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本格ミステリ・ベスト10


ヨミ: ホンカクミステリベストテン

本格ミステリ・ベスト10とは、毎年12月原書房から刊行される、本格ミステリ小説の年間ランキングメインとしたムック

編著者は探偵小説研究会。略称に「本ミス」。


概要


一言で言えば、このミステリーがすごい!」の本格ミステリ限定バージョンムックとしての基本構成も、小説の年間ランキングを軸に、その年活躍した作家へのインタビュー、年間総括座談会作家の近況報告コーナー映画漫画ゲームなどの本格ミステリ作品ピックアップコラムと、「このミス」を踏襲しているが、作品紹介やインタビュー、各種企画の内容はこっちの方が色々とディープ。

1997年東京創元社の雑誌『創元推理』16号1997年号)で「1996年日本本格ミステリ・ベスト10」(対期間:1996年1月12月刊行作品)としてランキングが発表されたのがその始まり。翌年からムック形式で毎年3月の刊行となって東京創元社から刊行がスタート2001年版(2000年12月発売)から版元が原書房に変わり、対期間を「このミス」と同じ11月~翌10月にして期間が1999年1月12月だった2000年版と対期間の重複を避ける調整のため、2001年版のみ対期間が2000年1月2000年10月の10ヶ間になっている。、年末刊行となって現在に至る。

現在メインとなるランキングは、1年間(前年11月~当年10月付基準)に刊行された内および海外の本格ミステリ小説を対に、投票者が1人5票(1位~5位まで、順不同も可)まで投票し、1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点(順不同の場合は一8点)で集計された順位が、内編と海外編に分けて発表される。年度表記はこのミス同様、発売年の翌年表記。なので2019年末発売の「2020本格ミステリ・ベスト10」は、2018年11月2019年10月発売の作品が対

同時期に刊行・発表される「このミス」や「週刊文春ミステリーベスト10」が広義のミステリーを対としている(サスペンス冒険小説ハードボイルドホラーSFなど周辺ジャンルを含む)のに対して、「本ミス」は対本格ミステリに限定しているため、「このミス」や「文」とは大きく毛色の異なる結果になることが多い。

このミス」や「文」で上位に入る広義のミステリーが消える代わりに、売れ線から外れたマニアックな本格ミステリが上位に入るのが「本ミス」の特徴。そのため上位に入っても文庫化すらされない作品もちらほら。なお、何を本格ミステリと見なすかについては投票者の裁量に任されているので、通常は本格と見なされにくい作品が票を集め上位に入ることもたまにある(東野圭吾白夜行』とか)。そもそも「本格ミステリ」とは何か、という定義に関してはここでは突っ込まないが、ともかく「このミス」上位の広義のミステリーを読んで「これはミステリーじゃないだろ!」と憤慨しているような方にはこちらのランキングの方がオススメである。まあこっちはこっちでマニアックで先鋭的な作品が多いので別の意味で怒ることになるかもしれないが……。

内編ランキング30位まで順位が掲載され、1~10位は各2ページ、11~20位は各1ページを使って紹介されるのに対して、海外ランキングは順位紹介は10位まで、作品紹介は1~5位が各1ページだけと内編にべて圧倒的に扱いが小さい。なんでかというと、そもそも翻訳ミステリ日本国内で書かれているような本格ものは圧倒的に少なく、投票自体が非常に限られるからである。そもそも最初はランキング内編だけで、海外作品はピックアップという形だった。海外ランキングが始まったのは原書房刊になった2001年版から。

編著者である探偵小説研究会は、東京創元社の創元推理評論賞(1994年2003年)の選考委員と受賞者を中心に1995年に結成されたミステリ評論家団体。メンバー笠井潔(現在は退会)、法月綸太郎市川尚吾、千晶之、円堂都司昭などがいる。影が高まるにつれ商業的な色が濃くなった「このミス」にべて、評論家が中心になっている「本ミス」は今も昔も良くも悪くも同人誌的な雰囲気がある。たまに集計ミスとかあるし。

このミス」ほどの知名度や商業的な影はないものの、このランキングでも上位にランクインした作品は宣伝文句として帯などに順位が躍ることが多い。


歴代ベスト20(国内)


読了チェックなどにご利用ください。備考欄(第○回補)は受賞作以外の本格ミステリ大賞補作。

は記事のある作品(シリーズ全体の記事へのリダイレクトなどを含む)。


1996年


※この年は10位までの発表。この回から2000年版まで対期間は当該年の1月12月

タイトル 作者 単行本初刊 文庫 備考
1 鉄鼠の檻 [画像を見る] 京極夏彦 講談社ノベルス 講談社文庫
2 絡新婦の理 [画像を見る] 京極夏彦 講談社ノベルス 講談社文庫
3 降り山荘の殺人 倉知淳 講談社ノベルス 講談社文庫
4 すべてがFになる [画像を見る] 森博嗣 講談社ノベルス 講談社文庫 第1回メフィスト賞
5 どちらかが彼女を殺した 東野圭吾 講談社ノベルス 講談社文庫
6 名探偵の掟 [画像を見る] 東野圭吾 講談社 講談社文庫
7 時の誘拐 芦辺拓 書房 講談社文庫
8 人格転移の殺人 西澤保彦 講談社ノベルス 講談社文庫
輩はである」殺人事件 新潮社 新潮文庫
河出文庫
10 亭事件 島田荘司 カッパノベルス 光文社文庫

 


'98年版(1997年)


タイトル 作者 単行本初刊 文庫 備考
1 麻耶雄嵩 幻冬舎 幻冬舎文庫
2 ガラス麒麟 加納朋子 講談社 講談社文庫 48日本推理作家協会賞
3 未明の悪夢 谺健二 東京創元社 光文社文庫 第8回鮎川哲也賞
4 日本殺人事件 山口 角川書店 角川文庫
創元推理文庫
5 メルカトルと美袋のための殺人 麻耶雄嵩 講談社ノベルス 講談社文庫
集英社文庫
6 冤罪 折原一 文藝春秋 文庫
7 硝子 アンソロジー 光文社文庫
8 三月は深きの淵を 恩田陸 講談社 講談社文庫
9 朱色の研究 有栖川有栖 角川書店 角川文庫
封印再度 森博嗣 講談社ノベルス 講談社文庫
11 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿 篠田由美 講談社ノベルス 講談社文庫
幻惑の死と使途 森博嗣 講談社ノベルス 講談社文庫
13 地底(ロスト・ワールド)の殺人 芦辺拓 講談社ノベルス 講談社文庫
14 覆面作家 北村薫 角川書店 角川文庫
15 螺旋 スパイラル 山田正紀 幻冬舎ノベルス 幻冬舎文庫
16 少女達がいた 柴田よしき 角川書店 角川文庫
17 さかしま砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ 都筑 光文社 光文社文庫
18 スラムダンクマーダー その他 東京創元社
が吹いたら屋がもうかる 井上夢人 集英社 集英社文庫
20 海神の晩餐 若竹七海 講談社 講談社文庫
光文社文庫

 


'99年版(1998年)



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最終更新日: 21/01/16 06:20
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