などで外出することもあるという場合も「ひきこもり」に含める

こうした引きこもり状態にある当事者のいる数は研究者や専門や親の会等の調や推測等では26万~40万世帯にのぼるとされ、人数では「推定100万人」説を精科医の斎藤環が繰り返したことがよくあった。

なお、人数について曖昧になってしまうのは、調が引きこもり状態のため、単純に実態調が難しいことが原因と考えられる。


「引きこもり」の印象等について


かしこうした定義や理解の啓発啓等もあった中で、引きこもり状態でもあった若者が引き起こした社会的事件などにより、印だけが一人歩きして先行してしまった経緯などもあり、「引きこもりとは、社会に参加せず、自分の殻に閉じこもって趣味ゲームパソコンに熱中し、や部屋から出ようとしない若者」といったように、年長者ワイショーが若者叩きをするような意味合いでの理解がなされていることもしばしばある。

長者が若者を「けしからん」と批判するために借り出される言葉が、その時代その時代で移り変わってきた中で、「引きこもり」もその位置に当てはまってしまい、そうした文脈では良い意味で使われることがあまりない。

報道機関でさえも誤った文脈や意味で使用したり、演出に過さを出すためかあえて間違った意味や曲した意味で使用していると推測されるようなこともあるので、注意が必要。

なお、大学生でも部屋から出ずに引きこもっていれば引きこもりと呼ばれたり(樋口によれば「準ひきこもり」、とも)、社会に籍や所属があるものでも、仕事等に従事せずなどにこもっていれば「引きこもり」と呼ばれたりする。

高校生以下の引きこもり状態の者は、社会的引きこもり状態であっても、あるいはそこまで深刻でなくても、「不登校」とまとめて呼ばれがちである。不登校が長引き、学籍がなくなった後もどこにも所属することがければ、「不登校」から「引きこもり」や「若年業者」等へと呼称が変わることになる。


日常語化する「引きこもり」について


最近ではそうした「社会的ひきこもり状態」の意味から離れ、一時的に活動的でない自分を軽く自虐する日常会話の言葉の一つとして、あるいは一つのマイペースな生き方の言い方として「ひきこもり」が定着してきている。

その向きとともに、「ニート」の意味合いに「引きこもり」も引きずられながら含まれていった経緯などがあり、そのため本来ならば社会支援や第三者からの助けが必要なタイプの引きこもり状態の者を「ひきこもり」と呼ぶことの意識自体は――そもそも定着してたかって言えばそうでもないが――段々されなくなってきつつあるかもしれない。

最近の日常としての「ひきこもり」の使われ方としては、「休日”なのに”出かけなかった」「予定ナシ。一日ずっとにいる」くらいの状態でも、「今日はずっとひきこもりだったなぁ~」などともらすように使われたりする。それぐらいで「今日はずっとヒキだわぁ~」とか言っちゃうリア充爆発しろ

具体的には、タレント中川翔子は、結婚することを「脱ひきこもり」と言ったりして、そうしたところからも本来の意味からかけ離れて拡大している現状が見てとれる。

そのように、日常化してしまった現状を把握しているガチの引きこもり達は、軽い意味、カジュアルに使っていると見なされる文脈に回収されることを嫌い、「ひきこもり」という言葉をあえて使用しないこともある。

例えばTwitterにて「ひきこもり」でキーワード検索をしてみても、社会的に引きこもり状態のほうの当事者ご本人が「ひきこもり」というワードを気軽に使っているのを見つけることは(本人が「引きこもり」としてかに発見されたくない心情とも重なり)、かなり難しいと思われる。

ただそのかわりに、自身の社会的な引きこもり状態、社会撤退状態を言い表すにあたっては、非常に多新な自虐的表現をしていることがある。

なお時々、引きこもり状態当事者ではない者、特に自分の生活の形がすでにルーティーンとして十分出来上がってる者が、「引きこもり」を現代のライフスタイルや、今どきの若者の気の一つとしてのみ捉えたり、深く思考するタイプ人間には昔からありがちな生活志向の一つとして捉えることで、「ひきこもりというのも悪くないのではないか」「本人がそれで幸せであればよい」「自分も昔ぞんぶんに一人になって時期があった」等々と、どや顔メッセージを発してしまう事がある(吉本隆明・著「ひきこもれ」など)。

そうしたメッセージを発することは、社会的引きこもり状態を取り巻く現状を全く把握できてないために言えることであり、用心もなくイメージだけで軽く発言しているに過ぎない。

ライフスタイルルーティーン化出来たインドア志向の生活を「ひきこもり」と称すること自体は止める権利はも持てないし、深刻なタイプの引きこもり状態の当事者ご本人がそうしたメッセージを受け取り快癒していく場合もあるかもしれないが、それでもそうした意味合いのみで広く言うにあたっては、慎重になることが望ましい。


3つの「引きこもり」


以上のように、「引きこもりとは何か」というとき、具体的に一つこれと決定的に定義が言えたり、「ひきこもり」の一言で会話の理解や文脈が一致できるような状態ではもはやなくなってきているが、大きく分けてまとめるならば次の3つになるだろうか。

  1. 病的な状態としての「引きこもり」
  2. ライフスタイルを言い表す言葉としての「ひきこもり」
  3. 一時的に自分の外出状況が普段よりも低下していることをして限定的に「ひきこもり」と言う

