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「機甲界ガリアン」とは、1984年から1985年にかけて日本TV系列で放送されたロボットアニメである。
原作および監督は「太陽の牙ダグラム」や「装甲騎兵ボトムズ」の高橋良輔。
中世騎士道物語の世界にロボット兵器を持ち込んだファンタジー系ロボットアニメ…と思いきや、実は壮大なSFでした!という凝った構造の作品である。
同時期の「聖戦士ダンバイン」同様に「早すぎた」作品だったため人気もおもちゃの売り上げも振るわず、1年の放送予定が半年に短縮されてしまった。
しかし、そのおかげで「『1年間は無理だが半年ならできる』という条件付きで作画監督を担当した塩山紀生が結果的に全話において作画監督を担当したため、ハイクォリティな作画を全編に渡って維持できた」「敵役であるマーダルが加藤精三氏の熱演も相まって、主人公のジョジョをも食う程の存在感を示す」といったいい結果を生んでもいる。
パっと見のコンセプトが似ている様に見える「聖戦士ダンバイン」と比較されることがあるが、
機甲界ガリアン | 聖戦士ダンバイン | |
世界観 | 別の銀河に存在する惑星 | 妖精が存在する異世界 |
ロボットの設定 | ロストテクノロジーで基本的に量産不可 | 地上人が作り出した軍事兵器で量産可能 |
ロボットの外観 | 騎士をモチーフにした無機的デザイン | 生物をモチーフとした有機的デザイン |
戦闘スタイル | 地上戦を中心にした重量感のあるアクション | 空中戦メインでアクロバティックなアクション |
主人公機の特徴 | ガリアンソード(蛇腹剣) | (地上では)高火力 |
物語の結末 | 一応ハッピーエンド | 基本的に皆殺し(主人公含む) |
といった具合に真逆とも言える要素が多く、みんなちがって、みんないいと言うことで両方楽しむのが良いと思うよ。
▲惑星アーストの辺境を治めるボーダー王国。
3000年の歴史を誇る大王朝であったが、後継者となるジョルディ王子誕生の宴の最中に征服王マーダル率いる機甲兵らの奇襲を受けボーダー王は戦死、さらに王妃フェリアは囚われの身となってしまう。
しかしジョルディはフェリアの手により老臣アズベスに託され、アズベスはボーダー城陥落の混乱に乗じて城を脱出することに成功。そのまま行方をくらませた。
それから12年。
アズベスの孫として育てられたジョルディ・ボ-ダー(ジョジョ)は、アズベスと共にマーダルに反抗する者が集まる「白い谷」に入植。谷の奥に入り込んだジョジョは、紆余曲折の冒険の後に「鉄巨人」ガリアンとめぐり合う。そしてガリアンを駆るジョジョは、白い谷を襲うマーダル軍の機甲兵との戦いに勝利した。
それは「打倒マーダル」を掲げた長く苦しい戦いの、最初の一歩だった…。
主人公ジョジョが白い谷の奥で発見した伝説の鉄巨人、それがガリアンである。
※高橋良輔監督作品としては、ダグラムやボトムズの様な顔無し主人公ロボではなく、レイズナーと同じ明確な目と顔をもったデザインの主人公ロボットで、高橋良輔作品ではレアなタイプである。
地上戦も空戦も可能な高い戦闘力で反マーダル勢力の中心的な存在となったが、空中戦の弱さを突かれ、マーダルの前に一敗地にまみれる。
しかし、その後ヒルムカの協力によってガリアン重装改(アザルトガリアン)と呼ばれる強化型に改装。マーダル軍を前に最後まで戦い抜いた。
鉄巨人(パンツァーブレード) | ||
ガリアン |
楔形の刃をワイヤーでつなぎ、鞭の様にしならせることも、結合して長剣とすることも可能な「ガリアンソード」を武器にし、ローダーダッシュを可能とする「ダッシュホイール」と呼ばれる機構を足に装備している。 飛装型(ビッグファルコン)と呼ばれる形態になることで空を飛ぶことが可能となるが、飛装型のままでは武器が無いのが欠点。 動力は反重力を使用した永久機関で無限に動くことが可能。 |
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全高 | 12.48メートル | |
重量 | 26.26トン | |
装甲 | ガリオネット | |
ガリアン重装改 (アザルトガリアン) |
空戦能力の低さ等からマーダルに敗れた際に、ヒルムカの手によって強化された姿が重装改(アザルトガリアン)である。 ガリアンソードのほかに、ガリアンシールド(その名の通り、盾)や二連重装砲(手持ち式の水平二連の大型ビーム砲。前述のガリアンシールドと組み合わせることで、簡易砲台として使用可能)や飛装砲(右肩に固定装備した小型ビーム砲。飛行状態でも使用可能)を装備した。 また、上半身が空戦タイプのガリアン飛装改に、下半身(+ガリアンシールド+二連重装砲)が砲撃戦タイプのビクトリーウォーカーガリアン走行改に分離する事も可能になった。ただし、それぞれにパイロットが必要となる(合体時は当然1人余る)ためか、あまり実戦では使われなかった。 |
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全高 | 12.48メートル | |
重量 | 27.94トン | |
装甲 | ガリオネット |
※最終回では火葬されたダグラム以上に、ある意味ひどい目にあっている主役メカだったりする。
※ガリアンのデザインのみ大河原邦男が担当している。理由は「主役メカを描けるのがいないから」との事。
※「機甲界ガリアン」放送後、俗に「蛇腹剣」と呼ばれる武器を装備するキャラクターが何人か登場したが、汎用的な通称として「ガリアンソード」が用いられる事が多い。
▲「機甲界ガリアン」の主人公ジョジョには多くの協力者が現れた。
育ての親アスベスやチュルルら白い谷の人々、ヒルムカやウーズベンのような宇宙からの来訪者、マーダルに離反して共闘する者までさまざまである。