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榊原恒一(さかきばら こういち)とは、小説・アニメ「Another」の登場人物である。
本作の主人公。父・陽介の仕事の都合により、東京から夜見山北中学に転校する。転入生のため、出席番号はあいうえお順が採られず30番となっている。ホラー小説が好きで、水野沙苗からは「ホラー少年」と呼ばれている。苗字が前年に起きた神戸連続児童殺傷事件を連想させることを苦にしている。
彼の母・理津子は夜見山北中学の3年3組卒業生で、恒一を産んで間もなく若くして他界している。その妹で、同居している叔母の怜子もまた同様に、夜見山北中学の3年3組卒業生である。夜見山の家では、怜子と祖父母(理津子・怜子の両親)の亮平・民江の四人で暮らしている。父の陽介は家を留守にすることが多いため、家事(特に料理)が得意である。
前年から気胸を患っており、最初の1ヶ月は市内の夜見山市立病院(漫画では夕見ヶ丘病院)に入院した。この院内で、見崎鳴や赤沢泉美と出会うこととなる。しかし、3年3組の災厄と“いないもの”を詳しく知らされないまま、校内で鳴と接触してしまったため、桜木ゆかりをはじめクラスの関係者が次々に死んでいくと、鳴と同様に“いないもの”とされてしまう。しかしこれが原因で、クラスの実情を鳴から知ることができ、後にいないものを解除されると、クラスメイトも恒一への隠し事がなくなったので、むしろ以前より交流が深まるようになった。また、いないものになった間に、鳴との二人きりの時間を通して親しくなり、鳴に惹かれていくようになる。
災厄が止まらない現状に対し、鳴・勅使河原直哉・望月優矢(漫画版では、これに風見智彦も加わる)と共に、赤沢さんの対策係グループとは別に、独自で現象を止める手段を模索していく。そして合宿の惨劇を経て、ある苦渋の決断を迫られるが、鳴の協力を受けて「死者」を死に還し、遂に災厄を止めた。それは恒一にとって、少年時代との別れでもあった。
病弱というハンデを抱えながら、次から次へと悲惨な出来事に遭遇したり、たびたび悪夢にうなされるなど、恒一は辛い目に遭ってばかりいるが、それでも打ちひしがれることなく、災厄に正面から挑んで生き延びた彼は、主人公補正抜きでも芯の強さを感じることができる。ホラー小説を読んで耐性が付いていたのかは不明だが、恒一にとっては「事実は小説より奇なり」という体験を十二分に味わったに違いない。
イケメンである上に家事も得意な高スペック、それでいて赤沢さんの想いに気づかない点(彼の名誉のために言っておくが、実際には記憶の改竄があったため、鈍感というわけではない)など、ラブコメ主人公の要素も持ち合わせていること、そしてクラスの女子がいずれも美人揃いであることから、二次創作ではハーレムものSSがしばしば見られる。アニメで恒一を異性として意識しているのは、実は赤沢さんだけだったりするが(鳴はどのくらい恒一を意識しているか、曖昧にされている)、二次創作になると、これに鳴や綾野彩に加えて、Anotherモブキャラの中でも特に人気の高い小椋由美・多々良恵・有田松子なども参戦するのがお約束となっている。さらに、漫画版では怜子も恒一を一人の男として見ているような場面すら見られる。とは言え、ハーレムもの嫌う読者も多いので、ほどほどにしておくのが賢明かもしれない。
本編がシリアスだった分、ギャグ系や日常ものでは原作には無い要素を入ることも多い。6話で鳴といきなり踊り出す妄想をした延長戦として、“いないもの”であるのをいいことに、鳴とイチャイチャしたり、赤沢さんにセクハラしたり、鳴と一緒にクラスメイトを笑わせようとする(絶対に笑ってはいけない三年三組)など、フリーダムなキャラクターになることも少なくない。
ファンアートを見ると、主人公であるにもかかわらず、彼が単体で描かれることは非常に少なく、その大半が鳴とセットで描かれている。その点では他の人気男子キャラとさほど変わらないので、SSに比べるとイラストではやや不遇なのかもしれない。
ちなみに、恒一の声を担当したのは上条さんでもおなじみの阿部敦だが、声優ネタが素材になることはほとんどない(と言うより、Anotherの登場人物で声優ネタが使われたのは福圓美里くらいしかいない)。しかし物語の終盤では、しっかりそげぶを披露していたりする。
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