海外における引きこもり事情


海外においても、若者の引きこもり現はすでに各で起きているらしく、さまざまな名称がある。

イタリア・・・・・・・バンボッチョーニ/Bamboccioni(大きなおしゃぶり坊や)
イギリス・・・・・・キッパーズ/Kippers(両親のポケットの中で退職を食いつぶす子供略称
アメリカ・・・・・・・ツイクスターtwixtor青年大人のあいだ)
フランス・・・・・・タンギー症候群/Phénomène Tanguy(パラサイトシングル息子を描いた映画「タンギー」から)
ドイツ・・・・・・・・ネストホッカー/nesthocker(巣ごもりをする人)
オーストリア・・・ママホテル/Mamahotel
韓国・・・・・・・・・カンガルー。ウンドンニョン・ウェトリ/은둔형 외톨이(隠遁ひとりぼっち
カナダ・・・・・・・・ブーメラン

ちなみに日本の「引きこもり」については、海外でも「hikikomori」で通用するらしい。


引きこもりはどこにいるか


「引きこもりは一体どこにいるの?」「存在するの?見たことない」という素な疑問を持つ者がたまにあるが、引きこもりはいつもの中にいるので見えないのも仕方なく、基本的に不可視に近い状態。

なんとか外に出ることができ、散歩などしていたとしても、その姿は「引きこもり状態」自体はすでに解除されている状態であるため、「引きこもりっぽい体のやつ」と見える場合はあったとしても、「普段引きこもり状態の生活を送ってる人」には見えない。まれに出かける際にはきっちり見たを整えて出る引きこもりの人もあるため、そちらもわかりにくい。

、あなたが眠っている間に、引きこもりは散歩したりジョギングしたりしているかもしれないよ。、そっとを澄ませてごらん……。

一応、具体的に場所をあげるなら、本屋、ブックオフ図書館レンタルDVD店、コンビニ公園など、その場を過ごすにあたって一人プレイが可な場所が、に居場所として当事者から挙げられることが多いようです。

あと多分ニコニコ動画生主動画投稿者なんかにもそれなりにいるとは思うよ。そう、ニコニコならね


フィクションに見られる引きこもり



天照大御神


ところで、日本最初の引きこもりはかといえば、日本神話に登場する太陽アマテラスであろうか。日本で最高位の神様からして引きこもりだったのだから、今の日本に引きこもりが多いのも仕方ないね

とも言えそうだが、アマテラス岩戸に隠れなければならなかったのは暴力に怒り嘆き悲しんだことがきっかけであった。男性暴力によって女性が泣く泣く引き下がらなければならなかったこの神話自体が「引きこもり状態は、ジェンダーのありようや社会一方的によって疲弊させられ撤退するしかなくなった結果」という事をっているとも言えよう。

ちなみにアマテラスは、アメノウズメの裸踊りの騒ぎにより、ノコノコ岩戸から出てきちゃう。日本初のレンタルお姉さんである。アメノウズメいいぞもっとやれ

なお日本古事記だけではなく、ギリシア神話においても、女神デメテル暴力により、女神としての役割を止めてしまい、そのことで世界が苦難に陥り……というような、アマテラスの岩戸隠れにも似た展開があるらしい。

そのように、世界にも類似する神話があるという事実から言えそうなのは、アマテラス日本国民の文化や土、引きこもり心性のとして「だから、仕方ないね」と引用するのは、結局は物語からの恣意的な抽出や投影にすぎないのかもしれない。


「明日は日曜日そしてまた明後日も……」


引きこもり状態をして「毎日が日曜日」なんていう冗談めいた言い方もあるが、創作作品においては1971年藤子不二雄(現:藤子不二雄A)が短編「明日日曜日そしてまた明後日も……」にて、現代の引きこもり状態の当事者にかなり近い様子を描写している。

ストーリーは――

田宮坊一郎は、新社会人として初めて会社に出勤しようとしていた。

しかし極度のプレッシャーを感じてしまい、会社の前で立ちつくし、出勤初日にも関わらず、ついに出社拒否をしてしまう。

その失敗は取り返せないと思い込み、翌日も結局出社拒否をしてしまい……

――といった展開になっている。

これだけだと本人の行動の責任のなさを描いたストーリーかののように見える。

しかし、母親からは「息子を小さな子供といつまでも見なす過保護すぎるまなざし」が、父親からは「一人前の男としてハッパをかける社会プレッシャー」が両輪となり、いびつな家族関係の状態像が異様な空気の描写をもって表現されている。

どのようなオチになるかは、公文庫より出されている「藤子不二雄Aブラックユーモア短篇集 (3)」に収録されているので、実際に手に取って作品を読んでみてほしい。


引きこもり状態にいたる原因、キッカケ


引きこもり。その原因はNHK日本ひきこもり協会)による陰謀であるということはあまり知られていない。佐藤くんの妄想だからね。仕方ないね

冗談はさておき、引きこもり状態にいたる原因やキッカケはさまざまである。たるものとして考えられるのは、

などなどである。

特にジェンダーについては、引きこもりについての問題をるとき、「ジェンダー」と言葉でははっきり言われないものの、原因としてよくられる。

ありがちな例としては、「引きこもりの7割が男性、3割が女性」といったデータを示した上で、男性の引きこもり状態については「男性社会におけるあらゆる期待値が高いため、それに押しつぶされ引きこもる」のような形で、女性の引きこもり状態については「社会的に女性の引きこもりのような状態は許される」という形で、女性の引きこもりの存在については若干軽視されるような言い方をされたりもする。(どこか拗ねていじけたような男性「女はいいよな、女ってだけで色々許されるもんな」とぼやいてる姿を想像してもらえればわかりやすいだろうか)

しかし、そうして引きこもり問題をる者が「いま世にあるジェンダーにてつまずかされて引きこもり状態になる事もある」等と論じながら、では「ジェンダーを考えていくべき」という提案をするかと言えば、そうではない事の方が多いようだ。今あるジェンダーの社会に、それでもなんとか再び戻っていけるように欲望を取り戻して、元のジェンダーのさやに戻らせる、というのが支援としての限界ではないだろうか。


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最終更新日: 17/11/05 15:00
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